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【プロ野球】

DeNA首位快走 ルーキー倉本が決勝打

2015年5月11日 紙面から

DeNA−巨人 巨人に勝利し、中畑監督(左)に迎えられるDeNA・倉本=ハードオフ新潟で(七森祐也撮影)

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◇DeNA4−2巨人

 DeNAが5カード連続で勝ち越した。2−2の8回1死満塁で倉本の右前打で1点を勝ち越すと、さらに暴投で加点した。田中が今季初勝利を挙げ、山崎康が14セーブ目。巨人の高木勇はプロ初黒星で開幕からの連勝が5で止まった。

  ◇

 少し強引に、そして力強く、たたきつけた。打球は弾みながら一、二塁間を抜けた。同点の8回1死満塁。DeNAのドラフト3位・倉本が、内角高めのボール球に食らいつく。巨人・高木勇に黒星をつける決勝打だ。

 「同じルーキー。負けたくない気持ちで臨みました」。絶好機に打席を迎えて高揚した。「うれしかった。思い切りのよさが出てよかった」。自然にガッツポーズが出た。

 前夜まで打率1割8分8厘。不振だった。「チームが勝っていることはうれしかったけど、個人的には複雑だった」。それでも中畑監督は8試合ぶりに先発に抜てき。「前回(3月29日)、高木(勇)から2本打っている。練習でも兆しは出ていた」と説明した。

 「守備はいい選手。打撃が整えばショートの1番手になれる」と評価する。期待のルーキーの一打で、10年ぶりの5カード連続勝ち越し。「追いつかれて、はね返した。いつもならやられていると思う」と昨季までにない手応えを感じ取った。

 「母の日なので絶対に打ちたかった」。初体験のお立ち台。倉本は母・智恵子さん(45)への思いを口にした。「前向きに行きなさい」「自信を持ってやりなさい」。励ましの言葉で奮い立たせられた。「すごく感謝している。そういう気持ちを込めました」。恩返しの一打だった。 (鈴木創太)

 

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