新GMの堤氏は球団旗の前に座って会見し、決意を口にした(撮影・納冨康)【拡大】
球界に激震が走った。DeNAとの首位攻防戦に負け越し、2・5ゲーム差の2位巨人が突如、GMを解任した。広報が発表した原沢球団代表のコメントには、今後も球団に残るとはいえ、職務を全うできなかった無念さがにじんだ。
「球団の組織統括とチーム編成という、いわば二足のわらじをはいてきたが、それぞれに課題が山積していて、2つの仕事を十分にこなせていないと思っていた。今回、GMの職を堤君に任せ、自分は球団内部や球界全体の仕事に専念することで、編成体制を強化する必要がある」
シーズン中、それも5月での編成トップの解任は異例。今月末の球団取締役会、6月の株主総会を経るのが通常の手続きだが、それを待たなかったところにも緊急性が表れている。原沢氏が2011年11月にGM就任以降、FA戦線では村田、杉内、大竹、片岡、相川、金城を獲得。一方で外国人補強を含めて、ソフトバンク、オリックスの後塵(こうじん)を拝することもあった。