今注目のあの国へ
親日国として知られるトルコだ
日本人が立ち入りを禁止された
そこに知られざる
更に海でも日本とトルコが手を組んだ壮大なプロジェクトが始まっていた
親日国…
『未来世紀ジパング』今回の沸騰ナビゲーターは池上彰さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回とりあげるのはこちら。
親日国といわれるトルコです。
親日じゃなくなったんですか?いえいえ…そういうわけではないんです。
気になりますよね。
そこで今夜の沸騰キーワードがこちらです。
え〜?まずはトルコはそもそもどうして親日なのかといいますとその原点といいますとこちらですね。
トルコの軍艦エルトゥールル号。
日本とトルコの
本州最南端の町…
その海には125年前の記憶が眠っている
水深12mの海底にあったのは1枚のプレート。
これが飾られていたのは…
悲劇の舞台となった串本町。
今年1月あるトルコ人の一行がやってきた。
彼らが向かった先はエルトゥールル号の慰霊碑だ
祈りをささげに来たのにはあるわけがあった
串本町の浜辺に突如現れたトルコ人の行進。
現場には俳優
実は日本・トルコの合作でエルトゥールル号の話が映画化されることになったのだ
多くのトルコ人が犠牲となったが地元住民の懸命な救助活動により
それは今もトルコで語り継がれている
日本での撮影は順調に進み2月にクランクアップ。
そこには町の人たちの温かい協力があった
黄金の国よ再び!日本から直行便で13時間。
エルトゥールル号のふるさとトルコ最大の都市イスタンブールへ
そこは古くから東洋と西洋の文明が交わる十字路
その象徴が4世紀に建てられ建築の歴史を変えたと評される世界遺産アヤソフィア。
東ローマ帝国のキリスト教の総本山。
後のオスマン帝国時代にはイスラム教のモスクとして使われた
トルコ経済はまさに沸騰中だ
そんなイスタンブールの街角に日本人の一団がいた
そのなかに映画エルトゥールル号のもう少し歩いたところから見る感じ…。
監督の狙いとはいったい?
黒海と地中海を結ぶ
その夜トルコ側のスタッフと初めての打ち合わせが行われた
トルコではエルトゥールル号の本格的なセットを組んで重要なパートの撮影に入る
出演者の1人が
順調かに見える撮影だが監督にはある懸念があった
隣国シリアの情勢悪化の影響で撮影は
公開予定は今年12月。
なんとしても間に合わせなければならない
イスタンブールの町なかにも変化が起き始めていた
日本人観光客御用達の人気スポットだ
誘われるまま入ってみるとそこはじゅうたんの専門店
これまでトルコには年間15万人もの日本人観光客が訪れていた
しかし今日本人の姿はほとんど見かけない。
その原因となったのは…
日本に衝撃が走ったあの事件だった。
中東の過激派組織イスラム国がトルコにも大きく影を落としていた。
日本政府は1月国境沿いに退避勧告を発令し日本人が立ち入らないよう警告している
グランドバザールから日本語が少なくなって中国語を習う人が多くなったって話もあれですけど…。
そんなこともやりたいねって言ってたんですけど。
皆さんが心配しているのはまさにトルコとシリアの国境だと思うんですけれども…。
今大変な状況なんですよね。
そうですね。
トルコとシリアの国境線およそ900キロもあるんですね。
でここで問題になっているのがいわゆるイスラム国。
シリアとイラクにまたがってイスラム国の支配地域があるわけですね。
そして彼らが首都だと勝手に言っているのがシリアのラッカなんですがそこと…。
まずはちょっとこちらの写真をご覧ください。
パックンこの写真わかりますか?これあれですよねイギリス人の方ですよね。
そうですね。
そしてもう1枚ありますね。
こちらですね。
そして国境を越えてシリアに入りイスラム国に加わったとみられているんですね。
考えてみれば国境で止めることはできなかったんだろうか。
なんでこうやすやすと国境を越えることができたのか。
というわけで…。
はいこちらです。
これはいったいどういうことでしょうか?実はイスラム国の戦闘員の4割は外国人なんですね。
この外国人が世界中から集まってるんですがどうやってイスラム国に参加するのかというと…。
はいそうなんですねまずはこちら。
各国のイスラム国への対応をまとめてみました。
まずは大きく分けて3つありますね。
空爆に参加している国。
これはアメリカイギリスをはじめとしてサウジアラビアなどの12か国となっています。
そして後方支援をしている国。
これはつまり空爆には参加しないんですが武器や基地などを提供している国々ですね。
ドイツをはじめとする19か国となっています。
そして3つ目最後は人道支援をしている国。
実際に軍事行動には関わらない難民支援などを行っている国々ですね。
ここには日本が入っています。
さぁではトルコはこの中のどこに入っていると思いますか?はいというふうに思うかもしれませんよね。
これだけの国が参加している中でトルコはというともともとは…。
こちらです。
いやびっくりした。
これ人道支援だけ。
それ以外のことをやろうとしなかったということに対してアメリカがいいかげんにしてくれと。
もっと協力してくれと激しい要請を受けて最近ようやくトルコはこちら後方支援にまわった。
この場合の後方支援といいますとこちらの国々がちょっと怪しいですね。
怪しいし…。
ちょっと気になりますね。
そんなトルコの異変国境を越えてくる人たちで今大変なことが起きています。
朝の通勤時間帯。
車で走っていると以前にはなかったある光景が目に飛び込んでくる
商魂たくましい少年
路上で稼ぐ子供たちはシリアから来た難民だ。
内戦が激しくなるにつれその数は日ごと増えている
店先にはトルコ語と並んでシリアの公用語アラビア語がいたるところに
街角に長い行列ができていた
いったい何の行列なのか。
先頭を見てみると何か配られている
大きなパンだ
実はこのパントルコ政府が毎日無料で配っている
そこで必要なのがこのカード。
シリアから来た難民であることを証明する外国人登録証。
シリアの北部のアレッポから来たと書かれていた
その窮状を取材していたのは
シリアの今を映した映像だった
ムラットさんはこれまで日本のさまざまなニュースをトルコに伝えてきた。
持ち味は現場主義。
選挙では安倍総理に突撃取材。
あの東日本大震災ではいち早く被災地へ。
自ら炊き出しをしながらカメラも回し続けた
いかがでございますか?
ジャーナリスト池上彰とも親交があるムラットさん
トルコ国営放送きっての日本通としてニュース番組でも解説を任されている。
首都アンカラ。
ここにトルコ最大の放送局国営放送の本社がある
今回ムラットさんにある取材が託された。
それは日本に精通するムラットさんにしかできないシリア難民の取材だという。
難民キャンプの最新情報では…
3月中旬ムラットさんが降り立ったのはトルコ南部のハタイ空港
そのハタイから車で更におよそ50キロ。
シリア国境のヤイラダウを目指す
行き交う車もなく静まりかえった町。
ムラットさんシリア国境の取材は今回が初めてだ
しばらく走ると辺りも荒涼とした景色に。
すると車を止め…。
突然走りだした
見えたのはシリア北部の町ケセップ。
内戦の火はこの町にも…。
更に走ると前方に国境のゲートが見えてきた。
だが車はここまで。
あのイギリスの3人の少女の問題が起きて以降トルコ政府は出入国の審査や警備を厳しくしたのだ。
その国境の町にあるものが…
町の中心に見えたのは無数のテント。
難民キャンプだ
今シリアでは何が起きているのか。
最近国境を越えてきたという家族に話を聞くことができた
2011年に始まりいまだ終わりの見えないシリア内戦。
これまでに死者は20万人。
シリア国内に安全な居場所はない
今回ムラットさんに託された取材の目的地が見えた。
日本はこの国境でいったい何を…
トルコ国営放送日本特派員のムラットさんに託された取材の目的地がここ。
日本とトルコの国旗が掲げられていた
日本語で「さくら小学校」とある。
トルコが要請し日本の支援で建てられたシリア難民のための学校だ
この学校が出来るまで子供たちは満足に教育を受けることができなかった
授業はアラビア語の他トルコ語や英語でも学んでいる
授業では日本の折り紙も…
その教室にいた一人の少女
父親はシリアで戦闘に巻き込まれて亡くなったという
戦争の悲惨な現場を目の当たりにしてきた子供たち。
そこには同じ思いが…
お医者さんになりたいんだ!
子供たちの未来を照らす一筋の光。
日本とトルコの知られざる支援の形があった
すみませんちょっと…。
この歳でこういう…経験しなくていいこと戦争を経験…目の当たりにして見てきた子たちがこういう学べる場をつくってあげることが大事だなと思うしそういう人道的支援っていうんでしょうか。
難民の子供たちが教育を受けられないとそこで先ほどの疑問ですけれども「イスラム国の味方か?」とありましたけれどもこれは…。
敵の敵の味方になりかけた?さぁどういうことかといいますと…。
トルコはスンニ派になるんですけどもそれに対してシリアというのはアラウィ派という大きく言えばシーア派の一派ということになります。
スンニ派とシーア派という対立でいうとトルコとシリアは長年対立しているということがあります。
西側になるわけですけれども…。
トルコの敵はイスラム国ではないってことですか?そもそもトルコの敵はシリアだったんですね。
そのシリアがアラブの春の中で反アサド政権という反政府勢力が大きくなってくるでしょ?トルコはその反政府勢力に対する武器や資金をどんどん支援していく。
それを見ていわゆる過激派たちがどんどんどんどんそこに流れ込んでいってその中からいわゆるイスラム国という化け物が生まれてきてしまったというわけなんですね。
さすがにここの味方ってわけにはいかないよねという状態なんですね。
どっかいつか見た光景なんですね。
敵の敵に支援していたらその敵がまた敵になるっていうような…。
なんかどっかで過去にもあったような気がしてるんですね。
それがちょうどこのトルコの大きな異変がわかったところで池上さんこんな疑問も浮上しているんですよね。
こちらの方トルコのエルドアン大統領は英雄なのか独裁者なのか。
それがトルコへの疑問の2つ目ですね。
ずっとトルコを率いてきた。
その結果トルコが大きく変化をした。
国民1人あたりの所得を10年で3倍に引き上げたんですね。
すごい。
ヒーローじゃないですか。
今のところこれだと。
ここまでは英雄ではないかということになってるんですが何かというと…。
なるほどね。
革のブーツに穴のあいたパンツ。
ラフなファッションに身を包むイスラム教徒の
まさにトルコならではの若者だ
そういう設定ですよ前から。
いつもそうです。
独学で日本語を学んでいる大学生のメリスさん。
その授業風景を覗くと…。
メリスさんの周りにはスカーフをかぶったクラスメートがほとんど。
エルドアン政権は建国以来タブーだった公の場でのスカーフを解禁したのだ。
トルコの変化は夜の街にも。
メリスさん友人とやってきたのは24時間営業のコンビニ
2年前法律が改正され…
エルドアン大統領が首相時代に推し進めたイスラム化政策。
実はエルドアン大統領…
自由すぎるトルコの現状を憂えていた
トルコの今を映すもう1人の女性。
敬虔なイスラム教徒の
アイシェさんはトルコの民放テレビ局のキャスター。
以前スカーフをかぶった女性の出演は憲法で許されていなかった
それが改正されアイシェさんもテレビに出演できるようになった
アイシェさんにとってはいいことづくめのように見えるトルコのイスラム化。
しかし
去年12月アイシェさんの勤めるテレビ局の会長が突如逮捕された。
政府を批判したことが原因だとみられている
言論や表現の自由への圧力。
時を同じくして…
会見後『ザマン』の編集長も逮捕
そんなエルドアン大統領を古くから知る人たちの集まる場所があった
そこにあった支持者向けのメッセージにはトルコの建国100周年2023年まで強大な権力を持たせてほしいと書かれていた
そんなエルドアン色が顕著に現れているのがイスラム教の寺院モスクだ。
今トルコ全土で
その数優に100以上
なかでも噂のモスクがあるという
イスタンブールボスポラス海峡を見下ろす高台にあった。
前代未聞というモスクだ
トルコイスタンブールを見下ろす高台で前代未聞のモスクが建設されていた
エルドアン大統領肝入りのモスクだという
建設責任者のオフィスを訪ねるとそこには…。
大きなトルコ国旗が
奥にはモスクの完成模型が置かれていた
世界で最も美しいと称されるのがこのブルーモスク
特徴は世界で唯一ミナレットが6本あるという点。
そうあのエルドアンのモスクも
ちょっと皆さんにご覧いただきたいデータがあります。
こちらはですね今年の2月に発表されました世界の報道の自由度ランキングというものなんですが180の国と地域のなかでトルコなんですけれども149位なんですね。
180カ国中ですからね。
低い!かなり下のほうですよね。
そうですねこれこれは普通の報道機関だけじゃなくて例えばTwitterとかFacebookとかYouTubeなどのSNSも定期的に規制をかけてますよね?はいそうなんですね。
なかなか先進国と言いづらくなりましたね。
そうつまり心配されてるわけですね。
そしてですねそのトルコのちょっとこちらをご覧ください。
去年完成した驚きの内部とは?
トルコの首都アンカラなんですがここに去年完成したのがですねこれトルコの大統領公邸。
エルドアンさんの住まいなんですよ。
部屋の数が1,000室以上あります。
700億円が投じられましてトルコを訪れる特別な海外の要人がここに招かれるんですね。
さぁここに今車で到着したのが誰かと言いますと…。
ロシアのプーチン大統領。
かつてトルコとロシアは戦争したことがあります。
トルコにとっての宿敵ここに招いたんですね。
そしてこちら見てください。
内外のニュースで取り上げられるこちらの場所なんですがさぁ階段に居並ぶ人たちの格好に注目してください。
こちらこれ11世紀から13世紀にかけてのトルコの兵隊の服装なんですね。
そしてこれがオスマン帝国という1つの国になるわけですがなんか野心を感じませんか?ほんとですよね。
トルコは復活してきたぞ戻ってきたぞというそういうアピール…。
ちょっとこちら見てください。
まさにこういう話を聞くと気になるのはトルコと日本との関係だと思うんですけど。
そうですよね。
日本とトルコはいったいどのような関係になっていくんだろうか。
日本とトルコが手を組んだ大型プロジェクトがある
手がけるのは日本のIHI
向かう先は東京タワーの第2展望台と同じ…
各国が建設に名乗りをあげるなか日本が必要とされた理由はこの海底にあった。
トルコは日本と同じ地震国。
マグニチュード8に耐えうる免震技術だ
困難な現場を支えるのが日本とトルコの特別な関係だという
そして遅れていた映画エルトゥールル号の撮影も無事スタートした。
125年前から変わらない絆。
ここにも日本にとって特別な理由があった
4月トルコイスタンブール。
2か月遅れというハンデを乗り越えいよいよ撮影が始まった。
日本・トルコ合作の映画エルトゥールル号
救出劇から125年。
変わらぬ絆は今に
それも全部いいところも悪いところも知ったうえでトルコとつきあってくっていうことが今求められているんじゃないでしょうかね。
2015/05/04(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【池上彰解説スペシャル!日本人が知らない「親日国トルコ」】[字][デ]
池上彰が今注目!!日本人が知らない親日国トルコ▽125年前のあの“絆物語”に新展開▽緊迫国境は今…日本が支援する感動小学校▽独裁者誕生?
詳細情報
番組内容
ジャーナリスト池上彰が今、最も注目する国が「親日国」として知られる中東トルコだ。古くから東洋と西洋の文明が交わる十字路として栄えてきたトルコ。個人所得は、かつての日本の所得倍増計画に匹敵する10年間で3倍の伸びをみせている。躍進著しいトルコへは池上自身、取材で何度も訪れている。しかしそのトルコに「もう一つの顔」があると言う。日本人が知らないトルコの素顔とは…。
出演者
【メーンMC】
SHELLY
【進行役】
秋元玲奈(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
池上彰(ジャーナリスト)
【ゲスト】
パックン、坂下千里子、田山涼成
関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/
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