アニメ 英国一家、日本を食べる「日本料理の神髄」 2015.05.02


浦和レッズがホームでガンバ大阪を破りました。
山本昌邦さんの解説でした。
Jリーグ中継をお伝えしました
(マイケル)
これは極東の国日本を訪れた我々家族の100日間の冒険の物語。
我々の目的は寺院巡りでも秋葉原でのショッピングでもない。
我々の最重要課題それは…
日本を食べ尽くす事だ。

アスガーエミルリスンそして僕マイケル。
我々英国一家は東京のマンションで何度目かの朝を迎えていた
あ〜…。
(時計の音)はぁ…。
(アスガー)パパどうかしたの?
(リスン)今日は取材で偉い人と会うみたい。
偉いってどんな?日本料理界のボスみたいな人。
(エミル)怖い人?さあ?料理に厳しい人だとは聞いてるけど。
だいぶナーバスになってるね。
ほらコーンフレークにチリソースかけてる。
辛くないのかしら?パパすごい。
自分で望んだ事とはいえまるで断頭台に上がるような気分だ。
僕がこれから会おうとしているミスター鬼塚は日本の料理界の重鎮だ。
料理学校を経営し多くの料理人を輩出するのみならずテレビやラジオに出演しながら新聞雑誌にコラムを連載。
料理に関する専門書も何十冊も出している。
彼の料理に対する妥協のない厳しさには感服するばかりだ。
日本料理について話を聞くなら彼ほどふさわしい人間はいないだろう
開門〜!開門〜!
だが正直恐ろしい。
僕のようなえたいの知れない外国人を彼は本当に受け入れてくれるのだろうか
(従者)こちらでお待ち下さい。
まるで映画に出てくるジャパニーズマフィアの家じゃないか…。
うっかり主人の機嫌を損ねたら…

(鬼塚)いや〜申し訳ない。
お客様をお待たせしてしまって。
僕の勝手なイメージとは裏腹にミスター鬼塚はとても朗らかで上品な人物だった
(鬼塚)そうですかジョエルのところで。
ええ。
ただの見習いですけどね。
僕にとっては忘れられない経験でした。
あなたの本も読ませて頂きましたよ。
非常に鋭い洞察をされている。
今度は日本料理の本を?はい。
そのために日本中を回ろうと思っています。
それはすばらしい。
しかし皮肉な事に最近の日本の食事はよくない方向に進んでいます。
伝統的な和食は顧みられなくなっている。
というと?加工食品や乳製品糖分脂肪分を多くとるようになり米の消費量でさえも百年前には一人あたり年160キログラムだったものが今では60キログラム以下まで減っています。
米といえば日本の主食なのに。
嘆かわしい事です。
しかも魚の消費量が半分以下になる一方で肉の消費量が倍以上になっています。
食生活が変わりつつあるという事ですか?戦後の日本はアメリカに傾倒するようになりました。
アメリカ人の体格の良さやアメリカ人がパンやポテトや分厚いステーキを食べるのを見てそれをマネしようとしたのです。
強い体をつくらなければいけないというプレッシャーでね。
結果日本料理の従来のバランスが失われそして増えたのが肥満糖尿病心臓病です。
若者たちはジャンクフードを好み出来合いの質の悪い食事をとっています。
日本料理の伝統が消えつつあると。
今の若い人たちは台所仕事をあまり熱心にしたがりません。
結果料理の質が落ちています。
今の日本では学校でも家庭でも鍛錬というものが姿を消している。
批判にも耳を貸さず何でも簡単に諦める。
そんな現状を憂いて学校経営や料理大会の主催に尽力されているというわけですね?そうです。
日本料理の伝統のためにできるかぎりの事はしたいと思っています。
先生そろそろお時間です。
お話の途中にとんだご無礼を。
マイケルさんこのあとのご予定は?いえ特に。
子供のお守りくらいですかね。
このあと私が審査委員長を務める料理大会があるんです。
もし興味があれば見学しませんか?えっいいんですか?開始は2時間後です。
私は早めに入りますのでご一緒するわけにはいきませんが。
こうして突如僕の午後の予定は埋まった。
家で子守をしているリスンには恨まれるかもしれないが
パパ遅いね。
ママ喉渇いたジュース。
早く帰ってきてマイケル…。
う〜ん…。
正面から入ればいいのかな?ん?
(ヒロシ)ん?うん…。
(2人)あっ…。
もしかして大会出場者の人?ん?賞金100万円?そりゃすごいなぁ。
京都でやる決勝大会で優勝すればの話ですけどね。
何だ今日もらえるんじゃないのか。
それに京都で優勝すれば来年の世界大会に日本代表として出場できるんです。
俺じゃ無理かもしれないけど。
もし君が優勝したら周りに自慢するよ。
日本代表とエレベーターをご一緒したって。
ハハッ勘弁して下さいよ。
じゃあ俺はあっちなんで。
頑張って健闘を祈るよ。
(進行役)制限時間は3時間。
それでは料理を開始して下さい。
(ブザー)
参加している料理人は3時間以内に3品の料理を4人前完成させなければならない。
参加者の年齢は30歳から50歳。
どの人も少なくとも5年以上のプロとしての経験があった
(審査員)マイケル・ブースさんですね?ん?鬼塚先生のご紹介だそうで。
どうも。
ミスター鬼塚はどこに?ここにはいません。
先生は調理しているところは一切ご覧になりませんので。
なるほど。
調理プロセスを見た時の先入観が味の審査に影響を与える事を避けるためですね。
例えば13番の料理人。
鍋に鰹節をいくつかみも入れてそのまま数分間煮出している。
あれはだしの取り方としてよくない。
基本に忠実ではないから印象は悪い。
だけど結果は食べてみないと分からない。
うん。
あなたはきっと鬼塚先生に気に入られたのでしょうね。
フフッ。
だしは日本料理ではとても大切な要素の一つだ。
フランス料理に例えればフォンドボーと同じようなもの…と言いたいところだがだしとフォンドボーは全く違う。
だしはほんの数分で取れるがフォンドボーは6時間もかけて子牛の骨を煮立てる。
そして両者の違いはかける時間以上に大きい
用意するもの昆布と鰹節。
昆布とは海の幸海底に生える海藻。
鰹節はこれもまた海の幸。
鰹の身をくん製にして固く乾燥させたものを削り機で薄く削ったもの。
だしの作り方は超シンプル!はがき大の乾燥させた昆布を水に入れて火にかける。
沸騰する直前に取り出す。
そこに鰹節をひとつかみ投入。
1分ほど煮出してからこす!以上
だしはみそ汁から天ぷらのつゆに至るまで多種多様な日本料理の土台となるものですからね。
当然味の審査でも特別に重視される要素です。

(進行役)残り時間5秒。
4321!
(ブザー)
(進行役)競技終了です!はぁはぁはぁ…。
(拍手)う〜ん…。
んっ!はぁ…。
すばらしいコンペでしたね。
料理人たちの手際に驚きました。
料理はどれもすばらしくて。
あきれたものです。
え?誰一人だしの取り方を分かっちゃいない。
驚くほど低い水準だ。
あれではうちの学生たちと変わらない。
塩辛すぎるし味が濃すぎる。
めちゃくちゃだ。
あぁ…。
私は皆さんの中に基本技能が身についていない方が大勢いらっしゃるという印象を持ちました。
正直申し上げてこの中にプロフェッショナルと呼べる人はいるのかと。
皆さんには日本料理の基本に立ち返って頂きたい。
だしと塩加減と火加減を習得して頂きたい。
世界に対して恥ずかしくない本物の日本の味を習得して頂きたい。
料理人たちが気の毒だった。
こんなに手厳しく非難されるとは思ってもみなかっただろう。
3時間かけて必死に料理をしたあげくこれまでのキャリアが台なしになるような事を言われてしまったのだ
今回は残念だったね。
ん?…あぁどうも。
どう思った?あのスピーチ。
やばいっすねぇ〜。
胸にグサッと来ました。
でもそのとおりなんですよね。
どうやら彼は批判を受け入れたようだった。
だしの繊細さ奥深さを知りきっと次はもっと成長してここに戻ってくるのだろう。
その後名も知らぬその料理人と僕は二度と会う事はなかった
マイケル鬼塚さんはああ言ってるけどだしにこだわっているのは料理人だけじゃない。
ここは…江戸時代物流の拠点として発達したこの街にはだしのもととなる鰹節を扱う問屋がたくさんあった。
そして今はその街になんとワンコインでだし汁を飲ませてくれる店がある。
おっここだ。
飲んでる飲んでる。
お待たせいたしました。
鰹節のおだしです。
来た来たこの香り。
何だか落ち着くね〜。
お味はどう?おいしいです。
鰹…鰹の味がします。
そりゃそうだろ。
鰹節のだしなんだから。
おっ削ってる削ってる。
ここでは鰹節削りも体験できちゃう。
これが鰹節。
今の若い人は削った事ないだろうねぇ。
こうやって削ると…ほらほらペラペラに。
お姉さん初めて?はい初めて削ってみました。
見た目は木みたいなのに削ってるとだしのいい香りがしてきて…。
しっかりしたものなんだなってびっくりしました。
こうやって本物の味に触れるのが大事だよね。
そして東京羽村市にはだしにこだわった給食を出す保育園がある。
おはようございます。
保育園の管理栄養士…この道20年。
毎日100人を超える園児たちの給食を作っている。
吉永さんが作る給食はだしを取るところから始まる。
だしを利かせる事で塩分は少なめ素材の味を生かしたやさしい味付けを目指している。
お野菜のうまみがだしを使う事によって引き出されて薄い味で煮物が出来ます。
小さい時から本物のだしの味を覚えるのは大切な事。
今日の給食は鰹節や干しシイタケなどたっぷりのだしで炊いた切り干し大根。
だしを使った給食園児たちには大好評。
おいしい!ちょっとちょっとぉ〜。
おっこの子も切り干し大根を完食したね〜。
吉永さんはこんな事も行っている。
園児たちが自分でだしを取る調理体験。
いい匂い。
みんなでみそ汁作りに挑戦。
おっうまそ〜!味はどう?おいしい。
吉永さん園児たちも大満足のようですね。
だしの味を舌で覚えてだしの香りを体で覚える事がとても大切で調理保育や毎日の給食を通じてだしの良さを伝えていければいいなと思っています。
マイケルだしの未来も捨てたもんじゃないだろ?2015/05/02(土) 16:05〜16:25
NHK総合1・神戸
アニメ 英国一家、日本を食べる「日本料理の神髄」[二][字][再]

イギリス人フード・ライターとその家族が、日本に滞在して各地の料理や食材を食べ尽くす!?「和食」をテーマに、一家の100日に渡る日本珍道中を描くコメディ・アニメ。

詳細情報
番組内容
マイケルは、料理学校の経営者で「日本料理界の重鎮」とも呼ばれる「鬼塚」を取材。最初は緊張していたマイケルだがその熱心さを気に入られ、鬼塚が審査委員長を務める料理大会の見学に招かれた。「だしの取り方」をはじめ、マイケルはプロの料理人たちの手際の良さに感心。果たして、鬼塚がくだす審査の結果は?
出演者
【声】竹本英史,満仲由紀子,広橋涼
原作・脚本
【原作】マイケル・ブース,【翻訳】寺西のぶ子
監督・演出
【監督】ラレコ

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
趣味/教育 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
英語
サンプリングレート : 48kHz

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