プライド #06【オールスターキャストの最強ドラマ!木村拓哉 竹内結子】 2015.05.06


アスファルトでできておりますので。
(真琴)あっあっあっ!わーっ!危ねえ危ねえ!大変!兄貴!あの!やっぱりテレビに出たからですかね?
(ハル)何が?
(真琴)今日も偵察に来てます。
グリモンが!誰?
(真琴)あっ?いやだからあの僕らがブルスコでヤツらが…。
グリーンモンスターだろ?
(真琴)そうです!
(友則)何でも略すんじゃねえよ。
ったく最近の若い者はよ。
(大和)そんなこと言うと友さんもおじさんっすね。
バカ野郎ーっ!はいはい気を付けましょう。
(真琴)じゃ友さんモーニング娘。
は?モー娘。

(真琴)プレーステーションは?
(冴子)ハルさん。
ちょっと。
どうしたの?事務所に電話らしいんだけどハルさんの携帯知りたいって。
携帯?携帯勘弁してよ。
それぐらい分かるでしょ。
どうせあのテレビ見てギャーギャー言ってんでしょ。
それが年配の女性らしいのよ。
んで?ホントかどうか分からないからあれだったんだけど。
どうしたの?集合!
(一同の気合い)
(真琴)グリモンのヤツらにブルスコ魂をビシッと見せつけてやりましょうね。
ハルさん。
あっ?あっ友悪い。
ちょっと代わって。
どうした?いいから早く早く。
(真琴)あっすいません。
ブルスコって気に入らなかったすか?
(友則)じゃあ今日はせん越ながらイケ友がいかせていただきます!
(一同の気合い)グリモンが偵察に来てんだってよまた。
(一同)えーっ!?
(友則)いいとこ見せてやれよ!
(一同)おおーっ!『ボーン・トゥ・ラブユー』〜〜〜〜うわっ!ちょっと。
友さん友さん。
ちょちょっと。
あれ?
(大和)友さん。
(友則)どうしてお前らこの店いるんだよ?
(真琴)負けてくださいって頼みにでも来たのかよ?
(笑い声)
(亜樹)ねえあの人たち誰?
(百合)チャンピオンチームだって。
(玲志)我がグリーンモンスターズは4連覇がかかってる。
頼んだら負けてもらえますか?里中さん。
泣いて頼んだらいいよ。
(笑い声)目薬じゃダメかい?
(知佳)何こいつ。
態度でかいね。
(大和)優勝チームのセンターさんだから。
去年のMVP。
ついでに言うとオーナーの息子。
じゃあすごいお金持ち?
(知佳)百合。
(百合)やだ。
だから何ってわけじゃないのよ。
(知佳)当たり前でしょ。
試合偵察するだけで十分じゃないのか?
(玲志)俺たちがいつ偵察なんか?とぼけんじゃねえよ。
今日だって客席にいたじゃねえか。
(玲志)俺寝てたからよく見てねえんだ。
(真琴)ふざけんなよおめえ!下品な試合なんかまともに見てらんないからね。
俺たちの試合が下品だって?おい失礼だな。
君たちのプレーも品がないけどついてるファンも全く下品だよ。
まあスポーツ選手はほとんどそうだ。
ミスすりゃ客には呼び捨てで汚いヤジ飛ばされる。
ホッケーってスポーツはなシステムとそれを把握する頭脳が必要なゲームなんだ。
(玲志)だが客にはそんなこと分かりゃしない。
乱闘でも起こしたほうがよっぽど大盛り上がりなんだよ。
君たちみたいにね。
俺たちはそれが許せない。
耐えられないんだ。
だから俺たちのチームはクールにプレーをしてペナルティーも少ない。
ダラダラ無駄に汗もかかない。
バカみたいな突進もしない。
(真琴)長々何くっちゃべってんだ。
くだらねえ。
(玲志)くだらないのはあんたらだ。
プライドがない。
(百合)何よあれ。
どっちがチャンピオンチームなんだか分かんないよ。
(知佳)弱い犬ほどよくほえるって言いますしね。
レベルの低いチームにはついてる女もレベルが低い。
(知佳)何だって!
(百合)知佳!知佳!
(友則)はいピース。
ピースよピース。
(知佳)ムカつくもう!
(玲志)ねえ君。
あっ?
(玲志)どっちに入ってるか分かるか?何だよ急に。
友さんどっち?右。
左。
動体視力はいいみたいだね。
んじゃこれは?
(大和)そんなの5割の確率でしかないだろ。
里中さんは?分かんねえ。
(玲志)そのレベルじゃうちの鉄壁のディフェンスは破れないよ。
バカ野郎。
じゃあお前当ててみろ。
左だ。
たまたまだよ。
もう1回。
また左だ。
(真琴)ちくしょう。
もう1回。
(玲志)おいそろそろ行こうぜ。
ああそれからな。
俺たちは偵察に来たわけでも何でもないんだ。
ここに来たのもそうだ。
もしかしたらあの人に会えるんじゃないかなと思って。
あの人?兵頭さんさ。
(友則)うちのコーチに何の用だよ?スカウトしたくてね。
あんたらにはもったいない人だからね。
(真琴)ちょっと待てよ。
もう1回。
またまた左だ。
(大和)真琴!何で!?
(亜樹)ホント感じ悪いわよね。
いくらチャンピオンチームだからって年下なんだし体育会系だったら目上の人にもっと…。
いや俺温度は違うけど俺もね怒られたよ先輩には。
言葉遣いに気を付けろって。
だったらどうして何も言い返さないの?あいつの言うことも一理あるかなと思って。
どこが?うーん。
俺も結構ねリンクの上で呼び捨てされるとムカつくから。
あっでも女の子の黄色い声援は別だけどね。
「ハルーッ!」っていうの。
冗句冗句。
ちょっと違うこと考えてた。
違うこと?はいはい。
寒いから早く。
閉めるよ。
で?違うことって?電話あって。
電話?うん年配の女性から。
はいはい年上にももてるのね。
おふくろだった。
ハルの?今仙台に住んでんだって。
それで?いやあしたこっちに来る用事があるっていうからさ。
会うの?ねえ頼みがあんだけど。
頼み?一緒に行ってくんないかな。
わたしが?いやほら何つーの。
緊張して?いやいや。
嫌だったらいいんだけど。
こういきなりさ一対一のタイマンで会うっていうのも。
俺も恨み言の一つもねえ。
俺が一人だったらガーッと言っちゃうかもしんないし。
横に誰かいると冷静になれる。
そうそうそうそう。
それうん。
歯止めきくじゃん何かあっても。
歯止めねぇ。
やっぱさっきの忘れて。
俺一人で行くから。
いいわよ行っても。
えっ?一緒に行ってあげる。
マジで?ちょっと興味あるし。
ハルのお母さんどんな人なのか。
どんな人って。
きれいな人だったんでしょ?もう普通のおばちゃんでしょ。
いる?そうだといいね。
どういう意味?ううん。
お休み。
お休み。
(渉)ママケーキ見に行っていい?
(容子)いいよ。
でもこれホントにいいの?
(兵頭)就職祝いまだだったからね。
ありがとう。
それにお礼の意味もある。
(容子)お礼?里中とわたしの仲を取り持ってくれようとした。
あっ。
多少効果はあったようだよ。
まあもっとも里中はわたしの心情に興味を抱いていたけどね。
あなたは何て?せいせいしたと言ったよ。
えっ?もともと君のところに戻るつもりはなかったって。
強がって嘘を言ってると思うかい?ならどうして戻って来たんだ?里中にもそう言われたよ。
何で戻って来たの?どうして?申し訳ないが理由は君じゃない。
(亜樹)ねえ。
ねえあの人は?ねえあの人。
何で持って来ないのかな。
すいません。
〜〜
(大和)どうでした?ハルさんの様子。
どうだったと思う?そりゃあ今更何だってちょっとはトゲトゲしい態度を取っちゃうんじゃ?うん。
会う前はハルもわたしにそう言ってた。
ところが全然違うの。
ハルが何かを詰問するなんていうことはなくてお母さんがほとんど一方的に話してた。
ハルはうんとかそうなんだとか。
責めるどころか何かデレデレしてるっていうか。
(大和)デレデレ?ハルさんが?
(亜樹)お母さんだって思わなかったら下手したらこう思うわ。
恋してるんじゃないのって。
(大和)恋?見たかったなぁそんなハルさん。
見たくなかったなぁわたしは。
(大和)どうして?あっ!不思議な焼きもち?
(亜樹)ちょっとショックでしょ。
何かまだ乳離れしてない子供みたいで。
そう。
まだしてなかったんですよ。
幼稚園児だったんですよハルさん。
お母さんが出て行っちゃったとき。
時間が止まってるんですよ。
そこだけきっと。
ハルさんは必死にそれを早回ししようとしてるのかもしれない。
普通の親子に戻ればもう女性に対しておびえることはない。
(大和)自分もちゃんと誰かを愛せるんだって。
(亜樹)凍っちゃった心も?
(大和)解かしたいんだよ。
(ハル)もういいから外しなっつーの。
(千恵子)ありがとう。
何で?だって俺これ買ってもらったじゃん。
でもよかった。
うん?明のところにも電話したのよ。
うん。
でももう兄貴結婚して子供いるからね。
聞いたわ。
けどだからってひどく冷たいこと言われたのよ。
取りつく島もないくらい。
もちろんしかたのないことかもしれないけど。
でもハルは違った。
うん?こんな母親に会ってくれた。
優しくしてくれた。
だって俺ん中の母さんってうん。
いつも優しかったからね。
恨んでない?早く食べなよ。
いただきます。

(真琴)どっちにあるか分かるかい?こっちだ。
うわーっ!コーチも当てた!
(一同のどよめき)偶然だよ。
いやでも。
(兵頭)お前たちもなヤツらのくだらない挑発に乗るな。
目の前の練習に集中しろよ。
(一同)はい!コーチをスカウトしたいって言ってましたよ。
もしそうなったらどうします?いくらチャンピオンチームの誘いとはいえな。
(真琴)ですよねー!さすが我がブルースコーピオンズ!喜んで引き受ける。
(真琴)ええーっ!?
(選手)コーチ!
(選手)コーチ!後は頼むな。
はい。
さあみんな早く着替えて!
(一同)はーい!
(大和)コーチ!偶然じゃないんです。
三度続けて当てたんです。
恐らく何度やっても。
分かってるよ。
えっ?あっ。
(亜樹)冷えますから使ってください。
(千恵子)あっありがとう。
ごめんなさいね。
一人でも大丈夫だって言ったんだけど。
気にしないでください。
どうせ暇ですから。
(真琴)あの亜樹さんの隣のきれいな方は誰ですか?
(大和)おふくろさんだよハルさんの。
(友則・真琴)えっ!
(友則)あんな若いの!?まだ。
若くねえよ別に。
(真琴)いやだってうちの母ちゃんなんかブックブクですよ。
ブンブク茶がまです。
(友則)あれならまだいけるよ全然。
(真琴)僕も。
人のお母さんに何言ってんすか。
(友則)いやマジでマジで。
お前言われて悪い気しないだろ。
お前はやだ。
ヘイ!
(亜樹)テレビのドキュメントを見られたって。
(千恵子)ええそれで。
(亜樹)わたし彼が何であんな取材受けるのか不思議だったんです。
彼の性格的にそういうの嫌がるタイプだと思ってたんで。
多分お母さんがもしかしたらどこかで見てくれてるかもしれないって。
そう思ったんだろうなって今は。
だってあんなにうれしそうな彼初めて見ました。
練習も見学してほしいなんて。
わたしの知ってる彼ならあり得ないし。
(千恵子)実際にハルに会って何だかくすぐったいようなうれしい気持ちがわたしにもあったの。
それで明…。
あの子の兄にはね電話口だけだから言いやすかったんだけど。
ハルにはやっぱり面と向かっては言いづらくて。
あの?しばらくはいれるって言ったんだけど向こうからの連絡でもうあしたには帰らないといけなくて。
向こうって?
(千恵子)仙台のほうでね小さいお店を出しているの。
そうなんですか。
実は…。
(選手たちのかけ声)
(亜樹)お兄さんには電話で?
(千恵子)やっぱり誤解されちゃったみたいで。
(亜樹)誤解なんですか?誤解よ。
そりゃ息子たちには会いたかったわよずーっと。
特にハルには。
お母さん子でね。
いつもわたしの背中ばかりくっついてくる子で。
それなのに出てったんですよね!?ごめんなさい。
わたしがそんなこと言う権利ないですよね。
ううん。
いいのよ別に。
ハルが許してるならわたしは全然それで。
事情もいろいろあったんでしょうから。
あなたはハルのこと理解してくれてるのね。
安心したわ。
あなたみたいな人がそばにいてくれて。
あっ。
いえわたしは。
男には女が必要。
女には特にそうなのよね。
そうでしょうか。
よかったら亜樹さんから。
わたしがですか?ねえ?亜樹さん。
あなたからうまく言ってもらえると…。
(ホイッスル)
(冴子)お疲れさま。
何か悪かったね。
また飯までつきあってもらっちゃって。
(亜樹)恋人同士のデートみたいね。
フフッ。
おふくろだよだって。
アチッ。
これ豆替えた?俺前のほうがよかったな。
コーヒーの味なんて分かるの?いや大して分かんないけど。
だったら前のに慣れてるだけよ。
ああそうかもね。
慣れた味って懐かしく感じるでしょ?だからよ。
別にいいコーヒー豆かどうかなんていう問題じゃなくて。
実際今度のほうが値段は高いけど。
あの何かまどろっこしいんだけどさ何か言いたいことがあるんだったらちゃんと言ってよ。
(せき払い)
(せき払い)お母さんとはもう会わないほうがいいと思うの。
別々の暮らしがあるんだしそういうことちゃんと聞いてないんでしょ?聞きづらいのは分かるけどでも新しい家庭っていうか…。
いやそういうのがさもし向こうにあったとしたら言うでしょ。
家庭はともかく男の人がいるかもしれない。
出てったときの人じゃなくてもしかしたら新しい彼。
いくつだと思ってんのよ?年齢なんて関係ないわよ。
そういう女の人は死ぬまで女でいたいって思うはずよ。
ごめんごめんごめん。
そういう女の人っていう言い方はさあれなんじゃないの。
第一俺昔のことなんて別に引きずってねえし。
忘れたの?嘘よ。
それ引きずってるからゲームみたいな恋愛しかできないんじゃない。
ねえ?何か言った?いやおふくろさ何かあした急に帰るとか言いだして。
今みたいなこと言った?どうかしてるよハル。
気持ちは分からなくもないけど凍っちゃった心解かしたいならちゃんと向き合わなきゃダメだよ!俺が逃げてるっていうの?逃げてねえよ!違うの?違うよ。
っていうか関係ねえじゃん亜樹には。
俺のおふくろなんだからさ。
まあ今日は確かにつきあってもらったけど。
別に友でも大和でも誰でもよかったわけだし。
じゃあ何言ってもダメね。
だからもうしゃべんなよ。
偉そうに分かったような口利くなっつーの。
はあー。
分かったわ。
もう何にも言わない。
〜〜
(泣き声)
(ハル)あっこんちは。
渉。
今日ね何かお母さん残業だって。
まだ仕事があるんだって。
だから今日はハルと留守番しよう。
(渉)おじさんと?ハル兄ちゃんとっつってんだろ?
(容子)ごめんなさいね。
ああ。
もう全然問題ないですよ。
何かあった?ん?「何か」って?彼女とケンカしたとか?いないですもん彼女なんて。
ホントかなぁ。
わたしねその辺の勘は鋭いのよ。
いや何ていうか俺女子にも厳しいじゃないですか。
うんそうね。
わたしにも安西のことを思ってずっと一人で生きろなんて言うしね。
やっぱ俺ガキなんですかね?別にいいんじゃない。
いやでもほら。
みんな言うじゃないですか。
優しいほうがいいって。
そうね。
大抵の女の子はまずそれを第一にあげるわね。
でしょ?でもね優しい人が好きなんていう女の子はダメよ。
自分が優しくない証拠だから。
愛情をいっぱい持ってる子は相手に優しさなんて求めないの。
そういう子って少ないかもしれないけど見つけることができたらきっと幸せになれると思う。
ふーん。
(百合)ちょっとちょっと。
ねえ。
こないだの彼だよ。
ああ。
ふーん。
出てる。
うん?嘘!?オーナーの息子って言ってたけど柏流通なの。
経常利益…。
えー。
やー70億だってこの不景気に。
大和さんに言いつけるよ。
ただほら出てるって話じゃない。
いくらお金持ちでもね態度でかい人は嫌いよ。
どうだかねぇ。
ふーん。
あっ…。
もういいって。
もう。
何よ?あっ。
あーっ!
(千恵子)あっ。
母さんここでいいから。
はっ?何言ってんの?ちゃんと送るっつーの。
あの。
ホントに大丈夫だから。
ほらそういうのって何だか別れがつらいでしょ。
ハハハ。
まあうん。
でもほら。
いつでも電話してくれればまた。
ねっ?ありがとうハル。
うん?ホッケーケガとかしないようにね。
いや。
大丈夫大丈夫。
丈夫な体に産んでもらってっから。
亜樹さんにもよろしく言っておいてね。
うん。
お昼ごちそうさまって。
うん?正直言うとねやっぱり無理かなぁってあきらめてたの。
今更会いにきてお金の工面頼むなんて。
だけど困ってるなら当然だって母親だから言ってくれたんだって。
ねっ。
てれくさがるからその話はあれって言われてたんだけども。
でもうれしかったからどうしてもハルにお礼言いたくて。
ありがとう。
いくら?えっ?亜樹にいくらもらったの?ハル?いくら?200万だけど。
困ってたの本当に。
うん。
だけどあなたに会いに来たのはそのためだけじゃ。
ほら。
電車の時間とかもうやばいんじゃない?うん。
じゃあ。
はい。
あー。
〜〜〜〜
(発車のベル)〜ハル。
はあー。
ごめんいきなり呼び出したりなんかして。
ホントよ。
何?急用って。
いや。
ゆうべのこと謝ろうかなと思って。
あんな言い方しちゃったから。
ああ。
ごめん。
あの後わたしも反省した。
そりゃあそうよね。
自分のお母さんいろいろ言われたら誰だって頭に来るもん。
はい。
あっ。
立て替えといてもらったみたいだから。
お礼言われちゃったよ。
ありがとうって。
はあー。
もっとちゃんと口止めしとけばよかった。
でもすごいね。
OLの給料でそんな大金ためるなんて。
しっかりしてんね。
男が迎えに来てたよ。
はあー。
あの人全然違う顔してんだもん。
俺の前と。
何か…女って顔。
でもまあこれでやっとちゃんと言えたような気がする。
さよならって。
ハル。
ああそうだ。
ねえ?右か左か当てて。
いくよ。
はい。
何が?いいから当てて。
右。
ビンゴ。
どうぞ。
お邪魔します。
くす玉か何か用意しときゃよかったね。
この部屋に入る最初の女子だったから。
寒いから今コーヒーいれるわ。
ハル。
うん?何かわたし怖くなっちゃった。
何にもしないよ。
そういうことじゃなくて。
女でいることが。
何で?いつか誰かと結婚して子供ができるかもしれない。
うん。
メイビーそうだね。
母親になる。
うん。
ホントにいい母親になれるか不安。
いや。
亜樹だったら全然問題ないんじゃないの。
特に男の子の母親になること。
こんなにもずっと心に刻んでいくんだなって思うと。
そんな大げさに考えることないでしょ。
俺も別に。
誰かに泣き言言ったことある?幼稚園のときから。
誰でもいいの。
ハルは誰かに泣き言言ったことある?いつも強がって頑張ってるハルはすてきだな格好いいなって思うけど。
ねえ。
ハルだって…ハルだって。
かわいそうハル。
きっと男の子はママで泣き言聞いてもらう練習するのに。
ハルにはそれができなかったのね。
わたしがハルのママだったらいつでも聞いてあげたのに。
そしてあなたを悲しませるありとあらゆるものから守ってあげたのに。
片ときも目を離さずに。
〜亜樹ってさ…。
うん?ホントあきれるほどいい女だよね。
それって「あき」と「あきれる」の…?やっちゃったかな?俺。
やっちゃった。
〜〜
(大和)彼氏?うん亜樹の彼氏。
ハルさん?
(百合)それはゲーム上の彼氏でしょ。
どうだろうね。
まあゲームオーバーが近いと俺は読んでる…。
えっ!?ちょっと待って。
向こうで賞取ったみたい。
これ。
よく分からないけどデザインのすごい賞。
この人?そう。
帰ってくるのかも。
亜樹のとこに。
(亜樹)ハル?
(亜樹)ハル?うん?
(亜樹)不思議な夢を見たの。
夢?わたしとハルがねテレビの画面の中にいるの。
ゲームのキャラクターみたいに。
ゲーム?楽しそうに手つないでた。
そしたらね多分そのゲームをしてた子供がね眠くなっちゃったからかリセットボタンを押そうとするの。
キャラクターのわたしとハルはまだ一緒にいたいのに消えそうになるから何だか慌ててて。
何か大事なことを言おうって思うんだけど口がパクパクしちゃうだけで。
そのときハルが何か言ってくれたんだけどパチッて画面が消えちゃった。
残念聞き取れなかった。
そんなの簡単じゃん。
うん?俺が亜樹に言いたかった言葉でしょ?うん。
亜樹を…。
愛してる。
〜〜2015/05/06(水) 14:55〜15:50
関西テレビ1
プライド #06[再][字]【オールスターキャストの最強ドラマ!木村拓哉 竹内結子】

「母へ」
木村拓哉 竹内結子 坂口憲二 中越典子 佐藤隆太 MEGUMI 石田ゆり子 市川染五郎 佐藤浩市 松坂慶子ほか

詳細情報
番組内容
里中ハル(木村拓哉)の母親、千恵子(松坂慶子)が現れた。ハルが幼い頃に若い男と蒸発してしまった千恵子。ハルの心を凍りつけてしまった出来事…。1人で千恵子と会うことが不安だと言うハルに村瀬亜樹(竹内結子)が付き添う。しかし、ハルは恨んでいたことを忘れたかのように、千恵子との再会を喜び甘える。亜樹も、堀田大和(坂口憲二)でさえも、かつて見たことのないような穏やかな表情を浮かべるハル。
番組内容2
しかし、長い間行方をくらませていた千恵子がハルに会いに来たのには、別の理由が…。
ハルが出演した番組が放送された。亜樹もハルに引っ張られて映ってしまったため、相澤百合(中越典子)や石川知佳(MEGUMI)にからかわれてしまう。知佳はハルの格好よさを改めて認める。百合は、ハル本人も番組出演を嫌がってはいないだろうと話すと亜樹が否定した。亜樹は、ハルが嫌々番組出演を承諾したと言うのだが…。
番組内容3
『ブルースコーピオンズ』に対する世間の目は変化していた。なんとチャンピオンチーム『グリーンモンスターズ』の選手が『ブルースコーピオンズ』の試合を偵察に来ていたのだ。そんな試合前、大和や池上友則(市川染五郎)たちメンバーとロッカールームにいたハルは園田冴子(滝沢沙織)に呼び出された。チームの事務所にハルの母親と名乗る女性から電話が入ったらしい。
出演者
木村拓哉 
竹内結子 
坂口憲二 
中越典子 
佐藤隆太 
MEGUMI 
石田ゆり子 
市川染五郎 
佐藤浩市 
松坂慶子 

ほか
スタッフ
【脚本】
野島伸司 

【プロデューサー】
大多亮 
杉尾敦弘 
牧野正 

【演出】
中江功 

【音楽】
「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」QUEEN

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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