(純一)もう怒らないでよ。
俺だって…。
(香織)驚いたでしょ?
(純一)驚いたよ。
(智恵子)驚くわよ。
誰だって。
ウガンダに行ってると思ってるもの。
(純一)それで香織さんどこにいたの?
(香織)森山さんの事務所。
(純一)森山さんも一緒に?
(香織)ううん。
彼は一人でもうウガンダに行った。
(智恵子)何で連絡してこなかったの?何でウガンダに行かなかったの?
(純一)もしかして香織さん俺のために?
(香織)やっぱりチーちゃんと純ちゃんのことが心配で行けなかった。
そういう顔するでしょ?だから言えなかった。
(純一)香織さん。
俺のためにごめんね。
私ねただ森山さんのことが好きだからウガンダに行こうと思ったわけじゃないのよ?私の残りの人生今までとまったく違う生き方をしてみたい。
今までのしがらみを全て断ち切って私の人生私のために生きてみたい。
そう思ったの。
森山さんもよく分かってくれた。
今はウガンダに行くべきじゃないって。
そしたら…。
これ。
(智恵子)あっ。
偶然見ちゃったの。
(智恵子)驚いたでしょ?
(智恵子)私たちも。
ねっ?
(純一)うん。
(智恵子)びっくりしたわ。
それで晃司さんは?
(智恵子)あの女が告訴取り下げて釈放された。
ああそう?よかった。
でも晃司さん相当参ってるよ。
でも告訴を取り下げたっていうことは晃司さんの無実は証明されたわけでしょ?そうじゃないの。
えっ?あの女が条件出してきたの。
条件?そう。
時枝さんに謝れって。
お母さんに?自分の母親と晃司さんを別れさせた謝罪をしろってそう言ってきたの。
それで?あの子の足元で土下座して謝ったわ。
時枝さん。
(時枝)《ごめんなさい》お母さんが…。
見てられなかったな。
しかしさどうしても俺は晃司さんがあんなことするように思えないんだよね。
私もそう思う。
何とか…。
何とか無実証明できないのかな。
晃司さん飲み過ぎて記憶がないことと現場を見た証人がいるからね。
証人?美咲さんの同僚の男で…。
えーと。
あのう。
す…。
あっ。
杉崎って男。
(杉崎)《美咲さん》
(美咲)《助けて》その人嘘ついてるんじゃない?ああ。
復讐よ。
自分の母親を捨てた逆恨み。
俺もそんな気がするんだよな。
私ねずっと前から気になってたことがあるの。
何?えっ?何?何?
(吾郎のせきばらい)
(和子)翔也君。
(翔也)パパさん。
(吾郎)その呼び方で呼ぶのはやめろって言ってんだろ。
(翔也)ホントすいませんでした。
(吾郎)まったくひどい話だよな。
俺が頭下げてるのにさお前がカッコつけて部長投げ飛ばしちゃうんだからな。
(和子)カッコつけたわけじゃないわよ。
ホントに許せなかったのよね?あの部長が。
(吾郎)肩を持つんじゃないよ。
こいつの。
おかげでな俺は今日から工場の倉庫係だ。
すみません。
(吾郎)お前のおかげでな俺の老後はめちゃくちゃだ。
(翔也)すいません。
(翔也)お世話になりました。
翔也君。
(翔也)カズさん。
お元気で。
(吾郎)人の女房を気安く「カズさん」とか呼ぶんじゃねえって言ってんだろ!すいません。
(吾郎)お前俺のことをバカにしてるだろ?会社で若い連中にバカにされああやって米つきバッタみたいに上司に頭を下げて最低の男だと思ってるだろ?
(翔也)そんなことないっす。
(吾郎)ああ。
いいよ。
いいよ。
バカにしてもいいよ。
だけどなこれだけは言っとくぞ。
本当に強い男はなどんなことがあっても相手を投げ飛ばしたりなんかはしないんだ。
(翔也)はい。
強い男はな忍耐強い。
どんなときでも我慢ができる男なんだ。
(翔也)はい。
あそこでな我慢できなかったお前は弱い。
弱虫だ。
(翔也)はい。
それに引き換え俺は強い。
(翔也)はい。
お前みたいにな弱いやつは俺が鍛えてやる。
強い男にしてやる。
あなた?出ていくのはそれからだ。
(翔也)パパさん。
(吾郎)その呼び方はやめろって言ってんだろ!はい。
(吾郎)さっさと食え!
(翔也)はい!
(吾郎)ふん。
(小泉)もう一度木のポーズですよ。
はい。
どうしたの?にやにやして。
えっ?結構見直しちゃいました。
うん?誰のこと?あっ。
そうそう。
うん?ちょっと大事な話があるんだけど。
えっ?えっ?今夜空いてる?えっ?えっ?
(クラクション)コンブよし。
(女性)ちょっと。
岩村さん。
(吾郎)はい。
(女性)これはここじゃないでしょ?
(吾郎)あっ。
すいません。
(女性)あれ?
(吾郎)あっ。
はい。
(女性)ここにあったさ寒天の箱どうしたかな?
(吾郎)寒天ですか?
(女性)うん。
(吾郎)寒天あっちに持ってきました。
(女性)余計なことしないでよ!
(吾郎)はい。
(女性)あれはここでしょ!
(吾郎)はい。
(女性)ったくもう。
すぐに戻しておきます。
(女性)はい。
(吾郎)すいませんでした!
(女性)はい。
もしもし?あっ。
ここだ。
ホント。
(ノック)
(吾郎)あっ。
どうも。
入って。
あっ。
はい。
ええ。
奥へどうぞ。
ああ。
(純一)やあ。
どうも。
(吾郎)どうも。
あのう。
どうしてこんなとこに?えっ!?えっ?
(吾郎)えっ?お久しぶりです。
(吾郎)あっ。
あれ?どういうこと?
(純一)まあ詳しいことは後にしてまず掛けましょうか?どうぞ奥へ。
(吾郎)えっ?香織さん。
入ってらっしゃい。
はい。
座って。
ほら。
(純一)実は2人に協力してもらいたいことがあってね。
協力?あのね。
晃司さんの無実を証明したいの。
香織さん。
話して。
(吾郎)「実は私の友人が相続問題でトラブルを抱えていまして。
そいつの父親が先日亡くなったんですがそこにめかけがおりまして」「めかけ」?ちょっと古いな。
「愛人がおりまして」あっ。
「愛人」だ。
「愛人」「その愛人なんですが隠し子という…」
(晃司)岩村さん。
(吾郎)あっ。
すいません。
あのう。
お呼び立てしまして。
(晃司)いやいや。
(吾郎)申し訳ございません。
(吾郎のせき)実は私の友人がですね…。
(晃司)もし法律のことだったらお役に立てません。
(吾郎)えっ?
(晃司)弁護士辞めたんです。
いや。
あのう。
辞めたんですか?はい。
(吾郎)えっ!?よし。
突然お邪魔して申し訳ありません。
(時枝)よかったわ。
和子さんが書道に興味を持ってるなんて。
どうぞよろしくお願いします。
(時枝)こちらこそ。
あっ。
急ぎますね。
あっ。
いえいえ。
時間はたっぷりありますから。
(時枝)はい。
(杉崎)経営コンサルタントの杉崎と申します。
このたびはご指名いただきありがとうございます。
私の友人からあなたがとても優秀だって聞いたもんですから。
(杉崎)そうですか。
ありがとうございます。
でその知人というのは?河原美咲。
(杉崎)美咲…。
そうですか。
(杉崎)えっ?あっ。
あのう。
えっ?あ…あのう。
あしたの天気どうですかね?五月晴れといきますかね?大丈夫ですか?岩村さん。
(吾郎)はっ?
(晃司)さっきからずっと天気の話ですよ。
(吾郎)そうでしたか?
(晃司)あのう。
おふくろに買い物頼まれてるんでこれで。
(吾郎)あっ。
ちょっちょっ。
ちょっと待ってください。
話があるんです。
話が。
(晃司)話って何ですか?
(吾郎)ですからつまり…。
あしたの天気雨ですかね?
(時枝)もっと筆先に集中して。
あっ。
はい。
(きしむ音)・
(きしむ音)あっ。
先生。
あのう。
ここのはねなんですけど。
ちょっとこう…。
これでいいんでしょうか?
(時枝)ああ。
そうじゃなくて。
こう。
すいません。
わっ。
あっ…。
(時枝)何かしら?あっ。
先生。
ここのとめ…。
とめなんですけど。
先生。
いや。
あのう。
ちょっ…。
先生。
いや。
と…とめ。
あっ!?
(晃司)驚いたよ。
日本にいたなんて。
(吾郎)どうも。
あのう…。
あっ。
(時枝)香織さん?
(吾郎)すいません。
全部しゃべっちゃいました。
もう。
バカ。
私このお守りのことがずっと引っ掛かってて。
映子さんがあなたに渡せずにずっと持っていたっていう。
(晃司)知ってたのか?はい。
35年前のお守りにしては汚れ方が不自然だと思って。
それでこの神社に行ってお借りしてきたんです。
これが35年前のお守りだそうです。
昔は今と違ってずっと小さいし色も今とは違うと。
このタイプに変わったのは5年前だそうです。
つまり映子さんがずっと持っていたっていうのは嘘ってことね?ええ。
(時枝)どうしてそんな嘘を?映子がずっと俺のことを思い続けていたと俺に信じこませるためだよ。
・
(戸の開く音)・こんにちは!作戦見事失敗だって?
(吾郎)すいません。
嘘つくの苦手なんですこの人。
でどうだったの?お守りは。
最近のものだった。
ああそう。
やっぱりあの女伊佐山さんをだましてたんですね。
それでそっちの方は?
(純一)ばっちりげろっちゃいましたよ。
あの杉崎ってやつ。
美咲に頼まれて嘘の証言したんですって。
(純一)あの男ほれてたみたいね。
美咲ちゃんに。
そう。
これで晃司さんの無実は証明できるわね。
訴えてやりましょうよ。
あの女。
(純一)うん。
いや。
もういいよ。
何で?いいんだ。
だってそれじゃ晃司さんが。
(晃司)俺が悪かったんだ。
映子を傷つけた。
だからって晃司さんが罪をかぶることはないでしょう?映子は俺を恨んでいたそうだ。
自分を捨て幸せになった俺を許せなかった。
死ぬまで憎んでいたそうだ。
(時枝)それは違うわ。
(晃司)えっ?
(時枝)映子さんはもう冷めてたのよ。
お金をくれって言ったのよ。
映子さん。
(一同)えっ?あっ…。
(晃司)嘘だろ?
(時枝)嘘じゃないわ。
自分の洋裁店を持ちたいって。
そしたら晃司と別れてもいいって言ったわ。
嘘だ。
(時枝)300万渡したの。
本当よ。
(晃司)300万?
(時枝)そしたら彼女すぐに晃司の前から姿を消した。
参ったなぁ。
女は恐ろしいね。
(吾郎)ホントですね。
(晃司)映子がそんなことを思っていたなんて全然気が付かなかった。
そのこと美咲さんはご存じだったんですか?
(時枝)いいえ。
どうして言ってくれなかったの?あのときそんなこと言ったらあなた弁護士になるの諦めたわ。
(時枝)だからそれは絶対に言えなかった。
あんたを弁護士にするのがお父さんと私の夢だったのよ。
(時枝)お願い。
汚名を晴らして弁護士続けて。
ねっ?母さん。
(時枝)ねっ?もう十分だろ?俺は母さんの望みどおりに生きてきた。
残りの人生俺の思いどおりにやらせてくれよ。
そんなの認めませんよ。
お母さん。
(晃司)いいんだ。
いや…。
(晃司)いいんだ。
(純一)・「青春時代のまん中は道にまよっているばかり」か。
若いときの思い出って自分の都合のいいように美しく脚色されてるもんですかね。
ねえ?若いときってさ気が付かないで人のことこうぐさぐさぐさぐさ残酷に傷つけたりするのよね。
智恵子さんも?たぶんね。
(純一)俺なんかねもう満身創痍で。
ミイラみたいよ俺。
純ちゃんおなか出てる。
おなか。
ハハハ。
岩村さんはどう?
(吾郎)私ですか?うん。
(吾郎)私は若いころから実直でしたからね。
そんなことありません。
実直。
実直。
実直だ。
やだやだやだやだ。
ねえ。
和子さん。
えっ?何?何?何?和子さん。
和子さん。
和子さん。
和子さんさ結構若いころは昼ドラみたいにどろどろの恋愛したかったんじゃないの?確かに憧れましたけど。
でしょ?でも無理でした。
えっ?サニーとカズノコは?いや。
それは…。
もう。
言わないでそれ。
(純一)しかし晃司さん参ってたな。
香織さんとはどうなるんでしょう?そうね…。
(晃司)香織。
心配かけてすまなかった。
ううん。
私の方こそ大変なときにそばにいなくてすいません。
いや。
ウガンダにはいつ行くの?しばらくはこっちに。
そうか。
あっ。
俺は大丈夫だから。
違うの。
ちょっと心配なことがあって。
久しぶりに名前で呼んでくれたわね。
「香織」って。
ああ。
「ママ」じゃなくて「香織」って。
2015/05/04(月) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #26[字][デ]【豪華賞品プレゼント!今週は見逃せない】
智恵子(池上季実子)夫婦のことが心配でウガンダ行きを延期した香織(榊原郁恵)は、晃司(宅麻伸)の身に起きた出来事の真相にショックを…。やがて「母の日」がきて…。
詳細情報
番組内容
ウガンダに行ったとばかり思っていた香織(榊原郁恵)の出現に、智恵子(池上季実子)も純一(春田純一)も驚くばかり。純一と智恵子のことが心配だから行けなかったと言う香織に二人はあきれてしまう。
夫の晃司(宅麻伸)が釈放されたと知りほっとする香織だが、事の真相を聞きショックを受ける。時枝(長内美那子)が、晃司の学生時代の恋人の娘・美咲(ちすん)に土下座して謝ったと聞き涙を流す。
番組内容2
このままにしておけない。そう決心した香織は晃司の無実の罪を晴らす決意をして…
和子(宮崎美子)の家では、吾郎(中本賢)が左遷されるという話を聞いた翔也(小林豊)が、吾郎の上司に暴力を振るってしまった自分のせいだと感じ、家を出て行こうとしていた。すると吾郎が翔也を呼びとめ、本当に強い男にしてやると言い出して…。
番組内容3
※10日の「母の日」を前に、今週はドラマの世界で「母の日」に起きた出来事を3つの家族の視点から描いていきます!
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:市野直親(東海テレビ)
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
おしらせ
【プラチナウィークキャンペーン開催!!】期間中、毎日ドラマを見てポイントを獲得し応募すると、抽選で旅行券・プラチナネックレスなど豪華賞品が当たります。5/4(月)〜8(金)の番組放送中にdボタンを押してね。詳しくは公式サイトURL→http://tokai−tv.com/platinumage
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