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【ゴルフ】

遼、3打差11位 通算7アンダー

2015年5月11日 紙面から

第3ラウンド、16番でバンカーショットを放つ石川遼=TPCソーグラスで(共同)

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◇プレーヤーズ選手権<第3日>

 ▽9日、米フロリダ州ボンテベドラビーチ、TPCソーグラス(7215ヤード、パー72)▽晴れ、気温28度、弱風▽賞金1000万ドル、優勝180万ドル▽75選手

 【ポンテベドラビーチ(米フロリダ州)テッド・ムース】悲願の米ツアー初制覇を目指す石川遼(23)=カシオ=が、最終日を前に首位に3打差に迫った。5バーディー、2ボギーの69と伸ばして通算7アンダー、11位に上がった。72だった松山英樹(23)=レクサス=は通算3アンダーの40位。クリス・カーク(米国)が通算10アンダーでトップに立った。4打差までに25人がひしめく大混戦になっている。

 米ツアー本格参戦3年目。ついに石川に初優勝の好機が訪れた。首位までわずかに3打。準メジャーに格付けされる大会、厳しいコースセッティング、日を追うごとに増える多くのギャラリー…。すべての舞台は整った。

 アマチュア時代に憧れ、ヘッドカバーをプレゼントされたこともあるイアン・ポールター(英国)と同組とあってか、スタート前は緊張していた。だが、1番ティーショットをフェアウエーに置いて、落ち着きを取り戻した。2番パー5で7メートルに2オンさせてこの日初バーディー。4番で5メートル、5番で2・5メートルを沈め、10番で6メートルを決めた段階で一時首位に並んだ。

 その後は11番と12番で3メートルが入らず、13番では3パットのボギー。比較的バーディーの取りやすい16番パー5は80センチを外してもったいないボギーとした。だが、難度の高い18番パー4で残り161ヤードから9番アイアンで3・5メートルにつけ、真ん中から沈めてバーディー締め。久々の大歓声をじっくり味わうように、右手で力強くガッツポーズをつくった。

 プレー後は中継局のNHKのブースに出向いてインタビューを受けるなど上機嫌。だが、実は3日間で納得いくショットは1、2回しかなく、満足できるパッティングもこの日の18番だけだという。「3日間でラッキーが54回あった」と笑った。

 日本の報道陣は昨年の松山以来の日本人Vにいきり立つが、そう簡単ではないことは本人が一番よく分かっている。「トップは近いようで遠い。最終日に5打差、6打差(の逆転)はあり得る。1打にたくさんの選手がひしめいている。あした、本当にずばぬけないと勝てない。僕も単にその中の1人にすぎないので、最初から上のスコアを気にすることはない」と冷静。だが、それでも最後に「最初の15ホール、必死にやっていって、残り3ホールで優勝が見える位置であれば、それを目指します」と付け加えた。

 

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