何だかとげとげしい空気。
お母さんの丸山歩さんはある悩みを抱えていました。
大学受験まであと1年を切っても…母一人子一人の丸山家。
なんとかしなければと手作りの問題集まで用意しましたが…。
あらら…真っ白。
あ〜寝ちゃうんだ。
そのお悩み承ります。
こんがらがった毎日を解きほぐそう。
「助けて!きわめびと」今日から始まりました。
よっ!今日のテーマは納得してたね。
納得する!これはちょっとね。
私はそれよりも自分のやる気スイッチが分からん。
もうね晩ごはんのメニュー考えんのが嫌やん。
「晩ごはんって何?」って思って。
先生にどうしたらいいか…。
献立考えんのが嫌。
今日はやる気を出させるきわめびとにお越し頂いています。
今話題の塾講師坪田信貴さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
聖徳太子さん?坪田さんはこの春映画化もされる話題の本あの「ビリギャル」の著者です。
学年ビリだった女子高生を大学合格へと導いた実話が評判を呼び65万部のベストセラーとなっているんです。
私は下から2番目やったからまだマシか。
そのモットーは「ダメな子どもはいない。
ダメな指導者がいるだけ」。
(松嶋)なんてまあ…。
(三宅)生徒に救いの言葉だね。
(三宅)今そうなんだよね。
勉強への意欲が湧かない子どもたちをこれまで1,300人以上指導してきました。
すごいね。
あれが待ち受けになってんねんもんね。
「彼氏」って言われたら「えっ!」って。
先生ぶっちゃけ全然レールに乗せれなかったやる気スイッチ見つけられなかった子って今までいるんですか?それはないですね。
必ず人間って絶対に…。
どっかにある。
そう。
だから引きこもりで布団にずっと入ってる子だってトイレとかには行く訳ですよね。
ごはんも食べる訳じゃないですか。
必ずそこに何らかのやる気があって多分ごはんにも好きなごはんと嫌いなごはんがあるはずなんです。
何でそれが好きなのかっていうところとかを探っていけば必ず見つかります。
へえ〜。
勉強のやる気スイッチが入らないとお悩みの親子。
現場検証に坪田さんが訪れました。
あっどうもこんにちは。
こんにちは。
初めまして。
坪田信貴と申します。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
…よろしくお願いします。
かわいい。
そんな事ないです。
まずは月並みな質問ではありますが…。
おっ名門!何で?
(母)ハハハハ!そこですか。
分かりやすいね。
で肝心の勉強は?これ模擬試験ですか?
(槙)うん模擬。
あそうですか。
う〜んこれは学年ビリから慶應大学に合格した…でも誰にでもやる気スイッチはあるはず。
坪田さんはヒントを探します。
へえ〜きれい好きなんだね。
毎日1時間半ダイエットのために4か月以上も続けている筋トレ。
これはやる気スイッチのヒントになりそう。
更に…。
そうそうそう…。
なるほど。
こんな感じで。
なるほど。
もうワ〜ッ。
寝ちゃいますか。
ありがとうございます。
ついついさぼっちゃうので勉強はお母さんのいるリビングでする事が多いんだとか。
親子での勉強の様子を聞いた坪田さん。
何かヒントを得たようです。
ありがとうございます。
その夜…。
実際槙ちゃんがどうやって勉強をしているのかスタッフが事前に撮影した映像を見る事にしました。
ついにやる気スイッチを発見ですか?見つけたのは実はやる気スイッチではなくてやる気を押さえ込んでるリミッターでした。
えっどういう事?いわばやる気ってみんな「やる気がないやる気がない」みたいな事言うじゃないですか。
でも実は人間ってある意味やる気の固まりなんですよ。
さっきも筋トレとかもやってましたよね。
(三宅)1時間半も。
そうそうそう。
ところがこうやって何て言うんですかね枠組みみたいなリミッターっていうのがあってそれで押さえ込んじゃってると。
これがずっと押さえ込まれ続けてるとどうなるかっていうと破裂しちゃったりとか空気を入れるのを「もう疲れたな」ってなっちゃってしぼんでしまったりとかしてしまうと。
これで終わりですか?今の。
はいそうですそうです。
どうだろう?やる必要あった?なかったねえ。
坪田さんが目をつけた槙ちゃんのやる気を押さえ込んでいるリミッター。
それは…。
それはどう思われます?そんな事はない?思わぬ指摘に戸惑うお母さん。
実は丸山さんの家を訪れた最初の日。
坪田さんはお母さんがこれまでに15もの資格を取っている事をつかんでいました。
勉強大好きという性格が逆に槙ちゃんのリミッターになっていると目をつけたのです。
はいはい。
ちなみにどんな話されたとか…。
坪田さんは事前に撮影した槙ちゃんとのやり取りをお母さんに見てもらう事にしました。
最初にお母さんが…ちょっといきますね。
「なぜ勉強できないんだろう」っておっしゃったんですよ。
「なぜ勉強できないんだろう」っていう時点でイコールこれって彼女に対して「あなたって勉強できないよね」って言ってるって事なんですよね。
結構ここからの話って一貫してるのが…最初は彼女も今こういう表情…どうですか?この表情。
(母)アハハハ…「また始まったな」っていう。
そうそうそう。
…って感じだけど比較的笑顔じゃないですか。
これがどんどん実は変化していくんでその辺も含めて見て頂ければと思います。
この辺りの表情槙ちゃんの表情が最初の時と比べたらどうですか?次に…。
「根本的に学ぶっていうのは楽しい事じゃないか」って言ったらもう…。
アハハハハ!そう。
私熱く語ってる時…そうなんです。
腕を上げ顔もよじりながら…これってイコール彼女はこういうのノンバーバルコミュニケーションっていうんですけど言語以外の部分では「早く終わってくれないかな」っていうのを言ってるんですよね。
あえて本当にひと言厳しい言いようかもしれないんですけど…嫌や〜。
お母さんだったらああいうふうに大体言いますよね。
娘思ってねえ。
大体やっぱり保護者の方だったり指導者の方だったりとかっていうのがやってしまう間違い。
三宅さんは若い劇団員の方に例えば…もうねだから…それは多分…一般的に世の中の人ってのはやる気があったらできるようになるっていうふうにおっしゃるんですね。
でも実はこれが根本的に間違いなんですよ。
(三宅)えっ?実は視点を変えないといけなくて実はできるからやる気になるんですよね。
(松嶋)あ〜分かる気もする。
(三宅)ダイエットがそうですよね。
そのとおりなんです。
ちょっと痩せてくるとものすごいやる気が出てくる。
そのとおりなんです。
槙ちゃん自身も毎日筋トレを1時間半もやってると。
それは何かっていうと例えば痩せるとかまあ腹筋が割れるだとかそういうのが分かってきたからじゃあもっとやろうとかあるいはもっと効率的な方法がないのかっていうので例えばじゃあ研究しようとかっていうところにつながっていく訳ですよね。
ちょっと結果が見えた時に喜びとともにやる気が出てくるって事ですよね。
やる気が出たからできるではなくてできるからやるんだもっとやるんだっていうふうになっていくと。
「やる気があるからできる」のではなく「できるからやる気になる」その極意とは?アハハハ!ジャジャン!あれ?大学受験なのに中1の問題集?そのねらいはやる気を生み出す「できる」を槙ちゃんに改めて実感してもらう事でした。
実はこれがやる気につながるんです。
うんいいね。
少しだけやる気が出てきたかな?槙ちゃんのやる気がぐんぐんと急上昇。
ところが…。
ケアレスミスを指摘してまたもや槙ちゃんのやる気のリミッターになってしまったお母さん。
これはまずい…。
坪田さんが次に用意していたのはお母さんのためのメニューでした。
ちょっとやって頂きたい事がこちらで…。
ちょっと読んでもらっていいですか?出た〜!「槙ちゃんのよいところを20個数字などを交えて具体的に箇条書きにして下さい」。
うわ〜ハードル高っ!
(笑い声)高くないです高くないです。
何でもいいと思いますけど何か1個ぐらいありますか?あ〜なるほど。
いいですね。
しかも心に焼き付くまで暗記するという条件付き。
「習い事をやめない。
成果主義一辺倒ではない。
友人の悪口を言わない」。
最初の10個まではすらすら出てきましたがそのあとが続きません。
う〜ん…。
槙ちゃんの「できる」に目を向ければリミッターだったお母さんが変われる。
やる気スイッチになれる。
それが坪田さんのねらいでした。
お母さん頑張って。
親御さんというかそういう立場の人が一番指導する上で大事な事って何かというと…あ〜。
それをするために実はこれをやらせて頂いていて…っていう事です。
さあ槙ちゃんが帰ってきました。
お帰りなさい。
はいただいまです。
最後に坪田さんが用意したのは2人そろっての特別メニュー。
うわ〜出た。
ジャジャ〜ン。
早稲田大学〜!憧れの早稲田大学の入試問題。
これまでどうせできないと諦めていました。
これを是非…これは難問…。
お母さん槙ちゃんの「できる」に目を向けてやる気を引き出すスイッチになれるんでしょうか。
3次関数…え〜っとあ〜きたきたきた!「次の問いに答えよ」。
あ〜分かった!お母さんめげないで。
だからあれなんだよ…あのね!これがまず…槙ちゃんのやる気スイッチが入ったようです。
あれ?意外とできてる?すご〜い!これって今お母さんおっしゃったけど…そうそう。
あっ分かった!「できる」からの「やる気」だ。
そう!まさにそう。
え〜うそ!「早稲田受かるよね」って言ってたもんね。
すごいね。
でもさっきのあの言葉は俺すごいなと思って。
どれ?「心で抱きしめて言葉を発して下さい」って。
自分の子どもを心の中でいつも抱きしめて言葉を発してるとやっぱり端々に出るんでしょうね。
そうなんですよね。
だからちょっとしたこの成長みたいな事とかっていうのをできてなかったところからちょっとできるようになったよねっていうところに目を向けて語りかけてあげるすぐにそれを伝えてあげるというだけでそっかそういう見方もあるのかっていうふうになって前向きになって今できてる感があるからじゃあもうちょっとやってみようかなというふうにつながっていくんですよね。
ただお母さん一生懸命褒めたら「そういうのウザイから」。
ここは人間の難しいところですね。
でも方法を変えればいいだけだと思うんですよ。
つまり皆さん多くの場合優しく言ったりとかするとあるいは褒めたりとかすると調子に乗るんじゃないかみたいな事をおっしゃるんですけど大抵の方が皆押してダメなら本来引いてみなのはずなのに押してダメだからといってその扉をもっと強く押すみたいな事をやってるんですよね。
「勉強しなさい」って言ってやらない。
「何で勉強しないの!」ってもっと長く説教するとかこれってまさに「押してダメな」の状態を…。
「勉強しないとゴハン抜きよ」とか。
そうそうそうそう。
もっと強く押してる訳じゃないですか。
それはもう引き戸だから開かない訳なので。
思い出しました。
僕の母親がね「ちょっと裕司また言われちゃったわよ私。
よその奥さんに。
『どうやったらあんないい子に育てられるんですか』って」。
結構言われたんですよ。
すばらしい。
俺もう絶対「俺いい子なんだ」と思ったの。
そうですよね。
だからもう悪い事はできないんですよ。
そうそうそうそう。
逆に言うとそうなんですよね。
そういう事なんや。
それは確かに自分の中で根づくもんね。
自信にもなるし。
考え方をちょっと変えれば恐らく誰でもうまくやる気スイッチを入れる事はできますよね。
そうですね。
親も勉強や。
よし。
そうだよね。
ありがとうございました。
短い期間でしたけど。
いやいやいやいや。
本当に出会えてよかったです。
本当にそう思います。
最後に…まあまあまあ。
3か月後ぐらいかな。
じゃあ何?何を言えばいい?何言ってほしい?「何言ってほしい」…ほらまたツンデレが出たよ。
お〜。
何これ〜!それはお母さんのやる気スイッチでした。
2015/05/07(木) 11:05〜11:30
NHK総合1・神戸
助けて!きわめびと「やる気スイッチはどこ?」[字][再]
ひとつの道をきわめた“きわめびと”が、視聴者からのお悩みに応える。第1回のテーマは「やる気スイッチはどこ?」。ゲストはビリギャル先生こと、塾講師の坪田信貴さん
詳細情報
番組内容
ひとつの道をきわめた“きわめびと”が、視聴者からのお悩みに応える番組。第1回のテーマは「やる気スイッチはどこ?」。ゲストは塾講師の坪田信貴さん。65万部のベストセラーで映画化も決まった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應義塾大学に現役合格した話』の著者。どんな子どものやる気も引き出してしまうという独自のノウハウで、わが子の受験勉強のやる気スイッチが見つからないという親子の悩みに挑む。
出演者
【司会】三宅裕司,松嶋尚美,一柳亜矢子,【出演】塾講師…坪田信貴,【語り】本上まなみ
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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