本紙記者の質問に答える上西氏

　国会欠席問題で所属する「維新の党」をクビになった“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員（３２）が本紙の独占インタビューに応じた。上西氏は３月１３日の衆院本会議を病欠したが、前日にショーパブなど３軒の飲食店を“はしご”していたことが発覚。「維新の党」から除名処分を受けた。比例区で復活当選した上西氏には議員辞職を求める声も上がっているが、上西氏は「無所属だからできることもある」とキッパリ。週刊誌やワイドショーでは「全身シャネル」「酒グセが悪い」など散々叩かれたが…。上西氏が真相を初激白――。

　大阪府吹田市の選挙事務所で待ち構えていたのは、テレビカメラの前で仏頂面を連発してきた上西氏と、取材陣に「何や、ゴラァ！」とすごんで物議を醸した秘書の家城（いえき）大心氏だった。本紙記者を迎えた家城氏は笑顔で「どうぞおかけください」。その横で上西氏は「今日はよろしくお願いします」と頭を下げた。「厚化粧」とやゆされたメークはいつもより薄め。「国民の皆様に私の思いが伝わっていなくて…」と切り出し、取材がスタートした。

　――騒動について改めてひと言

　上西氏：体調管理を怠り、大事な本会議を欠席したことは大変申し訳なく思っています。皆様の信頼を取り戻すべく、今後も政治活動にまい進していきたい。

　――比例区での復活当選だけに、議員辞職を求める声も上がっている

　上西氏：そうした声は理解していますが、私には選挙で支持してくださった６万７７１９名の地元の皆様のために活動する使命があります。辞めることは簡単だけど、それは無責任。「無所属で何ができるんだ」という意見もありますが、無所属だからこそできることもあると思うんです。

　――具体的には

　上西氏：今の日本は自公政権の１強体制。実際「維新の党」で何度も“身を切る法案”を提出しましたが、それらは無視されました。無所属の強みは政党の垣根なくコミュニケーションを図れること。例えば私のライフワークであるシングルマザーや障がい者支援の問題は、ほかの先生方とともに必ず実現します。

　――騒動から２か月。環境に変化は

　上西氏：そりゃもう全部ですよ！（家城氏を指さし）この人なんか「騒動でモテへんようになった」とボヤいてましたわ（笑い）。

　――散々バッシングされた

　上西氏：ホンマに！　メークが濃いだの何だのって、余計なお世話や。センスがないのはしょうがないやん（笑い）。こないだもテレビ番組で占い師の方が勝手に私の今後を占ってはりましたね。まあ、私も占いは好きなので面白かったですけど。あとは事務所に「上西さんの本を書きました」とメールが来て、見てみたら私を題材にした本が出版されてました。

　――一部で「服は全身シャネルで貯金は５０００万円」と報じられた

　上西氏：シャネルも５０００万円もないわ！　私のスーツは２万円ぐらいですよ。何ならタグでも見せましょか？　政治活動って会社員時代に比べてありえへんほど支出が多いんです。残念ながら“火の車”です。

　――“浪速のエリカ様”と呼ばれているが

　上西氏：それもね…。もう反論する気も起きません。でも沢尻エリカさんってホンマはすてきな方です。見てて分かります。

　――家城氏との不倫旅行も噂された

　上西氏：あれには腹が立ちました。この人（家城氏）も被害者ですよ。「前科２犯」なんてデマ書かれて…名誉毀損や。マスコミの方って裏取らへんの？　まあ、その辺の情報を流した人は察しがついてます。私と選挙で戦ったＸ先生の周辺でしょうね。Ｘ先生の秘書さんは週刊誌に記事が出るのを事前に知ってて、言いふらしてはったみたいやから。

　――酒グセが悪く、新年会などの行事に行けば「１杯どころか３～４杯は飲む」とも書かれた

　上西氏：３～４杯じゃなく、もっとです（笑い）。各テーブル回ってあいさつしてますから。私みたいな若手議員が自分の席でふんぞり返ったらアカンでしょ。その情報流したんもＸ先生の事務所やって聞いてます。あの方はお酒が飲めないので、地元の人が「上西さんはお酒が一緒に飲めるから楽しい！」って言うてるのを聞いて、お気を悪くされたのかもしれません。

　――お酒は好きか

　上西氏：そういうわけちゃうけど、お酒が入る場は大事やと思っています。一席ともにすることで、相手との距離が縮まる。「小百合ちゃん、この制度は変や思うねん」と気軽に話してくださる。政治家はフットワークが命。家にすぐ帰っちゃう議員ってどうなんやろ。いろいろな方と意見交換することは大切ですよ。

　――本会議欠席の前日に３軒の飲食店をはしご。それも“飲みにケーション”を重視した結果か

　上西氏：以前からの約束だったのでドタキャンは申し訳なく思い、直前に薬を飲んだら回復したので「これならイケる」と思ったのですが…。すべては私の不徳の致すところです。

　――今後について

　上西氏：これまで通り地元の皆様のためにコツコツ活動していきます。次の選挙については、現時点では何も…。あとは不規則すぎる食生活で太っちゃったのでダイエットせなアカンのです！

　関西弁を織り交ぜ、マシンガントークを展開した上西氏は１６日に大阪市中央区の「ロフトプラスワン　ウエスト」で「大問題トークライブ大阪大炎上」に出演予定。家城氏の“乱入”も噂されているが、果たしてどうなる！？

☆うえにし・さゆり＝１９８３年４月３０日、大阪府生まれ。神戸女学院大学を卒業後、保険会社や美容関連会社勤務を経て、２０１２年１２月の第４６回衆議院議員選挙に「日本維新の会」公認で大阪７区から出馬し、選挙区で敗れるも比例近畿ブロックで復活当選。１４年１２月の第４７回衆院選で「維新の党」から出馬し、比例で復活当選。同党では党国会議員団副幹事長などを歴任した。今年４月に同党を離脱し、現在無所属議員として活動中。