カンブリア宮殿【「10人に1人が欲しい」なら発売!面白文具の型破り開発術】 2015.05.07


今夜はまずこちらのオフィスから。
なんでも引き出しの中がすごいんだとか
では早速。
ん?なんだ?こっちの引き出しも
更に係長広瀬さんのところも…。
おぉ!
こんな感じです。
どの机も引き出しの中に文房具の形にくりぬいたスポンジを敷き詰めてある。
しかもペンの種類や色ごとに収まる場所をシールで分類
そのすべてに名前のシールまで貼ってある
実はこれで仕事がスピードアップされるのだという
ハンコ1つ探すのに時間がかかる…。
このイライラから解放されるのだ
更にここでは整理整頓だけでなく備品を買い足すタイミングがわかるようにこんなシールが貼ってあったり掃除用具入れには在庫の数を決めたこんなシールも
ところで皆さん今見たさまざまなアイディア。
そこに必ず貼ってあったもの何だかわかります?
そう文字を打ったこのシール。
作り出すのはオフィスの必需品ラベルライターの
オフィスから家庭まであらゆるシーンで活躍するのが
こちらはテプラが大好きな
名前を打ち出してクレヨンに。
これなら友達のと混ざっても大丈夫。
新学期にテプラは欠かせない
発売からすでに27年
今ではさまざまなバリエーションのテプラが出ているがその根本にあるのはテープに文字を打つただこれだけのアイデア。
これが国民的ヒットにつながったのだ
そんなアイデア商品を作ったメーカーはユニークな商品ばかり生み出している
こちらの加賀山さんもある商品を愛用している。
それがこれ。
折りたたみ式の小型のパソコンのようなもの
その名も
このポメラ
それでも…
簡単手軽に文字が打てるポメラは30万台売った隠れたヒット商品だ
更にユニークなアイデアで人気を呼ぶのがこのデジカメのような商品。
サラリーマンの悩みのタネ名刺の整理から解放されるという
本体にもらった名刺をセット。
そして内蔵された小型カメラで名刺を撮影する。
これはデジタル名刺ホルダー
更に名刺の文字情報を読み取ることができるため名前を検索すれば欲しい名刺を簡単に呼び出せる
そんなユニーク商品の数々で
覗いてみると食事をしながら新入社員が…
(笑い声)
一方こちらはテレビの旅番組から
(笑い声)
更に…
え〜!?
(壊れかけのエアコンのマネ)
なんだか商品以上にユニークな会社。
そんなキングジムを率いるのがこの男
変な社員大歓迎
商品開発で
ここがその変人たちが集まる
総勢50人。
一人ひとりが思い思いのアイデアを形にするユニーク商品の生まれる現場だ
例えばこちらの今田が開発したのは…
そこで思いついたのがこのマウス
原稿をなぞるだけで簡単に文書をデータ化。
もちろん通常のマウスとしても使える
一方堀井が見せてくれたのは…
一見するとバケツのようだが…
更にこちらはオフィスでも泊まれる
災害時の使用を想定し
それにしても奇抜なアイデア。
普通なら商品化に躊躇しそうなものだ
実はキングジム商品化を決める驚きのルールがあった。
今回特別にその決定会議の取材が許された
さまざまな商品の試作品が持ち込まれ開発者自らが役員を前にプレゼンをする
この社員が提案したのはモーターを使った家電製品。
はた目にも奇抜なアイデア。
すると社長
役員たちも一斉に疑問を投げかけた
もはや商品化は絶望的。
ところがそんな空気のなか
初めての賛成意見が。
すると…
実はキングジムの開発会議…
狙うのは…
いったいどういう意味なのか。
例えば
町の人にポメラが欲しいか聞いてみると
いらない。
誰に聞いても
ところがこちらの女性津村さんには刺さりまくっていた
津村さんは7年前に芥川賞をとった人気作家。
日々の創作活動に欠かせないのがポメラだという。
いったいなぜ?
万人がなんとなく支持するより
これこそがキングジム勝利の方程式なのだ
そんなキングジムの宮本は趣味の釣りでも商品開発同様
まったく釣れなくてこんな表情でも…
そう。
9回はずれでも1回が大当たりならそれでオッケー。
今宵はユニーク商品開発の王様。
キングジム目からウロコの商品作りに迫る
はいVTRでもユニークな商品がたくさん出てきましたがスタジオにもキングジムの商品をいろいろ持ってきていただきました。
たくさん気になるのがあるんですけどもまずは社長これは何ですか?これはラッケージっていう楽に掲示するからラッケージっていうんですけど紙静電気ではり付いてるんですね。
これ乾電池で動いていて。
微弱な静電気があるもんですから普通だったら仮粘着の用紙をつけたりするのが静電気で付せん代わりになるっていう。
そしてそちらのほうにもいろいろありますけれども。
これが今いちおしの名刺整理用のデジタルツールなんですけどこれ私の名刺なんですけどこうやると今ちょうどスキャンしてこれで今入りました。
お〜!ちょっと感動。
これはすばらしいですよちっちゃくて。
ありがとうございます。
私もこれすごい欲しいと…。
すみませんこれはそういうふうに使うんじゃなくて。
えっ違うんですか?スマホ用ですこれ。
これスマホ用なんです。
スマホの…。
この指紋とかこういうのを…。
きれいになりましたよね今わかりました?あっという間にきれいになる。
これ欲しい。
かわいいしおもしろい。
改めて宮本さん入社式のモノマネ大会なんですけどもびっくりしたんですけどあれはどうして…。
はいそしてこちらにキングジムの商品開発を象徴する言葉をまとめてみました。
題してキングジムの掟ということで…。
ということなんですが龍さんこちらは…。
1割の心に刺さればいいっていうのは何ていうのかな…勇気はいりますよね。
そうですね…。
というのはどういうことかっていうとそして居心地のいいニッチを狙う。
そういった居心地のいい市場規模っていうのはお金にするとどのくらいのものなんですかね?年間売り上げでですね。
そんな感じはしています。
聞けば聞くほどユニークっていうか本当はもっと100億とか1,000億とかのものをっていう方が多いのは多いですけどね。
そういうのをやると儲からないです。
競争激しくなって。
ユニークな考えで独創的商品を作り出すキングジム
そのビジネスの始まりは1つのアイデア商品だった
いわばアドレス帳ですよね。
これがなんでそんなに評判がよかったかっていうと…。
このアドレス帳のアイデアは年賀状を利用したところにあるという
当時のポスターなんですけど年賀状って名前と住所と電話番号とかそういったものが全部入っていると。
だから
なるほど確かにアイデア
そのアイデアマンが宮本の祖父
もともと材木商を営んでいたがこの人名簿をきっかけに1948年キングジムの前身名鑑堂を設立する
その後英太郎は簡単に書類を整理できるパイプ式のファイルキングファイルを考案
累計販売5億冊を超える国民的ヒット商品に育てキングジムを成功に導いた
その英太郎の口癖が…
そんな理念とともに成長したキングジム。
しかし孫である宮本が専務となったとき大きな転機が訪れる
ビジネスのさまざまなシーンにコンピューターが登場し始めた頃
キングジムの社内にはこんな危機感が広がっていた
そこで宮本は自らリーダーとなり新たな事業を生み出すためのプロジェクトチームを設立する。
取り組んだのが世の中にまだない事務用品…
そしてそのアイデアの1つが打ちたい文字をきれいにプリントしテープのようにどこにでも貼れるという商品だった
ところが社内からは…
しかしそんな意見に宮本は一歩も譲らなかったという
そんな宮本を支えていたのは創業者の言葉
孤立を深める宮本。
しかもキングジムには電子文具を作れる技術者は一人もいなかった
結果を出せぬまま1年が過ぎ2年が過ぎた
そして宮本は日本中の電機メーカーを訪ね歩きアイデアを実現してくれるメーカーを見つけ出す
プロジェクト発足から3年経った
ついに宮本は電子文具テプラを発売する。
その誰も見たこともない斬新な商品は一気に客の心をつかみ空前のヒットとなった
ファイル事業がすべてだったキングジムの売り上げはこのテプラの成功により電子文具がもう1つの柱となっていく
宮本がテプラ開発の裏にあった戦いの跡を見せてくれた。
同じ頃開発された世の中にない商品
電子文具なんですけど電子秘書というコンセプトなんですけどね。
女性の声で…ちょっとやってみましょうね。
あと1分で会議のお時間ですよ。
これも同じ頃…
これが一応ファインダーなんだけど。
これは今わりと上手に撮れましたけど。
世の中になかった電子カメラ。
しかし…
白黒でこの解像度だとね…。
まだ世にないまったく新たな商品作りへの挑戦が独創的商品を生みそして会社を救った
宮本さんには1988年に発売された初代のテプラを持ってきていただきました。
キーボードではなくダイヤル式なんですね初代は。
思い入れの深い作品ですよね。
そうですねこれはほんとにいちばん思い出深い名作だと思っていますけど。
キングジムを結果的に救ったといいますか…。
そうですねこれがなかったら本当に大変だったと思います。
開発リーダーとして過ごした3年間というのはどういった…ひと言で言うのは難しいと思いますけども。
すごく大事なことがあると思うんですけどもそれはこれは宮本さんご自身がおっしゃってるんですけどもテプラを作るときにファイル屋にできることをポイントにしようとおっしゃったと。
はい。
まったく新しいことにもちろん挑戦するわけですけど雲の…盲爆としたものではなく。
その言葉っていうのは僕は今まで自分たちが蓄積したものの中にきっと解答があることだと思うんですよ。
もうおっしゃるとおりで宮本さんにとってテプラのプロジェクトっていうのは次のステージのキングジムを作り上げるために本当に必要なものだったしそれが決めたっていうような感じがするんですけどね。
このあとはユニーク商品を量産するキングジムの核心!ヒット開発者が独創的発想のカラクリを明かす
こちら小堀さんには愛用するキングジム商品がある。
このメモ帳その名も…
一見普通のメモ帳だが実は便利な機能が隠されている。
手書きのメモをなくさないようにスマホで撮影して保存することありますよね。
そんなときショットノートなら斜めから撮っても
ほらこのとおり。
元のメモとまったく同じ四隅がきれいに収まる
ショットノートの場合は
それを可能にする秘密が四隅にあるこの印。
これを読み取ることで自動的に角度や大きさを修正してくれるのだという
ショットノートはこのちょっとしたアイデアで
大ヒット商品となった
いったいどうやってそんなアイデアを思いつくのか。
ショットノート開発者の遠藤に聞いた
ちなみに遠藤には会社からご褒美が
そんな開発者へ社長が常に口にする言葉がある
実はキングジムには独創的アイデアがわき出てくる独自の発想術がある
こちらのどうしても自分が欲しいと開発したのがこれ。
スマホの画面をただそのまま印刷するだけの…
台所でレシピ画面を印刷したいと開発した
実はこの商品開発ある発想法に基づいている
今までにない商品を作る
この絞り込む発想は文字を打つ機能しかないポメラがまさにそれ
入社6年目の開発部員勝見がもう一つの発想法についてこんな商品アイデアで教えてくれた
普通のノートのようでページが折り紙になったノート
この場合の発想法はノートと折り紙のような…
今までにない商品を生み出す考え方
例えばこちらの
更にこの
キングジムではすでにある商品をシンプルにしたり組み合わせたりすることで今までにない商品を生み出しているのだ
さっき見せていただいたものを見てみるとそれぞれもちろんかわいかったりおもしろかったり…するんですが要するになんていうのかなアップルみたいに何かを独創的にデバイスを作ったり部品を作ってるわけではなく今世の中にあるものを想像して組み合わせてそして製品を作ってしまうと。
そうすると開発投資っていうのはそれほどかからないのかなと思ったんですけど。
そうなんですねいわば…。
次から次へとアイデアを出していかなきゃいけないわけじゃないですか商品開発の方々って。
ご自身で訓練みたいな…そのためにやってることとか。
それでいいと思ってますけど。
それがたぶんマーケティングというか市場調査は必要じゃないっていう根拠だと思うんですね。
市場をマーケティングで調査するんじゃなく自分は何が今の時代ほしいのかと。
こういうものがあったらどういうものがあったら自分が喜ぶんだっていうようなことで皆さん作られているから。
市場調査のことで言うとね…。
これはどういうことかと。
たぶんですね…。
途中でお金尽きちゃって結局買えないんです。
わかりますよ。
それは市場調査わからないですね。
若い人向けのキャンペーン打っちゃうと思うんですよ。
全然売れないです。
入社式で…
ン〜ハァ〜!
壊れかけのエアコンのモノマネをした福田
あれから1か月。
その福田の自宅に新入社員の仲間が集まっていた
楽しげな雑談に見えるが実はこれキングジム新入社員への恒例の課題新規ビジネスの提案を考えているところ
キングジムでは入社直後から実践さながらにさまざまな仕事を任せる
結局彼らが考えたのは…
というなにやらヘンテコな新事業
徹底的に若手に任せるキングジム
驚きのアイデアに社長がかみついた!
(ナレーター)ぬくもり驚きを届けてきたパナソニックの光が今進化する。
LEDの光で情報をつなぐ新たな技術を開発。
光あるすべての場所であなたと街に新しい関係を。
キングジムではユニークな開発者を育てるため驚くほど早くからその
例えば…
怪獣のガメラが大好きなまだあどけない
なんと入社2年目22歳にもかかわらずある商品開発を任されていた
そのアイデアは青田が日々感じていた不満から生まれたという。
それがオフィス内の
社内で聞いてみると床に直接カバンを置くのを嫌がる人が少なくなかった
思いついてから3か月かけて作った試作品を見せてくれた。
イスの背もたれに引っ掛けるアイデア。
これなら床に置かないでしかもスペースもとらずにカバンを置くことができる
しかしまだ22歳の青田。
当然いろんなことを先輩たちに頼りたくもなる。
すると…
そうしてください。
まさに孤軍奮闘。
しかも小売価格から売り上げ予測まで自分で算出しなければならない。
この日そんな青田を大きなピンチが襲った
ここはオフィス家具のショールーム。
どんな形のイスにも試作品をちゃんと取り付けることができるのかチェックしにやってきたのだ
ところが意外に多くのイスのアシに…
カバンかけが引っかかってしまうことが判明
早速その場で図面を再検討。
サイズの変更を決めた
果たして青田無事商品化にこぎつけることができるのか?
青田は初めて商品化を決める会議に参加した。
もちろんイスにカバンをかけられる自慢の商品。
しかしプレゼンが始まるやいなや…
一気に不穏な空気が。
しかしキングジムではロット的なところでいうと通常の…。
すると…
初めての賛成意見。
そして恒例のこの言葉
オッケーですかね?はい。
ゴーですお願いします。
22歳青田の商品が初めて世に出ることが決まった
情報の蓄積があると…。
そんなに思ったより売れなくても開発者は責任を取ることはないんですか?すごいな。
22歳の青田がすでに次の開発に取りかかっていた。
キングジムの驚くべき未来はこのあと
将来どんなふうな企業になっていくのかっていう。
収録を終えて村上龍はこんなことを考えた
2015/05/07(木) 21:54〜22:54
テレビ大阪1
カンブリア宮殿【「10人に1人が欲しい」なら発売!面白文具の型破り開発術】[字]

「テプラ」やデジタルメモ「ポメラ」など、オフィスに革新的な商品を送り出し続けてきたキングジム。“10人に1人が欲しいと思えば世に出す”という異色の企業文化に迫る!

詳細情報
番組内容
ユニークなデジタル機器やアイデア文房具を次々と発売しているメーカーがある。創業88年の「キングジム(事務の王様の意味)」だ。ラベルライター「テプラ」のほか、メールもネットもできないデジタルメモ「ポメラ」や手書きのメモ帳をデジタルデータにできる「ショットノート」まで…ニッチ層の心を掴むヒット商品を生み出してきた。市場調査は一切せず「1割の人が買いたいもの」を狙って開発する異色の企業文化に迫る!
出演者
【ゲスト】キングジム 社長 宮本彰
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
関連情報
【ホームページ】

http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/

【公式Facebook】

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