趣味どきっ! ペットを描こう!第5回「写真から似顔絵を描いてみよう」 2015.05.04


今回から先生が代わりますよ。
今までイラストだったんですけどもうちょっとこう…実際に近いというかリアルというか似顔絵っぽい絵を勉強するらしくて。
より似てるというかかっこいいというか。
なので先生とこの辺で待ち合わせしたんですよ。
遅いね今日先生ね。
描いてるもう…。
前回と違うの?タイプの違う絵を勉強するので。
誰かに似てない?・「もしかしたら」・「もしかしてたらそれがおいらを誘ってんじゃないの」似てますね!似てますね。
犬や風景などをカラフルに描いています。
長友先生。
よろしくお願いします。
お願いします!こういう絵だ。
これもう本格的じゃないですか。
そうですね。
キャンバスに描いたしっかりした写実的な絵になります。
いつか私たちも描けるようになりますか?はい。
こういう写真をこういうふうにコピーをして写して描くだけなので簡単に描けます。
簡単ですよシンプルですよって言うんですけど何せ私たち…。
レベル見ますか?私たちの最初の。
見せて頂ければ。
さあ2人の実力を見てもらいましょう。
せ〜の。
いや先生これ…。
勉強する前こうです。
あっ佐藤さん…すごく伸び伸び描いてるなぁという感じが…。
「伸び伸び」?種類何でしたっけ?ボクサー犬です。
佐藤さんは?え?ダックスフントとピンシャーミックスで…。
言わないと分かんないっていう。
だって先生のシェットランドですか?はいまさにそうですね。
見て分かるように私たちもなれますか?なれると思います。
実は長友さんは「ペットの描き方」を教えるプロフェッショナル。
ペットの雑誌に連載も持っています。
首都圏を中心に「ペットの絵画教室」で指導もしています。
長友さんが教えると「絵心が全くない」初心者でも3〜4時間でこんな絵が描けるんですって。
これなら安心!楽しんで是非。
楽しみます!心を和ませてくれる大切な存在ペット。
大好きなペットと暮らす楽しみをもう一つ増やしてみませんか?この愛くるしい姿をイラストや似顔絵にしてみましょう!かわいい動物たちのイラスト。
ちょっとしたコツをつかめばあなたにも簡単に描けますよ。
後半4回はペットの写真を使って似顔絵を描きます。
写真を使うのでこちらも絵心ゼロでも大丈夫。
誰でもこんなすてきな作品が描けちゃいます。
まず描きたい写真を拡大コピーします。
次に画用紙を用意しその上にカーボン紙など転写ができる紙更に写真の拡大コピーを重ねます。
これを鉛筆でなぞるとあら不思議!「トレース」といわれる方法で似顔絵が描けちゃうんです。
最後に色鉛筆で塗って完成。
これなら絵が苦手でも出来そうでしょ?まずは写真を撮るためのモデル犬探し。
そうですね。
あそこいっぱいいますけど。
いっぱいいる〜。
およそ90種類のわんちゃんからモデルを選びます。
第2回の時にもお世話になりましたね〜。
さあ今回はどの子にお願いしましょうか。
先生あの…こういう毛の多いのは難しそうだね。
そうですね。
モジャモジャしてるのはやっぱり写しにくいのでツルンとした子の方が描きやすいと思います。
フレンチかな?そうですフレンチ・ブルドッグ。
ビーグルもツルンとはしてますね。
あっビーグル描きやすくない?かわいい〜!耳がちょっと大きいし。
あぁお〜。
あらっもう連れてきちゃった!かわいいね。
何かなじんでますね。
これブルドッグ。
おとなしい〜!そうなんです。
これほえないんですねあんまり。
いいねぇ。
最初はこの辺り…。
そうですね。
練習にはすごい描きやすい犬種だと思います。
君はねうまくなったら描くからね。
上手になったら描くからね〜。
ペットに光が当たるようにして撮ります。
撮影する角度も重要ですよ。
まあ犬ってこの目線じゃないですか。
撮るとなかなか難しいですね。
そうですね。
結構上から目線で見上げ構図で撮る方がいるんだけどやっぱり角度が違うから写しにくいんですよね。
目線は同じ高さの方がいいと思います。
なるほど。
誰かに抱っこしてもらい近くで撮影すると描きやすい写真が撮れますよ。
写しやすいですよね。
確かに。
アハハハハハ!いい表情するねぇ。
何かしつけ教室…アハハハ!従順ですねぇ。
あっいい子いい子。
よく撮れてる。
いい子ね。
いいの撮れました?うん。
写真が決まったら拡大コピーをします。
今回はB5サイズです。
コンビニなどのコピー機でも出来ますよ。
またパソコンなどに取り込んで印刷してもOK。
同じ目線で見とかないと分かんなくなっちゃう。
ここ一番大事ですからね。
トレース中にずれないようテープで机に貼り付けます。
この時一番下の画用紙と拡大コピーした写真を少しずらして貼るとしっかりと留まります。
まずこの顔のね輪郭をいきましょうか。
一遍にこうグーッといきなりブワッとなぞらないように。
少し短い線を重ねるような感じでなぞっていくといいですね。
そんな力でいいんですか?割とソフトですね。
このぐらいの力で十分。
ちょっとめくってみましょう。
あ〜写ってる!はっきり写ってますね。
あっこれじゃあ描きやすい。
やさしくでいいのね。
大きさも形も。
短い毛がたくさんありますので短い毛の連続で一本の線になるように描いていきますね。
短い線を重ねて輪郭をグルッと一周写します。
鼻周りを次は描いていきましょう。
一番濃ゆい影っていうのありますよね?暗いところ。
こういうところを頼りに描いていきます。
鼻はこういうふうになってますね。
ちょっと四角の楕円形みたいになってここまでこのとがってるここまでが鼻になりますね。
真ん中に線がありますよね。
鼻の穴。
お〜。
次は口やしわを描きます。
写真をよ〜く見て明るさが違う明暗の境目を見つけ…例えば耳。
明暗の境目はここ。
鼻の頭にも明暗の境目が。
よ〜く見て探して下さいね。
顔の大部分が出来たら目をなぞります。
しっかり描く。
ちょっと二重みたいになってるところもね。
一本の線でいいです。
で下まぶた描きますね。
中は描かなくていいまだ。
実は目が失敗しやすいポイント。
初心者は具志堅さんのイラストのように思い込みで人間の目のようなアーモンドの形を描いてしまいます。
犬は種類によってひし形や台形扇形など違いがありますので丁寧にトレースしましょう。
先生耳の情報今描いた方がいいですよね?そうですね。
耳は耳で骨格の境目っていうのがなかなか分かりにくいんですね。
例えばこの耳と顔の境目って分からないですね。
見えないですねちょっとね。
こういうふうに描いてしまうとその違いがあまり分からない。
という事でここ耳の付け根がありますよね?…と上の方の耳の付け根。
ここにね本当は骨格が隠れてるんですね。
特に耳の付け根とかね線を引いた方が立体感が出やすいという事です。
そういう事か。
はいこれでいいか。
ここでポイント。
写真を撮る時に…写真では隠れている骨格も感じ取る事ができますよ。
丸いですね〜。
耳が少しピンと立ってます。
次は胴体を描きま〜す!この顎から首にかけた筋肉ですね。
ここに明るいのと影がありますよね。
ここの境目をこう…。
とにかく明るいか暗いかの境目。
例えばこういうところを描くと立体感の目印が出ますので。
胴体も写真をよく見て明暗の差があるところに目印の線を描きます。
目の周りや口の周りの黒い模様の境目を描いてトレースの出来上がりです。
トレースは好きな順番で進めて大丈夫。
写真をよ〜く見て明暗の差を捉えてみましょう。
デデデン!いいですね〜!あっいいよ〜!フレンチブルに見えますか?見えます見えます。
耳の骨格の線もしっかり描けています。
あっでもよく出来てるね。
はい!私はこんな感じになりましたね。
お〜力強いですね。
具志堅さん初めてのトレース手応えはいかがですか?60%ぐらいですね。
じゃあ色を塗った時に鼻の形とかもまた確認して塗ってみるといいかもしれないですね。
ここで画家長友心平さんの世界観や作品をご紹介しましょう。
長友さんは小さい頃から絵が大好き。
美術の先生を目指していました。
犬を描くようになったのは?そうですねもともとは人の似顔絵を描いてたんですけどそういう中で動物を…最初わんちゃんだったんですけどわんちゃんを描く機会があって…ペットショップだったんですけど。
描きだすととても個性的なんですね。
表情も豊か。
そしてとにかく一直線ですね目線がですね。
飼い主さんを。
もしくはおやつをですね。
そういうふうな気持ちがダイレクトに伝わった時にこれを描けたらいいなというふうな感動があったのが10年ぐらい前ですね。
それから描きだすうちにここでも描いてくれとかうちの子描いてくれというのがつながっていって描き続けられたというのが今ですね。
10年ほど前から「ペットの絵画教室」を開いている長友さん。
集まる生徒さんたちは絵を描いた事がない人ばかりだといいます。
絵心ゼロならいいですけど大体の生徒さんはマイナスなんです。
マイナスからのスタートでゼロに持っていくまでが大変なんですという事でね言われてる方多いです。
ただ風景とか花だったら描けないけどうちの子だったら描けるかもという気持ちがあるんですよね。
佐藤さんも全体の輪郭が描けなかったように初心者は輪郭を描くのが大の苦手。
長友さんは絵を描く楽しさを知ってもらいたいと初心者でも輪郭が描けるトレースを教えるようになりました。
長友さんの指導を受ける前の絵なんと初めてのトレースでこんな作品が描けたそうです。
「絶対僕なんか描けない」って言ってた方がそれがこういうふうに鮮やかなかわいらしい絵になったんです初めてで。
だから「ウワーッ」と言ってすごく喜ばれてましたね。
ここからはトレースした下絵に色を塗っていきますよ。
今回は色鉛筆で仕上げます。
モデルは白い犬でした。
でもピンクやオレンジを使います。
柔らかい毛なみやかわいらしさを表現できる色だからなんですって。
白い部分の影の色としてピンクとオレンジ。
鼻周りの黒い模様ですねこれはまあ実際黒でこの3本くらいで立体感を出していきたいと思います。
一番明るいところというのは白ですよね。
一番暗いところもほんとは白なんですがちょっとここら辺の眉間の部分しわの部分こういうところは…この頬の部分こういうところは少し影が入ってて暗いですね。
あとこの顎の下。
ここはもうすごく暗い。
色塗る時はまずはベースなので一方向で描きやすいようにきれいに塗り絵を塗るように塗っていきます斜めにね。
濃ゆくて暗いところここも塗っていきましょう。
白くない明るくない部分というふうに考えてもいいですね。
長友さんが少し暗い部分をピンクで塗りました。
更に暗い部分にはオレンジを使います。
この辺りって濃ゆい影がついてますよね。
あとこの目の周りとかこの辺りも濃ゆいですね。
でも一回は同じように一方方向で描いていきます。
すごく立体的になった。
立体的になったでしょ。
この耳ももっと暗いところありますよね。
ここを…まあ大体でいいです。
ここからはもうトレースの線がないので暗いと思ったところは大胆に暗くする。
耳や首の下など光が当たらない場所を塗りました。
更にオレンジで毛なみを描きます。
これいきなり真っ白のところからこういうふうに描いてもただその毛が出てるというだけにしかならない。
あえて暗くした中で毛を描くという事で…。
ちょっと濃いめ。
うん。
一番濃いめでいいです。
このトレースした線の他にも毛があるよという事を…。
同じ色でもさぁ濃く描いただけでもすごい変わってるよ。
どうです?胸の部分などが立体的に見えませんか?毛なみを描き加えるとより生き生きとしてくるんです。
それではじゃあ…。
恐れずに。
見てるだけでも面白いね。
ちなみに茶系のペットは毛なみにオレンジベースに薄茶色がおすすめ。
影は茶色がおしゃれですよ。
コピーよりはっきりと明暗の違いを見つけられます。
佐藤さん具志堅さん丁寧に塗り分けていい感じの立体感です。
今度は鼻や模様黒い部分を塗ります。
まずは黒の色鉛筆で薄くベースを塗ります。
黒でも明るい・暗いが必ずあるので暗いところは濃く描く明るい黒のところは薄く描く。
それで力の加減でグラデーションを出していきますね。
口の周りの毛なみは短めに八方に広がるよう描きます。
口の周りも完成。
最後に目を描いていきます。
ここが大事なポイントですよ。
基本的に動物の目って真っ黒です。
なので大体みんなこうやって真っ黒に描いちゃうんですね。
目は目で眼球の立体感を描いた方がいいですね。
まずは瞳の線。
瞳の周り虹彩の線を描きます。
そして…。
一番大事なのは光の丸を入れる事が大事です。
その光の丸を入れる事によって球体の目になるという事ですがその光の点はですね例えばこれだったらこっち向きに向いてますよね。
こっちとこっち同じ平行のところに光を入れてその周りの瞳孔を塗るという事ですね。
あとは瞳が一番黒くなるように塗っていくだけでこんなにかわいい目になっちゃうんです。
さあどんな仕上がりになるんでしょうか。
ワクワクしますね。
あ〜目だけでこんな違うんだなぁ。
命が吹き込まれる瞬間ですね。
ジャーン!お〜!かわいい〜!どうなるかなと思ったんですけど最後の目を入れた時にガラッと変わりましたね。
だんだんと何か楽しくなっていったんですね。
できるもんですね。
はい。
いい絵になったんじゃないかなと思います。
いやうれしい。
はい。
おっいいですね〜。
あっきれいよ目が!きれい!繊細な感じがとても出てますよね。
柔らかい毛の感じが伝わってきます。
ここまで今日一回の授業でここまで描けるなんて想像もしてなかったんであの子描きたいこれ描きたいという意欲がすごく湧きました。
そうですか。
よかったよかった。
さあ長友さんが描いたのは?ちょっと背景をね一色でこういうふうに塗ってみました。
バックの色を一色に塗るとこの白の部分が明るい色という事で変化するわけですね。
周りを塗れば勝手に出るんだよというような事もできますね。
今回ほんとにこういうふうにして絵を描き進めていければいいんだというような道筋が今回何となく分かったと思うんですね。
次がすごく期待大です。
そうですか。
先生!どうも…。
(2人)ありがとうございました!ありがとうございました!2015/05/04(月) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味どきっ! ペットを描こう!第5回「写真から似顔絵を描いてみよう」[解][字]

簡単に、しかも、かわいく身近な動物・ペットの絵が描けるようになるシリーズ。絵が大の苦手という人でも、写真を使って誰でもうまく似顔絵が描ける方法を紹介します。

詳細情報
番組内容
身近なペットを、かわいいイラストや絵に描いてみたい。でも、自分には絵心がない。そんな人でも、自信が持てるレッスンです。コツをつかめば、誰でも、ステキなイラストが描けます。第5回〜8回の講師は画家の長友心平さん。生徒は動物が大好き、でも、絵は苦手という具志堅用高さんと佐藤藍子さん。第5回は、自分でペットの写真を撮り、それをなぞって似顔絵を描く基本を学びます。写真を使えば驚くような出来の作品が完成!
出演者
【講師】画家…長友心平,【生徒】具志堅用高,佐藤藍子,【語り】相沢舞

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:28208(0x6E30)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: