ねえねえ池上さん。
また遊びにきていい?う〜んどうしようかなあ?じゃあ勝手に入る。
そうか。
わかったわかった。
じゃあ勝手にいらっしゃい。
(テーマ音楽)道徳ドキュメント「キミならどうする?」。
今回のテーマは「ちがい」。
せいかくやしゅみ得意なこと人間は一人一人ちがいます。
頭ではわかっていても「ちがう」というそのことが理由で差別やいじめが起きてしまうことがあります。
特に見た目のちがいに人はこだわります。
今回の主人公は顔にほかの人にはないアザがある人です。
そのことでつらい日々を送ってきました。
中谷全宏さん。
中谷さんの顔の右側には大きな赤いアザがあります。
こわいものを見るような冷たいし線を受け続けてきました。
そのため外出するのが苦つうでした。
中谷さんのアザは生まれた時からのものです。
(中谷)1さいぐらいじゃないですかね。
皮ふの近くに血管が多く集まり赤いアザとなる…いたみも人にうつることもありませんが中谷さんはこのアザのためにずっとつらい思いをしてきました。
4人兄弟の末っ子として生まれた中谷さん。
ようちえんに入って初めて「自分はほかの子とちがうんだ」と思い知らされました。
苦しんでいたのは中谷さんだけではありません。
「子どものアザはわたしのせいではないか」。
母親の照子さんも自分をせめ続けてきました。
おなかの中でどこかに当たってアザなったんかなと思うふしとちょっとひん血気味でしたからゆ血してもらいましてそのゆ血もね人さんの血入れたからやっぱり悪かったんかなと思ったりね。
先生にたずねに行ったんです。
「こんなんやったからこういうアザできて生まれたんちがいますか」とか。
「アザは原いんわからないです」と言われました。
照子さんはおさない中谷さんを連れて病院を回りました。
ますいなしにレーザーではだを焼くつらい治りょうもしました。
しかしアザが消えることはありませんでした。
「おばけみたい。
近づくな」。
「こんな顔人間じゃない」。
小学校にあがるといじめはますますひどくなりました。
先生がいない時をねらって毎日のようにアザのことをはやしたてられバカにされました。
学校へ行く時も帰る時もずっと下を向いてました。
母親の照子さんも中谷さんのなやんでいる様子に心をいためていました。
引っこみ思案で教室のすみっこでじっとすわってたり人の輪の中へよう入っていかんとこりつしたりしてへんかとそれが気になってね先生にたずねに行ったりしました。
本当に心配でね…。
しょっちゅう聞きに行きました。
いじめのことを中谷さんはけっして母親に話しませんでした。
母も苦しんでいることを知っていたからです。
つらい気持ちを一人かかえこみました。
毎日のことですから…。
そういうことを思う時もありましたよね。
中谷さんのようにアザやきずあとなど顔になんらかのしょうじょうのある人は全国で80万人以上いると考えられています。
中谷さんと同じようにアザのある人。
体の色そが少ないためはだやかみの毛の色がうすい人。
全身の毛がぬけてしまう病気の人。
それぞれの人がなやみながら自分のしょうじょうとともに生きています。
中谷さんもその中の一人です。
ようちえんの時からいじめにあい自殺を考えたこともある中谷さん。
「きっといつかいいことがある」。
そう自分に言い聞かせながら高校を卒業します。
そして転機がおとずれました。
人とせっする仕事をさけ自動車工場などで働いていた中谷さん。
「なぜ自分にだけアザがあるのか」。
答えのない問いを心の中でくり返していました。
転機がおとずれたのは27さいの時。
きっかけは一さつの本との出会いです。
「顔面漂流記」。
顔にアザがある人が自らの半生を書いた日本で初めての本です。
理かいしてくれない周りの人へのいかり。
治らないことを受け入れるつらさ。
これまで語られることのなかったそっ直な思いがつづられていました。
「顔面漂流記」を書いた石井政之さん46さい。
自分と同じ顔にアザなどのある人たちと「ユニークフェイス」というだん体を作り見た目による差別をなくす活動をしています。
差別をなくす。
それからこりつ感にある人たちを相談相手だとかそういうせんぱいのちえとかを伝える場を作る。
一生人目を気にして下を向いて生きる人生はやめてほしいなと。
それですね。
もっと自由に生きてほしいと思っていました。
石井さんは自分たちのことをもっと知ってもらうためにこうえん活動も行っています。
差別をなくすために自分から積極的に外へ出ていく。
石井さんのしせいは中谷さんが考えたこともないものでした。
「同じような人がいたんだ」ってそして本を書いて自分の思いを発表するっていうのはすごくしょうげき的だったんですよね。
勇気もつきましたしね。
勇気づけられましたしね。
中谷さんの心は少しずつ変化していきました。
人のし線をおそれる気持ちがうすれもっと人とかかわっていきたいと考えるようになりました。
5年前一生をかけて取り組みたいことと出会いました。
体の調子を整える整体という仕事です。
最初はお客さんと話をするのがこわかったといいます。
しかし中国の大学で研しゅうを受けしかくを取る中でじょじょに自信をつけてきました。
今では初対面の人ともきんちょうせずにせっすることができます。
さようなら。
失礼します。
目標はやっぱり整体の仕事で食べていけるようにひとり立ちできることですね。
今中谷さんは本を書いた石井さんたちといっしょにさまざまな活動を計画しています。
その一つが全国の小中学校を回るこうえん会。
この日はインターネット電話を使っての打ち合わせです。
(石井)「ちゃんと話をすれば冷やかすとかバカにするということは無くなるんだなと。
自分で実体験してちょっとびっくりしましたね」。
大人どうしならわかるじょうしきというのは子どもには通用しないのでちょっと話し方とか話すたい度は変えたほうがいいと思うけどね。
「どう思う?」ってもう単じゅんに投げかけちゃうという…。
反のうをとにかく聞くという。
やってみないとわからないところはありますね。
でもチャンスが来れば最初はもう失敗するつもりでやるんじゃないかなぼくは。
かつては人の目をおそれ下を向いて歩いていた中谷さん。
今は人の前に立ちたいと思っています。
家族にとってもふつうだし。
2015/05/07(木) 09:50〜10:05
NHKEテレ1大阪
道徳ドキュメント「“ちがう”ことを“ふつう”に」[解][字]
顔に大きなアザがある男性が主人公。アザのために幼稚園の頃からいじめられ、一時は自殺まで考えたという。しかし、ある出会いによって大きく人生が変わる。2010年取材
詳細情報
番組内容
顔に大きなアザがあるために、幼稚園のころからいじめられていた中谷全宏さん。小学校・中学校と孤立感は深まり、自殺さえ考えたという。しかし、ある出会によって、徐々に人生が開けはじめる。そして、38歳になった今、中谷さんは、積極的に人前に出ようとするまでになった。偏見によるいじめ、差別の悲惨さを描くとともに、それに悩みながらも前向きに生きる人たちの生き様を描く。2010年取材
出演者
【キャスター】堀伸浩,【語り】廣瀬智美
ジャンル :
趣味/教育 – 教育問題
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:29845(0x7495)