新GM兼編成本部長に就任した堤氏=読売巨人軍球団事務所(撮影・納冨康)【拡大】
熊本の強豪、済々黌(せいせいこう)高から進んだ慶大時代には、野球部主将を務めた。読売新聞では社会部畑を歩み、巨人には通算9年余りにわたって出向。2010、11年と原監督を広報部長として支え、昨年2月までは統括部長兼GM補佐を務めた。大学まで本格的な野球経験があり、編成の実務にも精通しているとあって、再建には最適な人材だ。
原監督に報告した際には「引き続き、現場とフロントで情報を共有しながら、ちゃんと話し合いをしながらやっていきましょう」と声をかけられたという堤氏。新体制の下、『新成』巨人が日本一奪回に挑む。
ゼネラルマネジャー(GM)
米大リーグでは特に重要視される役職で、チーム編成や方針の決定などを行う。日本球界では1995年に広岡達朗氏がロッテのGMに就任したのが初めてで、巨人では2011年5月に初めて導入された。初代GMには清武英利球団代表(当時)が就任したが、同年11月の“清武の乱”により解任。その後任に原沢氏が就いた。
堤 辰佳(つつみ・たつよし)
1965(昭和40)年8月22日生まれ、49歳。熊本県出身。済々黌高から慶大を経て89年読売新聞社入社。社会部主任、同次長、読売巨人軍広報部長、同統括部長兼GM補佐を経て2014年3月から読売新聞東京本社運動部長。
(紙面から)