（レオナルド・ウォッチ）なんでそんなに怒ってんの？
（ホワイト）別に怒ってないけど。
い…一応聞いときたいんだけど俺何かしたかなぁ〜？そういうんじゃないって言ってるでしょ！悪かったよ。
でも君が何考えてるのか全然分からないんだ…。
ミシェーラだって時々訳もなく怒ってたじゃないかそういうもんなんだきっと。
（ザップ・レンフロ）なんだ？てめぇ。
生意気に女の悩みか？あってもザップさんだけには相談しませんから大丈夫…痛っ！腹が減るからつまんねぇことで悩むんだよ！飯行くぞ。
ええ〜？会合遅れちゃいますよ？５秒！５秒ですますからよ！５秒で何ができるってんですか！プップー！
（クラクション）ちょっとザップさん！「ＧｏＧｏ壱」でも行くか。
そうはさせませんよ！ぎゃあぁ〜〜!!な…なんだ!?今の！ふふふっ。
人間視線の向いた方にハンドルを切ってしまうもんなんですよ。
ふざけんなてめぇ！俺の目を支配しやがったな！ふん！おわっ！ちょっちょっ！ちょっ…やめやめ！目分量で無理やり曲がるのやめ！うるせぇ！プーーッ！うわっ！巻き込まれてたら死んでましたよ！誰かのせいで！誰かのせいで!!ぐぅ…。
ブシューー！ボォン！
（２人）ああぁ〜〜〜!!
（チェイン）目標の車両は一般車を捕食しながらマルプテノン通りを北上中です。
（アナウンサー）ええ〜ご覧いただけますでしょうか。
（スターフェイズ）オーケー。
中継が始まった。
（アナウンサー）周囲のすべてを飲み込みながら猛烈な勢いで…。
（スターフェイズ）ん？
（アナウンサー）すんごい地響きだ。
（スターフェイズ）見覚えのあるランブレッタだな…。
（ハマー）クラウスにいちゃん！久しぶり！今日はどうしたの？ドクターエイブラムスまでなんかのお祝い？
（エイブラムス）いいか落ち着いて聞け。
ヤツだ。
アリギュラが来た。
（エイブラムス）お前をこの体にしたあの女だよ！偏執王アリギュラ！
（ハマー）ああ〜…。
だったっけ？でしたっけ？
（ブローディ）おお…元気そうだなぁエイブラムス。
このコンコンチキが。
凝固させるぞくそったれ。
（ハマー）ダメだよデルドロ。
君は僕の血液なんだ。
固められたら困る。
（ブローディ）ちょっ…待てって！おい豪運の。
今言ったことはマジか!?ああ。
凝固か？
（ブローディ）そっちじゃねぇ！アリギュラだ！
（エイブラムス）マジだよ。
ヤツは自分の作品であるお前らを奪還する気だ。
（ザップレオナルド）わあぁ〜〜!!あっ！チェイン！
（チェイン）グッドラック。
ぐっ…クソアマ〜〜!!ぐっ！ぶはっ！大丈夫か!?レオ！レオ!!ううっ…。
はい…。
はい僕です。
はいまだ死んでないです。
はい…はい。
たぶんトラックの上だと思いますはい。
ちょっとよく分かんないんですけど結構ギリギリかと思われます！
（アリギュラ）ああ〜義眼のガキじゃ〜ん。
おいレオ！レオ！
（アリギュラ）こんなとこで何してんの？ひ…人違いです！
（アリギュラ）うっそだ〜！
（絶望王・口笛）
（絶望王）あれ？
（フェムト）なんだい？その顔。
自分から呼び出しといて。
（絶望王）アリギュラは？
（フェムト）あっち。
今忙しいって。
（絶望王）ああ…そう。
だから代わりに来たってこと？
（フェムト）そうだよ！僕は超暇だからね！
（絶望王）へえ〜…。
（アリギュラ）私の彼は〜すんごいワルで〜血も涙もなければ〜反省とも無縁で〜そんなところが最高にクールだったんだよね〜。
はい…。
（アリギュラ）でも顔がいまいちだったの〜。
はい。
（アリギュラ）でもね〜ある日〜見つけちゃったんだよ〜理想のイケメン！はあ…。
（アリギュラ）すっごい運命だと思わない〜!?理想の性格と理想のルックスだよ〜!?あははっ！迷いますね…。
だからね〜混ぜたの〜。
へっ？組み合わせて〜一緒にしたの〜！性格抜群の彼を〜生きたまま〜刻んで〜潰して〜液状にして〜イケメンの彼の血を〜丸っと抜いて入れ替えたの〜！すごくな〜い？はあ…。
（心の声）≪助けてクラウスさん！≫≪クラウスさん！クラウスさん！クラウスさん！クラウスさん！≫なのに〜連れてっちゃったんだよね〜あの怖い顔の坊ちゃんが。
クラウスさんのこと？そうかも？だから僕を人質に…。
パシッ！痛っ！なんで私がそんなことしなくちゃならないのよ〜。
ええ〜？僕の眼で彼氏を捜すんじゃないんですか？
（アリギュラ）義眼なんてい〜らない。
私を誰だと思ってんの？私の男よ。
私は私のものを私の力で私のために取り戻すの。
他人の力なんて借りたら〜なんの意味もないでしょ？
（アリギュラ）見つけた〜！ブローディアンドハマー！なるほど君か。
ふふっ！
（ハマー）アリギュラ！ああぁ〜〜!!
（エイブラムス）何しとるんだお前。
あっ!?
（アリギュラ・回想）ふふっふふふっあははっ！ふふっ
（ハマー）分かった。
行こう！
（エイブラムス）はあ!?
（ブローディハマー）「血殖装甲」！ドガッ！きゃあ〜！うわぁ〜！
（ハマー）あっ。
ああ〜…。
（エイブラムス）ばっかも〜ん！
（フェムト）ヒュ〜！た〜まや〜！
（絶望王）はしゃぎやがって…。
アリギュラのヤツ義眼のガキまで殺してねぇだろうな。
（フェムト）おっ！珍しいね興味ある？
（絶望王）大いにあるね。
自分のパンチ力で吹っ飛びやがって。
（クラウス・Ｖ・ラインヘルツ）ですが敵の勢いもそがれました。
これはチャンスです。
（ブローディ）ったくよ〜パンチはふんばりからだ。
基本だろうが。
ははっ。
ごめんごめん。
（ブローディ）俺を纏ってなかったら死んでるぞお前。
そりゃまずい！それじゃあ君も死んでたよデルドロ。
（ブローディ）ああっ!?
（スターフェイズ）んんっ！
（ブローディ）つうことで…。
（ハマー）ご無沙汰しております皆さん。
うっ！こうしてまた一緒に…戦える〜…なんて！うれしいです！おう…。
しっかしお前相変わらずだな。
（ハマー）いや〜かたじけない。
褒めてねぇよ。
（エイブラムス）ジャパニーズ土下座か！
（スターフェイズ）もう一度行けるかい？
（ハマー）ぷはっ！はい！今度は足場ばっちりな所でよろしくお願いします！
（スターフェイズ）うん。
（Ｋ・Ｋ）やっぱいいわ〜。
かわいいわね〜ドグ・ハマー。
ええ〜？
（チェイン）外見だけはアツいですよね。
犬!?レオの安否は？てめぇまで！
（スターフェイズ）無事だよ。
あははっ！
（Ｋ・Ｋ）偏執王が偏執するのもちょっと分かるわ〜。
（チェイン）っすね。
ええ〜〜！ええ〜〜!!勘弁してください！僕ここにいる必要ありませんよね！
（アリギュラ）ええ〜あるよ〜。
解放してください！
（アリギュラ）だから必要あるって〜。
この状況で何しろっていうんですか！
（アリギュラ）恋バナとか？≪助けてクラウスさん！≫
（アリギュラ）好きな子いないの？い…いませんよそんな。
（アリギュラ）気になる子くらいいるでしょ？い…いませんよ！別に。
（アリギュラ）でもさ〜ちょっとくらいあるじゃない？なんかそういう…。
いやほんと僕そういうの弱いんで。
（アリギュラ）会話になんねぇだろうが！痛っ！
（アリギュラ）１つくらいひねり出しなさいよ〜！もったいぶってんじゃないわよ〜！あの…好きっていうか…気になるっていうか…。
最近ちょっと仲よくしてもらえてる女子がいまして…。
（アリギュラ）うんうん。
それで？以上です。
（アリギュラ）つまんない男ね〜!!すみませんすみませんすみません！
（アリギュラ）もっと何かあるでしょ〜？ほんとないんですって！痛ぁ！痛ぇ〜！ぷしっ！告りなさいよ〜。
えっ!?えっ？
（アリギュラ）その女子に〜好きだって言ってみれば〜？ええっ!?今ちょっと全然流れ分かんなかったんですけど…。
嫌です！なんでよ〜。
（通信）目標起動。
走行開始。
（ブローディ）おいドグ…。
（ハマー）何？デルドロ。
（ブローディ）お前さっきなんであの化け物に突っ込んでいったんだ？ドドドドッ！ドカーン！
（アリギュラ）あんたさ〜なんにも分かってないみたいだから教えてあげるよ〜。
（ブローディ）お前直前までガチでアリギュラのこと忘れてたじゃねぇか。
驚いたぜ突然で。
ふぅ〜…。
恋愛はね〜押して〜…。
（ポリスーツ）撃て撃て〜！押して〜…。
（ポリスーツ）なんだ!?あれは〜！
（アリギュラ）押しまくった方が勝つのよ〜。
（ハマー）でもあのとき君がたかぶったじゃん。
（ブローディ）はあ？君が望むなら僕は行く。
一心同体だから当たり前。
（ブローディ）おかしな野郎だな。
≪やばい！あの子も相当やばいけどここからどうやって脱出したらいいのか全然分からない！≫≪考えろ考えるんだレオナルド≫≪ここにいたら拷問を受け続けるはめになるぞ！≫考えろ考えろ考えろ…。
（スターフェイズ）聞こえるか
（通信）レオナルド。
はい！
（アリギュラ）ん？・ンズの〜ケチャップは〜・固いよね〜ブルース…
（スターフェイズ・通信）声を出すな。
（アリギュラ）ん？返事はせきばらい。
イエスは１回ノーは２回。
（通信）ごほっ！早速で悪いがよく聞いてくれ。
君の乗っているモンスタートラックだが
（通信）今から我々がぶっ壊す。
ごほごほっ！ごほごほっ！
（スターフェイズ・通信）大丈夫か？
（スターフェイズ）とはいえ正面からぶつかっても勝算はない。
全員で勢いを削り取る。
（スターフェイズ・通信）君はトラックの視界を支配して旧パークアベニューの直線コースへ誘導してくれ。
やれるな？ごほっご…。
（スターフェイズ・通信）やれるな？ごほっ！≪視界を支配して進行方向へ…≫曲がれ！
（アリギュラ）あれ〜？ああ〜！
（Ｋ・Ｋ鼻歌）・ふんふんふふふん・ふ〜んふんふんふん…ダダダダッ！ダダダダッ！バン！ガン！ガン！
（Ｋ・Ｋ）「ＳＴＲＡＦＩＮＧＶＯＬＴ２０００」！
（スターフェイズ）「エスメラルダ式血凍道」…「絶対零度の地平」！はぁ…。
（ハマー）地響きが消えた。
（ブローディ）いよいよだ構えろ。
離れてろ小僧。
インパクトの瞬間何が起こるか分かんねぇぞ。
っせぇな！あれの中心をぶち抜くことだけ考えな。
な…なんだよ。
（ブローディ）そのまま衝撃波に巻き込まれて死ね。
「ブレングリード流血闘術」…。
７４式…「絶対不破血十字盾」！
（ハマー）アンカーセット！
（ハマー）あっ。
ダメだこれ。
ええっ!?
（ブローディ）お…おいハマー！デルドロこの辺の血拳に集めよう。
このままじゃ打ち負ける。
（ブローディ）バカ言うなドグ・ハマー！生身むき出しでどうすんだこら！マジ死ぬぞお前！いいから。
時間ないよ。
（ブローディ）くっ！
（アリギュラ）ブローディアンドハマー！
（ハマー）「ただ」…。
（ブローディハマー）「パンチ改」！ドガッ！≪目標車両は爆散≫≪数億のくず鉄がヘルサレムズ・ロット市街に降り注いだ≫
（絶望王）お見事。
（アリギュラ）きゃあ〜！≪死傷者は数百とも数十万ともいわれているが正確な数字は不明≫ああぁ〜〜〜!!
（フェムト）じゃあ僕はもう帰るよ。
（絶望王）おう。
お前アリギュラにちゃんと伝えろよ。
（フェムト）食事代くらいは働くさ。
珍しく君もやる気になってるようだし。
もったいないと思ってたんだその体はさぞ便利だろ。
（絶望王・口笛）５針縫ったから。
はい。
（担当医）お大事に。
あっ。
（ソニック）キッ！キィ…
（ホワイト）ふふふっ…。
あははっ！ふふっ。
ソニック帰るぞ！なんだよ…。
先行ってるからな〜。
ああ〜疲れた〜。
超疲れたから早く帰って寝よ〜。
あぁ〜あ…。
今日はほんと散々な一日だったな〜。
ああ〜ああ〜ああ〜ああ〜…。
ああぁ〜もう〜〜!!はぁはぁはぁはぁ…。
レオ…。
いらっしゃい…。
はぁはぁはぁ…。
（ホワイト）どうしたの？いや…ちょっと…その…。
はぁ…はぁ〜…。
映画行かない!?
（ホワイト）すごい！ほんとに出てきちゃった！いやごめん！怒られたらほんとごめん！
（ホワイト）いいわよ怒られるくらい！でも急にどうしたの？らしくないじゃない。
えっ？あっいやちょっと…拷問に遭って…。
（ホワイト）えっ？いや別に何も！そんなわけねぇだろ！
（観客たち）あははっ！本当さ！信じてくれ兄さん！僕らは双子の兄弟なんだ！兄さんをずっと捜してたんだよ！冗談じゃねぇ！俺らのどこが兄弟だっつうんだよ！全然似てねぇじゃねぇか！でも…。
やめてくれ。
俺はお前みたいな出来のいい坊ちゃんじゃねぇんだよ！頼むからそんな目で見るな！ズボンの中までのぞく気か!?
（観客たち）あははっ！
（ホワイト）うっ…うぅううっ…。
大丈夫？
（ホワイト）うっ…ごめんね…。
なんでもないの…。
うっ…。
ごめん。
せっかく連れてきてくれたのに…。
いや僕の方こそごめん！こんなに泣けるコメディーだって思わなくてさ〜！あははっ！あははっ！あははっ…。
ごめん…。
僕の方こそほんとは少し泣きたくなった。
なんかうちと似てんだよね。
うちも出来がいいのは妹の方でさ。
俺は兄貴なのに世話かけてばっかり…。
情けないよね。
（ホワイト）そんなことないわ。
レオはいいヤツよ。
（フェムト）やあやあやあ人類諸君！堕落王フェムトが次回の予告をお送りするぞ！同じキャラが二度も登板するとは夢にも思うまい！ア〜ホ〜め〜！何も学習していないな君たちは！まさかこの僕が人類の堕落を危惧する日が来ようとは…。
世も末だな。
次回血界戦線「Ｄｏｎ’ｔｆｏｒｇｅｔｔｏＤｏｎ’ｔｆｏｒｇｅｔｍｅ」。
まあ己が何者かくらいは見失わないようにね。
2015/05/03(日) 02:28〜02:58
ＭＢＳ毎日放送
血界戦線 ＃０５[字]
「震撃の血槌」▽征け！！手始めに世界を救うのだーー！▽異世界を暗躍するヒーローたちが繰り広げる新感覚バトルアクション！
詳細情報
番組内容
ヘルサレムズ・ロットに1台のモンスタートラックが現れる。周囲の車を次々と呑み込みながら巨大化するそのトラックが目指しているのは、ヘルサレムズ・ロットのなかでも凶悪な犯罪者ばかり収容する、パンドラム・超異常犯罪者保護拘束施設。そしてそのトラックに乗り込んでいたのは、墜落王フェトムとも比肩する“１３王”のひとり、偏執王アリギュラだった。
出演者
石田彰 石塚運昇 大塚明夫 折笠愛
銀河万丈 釘宮理恵 小林ゆう 小山力也
阪口大助 中井和哉 藤原啓治 緑川光
宮野真守 宮本充
ほか
原作・脚本
【原作】
内藤泰弘（集英社「ジャンプＳＱ．１９」連載）
【脚本】
古家和尚
【キャラクターデザイン】
川元利浩
監督・演出
【監督】
松本理恵
音楽
【オープニングテーマ】
BUMP OF CHICKEN「Hello,world!」
【エンディングテーマ】
UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」
【音楽】
岩崎太整
制作
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