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危険な脂肪肝の改善に効く意外な食材とは?

放っておくと肝硬変や肝臓がんを引き起こす

沖漬けなど酒肴として人気が高いホタルイカ(写真:miriambee/ PIXTA)

外に出てもオフィスにいても蒸し暑い……。こんな日は、冷えたビール片手にビアガーデンで暑気払い!

お酒を頂くのが楽しい季節がもうすぐやってきます。とはいえ、やはり飲み過ぎには注意したいところです。

飲み過ぎや食べ過ぎなどで肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった状態を指す脂肪肝。放っておくと、肝硬変や肝臓がんを引き起こすとされています。

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さらに、肝臓についた脂肪は、肝臓以外の部位でも、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げるといった研究結果が、金沢大学の研究チームによって発表されました。2012年のことです。

そんな中、2015年4月に同大学の別の研究チームが、脂肪肝における肝障害から肝臓の修復を促進させるタンパク質「Gadd34」を初めて特定しました(詳細はこちら)。

Gadd34というタンパク質は、脂肪肝の肝臓の修復を促進する作用があり、肝臓手術からの回復遅延や肝障害の悪化などの脂肪肝の抱える合併症の予防や治療につながることが期待されます。

肝臓を労わる酒の肴とは?

そうはいっても、お酒はなかなかやめられないもの。ならば、お酒と一緒に食べる「おつまみ」で頑張っている肝臓をサポートしてあげましょう。

2012年3月には、富山短期大学の研究グループによって、ホタルイカの内臓に肝臓脂質を低下させる効果がみられるとする研究結果が発表されています(概要はこちら)。ホタルイカをラットに投与し、血中および肝臓脂質への影響について検討を行った結果、血中および肝臓の脂質を低下させる作用のあることがわかったことを明らかにしました。

ホタルイカは、沖漬けなど酒肴としても人気が高い食材だけに、お酒の席で一緒に頂くことで、肝臓を労わりながらお酒を楽しめそうです。

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