はあ?背中を押してあげれば飛躍できる子どもたちがいる。
大人には何ができるだろう。
(つるの)ミキティもだいぶおなか大きくなってきたね〜。
そうですね。
もういよいよって感じですよね。
聞いてもいい?うん。
大人から言われて…。
何かありました?私でも小さい時から歌がやっぱり好きでカラオケに行けば歌が上手だねとかかわいいねって言われて育ったんです。
あ〜そう。
だから私歌うまいんだって思って初めて持った夢が「歌手になりたい」だったんですよ。
でも実現してるじゃないですか。
あっはい。
はい?僕たちの力をどんどん伸ばしてくれる人。
魔法使いのような大人がいるんだ。
そんな人いる?本当にいるなら教えてほしいですよね。
そうだね。
親としてやっぱりいろんなヒントは頂きたいですよね。
永遠のテーマではあるところですよね。
だよねえ。
あれ?あっやっぱりボールが似合う。
さすがに…。
しかも左足が動いちゃったな。
久しぶりだな。
僕の得意な分野って事?これ。
そうです。
だからこの…。
サッカーボール。
…に関わる方が。
そういう事?僕たち…。
私たちの…。
(2人)気持ち!世界の一流指導者が子どもたちの成長を見守り力を引き出す…テーマはサッカーです。
指導をしてくれるのはスペイン人の…6年前から指揮を執るフットサル日本代表監督。
去年アジアカップで日本史上初の2連覇を成し遂げました。
(歓声)これまでスペインイタリアロシアなど世界各国のプロチームを率いてきたミゲルさん。
その手腕の代名詞とも言えるのが心を鍛える指導です。
ミゲルさんの言葉は大人にも響きます。
サッカーの枠を越えた刺激に満ちた時間。
子どもたちは秘めた力を解き放ちます。
お〜し!
(拍手)
(2人)すご〜い!今子どもたちのために…。
奇跡は待つものではなく起こすもの。
ちょっと〜もうこれ見ただけでつかまれたね。
はい私もう泣きそうでした。
やっぱりお子ちゃんいるから。
頑張ってると思って。
ねえ〜すごいですね。
ちなみにミゲルさんはご存じなんですか?はいはい。
フットサルの方の代表監督だっていう事はね。
まだお会いした事はないんですけども。
まあミゲルって…僕ミシェルなんですけどね。
そうですね。
1文字違いですけど。
スペインに行けばミゲルになっちゃう時もあるんですけどね。
そうかそうか。
ちょっと僕も今日は本当いろいろと勉強して帰りたいなと思いますけれどもね。
(藤本)うちはさっきも心を強くするみたいのありましたけどうちすごいナイーブくんなんで…。
男の子なのにナイーブくんなんでまだ3歳なんでこっからまだ分かんないんですけどどうにか強くなってほしいっていう…。
なるほど。
親心が。
うん。
どうやって背中押してあげたらいいんだろうっていうのありますね。
絶対男の子の方が最初ナイーブですよね。
ナイーブ。
男の子みんなナイーブ。
ねえ本当にね。
すっごいナイーブ。
運動会も走らなかったですもん。
私が走ってその後をママ〜って追いかける感じだったんで。
ナイーブ。
すごいんですから。
心配になっちゃうけどね。
はい。
でもその辺もうまい具合に何か多分指導していけば…。
いいヒントがあるかもしれない。
そう。
今回ミゲルさんのレッスンを受けるのは東京都文京区の少年サッカーチームです。
チームのレベルはごく平均的。
多くは中学受験を控え塾の合間を縫って練習に参加。
チームを率いる川上滋人さん。
強く感じている課題があります。
お〜い惜しいな〜。
体が大きいプレッシャーも強いっていうとなかなかそれに対して自分たちのサッカーを厳しい中でもやろうっていうところがなかなかできないケースがありましてなんとかそこは打開したいなと思うんですけどなかなか難しいです。
子どもたちと向き合うのはスペインから来日して5年フットサル日本代表監督のミゲル・ロドリゴさん。
日本でまだ慣れないものがあります。
(ミゲル)ムーチョカロール。
ムーチョカロール。
スペイン全然違う。
5年生と4年生17人の子どもたち。
「すごいコーチが来る」。
知らされているのはそれだけです。
(笑い声)大人の方が何だか緊張気味。
えっ来た?あの人?来た?ハロー!こんにちは。
(児童たち)こんにちは。
(児童たち)こんにちは。
日本代表フットサルチーム代表監督のミゲルさんです。
1週間みんなの練習してくれるって。
元気にまず挨拶しよう!はい史温。
よろしくお願いします。
(児童たち)よろしくお願いします。
みんな高いね。
(笑い声)
(笑い声)レッスン初日ふだんの練習メニューを見ながらまずチームの課題を探ります。
まず見る事からね。
ふかんでね。
いろいろとね。
動きながらボールを止める練習。
出したら走るよ出したら走る。
ミゲルさんはどこに反応するでしょうか。
遅れちゃうぞ。
急ぐ必要はないけど正確なプレーは…。
子どもたちは監督の指示に従ってひたすら同じ動きを繰り返しています。
ゆっくりのボールなんだったら寄った方がいいんじゃない?逆側の足真ん中も!遠い方の足で止めた方がいいんじゃないの!?よりゲームに近くなるでしょ?そういう事ですね。
自分の頭で組み立てる。
そういうね。
試合に近くなるから。
できないんだったら足元に出してあげればいいじゃん。
考えて考えて。
諦めちゃ駄目だよ。
そこの差だってそこの差。
分かる?分かる?前が全てじゃないぞ!飛び交う指示の中ミゲルさんある言葉に強く反応します。
ボールとゴールの間!ボールとゴールの間!前向く前向く関わろう関わろう関わろう!いや〜。
自陣の中央のエリアでボールを取られると失点につながるおそれがある。
だから中にパスをしてはいけない。
無理にパスつなごうとして失点するよりは簡単にクリアした方がいいし。
失敗する事を恐れてばかりでは自分で何かをつかみ取るチャンスを失ってしまう。
さまざまな日本の選手を見てきてミゲルさんが感じた思いです。
頭を使い挑戦する心を養う。
レッスンのテーマが明快になってきました。
練習終了。
ミゲルさんストレッチをする子どもたちの方へと近づいていきます。
反対。
これからスペイン語ね。
突然スペイン語の数字を覚えるように指示。
これも子どもたちにとっては立派な挑戦です。
(笑い声)すごい。
はい手ついて〜。
trescua…。
cuatro。
5までは言える。
unodostrescuatro…。
cinco!気が付けばこの人だかり。
ミゲルさん初日にして子どもたちの心をつかんでしまったみたいです。
レッスン…本格的な指導が始まります。
タッタタ〜ン!タッタタ〜ン!みんな元気いっぱい。
不安よりも既に楽しみの方が大きいのかも。
楽しそうですよね。
(藤本)明るいすごく。
ミゲルさんは元フットサルのプロ選手。
ボールを使ったコミュニケーションはお手の物です。
どうした?はあ〜。
あ〜な…何…。
これ…。
ふん!イッテ〜。
チャレンジ。
ノー。
ノー。
いこう。
ミゲルさんはサッカーのボールよりも少し重いフットサルのボールを用意しました。
フットサルはサッカーの3/3ほどの狭いコートを使い5対5で行われるスポーツ。
実は世界の一流選手の多くは子ども時代にフットサルを学んでいます。
フットサルはサッカーの上達にとても役立つんです。
何でお前が先に取ってんだよ!小さくて跳ねない。
サッカーボールと比べて子どもたちが扱いやすいんです。
俺この色!練習を始める前によく聞いてくれ。
一番大事な事は…特にコートの狭いフットサルではね。
この5人でボールをつないで。
この2人は鬼だよ。
2人の鬼に取られないように5人の味方でパスを回す。
ここまではよくある練習。
更に…すごい頭使う。
一瞬忘れるんだけども。
(藤本)「何だっけ?」ってなりそう。
(ホイッスル)いこう!そうそうそう。
はいいこういこういこういこう!狭い中で2つのグループが同時に行う。
遊びの要素を取り入れ子どもたちの頭を刺激するんです。
どれがどれか分からない。
これは頭使うよね。
うん面白い。
(宮澤)ぶつかってもいけないしね。
ねえ。
「誰だっけ?」みたいな。
サポートサポート!サポートサポート!近く!ナイスパス!上だけ上だけ!上!いや〜駄目。
駄目駄目駄目駄目交代!いこういこう!パスパスパスパス!上ナイスパス!コミュニケーションコミュニケーション!そうそうそう!上上上…!ナイス!
(ホイッスル)同じ練習を長くはやりません。
慣れたと思ったらどんどんルールを変えていきます。
出てきたら…?そう。
分かった?タクトタクトタクトタクトタクト。
OK。
パスパス…。
そうそうそう。
分かった?
(通訳)「いろんな所見ながらやらなきゃいけないから分かってる?」って。
(ホイッスル)いこう!早く!投げないとこっちがいないと意味ないよ!最初みんな分かんないんだけども…。
考えていくんですね?そうそうそう。
みんなで考えていくっていうね。
「どうすんだっけ?」でもいいんだよね最初は。
コミュニケーションしゃべろう!しゃべろう!後ろから後ろ危ない後ろ危ない。
コミュニケーションコミュニケーションコミュニケーションコミュニケーション!しゃべろう!主にスポーツの分野で注目を集める…9歳から12歳が該当しこの時期に考えながら体を動かす事が能力を飛躍的に伸ばすといわれています。
(ホイッスル)OK。
ナイス〜!この日のレッスンは1時間半で終了。
今日はとりあえず最初だったからね。
初めての事ばかりでいろんな事を考えたと思う。
大事なのはとにかく速く考える事!2秒先の未来が見えるマシンを自分の頭に作ってみよう。
分かった?分かった?
(児童たち)はい!OKお疲れさまでした。
また明日!また明日。
ナイストレーニング!
(拍手)ナイストレーニング!ナイストレーニング!でも楽しそう。
ねえ。
普通のサッカーとはちょっと違かった。
初めて感じた刺激。
ミゲルさんのレッスンに親も大きな期待を寄せていました。
うん。
君もあれじゃん…
(太郎)なった。
なったの?両親の問いかけにも言葉少ない太郎くん。
家ではどんな様子なのでしょう。
太郎くんは2人兄弟。
4つ違いのわんぱくな弟がいます。
(宮澤)家ん中でもやってんだねやっぱりね。
弟大きいな。
4つ違いに見えない。
すごいね。
やめなさいよもう。
アハハハ!
(藤本)お兄ちゃんの方が優しいんだよね。
あ〜やられっ放しじゃん!
(父)おしまい!優しくて前に出ようとしない性格。
チームでは守備を担当し攻撃にはほとんど参加しません。
(父)もういいからやめなさい。
おしまい。
頑張ってるだろうなと思うんですけどつい「チャンスがあったらシュートしたら?」とか言っちゃうんで。
多くを求めちゃうんですどうしても。
(父)ミゲル監督に太郎は…
(太郎)精神面って?心だよ心。
ハートハート。
(母)自分でも分かってんだよね?うん。
親の期待。
そしてプレッシャー。
太郎くんは1週間で変わる事ができるでしょうか。
さあ…という事でね。
はい。
ミキティ最初は息子さんナイーブとか…。
はい。
だからちょっと太郎くんに重なりますね。
ねえ。
こんな感じでしょ?多分もうこんな感じになるんだろうなこのままいけばっていう感じですね。
あとお母さんのシュートしてるところ見たいっていう気持ちがね。
そういう気持ちもさやっぱり自分の子どもの時を思い出すとすごく…すごくさ何かこう…プレッシャーだったよね。
(藤本)言わない方がいいんだ。
ああいう親に言われた事って絶対なんとか親にこれを見せなきゃいけないっていうすごいプレッシャーになってさどんどん緊張感が増していった思い出があるんだけど。
そうすると大体子どもは黙っていくよね。
どうせ分からないんだからサッカーの事なんか分からないんだからってずっと子ども黙っていって自分に籠もって自分でちょこっとやるようになるか…。
あんまり表に出せなくなるね。
これは難しいね。
どうしたらいいんですかね?放置プレーがいいんですかね?いやいや。
もうこれねあの〜させられてるんじゃなくて自分でしたいっていう方にね持っていかせるの自発的に。
でも何かもう今その話を聞いてて一番僕の中で何か共通してるとこがあったのは昔それ英語のね勉強僕たちの。
それこそ文法しっかり教えられて…。
「Thisisapen」。
「Thisisapen」から「Goodbye」までしっかり教えられて型にしっかり教えられたじゃないですか。
でも実際あんだけ…何年間やりました?英語って。
かなり長い事やったけど今全くしゃべれないじゃないですか僕たち。
型にとらわれちゃって自分で考えてないから応用が利かないんですよね。
間違いが怖くなるでしょ?
(つるの藤本)そう。
失敗から得るものは多いって言ってましたもんね。
(宮澤)そこなんですよね。
だから僕らはよくね言わしてもらうのはたくさん失敗したら後で大きな成功を収めるようになるぞっていう。
どこで失敗するかってすごく子どもって大事なんだよね。
大人になってからなかなか失敗できないじゃないですか。
そうですね。
それがもうミゲルはきっちり分かってるから。
それ多分後のまたVTRに出てくるんでしょうけどね。
恐れなくていい。
上手だな〜。
2歳しか変わんねえんだけどな俺。
ミゲルさんと。
アハハ!ねえ。
いや本当に…。
レッスン…ミゲルさんが大切にしている事の一つがコミュニケーション。
う〜んメッシ。
メッシ?できるだけ子どもたちと多くの言葉を交わします。
こんにちは。
(児童たち)こんにちは。
(笑い声)覚えてない?あ本当だ。
プール行った。
サッカー選手。
あなたも?はい。
あなたもサッカー選手?本当。
みんな?まずは選手になりたいよね。
みんなね。
子どもたちの温度を上げたところで練習開始。
いよいよ心を鍛えるトレーニング。
ゴールを使った実戦形式に。
ここで一番大事なのは1対1の場面だ。
目指すのはプレッシャーをはねのけ最大限の力を引き出す事。
(通訳)止まってちゃ駄目だからね。
(スペイン語)
(通訳)お尻と肩をしっかり使って。
(ホイッスル)いこう!そうそう!コウちゃん守って守って守ってコウちゃん!守って守って!コウちゃん守って守って!お尻お尻お尻!はい筋肉筋肉筋肉!そうそう。
動いて動いて。
ワンツー。
(ホイッスル)ちょっと待って!もう一回。
相手のプレッシャーに思わずひるんでしまった高輝くん。
ちょっと待ってちょっと待って。
もう一回もう一回。
えっと今のは足裏でコントロールしてた。
そう。
もう一回。
答えは言わず選択肢を与えるだけ。
いこう。
いこう。
そう。
ナイス!ナイス!うまくいけば一緒に喜びます。
違うね。
太郎橋本違うね?はい。
ナイスナイス!いこういこう!
(ホイッスル)そして太郎くん。
ゴールが目の前なのに遠慮してチャンスを逃してしまいました。
(ホイッスル)いこう!ナイス!打つ。
シュート。
(ホイッスル)ちょっと待って。
もう一回。
自分に何が足りないのか。
子ども自身に考えさせます。
(息をかける音)ぎりぎり。
もう一回。
そう!いい筋肉!いい筋肉!いい筋肉あります。
いい筋肉強い!出ろ出ろ出ろ出ろ!出ろ出ろ出ろ!
(ホイッスル)ナイス史温。
交代!この場面凌哉くんは自陣で中央に向かってドリブルをしそれが失点につながってしまいました。
ふだんなら「中は危ない」と注意を受けてしまうプレーです。
もう次は奪われない。
もっともっと大きく!もっと!バモス!次はもっと奪われない!いこう!そりゃあなあ…。
でも大きな失敗しても笑顔になってるでしょ?いいんだよ子どもはチャレンジするんだから。
駄目だと思い込んでいた事から飛び出す勇気を与えます。
ちょっとこれは「目から鱗」ですね。
ボールのその持ち方っていうか置き方っていうか…。
いやちょっとこれはね…ちょっとカルチャーショックですね。
(ホイッスル)OK!お水。
ナイスナイスナイスナイス!
(宮澤)自分も疲れてんだよあれ。
まあねそらそうでしょう。
1時間ほどの練習を経て休憩。
チームの雰囲気が早くも変わり始めています。
ミゲルさんに積極的に言葉をかける川上さん。
気になっている事がありました。
ミゲルさんは事前のトレーニングメニューって作られるんですか?ミゲルさんは練習の中身を前もって決めません。
まるで子どもと一緒に作り上げていく感覚。
フウタうまい!フウタ!その時々で伝えるべき事を選び出していきます。
(ホイッスル)ちょっと待って!ここ優理。
優理くんのプレーを見て笛を鳴らしました。
(ホイッスル)ちょっと待って!ここでは何が気になったのでしょう?指摘しているのはパスをする時の体の向き。
でもこれが操り人形のピノキオとどう関係するのでしょう?スポーツは時にだまし合い。
相手の裏をかく柔軟な発想が必要なんです。
(ホイッスル)2分に1回は新しい発見があります。
左。
簡単に抜かれてしまった高輝くん。
守る時のポジションに問題があったのでしょうか?
(通訳)どっちへ行っても守れるように。
う〜ん。
う〜ん。
太郎分かるか?あなたはいいディフェンスね。
およそ2時間の練習の間ミゲルさんの声が途切れる事はほとんどありません。
その声に乗せられるように子どもたちも積極的にプレーします。
ナイス!いこういこう!ピンクピンクピンク!カウンターカウンター!いこういこういこう!守って守って守って!ナイス!橋本智光くんはドリブルに自信がありませんでした。
でもミゲルさんに背中を押され…。
もう一回。
(ホイッスル)ナイス橋本!うまい!
(宮澤)積極的になったね。
全然違う。
うまい!うまい!見違えるほどの思い切ったプレー。
ブラジルのスター選手に例えられたら自信がつかないはずはありません。
もう次の日からネイマールって呼ばれてますよ。
橋本ネイマール。
ほら。
その後も好プレーが続出。
この日だけで早くも変化の兆しが見えてきました。
チームを指揮する床井さん。
ミゲルさんの指導の特徴に気付いていました。
選手にミスが起きたり間違えたり失敗した時に怒ったりするんじゃなくて止めてきちんと説明する。
でできたら褒める。
その繰り返しをトレーニングの中でされてるっていうのがすごく印象的です。
ある選手の事を思い出します。
チャンスでシュートを打ったら「パスだろ!」と怒られ次にパスすると「シュートしろ!」と怒られた。
その子は自分から積極的なプレーをしなくなりました。
一人一人!フウタフウタ!一人一人!シュート!
(ホイッスル)太郎!いや〜。
ドキドキするね。
これは何だかちょっとね…。
僕も実は小学校5年の時にサッカーやってたんですよ。
サッカー?ええ。
やってたんです少し。
その時はちょうどアニメでサッカーアニメがはやってたのでまあそれこそ女の子にモテたいとかそんな感じで始めてましたけども。
何で今サッカーやめちゃったのかなと思ったらやっぱり今ミゲルさんがおっしゃってたみたいに「あの時何でパスしなかったんだよ!」。
「何であの時シュートしなかったんだよ!」。
もうなんてサッカーって面白くねえんだと。
言われたとおりにしなきゃいけないみたいな感じになりますもんね。
何でこんなに人にいろんな事指図されてね。
だから僕もうサッカーしないと。
そこは僕はもうサッカーの才能がないんだと思って一生サッカーなんかしねえぞと思って。
野球もそうだったんです。
バスケもそうだった。
全部そうだったんです。
どうですか?その辺ミシェルさん。
実はねうちのおやじは音楽家だったんだけども気ぃ遣ってちっちゃい時に何やりたいんだと言われたから「まあピアノかな」って言って「ピアノやりたい」って言ったらこういうピアノが来た訳です。
そしたら毎日学校から帰ったらおやつもジュースも飲む前に「ピアノの前に座れ」って言われて毎日練習やらされるんですよ。
音楽家ですよおやじはね。
でも俺に教え方を失敗してそこから逃げる事ばっかりしか僕は考えなかった。
僕のサッカーと一緒ですね。
一緒です。
ミシェルさんは実際今ご指導いろいろされてる訳じゃないですか。
実際お子さんの育児でやっぱりそういったほかの子どもさんに教えるみたいに…。
だって指導者のプロとしてね…。
おうちでできるんですか?ほかの子どもたちを教える時は自然にできますそういう事はね。
ところが自分の子どもにはやっぱり感情っていうものが先に来るからねこれをどっかにしまっとかなきゃいけないね。
やっぱりそこ難しいとこですか?難しい!これは難しいです。
親としてやらなきゃいけないんだろうけどなかなかうまくいかなくてやっぱり指導者学校の先生だったりとかにも頼り過ぎてもよくないなとは思うんだけど頼ってしまう部分ありますよね。
だから我々もそういうふうになっちゃうからそれを何でなんだろうっていうふうに大人も思えばいいんだよね。
そんなに感情で子どもに接してどうするんだみたいな。
それが一番簡単だから感情で接しちゃうじゃないですか。
そこが難しいとこだね。
ミゲル!番組はまだまだ続きます。
お父さんお母さんも魅了するミゲルさんの指導で更に輝きを増していくチーム。
史温!史温史温!最終日に迎える試合では想像を超える結果が待っていました。
9時になりました。
ここでニュースをお伝えします。
ネパールでは地震の発生から1週間余りがたちました。
現地では、倒壊した建物の大量のがれきが被災者の生活の再建を困難にしています。
今回の地震で壊滅的な被害を受けた町、サクーです。
テント暮らしを強いられている住民たちは、危険を冒して、がれきの山と化した自宅の上に登り、れんがなどを手作業で取り除きながら、食料や生活用品を取り出そうとしています。
ネパールでは、建物の被害が32万棟余りに上り、人口の1割に当たるおよそ280万人が、屋外での避難生活を強いられています。
倒壊した建物の大量のがれきが、被災者の生活の再建を困難にしています。
建物の被害状況を詳しく把握しようという動きも出ています。
被害が大きかったカトマンズ郊外のバクタプルです。
こちらでは地元の学生たちが、建物への被害の調査を行っています。
調査を始めたのは、大学の工学部の学生30人。
地震工学が専門の講師と共に、住宅などの被害を一軒ずつ確認しました。
調査は今後2週間かけて行われ、その結果を地元の行政に提供し、今後の町の再建に役立ててもらうことにしています。
地震の発生から1週間余り。
ネパールと周辺国では、これまでに、合わせて7300人以上が死亡しました。
生存者の発見の可能性が低くなったとして、外国の援助隊が帰国する動きが出始めていますが、日本など、20か国は捜索活動を続けています。
江戸時代に来日した、朝鮮王朝の外交使節団、朝鮮通信使について、韓国の人たちに広く知ってもらおうと、日本で製作された映画が、韓国で上映されました。
映画の上映会は、かつて一行が日本に向けて出発した韓国南部のプサンできのう行われました。
映画は、在日韓国人の故・シン・ギスさんが、1979年に製作した、江戸時代の朝鮮通信使で、通信使が現在の長崎県の対馬を通って、江戸に向かう様子を描いた日本の絵巻物を紹介しながら、通信使が宿泊したゆかりの地を訪ねる内容です。
上映会では、シン・ギスさんが、通信使と出迎えた日本人が、楽しそうに語らう様子が絵巻物に描かれているのに感動して、映画の製作を決断したというエピソードを家族が披露したほか、韓国の研究者らが、朝鮮通信使を通じて日韓関係について考えてほしいと呼びかけました。
プサンではおととい、朝鮮通信使を再現したパレードが行われ、通信使が通った対馬市や山口県、それに静岡県のグループも参加するなど、日韓の民間交流が進んでいます。
では全国の天気、まず雲の動きです。
低気圧や前線に伴う雲が東へ進み、現在は日本海から本州を通り、西日本の南海上にかけて、広がっています。
きょうの天気です。
フットサル日本代表監督ミゲル・ロドリゴさんによる1週間のサッカー特別レッスン。
本格的な指導が始まってまだ2日ですが子どもたちは既に成長の兆しを見せています。
(ミゲル)いい筋肉!いい筋肉!残すは4日。
最終日には試合を控えていますが果たして挑戦の結果は?
(つるの)さあこっから後半戦になってくる訳ですけどね。
(宮澤)十分ここでもう既に変わってきてますけどね。
(藤本)そうですね。
こっからどう変わっていくのか楽しみですけどまあでも本人たちは今までとは全く違う動きになってる事は間違いないですもんね。
間違いないですね。
で自分を出そうとしてるでしょ。
出していいって言われてるから。
どう?ミキティ。
私はもう期待は最後の試合で太郎くんのシュートですね。
あっ親にも見せた…。
そういうのがプレッシャーになるのよ。
そういう事言っちゃ駄目なのよ。
いやもう我慢できない。
明日試合だねって言っちゃう。
(宮澤)それはいい。
俺は感じちゃうそういうプレッシャー。
レッスン4日目。
練習場の雰囲気が変わり始めていました。
みんなすごい楽しそうですね。
生き生きとして。
うわさを聞きつけて練習を見に来るお父さんお母さんが増えてきたのです。
高輝が休みながら何か「ミゲルさんってちょっと違うよね」と話してて「どう違うの?」と聞いたら何か「今まで一回も怒った事ないんだよ」と言って「でもしっかり全てのものを教えてるんだよちょっと違うよね」と言って。
やっぱりサッカーだけじゃなくて人に伝える何か教える時の優しくやるその姿とか性格人間性を学んだ方がいいよねミゲルさんとかと。
その会話をしたんですね後ろで。
子どもたちも不思議に思っていたミゲルさんの指導の特徴。
それはたとえミスをしても怒らないという事。
(ホイッスル)問題があれば問いかけ子どもたち自身に考えさせるのです。
1週間のレッスンは半分の日程を終了。
ミゲルさんの提案で懇親会が開かれました。
ミゲル!ミゲル〜。
すっかり溶け込んでいるミゲルさん。
子どもたちの名前はほとんど覚えています。
すごいよね〜。
ユーキ今日はどうした?えっ塾。
あ〜塾。
お父さんお母さんも呼んでいます。
ありがとうありがとう。
ゴールキーパー。
フットサル日本代表が2連覇を果たした試合をみんなで見ます。
決勝のPK戦でゴールキーパーが3本連続阻止。
(歓声)奇跡のような勝利でした。
(拍手と歓声)強い思いが勝利を引き寄せた。
この考え方を分かってほしい相手は子どもたちだけではありません。
お父さんお母さん。
あ〜痛いね。
さっき言ってたね。
やめろおい。
ミゲルさんの言葉に早速親が反応。
子どもの頃にミゲルさんの話を聞いていればよかったなと思います。
そしたら僕もサッカー選手になったかもしれません。
自分が大人になってみてやっぱり分かるのは子どもの時にやっぱりスポーツをねすごくやらなきゃいけないなという…。
僕はあんまりやらなかったのでそういう後悔があるので。
子どもたちにはそういう思いを僕は今人生を振り返ってみるとそういう思いはさせたくないので思いっきりサッカーやってほしいと思ってます。
(通訳)子どもは子どもなのに。
そうですね。
本当にミゲルさんにお会いできてよかったです。
ありがとう。
ミゲルさんを囲む輪が広がります。
高輝真輝の双子ちゃんのママですね。
場外レッスン子育て相談が始まります。
三谷家の兄弟は一卵性の双子。
あっ双子なんだ。
お兄ちゃんの高輝くんと弟の真輝くんです。
書いて。
これ?お前下手なんだよ。
一見そっくりの2人ですがお父さんによれば性格は大違いなんだとか。
(父)けんかしたりすると高輝の方が譲りますよね。
そういうとこに性格の違いを感じますね。
お兄ちゃんはおっとり屋で弟は負けず嫌い。
なかなか反りが合わない2人にお母さんは歯がゆさを感じています。
真輝から注意されると納得いかないみたい。
それどうやって…。
算数の宿題でも部屋の片づけでもいいので例えば得意な方が苦手な方を助けるまでごはんの時間にしないとか…史温はすごく負けず嫌いなところがあって…。
中村家は3人兄弟。
(母)いつもの席に座って。
次男の史温くんと三男の優理くんは年子です。
一家が住む文京区は7割を超える小学生が中学受験をするといわれる中中村家は受験に無関心。
兄弟そろってサッカーいちずです。
史温くんはただ一人地域の選抜チームにも選ばれている実力者。
攻撃の中心でみんなを引っ張るリーダーでもあります。
(取材者)史温はあれなの?家ではおとなしいの?家の方がうるさいの?家の方がうるさい。
(取材者)今ちょっと我慢してるの?うん。
外で頑張っている分家の中で感情が爆発してしまう事もあるのだそう。
そういうのはもう家でこう…何かありますか?2つの方法がありますよね。
1つは態度の悪さを叱る事。
ただ叱ると子どもの機嫌はますます悪くなる。
僕の場合チームの中でそういう選手がいたら放っておきます。
気にかけてほしいだけだから。
みんなが相手にしなかったら本人は諦めざるをえなくなります。
2〜3回繰り返すと不機嫌になってもしかたないと気付きます。
そこでこんなやり方はどうでしょう?ありがとうございます。
やってみます。
更に…。
太郎はすごい緊張するタイプで試合なんかの前気持ち悪くなってしまったりするんですね。
子どもに自信を持たせてあげる一番の近道っていうんですかね。
それって何かなって…やっぱり褒める事なんですかね?太郎くんのお母さんが突然その言葉を口に出したのはある事が気になっていたからです。
太郎くんが書いた夏休みの絵日記です。
その中にミゲルさんのレッスンについて書かれたページがあります。
ひときわ目立つ赤い吹き出し。
太郎くんはミゲルさんに褒められた事を心から喜んでいました。
太郎くんに関しては自信の量が底をついていたようです。
だから私は太郎くんの心のボトルに自信を注いであげたかったんです。
褒め過ぎは決してよい事ではありません。
ただ今の日本は「もっと勉強しろ。
いい仕事に就け」。
そんなプレッシャーだらけ。
だからこそ…ありがとうございました。
ありがとう。
いや〜何か私も涙出そうになっちゃって。
褒めてあげたいと思うんですけど何かやっぱり…文句を言ってる私の方が全然多いんですね。
そういう時間の方が多くって…。
いや〜褒めるって難しい。
改めて難しいなと思いますね考えると。
子どもたちを褒めるには大人にも努力が必要。
ミゲルさんのレッスンにはそのヒントがありました。
う〜ん。
褒めるって難しいよね〜。
分かっちゃいるんだけどね〜。
そうですね〜。
「何かあったら褒めてあげて下さいね」とかそれよく言われる事じゃないですか。
でもいざ褒めるとなると何でこんなに難しいんでしょう。
小さい時は別としてあのぐらいの子たちほっとくっていうのも手でしょ?
(藤本)ほっとくもできない!これが難しいんだ。
う〜ん。
ほっとくって事は親が我慢するっていう事だからこれはね結構難しいですね。
ほっとくってね。
だからひと言が大事だったりさかける言葉のひと言が。
僕は本当にね指導者に助けられた。
僕は本当潰れかかってた時がいっぱいあってその時に「お前はみんなと違って…」。
僕こういう顔してちっちゃい時から「外人外人」って。
外国人とも呼んでくれず「外人外人」って呼ばれて育った方だからそれが嫌で。
だけどそういう時に学校の先生が「お前はなみんなよりちょっと大変だから」っつって話をしてくれた事で涙が出たもん。
小学校3年の時に。
分かってくれる大人がいたって事ですね。
それでよみがえっちゃうもんね。
そのひと言ですね。
そのひと言。
僕がすごく印象に残ってるのは小学校4年生の時に国語のテストがあったんですよ。
僕は勉強ができなかったので答案用紙白紙なんですよ。
全く書けない。
でもね白紙で書いたら先生せっかくプリント作ってくれてんのに駄目だなと思って裏にですね景色の風景の絵を描いたんです。
それもすごいな。
(宮澤)その発想。
そしたらね花丸100点。
…で返ってきたんですよ。
「何だ勉強しなくていいんじゃん」と思って。
(藤本)駄目駄目。
それから僕1時間目から6時間目までず〜っと絵ばっかり描いてたら周りの友達とか先生が「お前すげえな。
大作出来た」っつって褒めてくれるの。
表には表の点数があって裏にはちゃんと100がついてくるっていうのは粋じゃないですかね。
例えばね子どもだけじゃなくて奥さんにもねちゃんと「今日お疲れさん」とか「今日きれいだね」とか。
かけてます?僕はなるべく努力してますよ。
本当に。
するようにしてます。
どう?智ちゃんはうちも言ってくれます。
毎日。
今日も「かわいいね」って言われて出てきました。
家から。
「いい筋肉いい筋肉」って言うんでしょ?あれ言ってあげなきゃ駄目ですね。
ミゲルさんの。
いつも見せられて褒めないから「いい筋肉いい筋肉」って言ってあげなきゃ。
筋肉タレントだからね。
そうですね。
ゴー高輝。
ゴーゴー。
世界の一流指導者が子どもたちに特別レッスン。
1週間の日程も終盤にさしかかりました。
止めじゃない。
次。
いこういこう。
(ホイッスル)ミゲルさんのパワーは衰える事を知りません。
すごい。
(通訳)今のすごかった。
眠っている強みを見つけ出す。
どんな時も子どもたちのすぐ近くに。
一番近くで観察し何かあればすぐに声をかけます。
史温カウンターカウンター!本人すら気付いていない才能の芽。
それを見つけ出し伸ばす。
全然変わったね動きが。
別のチームみたい。
自分で考えてるよね今のもね。
こっちに投げると見せかけてこっちだみたいな。
そうそう。
左左左左。
シュート。
(ホイッスル)あっ拍手しちゃった。
思いっきり。
「ここ喜ぶとこよ」っつって。
ほら。
シュートが入るシューズだから。
プレゼントね。
プレゼント?いいプレゼント。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
だけどそれは…そうではなく…はるかに難しい作業だけど私はそちらを選びます。
レッスン開始から6日目。
こんにちは。
消極的だった太郎くんに変化がありました。
予定していた家族での沖縄旅行を自分からキャンセルしていたんです。
沖縄に行かないでよかったですって言うの。
サッカーの方がよかったなって思って。
いつも車で送り迎えをしてくれるお母さんがいないので今日は一人で電車を使います。
グラウンドには一番乗りでした。
前向きな姿勢はチーム全体へと広がっていました。
(ホイッスル)いけるよ!いけ!
(宮澤)声も出るようになってきた。
声が出るなあ。
そうそう。
いこういこういこう。
左シュート。
いこうネイマール。
いこうネイマール。
あ〜っ!チームの力が底上げされる一方で新たなテーマが生まれます。
それはエースである…みんなが上がってきてるからこそ抜けてるところもドリブルで抜けなくなってきたりしてるし。
見てて分かります。
ステージが上がったんですね。
いつもの個人プレーが影を潜めていました。
すげえな。
そっからどうなるかね。
パスパスパス!パス!いらだちを隠せません。
あくまで自分のスタイルにこだわる史温くん。
その時ミゲルさんは…。
史温史温…。
史温いいね。
でもフリーです。
時々頭上。
頭上。
いこう史温。
パス史温。
ナイス史温!なるほどね〜。
この場面史温くんは弟の優理くんのボールを横から取ってしまいました。
「出る杭は打たれる」という言葉がありますよね。
(通訳)いいゴールだったでしょって一緒に喜び合おうって。
そんな…。
感情が籠もってないって。
これがな…これだよな。
レッスン…この日はあえて練習はお休み。
翌日に試合を控えているからです。
思い切り楽しんで体をリフレッシュ。
(笑い声)プールのあとは子どもたちがミゲルさんを楽しませます。
前前前前前!前前!右右右!ストップ!前前前前…!いけ!前前!左左左!あっ右右右。
打て!でも一番はしゃいでいるのはやっぱり子どもたち。
駄目駄目駄目!もうちょっと左。
何で動かすんだよ!OKOKOK!あ〜!
(拍手と歓声)みんなで一つになった1週間。
いよいよ明日これまでの成果を試す試合を迎えます。
すごいっすね。
試合が終わった次の日のお疲れ会みたいになってますけどこれ前日ですからね。
試合の。
これみんなで協力して頑張ろうというところを作るんだよね。
グループとしてね。
いやすごいな。
協調性って大事だな。
(宮澤)そうなんですよね。
もう一つ言うと才能があるというのは分かるじゃないですか。
分かりやすいじゃないですか。
足が速いだとか何とかって。
でも褒めるのは努力した事を褒めるっていうね。
そこは指導者は考える訳ですよね。
こいつ努力してんなって。
努力は裏切らないし努力したものっていうのは尊いじゃないですか。
そこを褒めてあげるっていうね。
これ褒め方ですよね。
褒める時…。
どこを褒めるかっていうのを探ってましたね。
この子には絶対何かがあるはずだっていう。
そういう方いらっしゃらなかったですか?例えば今までの選手の中で監督さんでもそうですけども。
例えばオシム監督が選手にこういうふうにしたらすごく…日本代表になったとかそういう例ないんですか?ありましたねそれはね。
一つのパスを出したら「違う」ってオシムに否定されて。
「何だ?そのパススピードは」ってさっきのパスのスピードが遅すぎるんじゃないかって「走っとけ」って言われてそれを2日間ぐらいずっと続けられてた選手がいて…である時に呼ばれたから何だっていう一流の選手だったから何だって言われたら見てるところが違うなって。
ここのグループでね…。
そのある球団…僕いたジェフっていう球団だけども「そこでレギュラーを目指してるんだったら今すぐ使ってやる。
俺は君の事を日本代表選手だと思って見てるからな。
そこにこれから入っていく選手だと思ってるからそれはこれじゃ駄目だろう」って言われた瞬間に2日間でふてってたのが「え〜俺そんな可能性あるのか!?」って。
期待されてたんだと。
そのあとちゃんと羽生選手は入っていきましたけどね。
そう。
羽生選手なんだ。
入っていきました。
ミキティなんかどうだったの?モー娘。
時代なんかいっぱいいた訳じゃん人数がさ。
つんく♂さんとかそういう何かそういうとこしっかり伸ばしてくれたりそんなのなかったの?何か。
ダンスの先生に私すっごいダンスが全然好きじゃなかったのにそれこそダンスの夏先生ってすごいモーニングの「LOVEマシーン」とかをずっとやってた先生に「お前は私の若い時に似ている。
頑張れ」って言われて何かうれしかったですね。
それで頑張ろうと思ったんだ。
何か全然踊りたいって思った事なかったのにそこからちょっと頑張ろうって思えるようになりましたね。
でもうれしい言葉だよね。
(藤本)そうそうそう。
あと何か「お前が欠けたら物足りないからお前がやればなんとかついてくからみんな。
頑張れ」みたいな言われて私がやらないといけないんだっていう。
信頼されてるね。
でもさっさと結婚してさっさと抜けたけどね。
自分の人生の方がちょっと大事になっちゃった。
(笑い声)何じゃそりゃ。
試合当日。
(セミの声)撮ってるの?
(父)撮ってるよ。
頑張れますか?今日。
太郎さんこっち…カメラに向かって。
はい。
(父)緊張してないでしょ?緊張したような顔してないよ。
(母)今日緊張してない。
ごはんもしっかり食べたし。
(母)自分で何かこの何日間かにすごい俺ここ変わったなとかそういうのとかある?
(母)すごいじゃない。
できるようになったの?
(父)なりそうなんじゃないの?
(太郎)なれそう。
(父)そんな一気にはなれないよね。
(母)太郎。
(笑い声)
(父)おっ誰かあれじゃない?トラストの子じゃない?
(太郎)あっこまってぃ!
(父)まなてぃだ。
まなと!
(父)おはよう!
(母)おはよう。
(父)試合に行く前にひと言。
ひと言言え!カメラに。
高輝は?じゃあね〜!
(父)高輝!
(藤本)いいですねいいですね。
(母)聞こえなかった外向いてて。
何て言ったの?おはようございます。
おう太郎おはよう。
おはようございま〜す。
すっかり板に着いたハイタッチ。
もうちょっと。
もうちょっと上。
そうそうそれいいね。
(笑い声)もうネイマールになっちゃった。
(藤本)橋本ネイマール。
試合は小学生の間で主流になっている8人制。
(ホイッスル)相手はいつも接戦を演じている同レベルのチームです。
ミゲルさんと共に積み上げてきた練習の成果はすぐに表れました。
相手がプレッシャーをかけてきても落ち着いてボールをキープ。
次はもっと奪われない。
そうよしよし…。
いこう!失敗を恐れずどんどんチャレンジ。
フウタくんが独走して決めたゴール。
起点となったのは太郎くんでした。
ボールが来る直前にフウタくんがフリーだと確認しワンタッチでパス。
素早い判断のおかげで相手ディフェンダーはついてこれませんでした。
(宮澤)見てるもんねちゃんと。
史温サポート!史温史温!そしてエースの史温くん自ら掲げた試合の目標はチームワーク。
(ホイッスル)
(拍手)自分で切り開いたチャンスをきっちり味方につないでのゴールでした。
(ホイッスル)すごいな。
(2人)すご〜い!今のはすごい。
優理!史温。
史温!
(手をたたく音)優理。
ハイタッチ。
喜べと。
そう。
ナイス優理と史温。
史温くんのチームを思う心に火がつきます。
ゴールキーパーの正太郎くん。
声を出して懸命にみんなをサポートします。
1週間前にはなかった光景が次々に飛び出します。
おお〜!こういうとこも一生懸命走るじゃないですか。
寄せていくからその辺が前とちょっと違うなと。
やっぱり前へ前へっていう気持ちが以前とは違うっていうのが…。
いこう。
いこうネイマール。
頑張ってね。
頑張ってね。
はい。
ネイマールこと智光くん。
これまで一度も試合で点を取った事がありません。
(藤本)ネイマールいけ!ネイマールいけ!今までねドリブルが怖かったのに。
(一同)あ〜っ!何度チャンスを逃しても智光くんは諦めずに走り続けます。
うまい!橋本…そして…。
よし!よしOK。
ゴール!
(拍手)ゴール!
(拍手)
(ホイッスル)イエ〜イ!ナイスネイマール!よ〜し!
(拍手)
(拍手)ネイマール!
(児童たち)ネイマール!
(一同)イエ〜イ!ナイスネイマール。
カモン。
優理交代。
ネイマールネイマール。
はい。
いこうプレープレープレー。
いこう!
(川上)変わりましたよ。
試合に出るっていう姿勢も今までだったら言われたら「えっ俺?」って感じだったと思うんですけど今は堂々とトップでやってるじゃないですか。
すごい自信を持ってやってますよね。
(ホイッスル)すばらしい。
強い?強い!そう。
(拍手)sieteochonuevediez.すばらしい!OK。
(拍手)それは奇跡のような1週間でした。
何でミゲルさんの顔描いたの?理由を教えて。
(笑い声)すばらしい。
フ〜!リアル〜。
リアルすぎるやばい。
リアル。
リアルね。
リアルね。
(拍手)ありがとう。
ありがとうございます。
(拍手)ちょっと悲しいです…。
またね。
またね。
またね。
(拍手)またね。
またね。
またね。
あ〜!またね〜。
またね〜。
いや〜。
見違えるチームになりましたね。
9対0で勝ってましたよ。
おんなじぐらいのレベルだったんでしょ?うん。
結果にもしっかりこうやって。
出てきますよね。
すごいな。
どうした?ミキティ。
いい人に出会えてよかったなって思って。
みんなね。
はい。
でもこういう事なんですね。
たった1週間で。
重かったですね最後の言葉が。
「悪さはするもんです」っていう。
「はい」みたいな。
何回怒っても悪さはする。
まあ小さい時に失敗だとか悪さしといた方が大人になって変わるっていうか。
そういうの間違いなくあると思いますよ子どもっていうのは。
そうですね。
これがミゲルさんが最後…。
コーチがもらったやつ?あっこれがそうなんですか?指南書です。
(宮澤)俺にコピーしてそれ頂戴ね。
最後の1ページはよかった。
「何々を指摘する習慣をやめる」。
(藤本)これはもうちょっと分かったと思いますよ。
これは「ポジティブ・フィードバック前向きな評価に変えていこう」という事なんですけどもこの中に隠れている言葉です。
何でしょう?これ。
これあれじゃないですか?悪いところ。
やっぱ怒らないでってずっと言ってたから。
悪いところを指摘する習慣をやめる。
うん。
さあどうでしょうか。
そうですね。
(藤本)「ミス」。
「ミスを指摘する習慣をやめていこう」という事です。
もう一切今回全然ミゲルさん怒ったシーン一つもなかったですね。
まあこれはサッカーという例でしたけども我々は育児という場でグラウンドが一つある訳ですから。
でも母親として一番お母さんって子どもといる時間長いから全く怒らないとか指摘しないっていうのはやっぱり難しいと思うんです。
結局ね。
でもこれを知った上で接するのとはやっぱり違うと思うので。
そうだね。
今日本当に見れてよかったなと思います。
見れてよかったね。
これからまた2人のママになる訳だしね。
う〜んいやでもちょっと今日からまたバシッバシッとまたちょっとね頑張っていこうと思いました今日の話聞いて。
チームはこれまでの最高成績を収めるなど快進撃を続けていました。
一人一人はどんなふうに成長したのでしょうか?
(2人)こんばんは。
(取材者)お〜久しぶり。
チームのエース史温くんのお宅を訪ねました。
史温くんの成長ぶりに太鼓判を押してくれたのは弟の優理くんです。
はい。
(笑い声)エースだけではありません。
以前はおとなしかったあの少年も…。
こんばんは。
(取材者)久しぶり。
ご無沙汰してます。
ディフェンダーの太郎くんは今では自分から攻撃に参加するようになっているといいます。
あ〜。
しゃべるようになったりとか。
サッカーだったら堂々としてる感じが前よりはあるよね。
(父)おどおどした感じは減ったね。
積極的なプレーが認められ大会で表彰された事もありました。
でも実はレッスンの成果は…。
(笑い声)そ…そんなに文句言ってたかな?大人もすごいいい経験になったよねあれは。
何かいろいろ考えちゃいましたよ。
う〜ん。
ねえ。
大人が変わると子どもも変わってくるんだなって。
奇跡は待つものではなく起こすもの。
背中を押してあげれば飛躍できる子どもたちがいる。
2015/05/04(月) 08:15〜09:50
NHK総合1・神戸
奇跡のレッスン「世界の最強コーチと子どもたち」[字]
世界の一流指導者が子どもたちに1週間のレッスンを行い、技術だけでなく心の変化まで呼び起こす!サッカー少年たちのもとにあの日本代表監督がやってきた。果たして!?
詳細情報
番組内容
指導してくれるのは、6年前からフットサル日本代表監督を務めるスペイン人、ミゲル・ロドリゴさん。去年、日本史上初のアジアカップ2連覇を達成した。その手腕の代名詞とも言えるのが“心を鍛える”指導だ。レッスンを受けるのは東京のごく平均的なレベルの少年サッカーチーム。ミゲルさんのもとで子どもたちは秘めた力を解き放っていく。ミゲルさんの言葉は子どもの親たちにも響いた。1週間の成果を試す試合で、驚きの結果が!
出演者
【出演】つるの剛士,藤本美貴,宮澤ミシェル,【語り】麻生久美子,うすいたかやす
おしらせ
<中断>9:00−9:05 [字]ニュース・気象情報
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
スポーツ – サッカー
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
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