韓国で最近、生薬の何首烏(かしゅう)の一種「白首烏(はくしゅう)」を使用したように装った偽商品が摘発され、健康機能食品市場が冷え込んでいる。流通大手イーマートによると、先月30日から今月5日までに全国の店舗で白首烏製品約460個、2300万ウォン(約252万円)相当の返品があった。消費者の返品要求は百貨店でも相次いでいる。
これに先立ち、韓国消費者院は先月22日、市販されている白首烏製品32点を検査した結果、白首烏だけを原料として使用した製品は3点だけだったと発表した。食品医薬品安全処は先月30日、白首烏製品から偽の白首烏成分が検出されたことを明らかにした。
韓国では家族や家庭に関する記念日が多い5月を「家庭の月」と呼ぶが、本来売れ筋となるはずの健康機能食品に対する需要は吹っ飛んだ。先月22日から今月5日までの大型スーパーマーケットでの健康機能食品の売り上げは前年同期を20%近く下回った。