人生の楽園 2015.05.02


今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
今日の舞台は東京のベッドタウンとして知られる千葉県四街道市です。
東京から電車でおよそ1時間。
辺り一面畑の広がるこの地に人気のうどん屋さんがあると聞いてきたんですが…ハハありました!ここですね!早速お邪魔しましょうね。
ああハハハお客さんいっぱいですねやっぱり!皆さんがつるつる〜っと美味しそうに召し上がっているうどん。
このうどんを作っているのが今日の主人公なんです。
いっちゃん麺すぐ出るからね。
勢津美さんは一昨年の11月に「自家製麺と地場野菜うどん屋麦」をオープンしました。
でも勢津美さんなぜ「むぎ」と呼ばずに「ばく」にしたんですか?夢を食べる動物バクっていうのが架空の動物でいるでしょ?…とあのなるほどそれで「ばく」ですか。
(菊池)そんなうどん屋麦の人気メニューの一つがこちらのかけうどんランチです。
麺は全国から厳選した小麦を使い勢津美さんが毎日作っています。
薬味のネギは藤森家の畑で育てたもの。
コクが自慢の出汁も天然素材を使って毎日取っています。
自家製野菜の天ぷらと相性抜群ですよ。
ハハハハハハ〜いやあいいですねえ。
いただきます。
お客様いかがですか?うん。
うまい。
ハハハですよねえ。
うまいうまい。
出汁は濃いですけどでも美味しいので飽きずに…。
そしてこちらがもう一人の主人公長女の由稀さん36歳。
主に接客を担当しています。
豚バラの大から…失礼致します。
調理担当は勢津美さんです。
そして勢津美さんのサポートをしてくれるのが天ぷら担当の田仲市子さん。
いっちゃん。
市子だからいっちゃんって呼んでる…。
そうです。
気分的にねいっちゃん来てこうやってくれるともう任せられるので…。
うどん屋麦。
人気の秘密が店の隣に広がるこの畑にあります。
勢津美さんはここで採れた新鮮な野菜を天ぷらや小鉢料理にして毎日お店に出しています。
畑の名前はふじ農園です。
戦後の食糧難の時代四街道市では土地を開拓して盛んに農地作りが行われていました。
そしてふじ農園も満州から引き揚げてきた勢津美さんの義理の父積さんが一から開墾した土地でした。
現在は勢津美さんの長男拓郎さんが会社を退職しふじ農園での野菜作りを引き継ぎました。
3代にわたり藤森家が耕してきた畑です。
結局親孝行っていうかそういうのもなんにも出来てないんで父親を喜ばせたいなっていう感じはあったんですけど…。
藤森家の大地を長男拓郎さんが立派に守っています。
広島県出身の勢津美さんは高校を出ると千葉県の大学へ進学。
大学卒業後は千葉県の特別支援学校で指導員として働き始めます。
そして四街道市で農業を営んでいた建次さんと出会い25歳で農家に嫁ぎました。
っていう事とか…。
夢と希望に燃えて熱く語られるとねついホロッときて…。
勢津美さんは3人の子育てをしながら四街道の農業を盛り立てようと地元の農作物を使った加工品作りの活動に参加しました。
本当にこう美味しいものを食べた時の気持ちって全然違ってくるので…。
それはやっぱり食べ物で豊かに出来るものっていうふうにはずっと昔から思ってるので…。
しかし2010年専業農家として頑張っていた建次さんが突発性の病で他界。
残された勢津美さんは夫が一生懸命作り続けてきた野菜を利用して何か出来ないかと考えるようになりました。
この地を生かして何かやれるかなっていうふうな思いもあったんですよね。
なんだって出来るよってなんかサラッと言って。
もうサラ〜っと言ってたんでどうするの?って思ってましたけど…。
勢津美さんは野菜を生かしたうどん屋の開業を思い立ちました。
そしてほぼ独学でうどん作りをマスターし畑の一角にお店を建て2013年11月自家製麺と地場野菜うどん屋麦をオープンしました。
お疲れさまでーす。
いつもので。
いつもので!了解致しました。
はいこちらはうどん屋麦の建物を一から造ってくれた大工の岩田さんです。
こうして時折様子を見に来てくれます。
お店評判いいですね!ヘヘヘヘ。
夕方厨房では勢津美さんが翌日のうどんの仕込みを始めました。
北海道産と九州産をブレンドした小麦に塩水を加えて混ぜ合わせていきます。
この時勢津美さんが一番気を使うのが…。
水分量。
うん。
温度と湿度によって仕上がりが違ってくるのよね。
次にローラーにかけて筒状に固めていきます。
それを一晩寝かせるとあの評判のうどんに生まれ変わるんですね。
…というわけで本日は自家製麺と地場野菜が自慢のうどん屋さんを始めた母と娘の物語です。
あまりの美味しさに「めん」食らっちゃうからってな!今日の舞台は千葉県四街道市。
この地で自家製麺と地場野菜が自慢のうどん屋麦を開いた藤森勢津美さんと娘の由稀さんが主人公です。
朝7時半勢津美さんはその日の準備を始めます。
オープンまで3時間半。
調理の仕込みを1人で行います。
まずは出汁作りです。
北海道産の昆布と瀬戸内産の煮干しを水に浸します。
新鮮なものじゃないといい味が出ないので出汁だけは毎日…。
その後40分加熱したら昆布を取り出し代わりにさば節や本節と呼ばれる高級なかつお節を入れ20分煮込んで出汁を取ります。
本当にもうかつおのいいところっていうか一番香りが出るところをあの…味をちょっとやっぱり引き締めるっていうか。
仕上げはかつお節の袋を取り出し網の上に置きます。
(勢津美さん)もったいないからこれ搾っちゃおうかと思ったら出汁屋さんが「絶対搾らないでください」って。
自慢の出汁ですもんね。
さあ!今日の出来はどうダシ?OK!OK!OK!続いて勢津美さんが向かったのは隣の畑。
ネギ畑で収穫です。
勢津美さんそれ採ってるのなんですか?はいネギ坊主でーす。
ネギ坊主。
あ育ちすぎちゃったのかな?ネギが。
いえいえ西田さん。
このネギ坊主が大事なんです。
えっ?あの市販されてないものとかそういうものを時々サービスで出したりしてるので。
これは本当に一瞬のものだから。
農家でも食べてる人ほとんどいないんじゃないかしら。
普通は食べないネギ坊主ですが天ぷらにすると美味しいんだそうですよ。
そしてこちらは白菜の菜花。
ナムルにして小鉢料理にします。
ははあ〜なるほどね。
いやあ新鮮野菜たくさん収穫出来ましたね。
続いては近所の産みたて卵に自慢の出汁を加えてだしまき卵を作ります。
ああいいですね〜。
もう本当にだしまき卵に巻かれてみたい!みたいな…。
はいそして午前10時天ぷら担当の市子さん出勤です。
(勢津美さん)はいおはよう。
ああおはようございます!はい接客担当の由稀さんも来ましたね。
開店まであと30分です。
昨日から寝かしておいたうどんの生地を伸ばしてそれで麺にしていきます。
白菜の菜花をゴマ油であえたナムルも完成。
今日の小鉢は白菜菜花のナムルとだしまき卵です。
ハハハいいですねえ。
さあ!午前11時うどん屋麦開店です!
(由稀さん)こんにちはいらっしゃいませー!いらっしゃいませお客様!
(由稀さん)いらっしゃいませ。
3名様でーす。
厨房は一気に忙しくなります。
いっちゃんはネギ坊主の天ぷらを揚げます。
普段はあまり食べないネギ坊主の天ぷら。
お客様の反応が気になります。
かけの大ですね。
こちらだしまきと一緒に失礼致します。
うんうまそう!ネギ坊主の天ぷらいきなりかぶりつきました。
どうですか?どんな味?ん…?アスパラガス!?アスパラガスみたいな…。
へえ〜。
あお父さんはだしまき卵ですね。
そしてお母さんは白菜菜花のナムル。
どうですか?うんいいね。
美味しいね。
ああ美味しいんだ。
よかった〜。
ネギ坊主の天ぷら初めて…。
召し上がってくださいなどんどん!美味しい!甘くて。
いやあネギ坊主大好評じゃないですか!おおっ!なんかすごい一団が来ましたねえ。
(由稀さん)お先にかけうどんの菜花つきの…。
実はうどん屋麦のテラス席はペット同伴がOK。
ペットと一緒に美味しいものを食べたいというお客様に大好評なんです。
なるほどー!ハハハワンちゃんの視線を感じながら皆さんうどんをね美味しくすすってらっしゃいます。
(笑い声)ハハ…「めん」食いなんだ。
すごいなんかアットホームだしお姉さんもいい感じで…。
すごく癒やされます。
本当にね色んな人に喜んでもらって…。
いやあ今の時期最高のテラス席ですね!これ。
あっという間にランチタイムが終了です。
午後2時閉店。
はいお疲れさまでしたー!あら?由稀さん何を始めるんですか?今からお店で使う一味を仕込みたいと…。
くしゃみと鼻水が大変な事になってしまうのでもう完全防備で。
命がけの作業です。
あれま!?一味もこれ自家製なんですか。
あらかじめ天日干ししておいた自家製唐辛子のヘタを取り中から種を取り出していきます。
なるほど!おお…なんだか見てるだけでこっちも目にきますね。
種を取り出したものをフライパンに入れ辛いにおいを感じる程度まで炒っていきます。
きますね鼻…。
(くしゃみ)ああきましたね。
すみません。
においとこのヒリヒリ感がきたらあの…上げてますかね。
勘なんですけど。
でちょっと冷ましてから粉にしちゃうんで…。
炒った唐辛子を冷ましミキサーで細かくすれば一味の完成です。
んー意外とね簡単に出来るんですね。
(鼻をすする音)畑で育てて自分で作る。
由稀さんすごいじゃないですか。
うちで唐辛子がいっぱい採れてあじゃあ一味作ってみようかって…。
(くしゃみ)あ〜またきた。
…言ったのが始まりで。
さあ!命がけで作った一味。
もちろんお客さんにも大好評です。
店を終えた藤森家のお茶の間にはお孫さんとくつろぐ勢津美さんの姿がありました。
孫の希誉太です!ヘッヘッヘッ…希誉太君初めまして〜。
大きいよ〜って。
保育園でも一番大きいよね!この子いなかったらもうちょっとヨボヨボのおばあさんみたいになってたかもね。
ハハハ…。
希誉太君は勢津美さんの元気の源ですねエヘヘヘ。
重た〜い。
この日勢津美さんはお出かけです。
特別支援学校で働いていた時の教え子に会いにやってきました。
(勢津美さん)こんにちは!お邪魔しまーす。
キムちゃん元気?
(木村さん)はい。
これ和菓子?勢津美さんの教え子木村紗代子さんです。
学校を卒業して5年。
今はこちらのお店でパンやお菓子を作る仕事をしています。
(勢津美さん)お邪魔します。
はい今日は紗代子さんの仕事ぶりを見にお邪魔しました。
このパン屋さんを営む谷嶋みなさんです。
紗代子さんが焼いているのはくるみ焼という和菓子なんですね。
(勢津美さん)いいの?ご馳走になって。
いただきまーす。
どうぞ。
温かい!美味しいですか?うん!これは…注文くるわ!おお注文くる。
いいねえ。
ねえ紗代子さんうどん屋さんで頑張っている藤森先生どう思います?本当に嬉しいね。
ヘヘヘヘ教え子の元気な姿に勇気をもらった一日となりました。
この日3人は近所の農家を訪ねました。
(中村さん)いいよ採って食べていいよ。
甘いいちごが評判の中村農園。
希誉太君と一緒にいちごの収穫体験です。
ああいいですねえ。
真っ赤っ赤!これ。
アハハハ〜いやあ大きないちご見つけたねえ。
パクッといっちゃいな!
(希誉太君の声)えっ?ばあばにくれるの?ありがとう!おお希誉太君優しいねえ。
ん〜希誉太甘〜い。
(由稀さん)希誉太こっち戻っておいで。
家族で久しぶりのお出かけ。
希誉太君も大喜びです。
ヘヘヘ…いやあ楽しい時間を過ごせましたね。
中村さんありがとうございます。
自分ら家族でうどんを毎回食べてるんですけど美味しくいただいてます。
ハハ…そのお返しです。
いやあありがとうありがとう。
ねえ持ちつ持たれつ。
明日もまた頑張りましょうね!今日は定休日のはずなんですが勢津美さん店の厨房で何か仕込んでますね。
はい!お店のオープンから1年半お世話になったお客様をお招きするんです。
おお〜いいですねえ。
これは…おっもつ煮込みですかね?うまそうだなあ〜。
自分もほらのんべえだから…。
けっこうね。
(勢津美さん)忙しいのに悪いね。
ちょっとだけね。
お手伝いにきてくれたのはかつて一緒に加工品作りをしていた仲間平井和江さんと稲坂栄子さんです。
自慢のおいなりさんを作っていきます。
あれま〜いいねえ。
和ちゃん栄子ちゃんお世話になりま〜す。
さあ準備が出来ましたよ!地元で捕れたせぐろいわしのごま漬に…。
勢津美さん特製のもつ煮込み。
そしてお仲間と作ったおいなりさんです。
さあ!宴が始まります!うどん屋麦のオープンから1年半。
今日は感謝の宴です。
日頃麦をご愛顧いただきまして本当にありがとうございます。
今日はゆっくり楽しんでください。
乾杯!はい乾杯!改めてお世話になります。
長男拓郎さんのお嫁さん暢子さんも駆けつけてくれました。
ハハハハいいですねえ。
日頃お世話になっている皆さんが一斉に集いました。
私たちも今まで頑張ってきたけど今せっちゃんが頑張ってるから私たちももうちょっと元気をいただいて頑張ろうかなあ〜なんて思える。
いやあお二人の事みんなが見守ってくれてますねえ。
夫がね今まで築いてきたこの地域だの信用だとかね今までこう頑張ってきた…それがここで実ってるんじゃないかなっていうふうに思ってます。
生き生き出来る場所があってさらに色んなまた繋がりですとか出会いがあるこの空間を作ってくれた事に「ありがとう」と言いたいです。
なるほど。
うどん屋麦大切な場所になりました。
亡き夫が愛し育てた四街道の畑。
その畑で採れた野菜への思いから始めたうどん屋さん。
夢を大切にしていきたいと「麦」と名づけました。
そして今たくさんの仲間たちに支えられ母と娘の小さな挑戦は大きな実りとなって花開こうとしています。
勢津美さん由稀さんこれからも2人力を合わせてたくさんの夢を形にしていってください。
応援してまーす!はい楽園通信です。
桃ちゃん四街道市のすてきなところちょっと教えてくれんかのう?はーい。
こちら鹿放ヶ丘ふれあいセンターでは四街道市の開拓の歴史を学ぶ事が出来ます。
資料室には開拓時代に使われていた道具などが展示されています。
あーなるほど!そしてうどん屋麦で大人気のだしまき卵。
こちら戸田養鶏場の卵が使われています。
産みたての新鮮な卵が評判ですよ!いやあ壮観ですね!だしまき卵もいいですけど卵かけご飯もちょっと食べてみたい感じがします。
藤森さん親子が営むうどん屋麦。
勢津美さんが心を込めてうどんを作っています。
新鮮野菜の天ぷらや日替わりの小鉢と一緒にどうぞ。
了解しました!次回は宮城県柴田町が舞台。
廃校になった木造校舎で地域の人たちと一緒に産地直売所を始めたお父さんのお話です。
いやあ東北は春爛漫です!桃ちゃん『人生の楽園』が本になったんだって?はい!美しい風景に物件探しやお金の事など151組の楽園の住人が移住のあれこれを教えてくれます。
いやあいいな〜日本!2015/05/02(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]

【母と娘 旬野菜のうどん屋さん】 専業農家だった夫に先立たれた後、一念発起。ほぼ独学でうどん作りを学び、夫が大切にした畑の一角でうどん店を始めた63歳の女性を紹介。

詳細情報
◇番組内容
東京から電車で1時間。長閑な田園風景が広がる千葉県四街道市の畑のまん中で、うどん屋さんを始めた女性が主人公。5年前、専業農家だった夫に先立たれたが、「夫が一生懸命に守ってきた畑の野菜を使って何かできないか」と考えた末、自家製野菜と自家製麺を使ったうどん店を開くことを思いついた。ダシにこだわった味が評判となり、連日大盛況に。36歳の長女が接客を担当。一味唐辛子も、畑で採れた唐辛子から自分で作っている。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者

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映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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