阿部&坂本、13日広島戦で1軍復帰も!G打線に火つけろ!!
左太もも裏の肉離れで2軍調整中の阿部慎之助内野手(36)、同じく左ふくらはぎの張りの坂本勇人内野手(26)が最短13日の広島戦(東京D)で1軍復帰する可能性が11日、浮上した。ともに2軍で全メニューを消化。原辰徳監督(56)は「(1軍は)本人たちが大丈夫、と言ったらOK。(2軍戦が)1試合でも」と明言。早ければ12日のイースタン・ロッテ戦(G球場)での実戦復帰を経て1軍に帰ってくる。
チームの大黒柱と主将が戦いの舞台に戻って来る。左太もも裏の肉離れの阿部、左ふくらはぎの張りの坂本がファームで順調に回復。原監督は、右太もも裏の肉離れが癒えた相川も含めて、1軍復帰の見通しを明かした。
「12、13日に(2軍戦に)出てくると聞いているよ。何試合で1軍? 本人たちが『もう大丈夫』と言ったらOKだよ。1試合でも2試合でもね。こちらから不安を持った状態で、見切り発車的に呼ぶことはできない」
阿部、坂本ともに今月9日にシート打撃を再開し、ベースランニングを行うなど患部の状態は良好。当初は今週末にも2軍で実戦復帰予定だったが、12日のウォーミングアップなどで状態を確認し、動きに問題がなかった場合、イースタン・ロッテ戦に出場する可能性が浮上。最短で13日の広島戦(東京D)、遅くても今週中には1軍に戻る見込みだ。
チームは現在、首位のDeNAと2・5ゲーム差で2位。10日までの首位対決3連戦では打線につながりがなく、初戦に5点も、その後2戦は2点止まり。原監督も「打線がもう少しつながらないと」と頭を抱えた。最近10試合でも2ケタ安打は2度。3日の阪神戦(東京D)で2ケタ10得点したため、1試合平均は3点だが、7試合は2点以下に抑え込まれている。2人が復帰することで、本調子とは言い切れない打線の活発化は確実。指揮官は「カンフル剤? そうだね。彼らは主力選手なわけだから」と期待した。
休養日だったこの日、阿部はG球場で練習。「軽く体を動かしに来た」と短距離ダッシュなど約2時間、汗を流した。今季から一塁に転向したが、相川の故障で4月3日の阪神戦(東京D)から捕手に復帰。復帰後のポジションについて、原監督は「捕手も一塁もできるわけだから。しっかりとした選択をしたい」と話したが、どちらでもチームにとって心強い存在だ。
6連戦でDeNA猛追へ 坂本はこの日、静養した。12日に出場すれば、1年目だった07年9月23日のロッテ戦(G球場)以来、2788日ぶりの2軍戦となる。ファームでは内田2軍打撃コーチの指導のもと、軸回転で打つように練習。「走るのも100%。一日でも早くチームに戻りたいです」と力を込めた。
今週はいずれも本拠地・東京Dで広島、ヤクルトを迎え撃つ。阿部、坂本のカムバックが、中畑DeNA猛追の追い風となる。(中村 大悟)
◆阿部経過
▽4月17日 阪神戦(甲子園)の初回に右翼へ適時二塁打を放った際、走塁中に左足の異常を訴えて途中交代。
▽同18日 都内の病院で「左大腿(だいたい)二頭筋の肉離れ」と診断され、出場選手登録を抹消。
▽同25日 G球場でスパイクをはいてのマシン打撃を再開。
▽5月1日 G球場で屋外フリー打撃を再開。50スイングで13本のサク越え。
▽同9日 G球場でシート打撃再開。
◆坂本経過
▽4月25日 ヤクルト戦(神宮)で左ふくらはぎに自打球が直撃
▽同28日・中日戦(東京D) 「4番・遊撃」で先発出場も左ふくらはぎの張りを訴えて2回の守備から交代、都内の病院に直行。
▽同29日 出場選手登録を抹消。故障による抹消はプロ9年目で初めて。
▽5月3日 G球場で故障後初めてノックを受ける。
▽同9日 G球場でシート打撃を再開。メンドーサ、育成ルーキー右腕・篠原を相手に5打席で2安打2四球だった。