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【大リーグ】

上原、日米通算100S 100勝も達成は日本人8人目

2015年5月12日 紙面から

試合終了後オルティスに担がれる上原(19)=トロントで(ゲッティ・共同)

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 大リーグは10日、各地で行われ、選手たちは母の日だけ許されるピンク色のグッズを身につけてプレー。レッドソックスの上原浩治投手(40)はブルージェイズ戦で9回の1イニングを無失点に抑え、日米通算100セーブをマークした。「100勝&100セーブ」は、日本選手では8人目。同僚の田沢純一投手(28)も1イニング2/3を無失点に抑えた。ジャイアンツの青木宣親外野手(33)はマーリンズ戦で4打数2安打、1盗塁。9回はサヨナラ勝ちを呼び込む押し出し四球も選んだ。マ軍のイチロー外野手(41)は3打数無安打だった。

 母の日に節目の記録をプレゼントした。上原は6−3の9回に登板。1イニングを無安打無失点に抑え、日米通算100セーブ(日33、米67)に到達した。日米通算129勝(日112、米17)で、日本選手では8人目の「100勝&100セーブ」を達成。「先発で100勝&100セーブ」に限れば、江夏豊(元阪神など)と佐々岡真司(元広島)に次ぐ同3人目の快挙となった。

 「現役である以上は通過点としか捉えていないが、うれしい気持ちに変わりはない。過去に数人しかいないということは誇りにしていい。地味に頑張ってきたことが数字として表れた」。共同電などによれば、上原は喜びを語った。

 大リーグは、母の日だけピンク色の品々を身につけられる。これらのグッズはオークションにかけられ、乳がんの研究機関に寄付される。ピンク色のアンダーシャツとスパイク姿でマウンドに上がった上原も「みんなが感謝の気持ちを込めてピンク色のスパイクやシャツを着てプレーしていたし、自分も親に感謝している」としみじみ。自身のツイッターでも「Happy Mother’s Day(母の日おめでとう)!! オカンに感謝 ありがとう」と、笑顔の顔文字入りでつぶやいた。

 暗雲を吹き払うセーブにもなった。これでチームはここ9試合でようやく2勝目を挙げ、連敗も3でストップ。開幕前は大型補強により地区Vの最有力候補に挙げられていたが、現在は14勝17敗の地区4位。それでも、西海岸への長距離移動を前に、ひと息つける白星だったのは間違いない。「みんなストレスがたまっているが、勝てばそれもなくなっていく。きょうの勝利で気持ち良く遠征に行けるし、飛行機の中もいい雰囲気になると思う」と上原。太平洋を股にかけた守護神は、不惑でも前進を止めない。

 

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