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【サッカー】

本田、ミラン初2アシスト 2位ローマを2−1粉砕

2015年5月11日 紙面から

ローマ戦の前半、先制ゴールのヒンケル(右)を祝福するACミランの本田=ミラノ(共同)

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◇セリエA ACミラン 2−1 ASローマ

 【ミラノ酒巻陽子】本田が久々に輝きを放った。イタリア・セリエAは9日、第35節の2試合を行い、ホームに2位ローマを迎えたACミランが2−1で下した。3戦連続スタメンの日本代表MF本田圭佑(28)は3トップの右でフル出場し、2アシストと勝利に貢献。不振にあえぐチームは4月4日のパレルモ戦以来の勝利で、連敗を3で止めた。

 前回のホームゲームで大ブーイングを浴びせたサポーターも、この日は温かい歓声で本田を迎えた。久々に本田がピッチで躍動し、2位ローマとの一戦で2得点をアシスト。チームに6試合ぶりの勝利をもたらした。

 前半40分、カウンターから右サイドでパスを受けた本田が持ち上がると、左足を警戒する相手を縦に振り切って右足でパス。グラウンダーのクロスでファンヒンケルのゴールを演出した。

 さらに後半14分、右サイドから右足でクロスを上げて、デストロの頭に合わせた。ゴールこそ挙げられなかったが、リーグ戦では昨年9月28日のチェゼーナ戦以来のアシスト。ミラン移籍後、初めて2得点を演出。よほど気分が良かったのだろう。試合後、CSKA時代のチームメートで、今冬ローマに移籍したFWドゥンビアと抱き合い、ユニホームを交換した。

 殊勲の本田は報道陣の前を無言で通り抜け、スタジアムを去ったが、代わりにインザギ監督がコメント。「最高のパフォーマンスだった。コンディションを取り戻すのに苦労していたが、本田はミランの模範。常にやる気を持ち、技術向上に努力を惜しまない。プロとしての心掛けは他の選手も学ぶべきだ」と本田を手放しで絶賛した。

 ただ、1勝したからといって、インザギ監督の評価が変わるわけでもないし、本田の置かれている状況は依然として厳しい。それでも本田は目の前の試合で最善を尽くす。

 

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