同級生に劇物飲ませたか 女子学生再逮捕へ

5月12日 5時05分

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名古屋市のアパートで７７歳の女性を殺害したとして１９歳の女子学生が逮捕された事件で、女子学生が東北地方の高校に通っていた３年前、同級生に「劇物のタリウムを飲ませた」と供述したうえ、僅かな量でも摂取すれば人が死に至る危険性を認識していた可能性のあることが、捜査関係者への取材で分かりました。
警察は精神鑑定が終わったあと、今週中にも殺人未遂の疑いで再逮捕する方針です。

ことし１月、名古屋市のアパートの１室で森外茂子さん（７７）の遺体が見つかり、この部屋に住む名古屋大学の１９歳の女子学生が殺人の疑いで警察に逮捕されました。
調べに対し女子学生が「子どものころから人を殺してみたかった」と供述したことなどから精神鑑定が行われていますが、捜査当局は刑事責任を問える可能性が高いとみています。
一方、捜査関係者によりますと、女子学生が調べの中で、東北地方の高校に通っていた３年前、「同級生に毒を盛ったことがある」と供述したことから、調べたところ、同じクラスの男子生徒が薬物中毒とみられる症状で突然体調を崩し、視力の低下などの後遺症が出ていたことが分かりました。
さらに調べを進めたところ、「劇物のタリウムを飲ませた」と供述したうえ、当時、タリウムを所持し、僅かな量でも摂取すれば人が死ぬ危険性を認識していた可能性のあることが、押収品の分析などから分かったということです。
警察は、女子学生がタリウムを飲ませて男子生徒を殺害しようとしたとして、精神鑑定が終わったあと、勾留期限の今月１５日にも殺人未遂の疑いで再逮捕する方針です。