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エボラ出血熱 回復後もウイルス残る可能性5月12日 5時36分
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西アフリカで1万人を超える死者が出ているエボラ出血熱では、回復した人の多くが視力の低下やけん怠感など原因不明の症状を訴えていることが分かりました。
これらの症状は「ポスト・エボラ・シンドローム」と呼ばれ、最新の研究は、眼球などの一部の臓器の中にウイルスが残っている可能性を指摘しています。
これらの症状は「ポスト・エボラ・シンドローム」と呼ばれ、最新の研究は、眼球などの一部の臓器の中にウイルスが残っている可能性を指摘しています。
西アフリカで流行が続くエボラ出血熱では、およそ1万1000人が死亡しましたが、回復した人も多く、血液の中からはウイルスがなくなったことも確認されています。
しかし、回復しても視力の低下や激しい関節痛、けん怠感やもの忘れなど、心身の不調を訴える人が多くいることが分かり、WHO=世界保健機関は、これら原因不明の症状を「ポスト・エボラ・シンドローム」と呼んで調査に乗り出しています。
これに関連してアメリカの医学誌は、回復したあとに視力が低下するなどの症状が出たアメリカ人の元患者の眼球の中からウイルスが検出されたとする論文を発表しました。
国立国際医療研究センターの加藤康幸医師は、「目など一部の臓器の中にウイルスが比較的長く残ることがあると証明した貴重な研究だ」と指摘しています。
論文をまとめたアメリカの研究チームは、回復した人との接触で感染が広がることはないと強調していますが、西アフリカでは回復した人に対する差別と偏見が広がっていて、原因の解明と対策が求められています。
しかし、回復しても視力の低下や激しい関節痛、けん怠感やもの忘れなど、心身の不調を訴える人が多くいることが分かり、WHO=世界保健機関は、これら原因不明の症状を「ポスト・エボラ・シンドローム」と呼んで調査に乗り出しています。
これに関連してアメリカの医学誌は、回復したあとに視力が低下するなどの症状が出たアメリカ人の元患者の眼球の中からウイルスが検出されたとする論文を発表しました。
国立国際医療研究センターの加藤康幸医師は、「目など一部の臓器の中にウイルスが比較的長く残ることがあると証明した貴重な研究だ」と指摘しています。
論文をまとめたアメリカの研究チームは、回復した人との接触で感染が広がることはないと強調していますが、西アフリカでは回復した人に対する差別と偏見が広がっていて、原因の解明と対策が求められています。