SONGS「忌野清志郎 〜愛し合ってるかい?〜」 2015.05.02


魂に響く歌。
そして唯一無二のビジュアル。
日本のロック界に多くのフォロワーを生んだ彼はキング・オブ・ロックと呼ばれました。
ことし、デビュー45周年。
そして、きょうは清志郎の命日です。
亡くなって6年。
今も私たちの心に鳴り響く彼の歌。
なぜ、清志郎は変わらず人々の心をふるわせるのか。
今夜はその魅力の本質に迫ります。
こんばんは。
箭内道彦です。
武内陶子です。
きょうはですね渋谷公会堂で忌野清志郎さんのトリビュートライブが行われました。
今、終わったばかり。
熱い感じです。
熱い感じの出演者の皆さんにお集まりいただきました。
狭い楽屋の中に濃い感じでそろっていただきましてきょうは清志郎さんへの思いを語っていただきたいと思っております。
きょうはですね、もちろん清志郎さんの貴重な映像も皆さんにご紹介するんですけどもまずは、熱いライブの様子をご覧いただきたいと思います。
♪「カーラジオから」♪「スローバラード」♪「夜露が窓をつつんで」♪「歌ってよ」♪「バンドマン今夜もまた」♪「ふたりのためのラプソディー」♪「S.F.」♪「S.F.BABY」♪「S.F.」♪「S.F.BABY」♪「S.F.」毎年5月2日の命日に開催されている「忌野清志郎ロックン・ロール・ショー」。
ことしも渋谷公会堂に2000人の観客が詰めかけました。
「SONGS」ではファンの皆さんに清志郎さんへの思いを書いていただきました。
♪「相変らず汗をかきながら」♪「相変らず歌っています」♪「でもヨォー何度でも何度でも」♪「おいらに言ってくれよ」♪「世界が破滅するなんて嘘だろ」♪「いい事ばかりはありゃしない」♪「きのうは白バイにつかまった」♪「こんな夜におまえに乗れないなんて」♪「こんな夜に発車できないなんて」改めまして「清志郎ロックン・ロール・ショー」に出演なさいました皆様ご紹介いたします。
まずは、Charさん。
こんばんは。
奥田民生さん。
どうも、よろしくお願いします。
トータス松本さん。
浜崎貴司さん。
曽我部恵一さん。
そしてTOSHI‐LOWさんです。
こうやって毎年、毎年もう6年たちますけど僕は命日って呼ぶのが嫌で絶対呼ばないようにしてるんですけどでも、毎年、毎年こんなに、みんなが集まってこういうコンサートが開かれるアーティストって、なかなかそうはいないんじゃないかって思うんですけど。
やっぱり、清志郎さんの特別な魅力ってこともあると思うんですがCharさん清志郎さんの魅力…。
魅力ですか?やっぱり、なんていうのかな…日本語で、ロックを分かりやすくやった最初のそういう意味ではアーティスト。
僕らは洋楽、洋楽で育ってる中で当時、フォーク清志郎がやっててそっから、急にRCがロックバンドになったときに初めて渋谷のね、ちっちゃいパチンコ屋のライブハウスに見に行ったんですよ。
そんときに、あ!こういうアプローチがあるんだと思って。
これからの日本のロックはこうなるんじゃないかなって思って。
まあ、清志郎だけじゃなくてCHABOとか当時のメンバーと。
みんな、無口なんですよ。
だから、きょうは僕は無口になります。
もう十分しゃべっていただきました。
民生さん、清志郎さんの魅力を民生さんから。
やっぱね、歌が上手なんですよ。
独特じゃないですか、歌い方が。
だけど、なんていうんですかねその、音程…。
あれ、外れてるように聴こえがちですかね?なんか、こう…。
(Char)それはシャウトです。
(奥田)シャウトしてるように聴こえる…。
ものすごい完璧なんですピッチが、実は。
強烈に歌、上手で。
そのうえでああいう歌い方なので…。
なんか、いろんな本当に魅力があると思うんですけどもここでですね、清志郎さんいっぱい魅力があるうちのどんな魅力があるのかちょっと探ってみるVTR作ってみました。
♪「たばこを吸いながら」♪「劣等生のこのぼくに」♪「すてきな話をしてくれた」♪「ちっとも先生らしくない」♪「ぼくの好きな先生」♪「ぼくの好きなおじさん」♪「EEEキモち」♪「EEEキモち」♪「車に乗ってる奴より」♪「電車に乗ってる奴より」♪「条件だしてる奴より」♪「牛乳飲んでる奴より」♪「だれよりもキモちE」♪「どこまでもキモちE」♪「サイコー」♪「この雨にやられて」♪「エンジンいかれちまった」♪「俺らのポンコツ」♪「とうとうつぶれちまった」♪「どうしたんだHeyHeyBaby」♪「バッテリーはビンビンだぜ」♪「いつものようにキメてぶっ飛ばそうぜ」♪「授業中アクビしてたら」♪「口がでっかくなっちまった」♪「いねむりばかりしてたら」♪「もう目が小さくなっちまった」♪「世の中ずっと」♪「黒く黒くぬりつぶす」♪「ずっとずっとずっと」♪「ぬりこんでいたい」♪「原子力発電所が建っていた」♪「さっぱりわかんねえ」♪「何のため?」♪「頭の悪い奴らが」♪「圧力をかけてくる」♪「呆れてものも言えねえ」♪「またしてもものが言えない」♪「悪い予感のかけらもないさ」オーイエーイベイベー今夜…。
ウーウー今夜…。
お前に聞きたいことがあるんだ!愛し合ってるかい?
(観客)イエーイ!愛し合ってるかい?
(観客)イエーイ!オーイエーイ!愛し合ってるかい?ですね。
これ、イエーイっていう掛け声の盛り上がりのことばにも感じますけど、やっぱり一方的な愛っていうものがねどうしてもあふれてしまってる世の中で愛し合うことの必要性って清志郎さん早くから言ってくれてたんだなっていうふうにも改めて思いますね。
(Char)ラブ&ピースっていう向こうで言いだしたことばを早くからそれが必要なんだっていうことをメッセージとして。
よく電話で相談を受けた。
ここまでやっていいかどうかってCharもつきあってくれみたいなあって…。
俺は俺でやるけど、お前もお前でやればいいじゃんみたいな。
全然、年は上なんだけど。
トータスさん、清志郎さんの魅力きょう、トップバッターでいきましたけどね。
トップバッターばっかやらされるんですよね、僕。
なんでかって!魅力ね、やっぱ、僕誰も着こなせない服。
ものすごい、子どものときは…。
中学生ぐらいで最初に見たときはすごい「仮面ライダー」とかと変わらないぐらいのインパクト…。
基本的に、ああいうヒーローものってド派手じゃないですか。
それで、際立ってて格好いいっていうか。
そういう感じだったんだね。
あんな服が着てみたいっていうか。
そうだったんですね。
そうそう。
今に至る。
(奥田)今、着てるじゃん。
(トータス)着るようになったんですよ、影響よね。
たぶん、派手な服を着たがるっていうのは。
浜崎さんは?なんていうんでしょう社会的なメッセージみたいなことも言いますし先ほど言われた愛のメッセージも歌うんですけどどこかで必ずふざけるんですよね。
そのユーモアもすごいおもしろくてそれで、例えば電話かかってきたことがあって出られなくて留守電だったんですけどそうすると「ロックのカリスマ・忌野です」っていうふうに必ず残すんですね。
でも、ロックのカリスマなんですけどそれ、なんかふざけて入れる感じのセンスとかも本当に抜群だったですよね。
曽我部さんは、いかがですか?清志郎さんの魅力。
よく聴いてますけど、今も。
ステージで見てると、なんか守るものが何もないっていうか全部、投げ出してる歌っていうか。
全部をステージで出す。
みんなに見せてくれるっていうか。
それがやっぱ半端ないなと思って好きですね。
最年少のTOSHI‐LOWさん。
リアルタイムだと、たぶんバンドとして、ぐっときたのが俺ら「COVERS」なんです。
みんなより遅いので。
だけど、いわゆるメジャーのバンドが発売禁止になるってないでしょ。
それがまず、センセーショナルで。
要はアンダーグラウンドのものが反骨精神があるっていうのは分かってたけどもメジャーで有名で、そういう人がちゃんと発言するっていうことに俺は、すごい感銘を受けて。
どっちかっていったらエンターテイナーっていうよりはもしかしたらパンクとかロックのもっと源流のごつごつしたようなとこから見てたから。
なんか、もしかしたらそういうところは一番影響、受けたかなって思いますね。
一人一人、全部、違う話がその一人の清志郎さんに全部、詰まってるってすごいですよね。
清志郎さんの最後のテレビのライブのパフォーマンスが「SONGS」だったんですね。
次は、そのときの様子とそして、全身全霊を込めたすばらしい「スローバラード」お聴きいただきたいと思います。
2006年7月。
清志郎はホームページで喉頭がんによる入院を発表。
すべての音楽活動を休止します。
このとき55歳。
がんを摘出すれば声が失われる。
清志郎は手術しないことを決断し闘病生活に入ります。
おはようございます。
そして、がんの発表から1年半。
復活の舞台に選んだのが「SONGS」でした。
復活を待ちわびたファンの前に立つ。
もう一度、忌野清志郎になりきろうとしていました。
58歳で亡くなる清志郎。
その1年3か月前。
生前最後のテレビでのライブパフォーマンスとなったこの日の「SONGS」。
中でもこん身の歌唱となったのが「スローバラード」です。
清志郎の魂の歌を聴いてください。
♪〜
(拍手と歓声)すばらしい。
じゃあ、最後の質問。
清志郎さんにもらったもの。
清志郎からもらったもの?なんだろうな、やっぱりこだわらないでその時代、その時に作家として思ったことをやっぱり、しっかり楽曲にしてでも、それをなんていうのかなさっきも言ったけども意外とストレートじゃなくてちょっと、ひねる。
それがロックなんだなっていう。
だから今、いたら何、歌ってるかなって思うんだけども。
きっと、過激なことやりたいからChar、ギター弾いてよって。
なんか過激なときに必ず相談があるんで。
分かったって。
なんか、今の時代だったら…。
まだ、いまだにだから清志郎だったら、どうするかな。
きょうのステージも清志郎だったらどうするかなっていうのはひょっとしたら、そういう影響、受けてんのかなと思います。
トータスさんは?さっき浜崎さんが言ってたけど本当にユーモアがね絶対、必要っていうか。
なんかシリアスな歌とかももちろん、歌ううえでよけいユーモアが大事っていうか。
(Char)それが音楽だよな。
(トータス)両方ないと。
(Char)なんかストレートでやっても、あれだけど彼は上手だったよね。
(トータス)すごい、それが…。
(奥田)衣装とか歌い方にしてもすべて、半分冗談なの?っていうところがありますもんね。
(Char)マジで?っていう。
ふだんは、スッピンの清志郎は本当に静かで、もの静かで。
スイッチオンになった瞬間…。
でもチャーミングですよね。
ユーモアも含めて。
いないの寂しいですよね。
きょうなんかもまた思ったんですけど。
きょうは皆さんライブでお疲れのところ本当にありがとうございました。
最後はやっぱり…。
Charさん一番やってたもんね。
(Char)一番やったのはこの辺の…。
(奥田)俺、Charさんにひざかっくんやられたのが一番、疲れた。
それでダメージ受けてるんですよ。
(Char)なんか本来ね亡くなった清志郎のことでトリビュートだしやっぱり弔う感じなんだけど。
明るく、彼が持っていたものでみんな、できてんのかなって。
きょう、初めて会うミュージシャンの方もいるんだけどもつないでくれてるなって。
清志郎を中心にして。
いい風景でしたよ。
こっちから見てて。
最後は、やっぱり、この曲でお別れしたいと思います。
「SONGS」のライブ映像から「雨あがりの夜空に」。
♪〜熱いぜ!ベイベー!2015/05/02(土) 23:40〜00:10
NHK総合1・神戸
SONGS「忌野清志郎 〜愛し合ってるかい?〜」[字]

今年デビュー45周年を迎えた忌野清志郎さんの命日であるこの日。清志郎さんにゆかりのアーティストのトークとともに、貴重な映像をお送りする。

詳細情報
番組内容
今年デビュー45周年を迎えた忌野清志郎さんの命日であるこの日。清志郎さんにゆかりのアーティストのトークとともに、貴重な映像をお送りする。
出演者
【出演】箭内道彦,奥田民生,曽我部恵一,Char,TOSHI−LOW,トータス松本,浜崎貴司

ジャンル :
音楽 – 国内ロック・ポップス
音楽 – ライブ・コンサート
音楽 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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