退職金を溶かした日本一下手糞な50代親父の株日記

つづきです。

税務署から電話のあった数日後に、税務署を訪れました。
少しでも印象を良くするために、ペコペコと頭を下げながら、指定されたコーナーに行きました。そこには係官が2名、満面の笑みを浮かべて私を待っていました。

「どのようなWEBサイトをやっておられるのか、名前を教えてくれませんか？」

この時、すごく緊張していたのですが、それでも恥ずかしさを覚えながら、アダルトサイトの名前を言いました。

係官は、私の目の前で、サイトを検索してノートパソコンの画面に映し出しました。
そして、そこに表示している全ての広告の依頼元と広告料金を聞かれました。

優しく説教されたのち、過去全ての広告収入と経費の明細を作ることと、パソコンを提出することを求められました。
家には嫁がいるので、「妻には内緒なので、家ではサイト更新していません。ネットカフェで小説書いて、そこからアップロードしています。データはUSBメモリーに全部入れています」と説明しました。
その結果、USBメモリーとWEBメールのパスワードを提出させられてしまいました。

この日の翌日から出張だったので、月極で借りていた駅のロッカーに保管していた領収書の束と、通帳を出張先まで持っていって、明細を作りました。

税務署に提出した広告収入は次の金額です。

この中の過去3年分が追徴の対象となって、200万円を超える金額を請求されてしまいました。
「そんなお金はありません。分割払いはだめですか？」
「分割でもいいけど、税金の利息は、消費者金融の利息より高いのですよ」

結局、借金して税金を納めました。
これ以来、まじめに確定申告をするようになりました。

今年も年初に確定申告をしました。でも今回は税金を納める必要はありませんでした。
なぜなら、株で約1500万円の損失を出したからです。

株では全然稼げていませんが、それ以外のことではそこそこ稼いでいます。
特に、アダルトサイトの運営ではまとまった収入源になっていた時期があります。

今でこそブログの出現や、アダルトアフィリエイトの出現で、アダルト系ブログを作ることはいともたやすくなっていますが、私がアダルトサイトを始めた頃は、ＨＴＭＬでのＷＥＢサイトしか存在しない時代でした。

もともと、文章を書くのが好きだったので始めたのですが、すぐに人気になって、さらにヤフーの登録サイトとして紹介されてから大人気サイトになってしまいました。

人気の理由ですが、世の中に存在しないアダルト小説を書いたからなのです。実体験風1人称小説です。

サイトが人気になると、いたるところに私のサイトのことが書かれました。いろんな雑誌でも紹介されました。
そして、ＡＶ界が私の小説の影響をもろに受けて変化してきました。

当然ですが、私のサイトはＡＶ化され発売されました。

そして広告収入がどんどん増えて、最高で年間200万円を超えました。税金を払うのがばからしいので無申告で黙っていました。

ある日、勤務時間中に税務署から電話がかかってきました。

「インターネット広告で収入を得られていますよね。お話がありますので、一度税務署に来てください」

この日、仕事が全く手につきませんでした。

つづく

株を初めて、最初の負けは、株デビューしたランドでした。約20万円負けた程度で絶望的な思いをしました。

でも、その後、ガンホー、コロプラ、ユーグレナーがあっさり埋めてくれました。
急騰銘柄を買う以前は、トヨタ、バンナム、アイフルを買っていました。
これでも利益が出ていました。

+300万円まで行って絶好調と思っていた矢先に、5.23がやってきました。
そして、ガンホーの中間決算がやってきました。
このころはまだ「織り込み済」ということが理解できずに、ガンホーの中間決算も絶好調のはずだから急騰すると思っていました。

決算の数字はいい数字が出ました。でも翌日の株価は暴落でした。

この日から、ガンホーをしばらく抱いたのち、損切りして、そしてガンホーの負けを取り返そうと、急騰銘柄を触り始めました。

すると、みるみるうちに損失が膨らんで行ったのでした。