週末の中国利下げ、正式発表前に情報流出
[北京 11日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が利下げに踏み切るとの情報が、10日の正式発表の2時間以上前に流出していたことが明らかになった。情報が流出していたのは同国の無料インスタントメッセンジャーアプリ「微信(WeChat)」。
人民銀行の正式発表は現地時間午後5時過ぎだったが、同午後2時41分には、人民銀行が25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施し、預金金利の上限を基準金利の1.5倍に引き上げるとの情報が流れた。
情報源は人民銀行とされ、転送先のウェブサイトには、人民銀行のロゴや政府の公式マークはなかったものの、公式発表文と一言一句同じ声明文が掲載されていた。
中国では、公式発表前に情報が流出することが少なくなく、先週も、デリバティブ取引に関する情報が事前に流出している。
WeChatを運営する騰訊控股(テンセント・ホールディングス)(0700.HK: 株価, 企業情報, レポート)と人民銀行のコメントはとれていない。
中国の金融市場では様々なうわさが飛び交っており、WeChat上では10日、人民銀行が50bpの利下げを実施するとの誤った情報も流れていた。
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