「警官が強圧的な態度」 50代男性が警察に抗議

「対話を録音しようとしたら携帯電話を取り上げられた」
警官は主張を否定「素直に見せてくれた」

 今月6日午後11時半ごろ、ソウル地下鉄7号線の梨水駅を出発した地下鉄車内で、酒に酔った50代の男が長さ40センチほどの竹笛や焼酎の瓶を乗客の目の前で振り回し「目をえぐってやる」などと言って暴れる騒動が起きた。

 男を取り押さえ、大林駅で警察を待っていたAさん(58)は、10分ほどしてゆっくりと歩いてくる二人の警察官を見つけた。Aさんが「(私が)けがをするかもしれないのに、どうしてそんなにゆっくり歩いてくるのか」と抗議すると、永登浦警察署所属のB警衛(警部補に相当)は「警察は必ず走れという決まりでもあるのか」と答えた。ここまでは、AさんとB警衛の言い分がほぼ一致している。

 だがAさんは、参考人として事情聴取を受けるため同行した交番でB警衛に不当な扱いを受けたと主張し、7日に警察へ苦情を申し立てた。Aさんによると、Aさんが「(聴取が終わると)深夜のため地下鉄がなくなっているはずだが、警察の車で自宅まで送ってもらえるのか」と尋ねると、B警衛は「警察をタクシーだと思っているのか」と答えた。B警衛の態度があまりに強圧的だったため、携帯電話で対話内容を録音しようとしたところ、B警衛が「通信秘密保護法上、第三者がいる場合に録音すれば法律違反になる。現行犯で逮捕してやる」と言い、警察官2人に携帯電話を取り上げさせたという。Aさんと一緒に参考人聴取を受けた男性(49)も、警察がAさんの携帯電話を奪って録音したかどうかを確認したと主張した。

 これに対し、B警衛は「Aさんに乗せてくれるかと聞かれたときは、警察も忙しいという趣旨の話をした。携帯電話は無理やり取り上げたのではなく、Aさんが素直に見せてくれた」と、Aさんの言い分を否定している。苦情を受け付けた永登浦警察署の聴聞監査室は「事実関係を正確に把握した上で措置を取る」としている。

チュ・ヒョンシク記者
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