プロサッカー全北現代モーターズのストライカーで元韓国代表のイ・ドングク(36)の「電波の無駄」発言が論争を巻き起こしている。
イ・ドングクは5日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の自身のアカウントに「子どもの日にサッカーが見たい子どもたちはどうしろと」と書き込み、同日行われた韓国プロ野球ハンファ-KT戦を5つのチャンネルで中継している写真をアップした。そして、そこに検索用キーワードとして「電波の無駄」と付けた。この日のプロサッカーは済州-蔚山、浦項-釜山(以上、Kリーグクラシック)、安山-尚州(Kリーグチャレンジ)の3試合が行われていたが、中継はなかった。
イ・ドングクの書き込みがネット上で取り上げられると、サッカーファンと野球ファンは賛否に分かれ、それぞれの意見を主張した。サッカーファンはほとんどがイ・ドングクを支持し、「Kリーグの試合中継を増やすべきだ」と発言した。
一方、野球ファンの大半は「プロ野球の方が人気あるから、中継が集中するのは当然だ」と、「市場経済論理」を繰り広げている。あるネットユーザーは「サッカー中継のCMは前半が終わった時のハーフタイムに一度しかないが、野球の試合は1回から9回までイニングが変わるたび、合計18回CMのチャンスがある」と書いた。
しかし、子どもの日の野球中継の視聴率は先週末のKリーグ中継の視聴率とあまり変わらなかった。地上波テレビ局が子どもの日に中継したプロ野球3試合ネクセン-サムスン(KBS第2)、斗山-LG(MBC)、ロッテ-SK(SBS)の視聴率(以下、TNMSマルチメディア集計)はそれぞれ1.8%、1.5%、1.5%だった、イ・ドングクが言及したハンファ-KT(KBS N・SBSスポーツ・SKYスポーツ・IBスポーツ・SPOTV2)は5つのケーブルテレビチャンネルの視聴率がどこも0.7%止まりだった。今月2日に行われた全北-水原のKリーグ第9節の(KBS第1)の視聴率は2.0%だった。
イ・ドングクは6日、アジア・サッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグ(ACL)の山東魯能=中国=戦終了後、議論を呼んだ自身の書き込みについてあらためてコメントした。イ・ドングクは「私はどのスポーツも楽しめる方だが、子どもの日の時のように、同じ試合を5つのチャンネルで同時に中継するのはちょっと違うと思う。いつも思っている自分の考えを言ったまでだ」と書き込んだ。