日本は人材枯渇国だって?バカを言っちゃあいけない。表に名の出ない知る人ぞ知る逸材はわんさかいる。素顔、実績、あだ名、評判。日本が誇るスーパーサラリーマンたちのすべてをご紹介しよう。
群馬大卒のトヨタマン
ここのところ業績絶好調のトヨタ自動車だが、幹部たちの表情に覇者の驕りは感じられない。
「まだまだ迎え撃つべき大きな敵がいるからだ」(トヨタ幹部)
一つは独フォルクスワーゲンで、世界トップの座をめぐるシェア争いを繰り広げている。
トヨタがこの強敵との差を広げるべく着手しているのが、開発から生産までの工程を抜本的に変える構造改革。豊田章男社長がその改革の指揮を任せた一人が、「大きなエンジニア」だ。
「中嶋裕樹常務役員がその人。180cmを超える大柄のエンジニアで、超小型車・iQの開発責任者を務めた際に、『トヨタで最も大きなエンジニアが、トヨタで最も小さいクルマを作った』と話題になった。iQ開発時には規格外の車作りに開発陣や役員の反対もあったが、これをねじ伏せて実現にこぎつけたタフさがある。京大院修了で俳優の宅麻伸似のイケメンだし、53歳と若い」(大型代理店幹部)
トヨタは「次世代カー」をめぐっても、強烈なつばぜり合いをしている。
しかも、相手は業界の垣根を飛び越えて攻め込んできた米アップル、グーグル。これから加速度的に進んでいく「クルマのIT化」において、主導権争いをしている。
もしトヨタが負ければ、IT化した自動車から得られる莫大なデータをアップルらに事実上独占される。そして、日本の携帯電話メーカーがやられたのと同じことが、今度は自動車業界にそのまま起こりかねない。
「その絶対に負けられない大勝負の最前線に立つのが、トヨタで『傍流』だったIT部門をみずから開拓してきた友山茂樹専務役員です。群馬大卒というトヨタ役員には珍しい学歴ながら、スピード出世でこの4月に専務役員に抜擢された。
友山氏が今回の人事で畑違いのモータースポーツ本部副本部長に就いたのは、章男社長が大好きな海外のカーレースに行く際にも友山氏をそばに置いておきたかったからと言われるほど。
友山氏は、『自動車は走るIT商品になっていくんだ』と社内に発破をかけている。彼の手腕にトヨタの未来がかかっていると言っても過言ではない」(系列会社幹部)
「マジシャン」と呼ばれる男
世界が変化の激しいグローバル競争時代に突入し、「個の力」が企業の浮き沈みを大きく左右するようになってきた。
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