Updated: Tokyo  2015/05/12 04:03  |  New York  2015/05/11 15:03  |  London  2015/05/11 20:03
 

債券市場の「かんしゃく」に落ち着き-米中に経済面で逆風

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  (ブルームバーグ):債券市場の「かんしゃく」が落ち着きつつある。

米バンク・オブ・アメリカ(BOA)の指数によれば、国債市場はこの2週間の大半で売りが続いてきたが、ここにきて持ち直し始めている。米国や中国、ドイツの経済成長にまだら模様の兆しが見られ、逃避先として債券の需要が戻りつつある。

最悪期が過ぎた証拠として、米10年国債利回りは11日に2.14%と、エコノミストが年央時点として予想していた水準に接近してきた。ブルームバーグ調査によれば、同国債利回りは6月末までに2.08%になると見込まれている。

SMBC日興証券の嶋津洋樹シニア債券エコノミストは「経済面で逆風が吹いており、それが債券を買う理由だ」と指摘。「市場はさらにもっと安定してくるだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、日本時間11日午後0時14分現在、米10年国債利回り は1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下している。

BOAメリルリンチのグローバル・ソブリン・ブロード・マーケット・プラス指数では、債券はここ1カ月で1.6%下げており、2013年のいわゆる「テーパー・タントラム」の記憶を呼び覚ます形となっていた。

原題:Bond Market Tantrum Cools as Headwinds Emerge From U.S. to China(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:シンガポール Wes Goodman wgoodman@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Garfield Reynolds greynolds1@bloomberg.net Nicholas Reynolds

更新日時: 2015/05/11 14:48 JST

 
 
 
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