（コナン）
毛利小五郎が姿を消した
実は目暮警部と連携したある強盗団の潜入捜査だったのだが小五郎の正体を見破った顔の見えないボスミスター・ヘッドは意外な調査依頼をしてきた…
（ヘッド）可愛いお嬢さんじゃないか。
（毛利小五郎）ら蘭！貴様！蘭に何を。
（ヘッド）それは君次第だ。
クソッ！要求は何だ！？
（ヘッド）さすが名探偵話が早い。
早く要求を言え。
（ヘッド）変装までしてせっかく潜入して来たんだ。
予定通り金庫破りの名人として私の配下と行動を共にしたまえ。
あ？
（ヘッド）実は配下の中に私の息子を殺害した犯人がいる。
そいつを名探偵毛利小五郎の推理力であさっての夜明けまでに特定して欲しい。
ななんだって！？
（ヘッド）あさっての夜明けというのは今度のヤマを決行後日本をあとにする時間でもある。
だからそれまでに…。
特定してどうするんだ？息子の仇を討つつもりか！？
（ヘッド）それは君には関係ない。
だが依頼を断れば君は二度とお嬢さんに会えなくなる。
タイムリミットまでに私からの中止の指示が届かなければ手配した殺し屋が彼女の殺害を実行する。
まさか最初からそのつもりで！クソッ！
（ヘッド）だが信じている…。
毛利小五郎君の探偵としての能力を。
え？おっ…。
共に歩んだ年月バネにピッチゆるめず全速前進！
絶体絶命俺とおっちゃん。
強盗団の意外な目的
たった１つの真実見抜く見た目は子供頭脳は大人
その名は名探偵コナン！
（目暮）まだ手配には引っかからないのか！？
（千葉）はい…ですが時間的に見て緊急配備をのがれられたとは考えられません。
（高木）おそらくどこかに秘密アジトでもあって…。
（佐藤）そこで逃亡の機会を待っているではないかと…。
う〜む問題はその場所か…。
（マウス）クソッ！結局エモノは客の財布だけかよ！！金庫を開けてりゃこんなもんじゃなかったぜ！えっ！？えっん…。
《ったくなんだってお前がこんなところに…》やだやだはなしてよぉ〜！
（ノウズ）うだうだ騒ぐな！つぶしちまうぞ！うわ〜怖いよぉ〜。
やかましいぞガキが！ひゃあっ！
（リップ）やめな！子供相手に…。
あんたの方がよっぽどやかましいよ！なんだと！？なに！？
（アイズ）やめろ２人とも！そんなことよりミスター・ヘッド！あんたに聞きたいことがある！！なんでここに毛利小五郎がいるのかってことをな！こいつはあんたが連れてきたんだ！きちんと納得のいくように説明してもらおうか！聞いているのかヘッド！？うっ…。
（ヘッド）覚えているかね？これは１年前に君たちが襲った地下カジノだ。
そこで仲間が１人殺害された…。
その１年前の真相…すなわち私の息子を殺害した犯人を名探偵毛利小五郎に暴いてもらうことにした…。
あいつが？あんたの息子だって！？あの使えねぇガキが？初めて聞いたぜ。
へぇ驚いたね。
（ヘッド）やはりこういうことは専門家に任せた方がいいからね。
よろしく頼むよ名探偵。
ま任せろ！ただしわかってるだろうな！？フン！ご苦労なこった…。
ピンは…ミスター・ピンプルはあの地下カジノの人間に殺られたんだ…。
それは１年前あんたも納得したはずだ。
なんだって今頃！？バカバカしい！こんなお遊びに付き合ってられっか！ななにぃっ！？開かねぇっ！
（ノウズ）うおぉ〜〜！なんの真似だ！？
（ヘッド）時間がくれば扉のロックは自動的に解かれる。
その前に脱出しようとすれば…。
（ヘッド）命の保障はない…。
ちょっと待った！私には関係ないよ。
私はいつものように外で車を待機させてたんだ。
ピンが殺られたってのもあとから聞いたんだからね。
（ヘッド）では…１年前の顛末をおさらいしておこうか。
（ヘッドの声）１年前のあのヤマにミスター・ピンプルを加えたのは確かに私の計算違いだったのかもしれない。
（ガシャン！）
（ピンプル）ああ…すみませんもう気をつけてよすみません…チッあんなに目立っちまって。
使えねぇガキだぜなんのために先乗りさせたかわからねぇつぶすか１回そろそろ行くぞ！
（銃声）
（キンカン…カン…）
（客たち）わあぁ〜！
（アイズ）全員動くな！手を上げろ！
（マウス）言われた通りにするんだ！
（ノウズ）逆らうとつぶすぞ！
（客たち）うわぁ〜！
（マウス）それに財布を入れるんだ！
（アイズ）おいさっさとしろ！
（照明が落ちた音）
（客たち）きゃぁ〜っ！！なんなの！？どうした？ひぇ〜っ！助けて〜！
（銃声）何だ！？銃声！？点いた！死んでるのか！？あぁ〜！何があった！？
（火災報知機の音）火事だ〜！助けて〜！逃げろ！きゃああ〜！
（火災報知機の音）
（ヘッドの声）こうしてミスター・ピンプルは焼け跡から身元不明の焼死体として発見された。
だがこれは…あくまで君たちの報告だ。
どういう意味だ！？
（ヘッド）これを見たまえ。
あの地下カジノに設置されていた監視カメラの映像だ。
名探偵…これを見て何か疑問はないかね？え？あああ…さて？おまえたちその時は客に化けて潜り込んでたんだな。
ああ…そのためにピンを先乗りさせて銃やナイフを隠させといたんだ。
ピンさんはウェイターさんに化けてたんだね？そう…結果あんなことになったけど。
自業自得でつぶれただけだ。
そういうことだな。
で他にはね〜のか？ん〜。
床がピカピカだね！大理石っていうんでしょ？あの床。
ん？確かに…。
だがそれがどうしたって？《クソ…しっかりしてくれよ》ねえ！その指の傷って誰かに噛まれたの？ここれは…犬に噛まれたんだ昔。
ナイフも？あ？だってナイフの柄にも噛まれたような傷があるよね？あああ…ふざけて脅かしたらナイフごと噛まれたんだ。
おかしいなぁ？カジノに犬なんか映ってないけど。
なに！？だってさっきピンさんが倒れてる映像の時。
ひぇ〜っ！助けて〜！
（銃声）何だ！？銃声！？点いた！あぁ〜！死んでるのか！？何があった！？む！？
（マウス）ピン！？そうか！貴様の言う犬ってのはミスター・ピンのことだな。
見ろ！口元に血が！！ぐ偶然だ！これは近所の犬に噛まれて…。
じゃあナイフを見せてみろ！犬の歯形か人間のかぐらい見りゃわかる！
（マウス）ざけんな！あいつは撃たれて死んだんだ！俺のナイフは関係ない！うわ〜カッコいい！これってオートマチックって言うんでしょ？撃つと薬きょうが飛ぶんだよね。
床で跳ねてカンカーンって。
（銃声）
（キンカン…カン…）あ！！そうか…音だ！もう一度ミスター・ピンが撃たれたところを見せてくれ！停電の最中に聞こえた銃声の直後に薬きょうが床で跳ねる音がしなかったはずだ！ひぇ〜っ！助けて〜！
（銃声）何だ！？銃声！？点いた！あぁ〜！ということは…リボルバー？そのとおり！おいおいこいつは見てのとおりオートマチックだぜ。
それとは別にもう一丁隠して持ち込んだのかもね。
だとしても今回と同じ金属探知機のボディチェックを通過するのは不可能だ。
う〜んセラミックでもプラスチックでもなくて…。
えっと〜なんとか製なら…。
ん？そうか樹脂製だ！樹脂製の銃なら金属探知機に反応しない！さらに最初からそんなものを用意していたとすれば殺害も計画性があったということだ。
カジノ側の人間にそんな者はいるわけがない！カジノ襲撃を知るわけないんだからな。
推測だが停電の闇の中でまずミスター・マウスがナイフでミスター・ピンプルの動きを止めミスター・アイズが銃弾を撃ち込んだ。
（銃声）地下カジノの従業員が射殺したかのように！じゃあ俺とミスター・マウスが犯人だって言うのか？そういうことだ！だったらやってみようじゃないか名探偵さん。
あ？こんなご大層なセットを作ったのもそのためだろ？ミスター・ヘッド。
どうした？疲れたか？それとも電池切れか？そいつはいいや。
（２人）ハッハハ…。
まあいい。
１年前停電の前にピンプルが立っていたのがあそこだとすれば俺が立っていたのはこの辺りだな。
俺が映っている位置はここみて〜だな。
（ノウズ）俺はここか。
停電時間は１０秒間銃声は停電から５秒後…ってところかな。
名探偵さん？あっああ…。
（アイズ）じゃあ行くぞ。
（マウス）オッケー！スタート！おぉ〜！タイムアップか！実際こんなもんじゃないだろうな。
辿り着くのがやっとだ。
停電の闇の中だったらパニックだ。
ダダメか…。
さあそろそろ夜明けだ。
どうする？名探偵さん。
ヘボ探偵だろ。
やっぱつぶした方がいいな。
クッ…。
ねぇどうしてみんな停電の前に目をつぶったの？あっ！でもピンさんだけは他のお客さんたちと同じで目をつぶってないや。
わかったぞ！貴様らは停電が起こることを事前に知っていた！いやあらかじめ配電盤にタイマーをセット。
決まった時間に停電が起こるように細工してたんだ！
（アイズ）全員動くな！手をあげろ！
（マウス）言われた通りにするんだ！
（ノウズ）逆らうとつぶすぞ！
（マウス）それに財布を入れるんだ！
（アイズ）おいさっさとしろ！
（客たち）うわぁ〜！あっ！？
（マウス）動くな！
（マウス）あっ〜！！はっ！？
（銃声）何だ！？銃声！？点いた！あぁ〜！死んでるのか！？何があった！？
（火災報知機の音）火事だ〜！助けて〜！当然この火事も貴様らが仕掛けたんだ。
逃走と証拠隠滅のためにな！バカヤロー！だからそんなもの早く捨てろって！うるせ〜！これは俺の相棒だ！黙れ！あっ！依頼は果たしたぞ！ミスター・ヘッド！すぐに殺し屋に中止命令を出せ！俺の娘に…蘭に手を出すな！《あっやっぱり…》どうした？別になんでもないよ。
それより探偵さんの推理はホントなの？ああ見事だったよ…名探偵。
ミスター・ヘッドをバラし強盗のあがりを俺たちのものにしようって計画をよりにもよってあのピンに知られたんだ。
まあやるしかなかったってわけだ。
今回もなっ！ううっ…。
やっと会えたなミスター・ヘッド。
な何っ！？
（携帯の着信音）
（毛利蘭）あっコナン君。
（メール：コナンの声）「蘭姉ちゃんもし無事ならすぐ目暮警部に連絡して保護してもらってボクとおじさんは無事強盗団と一緒場所は港の倉庫街詳しくはＧＰＳで」。
え？私が無事だったらってどういう…。
でもとにかく目暮警部に。
（アイズ）オートコントロールの感知システム。
それをポケットの中でリモコン操作。
そしてこちらは…。
（ヘッド）あの地下カジノに設置されていた監視カメラの映像だ。
（巻き戻し音）
（ヘッド）私の息子を殺害した犯人を名探偵毛利小五郎に…。
加工した自分の声を録音しリモコンで再生。
顔のない依頼人を演じてみせたってわけだ。
目的は息子の復讐ってか？とんだピエロだったな俺たちも。
あの子はあたしが１５の時の子さ。
まっとうな人生を歩んでほしくて里子に出したのが間違いだった。
グレたあげくあたしが誰かも知らずに雇われて皮肉だね…。
へっへ〜くしょん！おっ！あぁっ！！あぁっ！！あぁ〜っ！！悪かったね探偵さん。
僕も巻き込んですまなかったよ。
殺し屋にはすぐに中止を指示する。
本当か！？なっ何をする気だ！？こいつらと一緒に死ぬつもり？息子さんへの償いに…。
だったら見て！あのピンプルさんまだ生きてるよ。
口元をよく見て何か言ってる。
はっ！？もうやめて…ママ。
どうやら気づいていたようだな。
あんたがミス・リップこそがミスター・ヘッドであり自分の母親だと。
あるいはあんたに犯罪をやめさせようとしてわざと雇われたのかもしれん。
そんな…。
もし生きていたらきっと今も同じようにあんたを止めるだろうな。
（リップ）うぅ〜あ〜ああ〜！
（銃声）あっ！
（目暮）毛利君！
（佐藤）コナン君！おい！死ぬな！殺し屋に連絡してくれ…。
頼む頼む！！クソーッ！
（電話のベル）
（携帯の着信音）蘭…。
毛利蘭さんですね？お迎えにまいりました。
あっはい！どうぞ乗ってください。
はい！乗るな！蘭〜！！あっ！クソッ…！逃げるんだ！
（パトカーのサイレン）おぉっ！？おりゃ〜！！あっああ〜っ！！おお父さん！蘭！大丈夫か〜！？蘭〜！うっう…。
お父さんちょっと痛いよ〜。
うぅ〜心配…心配した…。
《間に合った…》
ミスター・アイズに撃たれ救急病院に搬送されたミス・リップもまた間一髪命をとりとめ強盗団は一網打尽となった
抽選で素敵なプレゼントが貰えるよ
今回のプレゼントはこちら！
２人ともホントに心配したんだから〜。
聞いてるの？お父さんコナン君も〜。
聞いてるからキュ〜っともう１杯。
聞いてるから寝かせて…。
ったく！何よ２人とも。
2015/05/02(土) 18:00〜18:30
読売テレビ１
名探偵コナン「あやつられた名探偵（後編）」[字][デ]
コナン、小五郎は強盗団に連れられ、ボスのＭｒ．ヘッドが待つ倉庫へ。ヘッドは息子が殺害されたカジノの防犯カメラの映像を皆に見せる。コナンはすぐ不可解な点に気付く…
詳細情報
声の出演
江戸川コナン：高山みなみ
毛利蘭：山崎和佳奈
毛利小五郎：小山力也
目暮警部：茶風林
高木刑事：高木渉
佐藤刑事：湯屋敦子
千葉刑事：千葉一伸ほか
番組内容
小五郎は強盗団に連れられ、ボスのＭｒ．ヘッドが待つ倉庫へ。夜明けまでにヘッドの息子を殺害した犯人を特定できなければ、蘭は殺し屋に命を奪われてしまう。ヘッドは１年前にカジノで息子を殺害した犯人を名探偵の小五郎に暴いてもらうと伝え、カジノの防犯カメラの映像を見せる。コナンは不可解な点に気付くが、夜明けは目前に迫っていた…。
制作
【原作】
青山剛昌（小学館「週刊少年サンデー」連載中）
【監督】
山本泰一郎
【キャラクターデザイン】
須藤昌朋
【音楽】
大野克夫
【制作】
ｙｔｖ
トムス・エンタテインメント
番組ホームページ
ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｙｔｖ．ｃｏ．ｊｐ／ｃｏｎａｎ／
音楽
【オープニング曲】
「ＷＥ ＧＯ」ＢＲＥＡＫＥＲＺ
【エンディング曲】
「君への嘘」ＶＡＬＳＨＥ
おしらせ
【ｙｔｖアニメ情報】
劇場最新作、名探偵コナン「業火の向日葵」
大ヒット公開中！！ ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｃｏｎａｎ−ｍｏｖｉｅ．ｊｐ／
毎週土曜日夕方５時３０分「電波教師」好評放送中！！
ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ
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