挑戦!人類200万年の旅〜大英博物館展〜 2015.05.05


今日はすごい楽しみで来ました。
ふだんだったら…こういうものって1人で見る事が多いんですけど今回仲間がいるので。
やって来たのは東京・上野で開催中の「大英博物館展」。
テーマは「100のモノが語る世界の歴史」。
この展覧会を見るだけで人類200万年の歴史を旅できるというのですが…。
更にもう1人モノといえばこちら。
珍品コレクターとしても知られるこのお方です
いろいろ自分も集めてるもんですからモノへの執着が強い人間なもんでどういった100が選ばれてるのか。
コンセプトが面白いですよね。
100選ぶというね。
おはようございます!
この3人ちょっと奇妙な取り合わせですがどんな旅が始まるのでしょう?
ちょっと皆さんに質問があるんですけど旅はお好きでしょうか?もえさん。
大好きです。
「こんな景色があるんだ」とか「こんな所でこういう方は生活してるんだ」とか。
いろんな新しい発見ができるのが好きです。
隙を見ては逃亡しますね。
誰から逃亡するんですか。
締め切りとか。
もう100か国ぐらいは。
お〜世界中!そうですよ。
イモトアヤコより回ってますよ多分。
重要な所は大体行ったみたいな感じですね。
100か国回ってれば。
でもハワイに行った事ない。
ハワイない!?あとイギリスフランスドイツスペイン。
そこら辺がないんだ。
一番最初に行きそうな所じゃないですか。
オシャレな所あんまり行ってない。
え〜!?
3人の旅立ちを前に大英博物館館長からメッセージが届いていました!
こんにちは。
私はニール・マクレガー。
大英博物館の館長です。
この展覧会は200万年前から今日に至る人類の物語を語る試みです。
博物館にある700万点のモノから選んだ100点からその物語を語ります。
100のモノから作り手の考えや信念希望が見えてきます。
皆さんのこれまでの歴史観や考えが変わるきっかけになる事を期待しています。
今回大英博物館が選んだ100のモノは古代から私たちが生きる現代に至るまで世界のありとあらゆる場所から集められたモノ。
そこに夢や悩み欲望を読み解く事ができるというのです
さまざまなモノを通して旅をする…
そこにはどんなメッセージが込められているのでしょうか?
僕らだけでは完璧に解き明かす事は難しいんじゃないかなと思いまして今回は大英博物館展をご担当されている学芸員の水田さんにサポートして頂きます。
よろしくお願いいたします。
(一同)よろしくお願いします。
とっておきのモノを用意してくれました
こちら大英博物館展の情報が集約されているリストで100のモノに秘められているメッセージを読み解きながら皆さんの道案内ができればと思っております。
実際100個から読み取れますか?そうですね。
それぞれの本当に豊かな物語が読み解いていけると思います。
楽しみですね。
はい。
さあ行きましょう。
モノが語る人類200万年の歴史。
さあ時空を超えた旅が始まります
さあさあさあきますよきますよ。
最初の部屋に入っていくと…
ほぉ〜!お〜!
いきなり現れたのは2つのモノ。
この2つは何を語っているのか旅を始める前にちょっと読み解いてみて下さいという仕掛けなんです
この表面に描かれてる絵のような文字のようなものってなんて書いてあるんですかね?いいとこに。
いいとこに。
さすが実家が仏壇店。
(一同笑い)さすが。
顔の緑色って何なんだろ?こちら何ですか?古代エジプトの棺です。
棺。
古代エジプトの棺の隣には巨大なライオン。
これは一体何なのか?なんと世界100か国を旅したやくさんが知っていました
私入った事あるわ。
えっ!?まず入ったってすぐ言っちゃうんですね。
気付くんですね。
現代ガーナで作られたライオンの形をした棺なんですね。
棺なんだ!ガーナの棺工房に行った事があるんです。
アフリカのガーナで作られている現代の棺と古代エジプトの棺。
そこにさまざまな物語を読み取る事ができるというのですが…
ここで強力な助っ人が登場!
だいぶイメージと違いました。
フフッほんとだ。
よく言われるんですけど。
あまり研究者に見られないんです。
河江先生は「ピラミッド・タウン」と呼ばれる古代都市ギザのピラミッドを築いた人々の遺跡を発掘する新進気鋭の考古学者です。
河江先生がまず注目したのが棺に描かれた顔の色でした
顔が緑色というのは古代エジプトで「オシリス」という冥界の神様がいるんですけど皮膚がですね緑色という事で冥界の神オシリスの色を使った緑色。
この緑というのは古代エジプトでは植物とか再生とか意味になるため再生復活をかけて死者というのは基本的には緑色に塗られるという事になります。
顔に塗られた緑の色は死後の世界で生まれ変わりたいという願いが込められていたんですね。
ではガーナの棺にはどんな願いが込められているのか?この中に入った事もあるというやくさんお願いします
もう故人が思い入れのあったもの何でもいいんです。
缶ビールもあったし飛行機もあったし生前一番好きだったもの。
エクレアだったらエクレアの棺でもいいんです。
ギターでもいいんですよ。
「我が人生はライオン狩りにこそあった」という事でしょうか
現世に執着してるという。
(一同笑い)あの世行ってもやっぱ好きだったものは続けたいんだよっていう。
棺から見えるガーナの人々の人間味あふれる姿。
実はエジプトの棺からも古代人の素顔が見えてくると河江先生は言います。
今度は棺に書かれた絵文字「ヒエログリフ」にご注目
ヒエログリフなんかを読むと「シェペンメヒュト」という人の名前女性の名前が書かれてあるんですが実際にCTスキャンで最近調べてみたところ中に入っていたのは男性のミイラが入っていた。
更に解剖学的な調査をしないといけないんですが今のところは一つの可能性としてあるのは再利用ですね。
再利用ってのは1回誰かが入ったって事ですか?ええ。
1回誰かが入ったものを例えば古代エジプトは盗掘活動が非常に盛んだったので盗掘されてしまって中の特にミイラというのは装飾品を着けているのでそれごと盗まれてしまって棺だけ残っているのを再利用と。
これも恐らくそういったうちの実は一つだと。
昔の時代からリサイクルってあったんですね。
ポジティブに捉えすぎ。
(一同笑い)違う人の名前書いてあるとこに入ってるってね。
エジプトといえば非常に神秘的でロマンに満ちあふれた宗教色の濃いイメージがあるんですが実際には非常に人間臭い。
棺から見える古代人の意外な素顔。
河江先生は2つの棺に込められたその意味を更に読み解いてくれました
棺を作るというのは人間特有のものなのでその人間特有という共通点がありながらこちらは「俺は来世の事なんだ」みたいな。
こっちはいやそうじゃなくて「現世では僕はこんな事してたんだ」みたいな。
そのつながる部分と人間の多様性というか。
そういったもの同じ棺でも全く違いますよね。
そういった共通点と多様性そういったものは人間の深さというか面白さというか。
それぞれがいろんな事を雄弁に語っているのかなという。
全く別の人間ってちょっと思っちゃってたんで古代エジプトとか聞くと。
そうでもないんですね。
(河江)違いますね。
同じ人間で同じ近い考えを持ってる事もあるという事ですね。
(河江)はいそうです。
「人間臭い」っていう言葉が急に親近感わいて。
楽しみになりましたね。
(モノマネで)
「山口もえです。
皆さんお分かりになりましたか?」さあ準備は整いました!人類200万年の旅存分に楽しんでいきましょう!
さあ続いてなんですが…。
いよいよ人類が作ったモノの始まりです。
題して「創造の芽生え」。
こんな小さな部屋でなんと200万年前から紀元前2500年までの歴史が旅できるというのです。
まずは各自自由行動
いやこれ…。
外に落ちてても分かんないもんな俺これ。
なんかアナゴみたい。
大英博物館展リストによるとここにあるモノたちは…
…とあります。
でも一見すると石とか壺とか地味なモノばかり。
一体何を語っているのでしょう?読み解いていきましょう
「大英博物館最古のモノ」って書いてあるんです。
ただの河原に落っこってるね。
でもこれが第一歩なんだよね。
石器の一番手前の所に少しとがった部分があるのにお気づきでしょうか。
この石に別の石を打ち欠いてこういう形にしたモノなんですね。
推定200万年前のこの石器。
アフリカ・タンザニアのオルドヴァイ渓谷から発見されました
実はこの石器と一緒に意外なモノが発見されたんです
そのすぐ近くで骨が叩き潰された動物の死骸も一緒に見つかっているんです。
というのはその骨を割って骨髄の中の高カロリーの脂肪分を摂取していたという事なんですね。
えぇ〜!?すご〜い!そうしたものを摂取していく事によって人類は脳をどんどん進化させていく事ができたと。
ただ肉だけ食べてたって…。
はい。
ではない。
他の動物が恐らく狩った動物の死骸などからそうしたものを摂取していたと。
そうか狩れてないんだ。
狩れてない時代のモノ。
他の動物が狩りをしてさんざん食べあさった後の…。
骨の髄かもしれない。
俺の先祖がそこにいたとしたらすぐおなか壊してると思います。
だいぶおなか弱いんで。
だからハイエナと一緒だったんですね最初は。
人間がやってた事は。
想像を超えましたね。
狩りの道具ではなく動物の食べ残しを食べる時に使ったとは!ちょっと情けなくもありますがおかげで人類の脳は複雑になっていきました
2つめはこちらの石器
これは最初の石器からおよそ60万年後同じ地域で作られたモノ
さっきのが骨を砕く道具とすればこれは明らかに狩猟をイメージしてるよね。
ヤリの先棒の先にこれ付けて…かな?こちらは握り斧なんですけども。
握って使う。
いろいろな事に使えるとても便利な道具だったんですが人が思い描いてこういう形にしようとしたって事なんですね。
だから石の両面から丁寧に打ち欠いてこういう形にしようというのをイメージしながら作り出したという事なんですがこのような道具を作る時に使う脳の領域と話をする時に言葉を並べる時に使う脳の領域というのは同じような部分なんだそうです。
なのでこういう道具の存在がひょっとしたら動物の音声の合図以上の言葉の誕生を告げているかもしれないっていう事なんですね。
これが道具として意識できるぐらいの形になるまでに60万年かかってる。
長いですね!苦労したね〜。
人類はね。
ここまで来るのに。
3人の旅は文明の時代へ。
古代の都市の誕生です
時代が変わってきました…あっ。
この時代から選ばれたのがこちら。
大英博物館で有名な「ウルのスタンダード」
ブルー何なんですか?石?違うかな?もう美しい!美しいと思ってしまう。
絵はそんなうまくないですね。
うまいよ!うまいですか?うまいよ。
ウエンツ君絶対これ作れないと思うよ。
いやいやいや…これぐらいはだって。
うまいかどうかはお任せします。
ブルーは宝石ラピスラズリ白は貝そして赤い石灰岩。
贅沢な素材が木製の枠にふんだんに埋め込まれています。
紀元前2500年頃現在のイラクを中心に栄えたメソポタミア文明の都市国家ウルのお墓に埋葬されていたモノ。
当時の社会の姿が克明に描かれています
家畜を飼ってる人。
お酒飲んでる。
山へしば刈りにみたいにも見えるし。
商人みたいな感じ。
明らかに袋運んでる。
一番上にひときわ大きな人物がいる事に気付かれましたでしょうか?すぐ分かる。
この人物が都市ウルの王なんです。
ちょっとミスでしょうね。
「大きく作りすぎだよ!」って。
エリート階級の人たちと杯を傾けながら宴会をしているんです。
一番下の方から見ると重そうな荷物を運んでいる人がいたりここに魚を持っている人も真ん中の欄にいるんですけどこの人たちはウルの王に貢ぎ物を持っていってる人たちなんですね。
この当時から階級社会があったという事も読み取れると思います。
一人の王のもとに築かれた豊かな平和。
しかしその裏に描かれているのは…
この人見て下さい。
馬の下入っちゃってるんですよ。
何してるんだろ?これは数頭立ての馬車だ。
戦争?
敵の兵士を次々となぎ倒す戦車。
ウルの王に差し出される生け捕りにされた捕虜。
生々しい戦争の情景です
さっきまではねやっと形…鋭利にできてだったのがもう争いが始まってるわけですね。
人類の歴史を振り返った時に欠かせない要素なんだね。
いまだにやってるわけだからね。
続いてはメソポタミア文明が残した粘土板
刻まれているのはくさび形文字のもとになった絵文字です。
何が書かれているかというと…
リストによると「古代の給与記録対価はビール」。
え〜!?…と書いてあります。
これ給与記録?給与記録まず古代に…。
お給料があったって事?あったって事ですね。
ビールを表す文字がこの逆三角形。
そして配給を意味するのがこちら。
これは人間がビールを飲む姿を示しているんです
いいねぇビール!今の労働者もビールのために働いてると言ってもいい人もいっぱいいるからね。
確かにね。
そういう人いっぱいいるから基本変わってない。
5,000年前の粘土板に刻まれていたのが文学でも歴史でもなく労働者の給与記録だとは。
いや〜参りました。
人類200万年の旅。
都市に続いて世界各地に古代の帝国が現れます。
都市国家ウルの後に栄えたアッシリア帝国。
アレクサンドロス大王のマケドニア帝国。
そしてローマ帝国。
頂点に立つ権力者はどのように人々を支配したのか。
皇帝の心の内を語るモノがありました
鼻はやっぱ高いですね。
高いですね。
いい顔してるなあ。
ちょっと自分の中では左側の方がいいって思ってたんでしょうね。
マライア・キャリーも絶対こっちだもんね。
(一同笑い)アウグストゥスは実は76歳まで生きて…。
すごい!生きていたんですけれども自分の肖像を作る時はいつもこのような若々しい姿で作らせていたと。
それを自分の広い帝国内に行き渡らせて人々にこのような姿で見てもらいたいと考えていた。
「いつも余は若々しいぞよ」っていうのを知らしめてたんだな。
やっぱり老いは怖いものだったんですかね?
広大な領土に残された彫像は250体以上。
老いても若さを誇示する権力者の悲しい性も見えてきます。
続いて「広がる世界」
1100年とか聞くとすごい最近な気がしてきました。
ほんとですね。
200万年前から…。
やくさんの目に留まったモノがありました。
それがこちら
アフリカ・タンザニアの海岸でゴミとして捨てられていた陶器の破片。
名付けて「価値あるガラクタ」
昨日今日のようなモノにも見えるし。
おばちゃん割っちゃったかなみたいな。
だから捨てちゃったかなっていう。
ほんと一見ガラクタにしか見えないです。
なぜ100入りを果たしたのかこのモノどもが。
中世のインド洋の交易の様子というのを伝えるモノなんです。
緑色の青磁は中国製。
白地に青の染め付けは中東製。
年代は10世紀から15世紀。
インド洋からアフリカ東海岸へ広大な交易路があった事を物語っているんです
価値観ってほんと人さまざまなんだなって思いますよね。
これをパッと海岸で見た時にガラクタと思うけれども見方を変えたら価値あるモノになるわけでしょ。
なんか奥が深いですよね。
私もゴミに限りなく近いモノをいろいろ集めてるタチですから分かりますよこれに「おっ!」と惹かれる…。
突然ですが旅はちょっと一休み。
ここで珍品コレクターとして知られるやくさんが自慢のお宝を見せてくれました。
モノにはたった1人だけに強く響くモノもある
いかにゴミが有用なモノであるかという事を知らしめねばいかんな。
これ中に…。
文字どおり破片だな。
一見黒曜石に見えるけど。
ちょっときれいです。
松井秀喜。
松井秀喜が運転していた車のリアウインドーの破片なんだよ。
えっ?横浜スタジアムにバックで止める時に松井こうやってコッツンってやっちゃったんだよね。
それで割れちゃったの粉々に。
その時の自損事故の破片なんだよ。
何で持ってらっしゃるんですか?それはこういったモノをあいつが喜ぶだろうと記者の方が気を利かしてくれた。
すご〜いそんな…。
これ手に入れた時はどうだったんですか?分かってる人いるなと。
このガラスのカケラが心の琴線に響いたというやくさん。
なんと指輪に仕立ててしまいました
さて今回の大英博物館展一見すると分からない不思議なモノも盛りだくさんです。
そこで面白いモノをピックアップしました!
さあここからは…
(拍手)
第1問。
イギリス東部の村で見つかった貴婦人の姿をした銀の容器高さは10センチ。
4世紀半ばローマ帝国時代のモノなんですが…
この貴婦人の中に入っていた当時の高級品は何でしょうか?その前に水田さんの後ろの人は誰ですか?
(笑い)ちょっと一緒に隠す要員…。
チェス駒をそんなのに使わないで下さい。
答え隠しみたいな。
その貴婦人の入れ物の底の部分が描いてあるので…。
穴が開いてるって事ですか?はい穴が開いています。
本当だ下の所がパカッと開きそう。
でこの胡椒入れの時代は…。
あっ。
あっ…すいません!
(笑い)なるほど。
なるほどね〜。
あ〜でも惜しかった。
いやいいんじゃないですか。
水田さんのすてきな部分が出ましたよやっぱり今。
大丈夫です。
そんなクイズもありますよね。
とんだハプニングでしたが答えは胡椒!これは最近の大発見。
ローマ帝国の時代既にインドの胡椒がヨーロッパの西の果てイギリスまで来ていた事が分かったんです。
この貴婦人大変な事を語ってくれました。
続いてのクイズは北米で発見されたモノから。
この石で作られた不思議な生き物何に使われていたでしょうか?
とぼけた顔をしていますが実はカワウソ。
ヒントはカワウソの口とこの先端の小さな穴
針金みたいのしか入らないですよこの穴の小ささ。
アメリカといえばハンバーグ。
なので肉をそこに入れてこうミンチ…。
紀元前200年頃。
喫煙具のような。
えっ?パイプみたいな。
そうだ!分かった!お花を生ける。
かわいい。
よだれ出ちゃった。
正解はやくさん正解パイプです。
たばこを吸うっていう喫煙が儀式の中で使われていた。
完全に分煙の時代になっちゃいましたけどね。
ハハハ確かにね。
北アメリカの先住民が使っていた宗教儀式用のパイプ。
この小さな穴は煙を吸う穴でした。
幻覚作用があるマルバタバコを吸い瞑想の世界を旅していたんです。
彫られた生き物たちは魂の導き役だったんですね。
さあ同じく儀式で使われていたモノからクイズです
カリブ海のドミニカの先住民タイノ族の風習を今に伝える椅子。
高さ僅か22センチ。
座ればひっくり返ってしまうほど小さなモノですが…
「○○と通じる椅子」となっているのでこの部分を考えてみて下さい。
はいどうぞ。
社長。
これ座っていれば後々偉くなる。
社長へ通じる椅子。
違います。
ほんとにちゃんと考える気ある?こちらです。
なるほどそっちか〜。
持ち主はタイノ族の首長。
この椅子に座ったか立ったかは分かりませんがコホバという木の実で作った嗅ぎ薬を吸って霊界と交信していたんです。
瞑想の世界への旅。
霊界との交信。
精神の世界は人類にとっていつも大切なものでした
やはり社会集団が大きくなるにつれて信仰ですとか宗教ですとかそういったものが人々を結び付ける上で非常に重要な役割を果たしていたという事も分かりますね。
さてここで再び旅に戻りましょう。
「100のモノが語る世界の歴史」。
時代の流れは大航海時代へと向かっていきます。
ここで注目して頂きたいのが…
さあ続いてですけどもこちら。
あっ!すごいきれいですね。
わあ〜。
すてきな…。
青ですね。
1色じゃない。
言うてみれば比較的見慣れたもののような。
そうですね。
これが100に選ばれるのにはやっぱりなにがしかの理由があるわけでしょうからね。
なんかこの…。
何だこれは。
何だろう?
実はこのお皿14世紀の中国で作られたモノ。
当時ヨーロッパの人々を熱狂させました
あっよろしくお願いします先生。
陶磁器の目利きといえばこの方…
これはね大変なモノなんです。
お金でいうと一番分かりやすいんでね。
今だったら…ぐらいは出さなければいけない。
なに!?そういうモノ。
白磁にこれ「呉須」というんですけどねブルーの顔料で絵を描くという仕事が世界で初めて生まれた焼き物なんですよ。
元時代でね。
この皿が焼かれたのは皇帝の窯として有名な景徳鎮。
実は輸出用に大量生産されたモノだというのです。
そこにはモンゴル帝国の国家戦略がありました
巨大な国をつくってしまったらその国を運営するための経済それを身につけなきゃいけないんですよ。
経済というのはモノを作って売ってその売ったお金で政治的行為をいろいろしようというそういう仕組みですからね。
この白磁染付という技術を自分たちの国を運営するための経済的武器に使ったんですね。
国一つと交換のような…。
え〜!感覚ですよ。
そういうようなモノとして貿易品として売られていたんだと思います。
19世紀の産業イギリスのそういう産業革命の前の産業。
じゃあ産業化の始まりの品って事だ。
それで100傑入りなんですね。
いよいよ大航海時代の部屋へ入っていきます
象さん。
象にしては象っぽくない部分も…。
耳とかあんなんでしたっけ?もっと垂れてません?
色鮮やかな象の置物。
それは意外な国で作られたモノでした
これは日本です。
え〜日本ですか!?意外。
象を見た事のない職人さんが作った…。
でも頭の雰囲気とかよく出来てる。
江戸時代の初めに作られた…
長崎の出島からヨーロッパへ輸出され大ヒットした商品でした。
しかしこの時代日本はなぜ磁器の本場中国を差し置いて輸出する事ができたのでしょうか
それがね幸いな事に1644年にね中国の巨大な帝国の明という国が滅んでしまってこういう焼き物を作れなくなったんですよ。
その時点に幸いな事にこちらが日本が作れるようになって。
伊万里からこういうモノが盛んに輸出されてまあばく大なお金を稼いだわけですよ。
タイミングだったんですね。
この極東の端っこの日本が今日モノづくりで世界をリードするぐらい繁栄した礎が17世紀ぐらいにあったという事ですね。
続いてはこの時代ヨーロッパ人と遭遇した人々が残した品々です。
3人が注目したのは真鍮で出来た3枚の飾り板。
大航海時代アフリカの人々が初めて見たヨーロッパ人の姿だというのですが…
よろしくお願いします。
当時アフリカの人たちは彼らをどう見ていたのでしょう?文化人類学者吉田憲司先生とご一緒しましょう。
フィールドワークを中心にアフリカを研究してきた吉田さん。
人類の歴史をアフリカの側から見てきました
中央の装飾板の人物というのがこれがベニンの王国の王様です。
オバと呼ばれている王様とその従者の姿ですね。
王様の両側に見えているのがこれがポルトガル人だと思います。
交易の相手だったわけですね。
アフリカの西海岸にあったベニン王国にポルトガル人が来たのは1485年。
当時ベニンが盛んに輸入したモノが飾り板に描かれていました
マフラーしてるみたいに見えてますけれどもあれは珊瑚の飾りですね。
そもそもその珊瑚というのはこの近海では採れないので地中海で採れたものですからそれもポルトガルとの交易で出来た。
どうなんですかねヨーロッパ人を良くは描いてないんですかね?まだポルトガルとのやり取りの間ですから比較的対等の関係というのがまだ維持されていた頃。
当時貿易をする時になくてはならないモノがありました。
こちらをご注目下さい
これは貨幣ですね。
貨幣?はい。
もともと腕輪なんです。
真鍮製の腕輪がアフリカで貨幣として用いられていて。
アフリカの貨幣?そうですね。
実は「マニラ」と呼ばれるこの貨幣にはもう一つの悲しい物語がありました。
奴隷貿易の始まりです
マニラ10個で奴隷1人だったという時代地域。
それからマニラ50個で奴隷1人だったというそういう時代地域もあって。
買い求められた奴隷というので新大陸へ送られたと。
で新大陸のプランテーションあるいは鉱山で働かされる。
それは当時ナイジェリアは拒否はしてなかったんですか?その奴隷貿易というもの。
もともとアフリカの内部でも奴隷制というのはあったんです。
王様が奴隷を使うというそういう慣習があったものですからヨーロッパとの奴隷貿易というのもその慣習に乗っかった形で拡大していったというそういう側面はあります。
タンザニアの石器から始まった人類200万年の旅。
いよいよ旅もクライマックス。
工業化と大量生産の時代です
アメリカ大統領選挙のバッジ?ソーラーランプと充電器?果たして人類はどこにたどりついたのでしょうか
なんか恥ずかしいな見るのが。
どういう気持ちで見たらいいか…。
さまざまな工業製品の中にひときわ目立つ不思議なオブジェがありました
う〜んこの…。
(吉田)何でしょう?何で作られてるんだろう…。
ピストルじゃない?あそこの肩の所。
持ち手っぽいな。
武器から生まれた平和のシンボル
肩はグリップ。
腕は銃身。
心臓の部分には引き金。
そして顔は機関部と呼ばれる銃の中枢部です。
アフリカ・モザンビークのアーティストが17年にわたる内戦で使われた銃で作った作品です
銃のどれ一つとしてモザンビークあるいはアフリカで作られたものないんですよね。
一番胴になっている所とか手の部分とかこれはAKー47カラシニコフ旧ソ連製ですね。
あと中国製アメリカ製ドイツ製。
いわゆる先進国が作った武器というのがアフリカの人たちを殺戮していったという。
そういう意味ではこの作品はモザンビークで作られたモノですけど世界全体人類全体に関わるそういう問いかけを持った作品だと思います。
バッグ持ってますよ。
銃で作られたオブジェは母の姿にも見えます。
作者は吉田先生がフィールドワークで知り合った青年でした
お兄さん2人が敵味方で戦ったんですよね。
上のお兄さんが警察だったので政府軍に加わって下のお兄さんは誘拐されて反政府ゲリラに加入して敵味方で戦っていたという。
彼にとってはそういう親族を殺戮したような武器を砕いていくそしてこうやってアートの作品を作るというのは戦争の経験というのを乗り越えるそういう道筋でもあるんだろうと思いますね。
作品は内戦終結後市民たちの武器の回収活動から生まれました。
内戦で残された銃は700万以上。
さまざまなモノに作り替えられていったのです
農具だとか自転車だとかミシンだとかそういうモノと交換をして武器の回収を進めていくと。
で回収した武器を用いてそれを砕いて素材にしてアートの作品を作るという。
武器の回収っていうのは常に為政者権力者からの命令で回収されるんですね。
これは違うんです。
奇跡じゃないかなと思いますよね。
今までなかった人類史上になかった動きだと思います。
武器を手にしてから恐らく…今の流れの大半は戦った戦争ばっかやってたと。
で最後にこれを持ってきて強烈な戒めというかね非常にシニカルなものを最後に持ってきてるなって気がしますね。
さあ200万年にわたる旅を…まあ壮大な旅でしたけどもねしてきて頂きましたけどももえさんいかがでしたか?もうほんとに…いろんな事を考えましたね。
国それぞれ違うんだと思ったら実はここの国がこっちの国もあったから今の文化があるみたいな。
自分の国を知りたかったら世界を見る事が大切なのかなとも思いました。
僕個人的にすごい悔しかったのは200万年前から見てくというので僕ずっと進化だと思ってたんですよ。
最初は砕くモノただの石だった形が出来た装飾があった。
「あっ進化していったな」と思うんですけども途中からやっぱり戦争というものが入ってきて「ん?本当に進化なのか?」という。
じゃあ銃が出来た事とか最後につながりますけど「あれ?退化してるんじゃないかな?」って。
少なくともあらぬ方向へは行っちゃって。
ある意味奇跡とも言える武器を自分の…為政者じゃなくて市井の側から武器をなくそうっていう運動が始まったモザンビークってのは人類が動き始めたタンザニアとほぼ同じ辺りですからね。
ず〜っと巡り巡って地球上に広がったその大本のところで今度武器をなくそうかなというのがほぼ同じ辺りで始まってるというのはね実にシュールだなと思いますね。
ここからねそれがどう広がっていくのか。
広がるのかそこでピンポイントで終わっちゃうのかね。
何だろう…来てよかった!見てよかったし来てよかったし。
僕らが生きられるのはそのうちのほんとにこれしかないですけど。
ほんと一瞬ですね生きていられるのね。
それをすごく感じた旅になりましたね。
長旅でしたね。
皆さんいかがでしたか?「100のモノが語る世界の歴史」どんな声が聞こえましたか?耳を澄ませて見つめるとあなたによく似た誰かの姿が浮かんでくるはずです
2015/05/05(火) 10:55〜11:39
NHK総合1・神戸
挑戦!人類200万年の旅〜大英博物館展〜[字]

東京都美術館で開かれている大英博物館展「100のモノが語る世界の歴史」。文献ではなく“モノ”だけで人類200万年の歴史を描こうというユニークな展覧会を楽しく紹介

詳細情報
番組内容
東京都美術館でユニークな展覧会が開かれている。大英博物館展「100のモノが語る世界の歴史」。歴史を記録や文献で読み解くのではなく、大英博が秘蔵する100点の“モノ”だけで、200万年に及ぶ人類の歴史を描こうという大胆な試みだ。番組では、やくみつる、山口もえ、ウエンツ瑛士が会場を“大探検”。展示品をだれが何のために使ったか推理しながら、“その時代を生きた人々の生活と心の世界”に耳を傾けていく。
出演者
【出演】やくみつる,山口もえ,ウエンツ瑛士,エジプト考古学者…河江肖剰,古民芸研究家…尾久彰三,国立民族学博物館教授…吉田憲司,【語り】清水ミチコ

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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