新GM兼編成本部長に就任した堤氏=読売巨人軍球団事務所(撮影・納冨康)【拡大】
昨オフにはグリエルの獲得に動いたが、DeNAに競り負ける結果に…。球団関係者によると、GM交代劇の契機となったのが2013年から調査を進めてきたという、フランシスコの獲得だ。4月下旬に年俸1億4400万円で加入したが、期待された打撃では5試合で18打数3安打、打率・167で11三振。拙守を連発して2軍降格するなど、日本野球への適応に苦しんだ。
DeNAに次いで2位につけているが、最近6試合は1勝5敗。チーム打率・239、防御率2・91はともにリーグ4位と低迷する中、球団は編成体制の強化が必要と判断。組織統括と編成の責任者を分離して、責任と権限を明確にするテコ入れを決めた。
新GMとして白羽の矢が立ったのが、読売新聞東京本社運動部長の堤辰佳氏だ。東京・大手町の球団事務所で取材に応じた堤氏は「育成と補強はどちらが欠けてもダメ。チームは生き物なので、育成に重点を置くのか、補強を重視するのか、チームの状況によって決めていきたい」と語った。