スポーツのしおり
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【社会】都立公園でのドローン禁止
東京都が、管理するすべての都立公園と都立庭園計八十一園で小型無人機(ドローン)の使用を禁止していたことが十一日、分かった。首相官邸の屋上でドローンが見つかった事件を受けた措置。ドローンの持ち込みや操縦、飛行を禁じる掲示を園内に張り出したり、使用を見かけた場合に管理事務所の担当者らが注意したりする。 都公園課によると、四月二十八日付で各園に使用制限の通知を出した。通知の根拠は都立公園条例の第一六条で、「制限できる行為」として「都市公園の管理に支障がある行為をすること」とされている。同課は禁止理由として、落下した際の危険性を挙げる。 条例には、違反した場合に五万円以下の過料を科す規定があるが、担当者は「過料を科すことは想定しておらず、注意を呼びかけることを基本にする」と話している。 千代田区の日比谷公園の出入り口約十カ所には、ドローンの使用を禁じる掲示が設置された。管理事務所と警視庁丸の内署の連名で「見かけた方は、一一〇番をお願い致します」などと促している。 ◇「安全第一」やむを得ないドローンの研究に長年取り組む千葉大学大学院の野波健蔵教授の話 安全を第一に考えれば、公園での禁止もやむを得ない。今は少ないが、ドローンを自由に飛ばせる場所はある。研究に使う場合も、政府が検討する「ドローン特区」などを活用すべきだ。 ◇いきなりの措置おかしい環境政策が専門でドローンを使って調査する青山貞一東京都市大学名誉教授の話 都心では、ドローンは公園でしか飛ばせず、いきなり禁止するのはおかしい。行政に届け出て許可を受けるようにするべきで、小規模なドローンは規制の対象外とすべきだろう。 PR情報
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