プラチナエイジ #31【夢と望み、第二の挑戦】 2015.05.11


(和子)私思ったの。
10年後自分はどうしてるかなって。
(智恵子)そんな先のこと考えられないや。
(晃司)10年修業して楽器づくりのプロになりたいと思ってるんだ。
(純一)10年後か。
どうなってんだろうな?俺。
(智恵子)ショック。
ショックショックショック。
(純一)どうしたの?チーちゃん。
何かあった?
(智恵子)この前言ってたほら。
大きなマホガニーのテーブル。
(純一)ああ。
ロンドンの?
(智恵子)あれオークションになっちゃうんだって。
(純一)オークションか。
(智恵子)あれさホテルのオーナーも気に入ってたし私もねロビーにでーんと置いたらいいなと思ってたのに。
(純一)だったら行くっきゃないでしょ。
オークション。
えっ!?ロンドンだよ?
(純一)いつなの?オークション。
5日後かな?
(純一)飛行機取るよ。
えっ?ヒースローでいいんだよね?純ちゃん一緒に行くんだよ。
いや。
俺はいいよ。
飛行機代もったいないし。
それに店だってあるじゃない。
駄目。
純ちゃん一人で置いとくの心配だもん。
大丈夫だよ俺は。
あっ。
飲み忘れたでしょ?いけね。
やっぱり純ちゃんにはチーちゃんがいないと駄目なんじゃないんですか?ほい。
はい。
行くよね?ああ。

(女性)あちらです。
(香織)あっ。
はい。
ありがとうございました。
(先生)もうちょい。
(晃司)先生。
お願いします。
(先生)はいはい。
もうちょっとここを…。
(晃司)はい。
(晃司)純ちゃんから聞いたのか。
もう。
おしゃべりだな相変わらず。
(香織)驚いたわ。
こんなことやってたなんて。
(晃司)うん。
子供のころねチェリストになるのが夢だったんだ。
(香織)初めて聞いた。
(晃司)誰にも言ってなかったから。
(香織)どうして?ホントはね小学3年のときに一度だけおふくろに言ったことがある。
そしたらねこんなに目つり上げて怒られた。
(香織)もう。
(晃司)「勉強の邪魔だ」っつって。
ハハハ。
(香織)ああ…。
あっ。
ごめん。
(香織)うん?
(晃司)座って。
(香織)あっ。
ありがとう。
弁護士辞めて今から音楽を勉強してもプロになれるわけじゃないし。
それでふと思ったんだ。
楽器をつくるプロなら可能性があるんじゃないかって。
へえー。
それでひそかにここで教えてもらってた。
香織にも内緒にしてた。
ごめん。
そう。
フフッ。
あっ。
これ今俺がつくってるやつ。
すごいね。
こんなのつくってたんだ?うん。
いつか俺の名前が付いた楽器を世に出すのが夢なんだ。
ふーん。
ちょっと。
何にやにやしてるんですか?香織さん。
えーっ?あんな顔初めて見た。
えっ?子供みたいにね夢中になってチェロつくってた。
晃司さん?うん。
プロの弦楽器職人になるんですって。
そんなに簡単になれるの?楽器職人って。
どうかしらね?でもねいずれ自分の名前の付いた楽器を世に出すのが夢なんだって。
ちょっと。
何?何?何?好きな人のことしゃべってるみたいな顔してるよ。
嫌だ。
そんなんじゃないわよ。
怪しいな何か。
私はうれしいの。
えっ?晃司さんがこれからの人生に希望持ってるのが分かって。
希望か。
私は勝手に自分で夢を見つけて家を出ちゃったでしょ?だからね晃司さんにも何か夢持ってもらいたいなって思ってたの。
うん。
何か分かるような気がするな。
その気持ち。
うん。
あっ。
純ちゃんは?うん?純ちゃんは渚ちゃんとデート。
渚ちゃん?うん。
グループホームのケースワーカー。
えっ。
ねえ。
チーちゃん。
グループホームって認知症のお年寄りが行くとこ?そうだよ。
チーちゃん。
大丈夫よ。
純ちゃんは入らないから。
そりゃね一度はね入るって言ったけど私ね怒ったの。
すっごく。
絶対駄目って。
びっくりしたわよ。
でもね渚ちゃんいい人なんだ。
純ちゃんがアルツハイマーのことで相談したいときいつでも会ってくれるの。
だから公認のデート。
(渚)イギリスに?
(純一)そうなの。
奥さんのお供でね。
(渚)ああそう。
どうぞ。
(純一)ホントはね一人でこっちに残りたかったんだけどさ奥さんが心配するから。
(渚)いいんじゃない?たまには二人っきりで海外なんて。
まあね…。
(渚)どうしたの?今日の純ちゃんちょっと元気ないみたいよ。
そう?
(渚)何かあった?
(純一)渚ちゃん。
(渚)うん?俺の10年後ってどうなってるの?10年後?
(純一)友達がねみんな夢持ち始めたんだよ。
この年になって。
(渚)夢?
(純一)10年先に向かって走り始めたんだよね。
笑っちゃうでしょ?いい年して。
そんなことないわよ。
すてきじゃない。
(純一)でね俺はどうなのかなと思ってさ。
うん。
(純一)10年後たとえ生きてたとしても俺が俺じゃなくなってたら夢もへったくれもないもんね。
そう思ったら何か張り合いがなくなっちゃってさ。
ちょっと外出ようか?純ちゃん。
(渚)こんにちは。
(渚)見て。
あの人。
(純一)だよね。
ああなるんだよな。
(渚)違うの。
もう一人の方。
(男性)大森さん。
(渚)あの人ね純ちゃんと同じアルツハイマー型認知症を10年前に発症したの。
それでここに入ってきたんだけど今でも全然元気よ。
時々自分の居場所が分からなくなったり物忘れしたりするけどでも10年前とほとんど変わらないわ。
ホント?
(渚)どうして病気の進行が遅れたのかは分からないけど。
きっとああやって人のお世話をしてるのがいいのかもね。
だから純ちゃんも諦めないでほしいな。
これからは薬だってどんどんいいものが考えられるだろうし。
夢を持っていいのよ。
純ちゃんだって。
みんなと同じように。
(男性)ここ来てさ…。
(純一)驚いたねぇ。
こんな部屋つくっちゃったんだ?
(晃司)うん。
ほら。
こうやってさ木くずが出るでしょ?おふくろがぶうぶう言うからさ下で作業できなくなってさ。
(純一)ハハハ。
結構様になってるよ。
晃司さん。
(晃司)えっ?そう?
(純一)うん。
(晃司)ほら。
前はさ月に一度しか作業できなかったけど今じゃ誰にも気兼ねなく毎日楽器づくりができる。
どんどん上達してるって師匠に褒められた。
(純一)ああそう?
(晃司)うん。
(晃司)よし。

(純一)あっ。
ああ…。
ハロー。
ハロー。
ハウアーユー?
(ムセベニ)日本語で大丈夫。
(純一)あっ。
そう…。
あっ。
純ちゃん。
(純一)ああ。
うん。
ああ。
どうぞ。
(純一)ああ…。
あっ。
純ちゃん。
ご紹介しますね。
森山さんたちの活動を支援してくださっているNPO法人チルドレンハピネスのムセベニさん。
(ムセベニ)こんにちは。
(純一)あっ。
どうも。
速水です。
(ムセベニ)よろしくお願いします。
ウガンダに行くまでにね少しは現地語覚えとこうと思って。
それでムセベニさんに教えてもらってるの。
(純一)ふーん。
でね純ちゃん。
あともう少しで終わるのよ。
ああ。
いいよいいよいいよ。
いい?大丈夫大丈夫大丈夫。
じゃあそこ座って待ってて。
(純一)うん。
すいません。
じゃあお願いします。
(ムセベニ)いきましょう。
いいですか?はい。
(ムセベニ)名前を聞くときは?ジナラコナニ?
(ムセベニ)それ素晴らしい。
はい。
(ムセベニ)じゃあ私が聞きます。
はい。
(ムセベニ)ジナラコナニ?えー。
ジナ…。
ジ…。
あーっ。
ああ。
ジナラングニカオリ。
(ムセベニ)そう。
いい感じね。
はい。
発音は?今ので大丈夫?
(翔也)・「君が笑うとうれしくて」・「僕も笑顔になるんだよ」
(純一)うん?ライブ?そう。
(翔也)・「二人は鏡のように」・「互いを映してる」
(翔也)・「少しずつ似てきたのをイヤだとふくれてるけど」・「そんな君に嬉しいって言わせたいから」・「今日も頑張れる」・
(ギターの演奏)
(翔也)ありがとう!
(和子)今度横浜でライブやります。
お願いします。
(翔也)みんなの応援のおかげで今度ライブも開催決定しました。
(和子)応援してください。
ありがとうございます。
(純一)ビール。
(翔也)じゃあ次の曲もみんな楽しんでってください。
『Nakedblue』・
(演奏)
(吾郎)かーっ。
まったく。
何がいいんですかね?こんな歌。
(純一)とか言って急いで仕事から帰ってきたって感じですよ。
(吾郎)まさか。
(和子)あっ。
速水さん。
これお願いします。
(純一)へえー。
ライブか。
行かないとね。
(和子)お願いします。
私ね翔也君にドームコンサートやらせるのが夢なんです。
(純一)おお。
(吾郎)無理無理。
(せきばらい)
(吾郎)ビールお代わり。
(和子)絶対やらせてみせますから。
10年後に。
フフフ。
(純一)フフフ。
ドームコンサートか。
大きく出ましたね。
和子さん。
(吾郎)まったくね。
その点私の夢は小さいけど堅実です。
(純一)何です?
(吾郎)家族を守ることです。
いいですね。
岩村さんらしいや。
でもちょっと小さ過ぎますかね?小さいけど難しいことですよ。
あっ。
そうだ。
財形貯蓄をどうするかライフプランナーの土田さんに聞かないと。
連絡先どこだっけな?10年後?
(純一)うん。
何よ?いきなり。
いや。
俺たちどうしてるかなと思ってさ。
何も変わらないわよ。
そうかな?そう。
私はお店をやっていて純ちゃんは海岸で若い女の子ナンパしてるの。
チーちゃんがお店をやってるってのは同感だけど俺は海岸を徘徊してるんじゃない?つまんないわよ。
そういう冗談。
うん…。
何でそんなこと聞くの?今日ねグループホームにいた人はね俺とおんなじ病気で10年ほとんど病気が進行しなかったんだって。
ほらね。
純ちゃんもおんなじよ。
純ちゃんも何にも変わらないから。
そうだといいんだけどね。
だから純ちゃん…。
いいから聞いて。
俺ねチーちゃん。
10年後に向けてこれから悔いの残らない生き方をしていこうと思う。
俺って人間が生きてたってことをチーちゃんや香織さんたちみんなにずっと覚えててもらえるような生き方をしたいんだ。
純ちゃん。
この病気になって思ったんだ。
もしかしたらこれからチーちゃんやみんなとの思い出も全部忘れてしまうかもしれない。
思い出だけじゃないよ。
チーちゃんの顔もみんなの顔も。
すごく怖かったんだ。
ずっと。
そうなることが。
みんなのことを忘れてしまうことが。
でもねそれは違うんじゃないかと思ったんだ。
みんなのことを忘れるんじゃなくてただ思い出せないだけなんだって。
思い出せないだけ?俺は何があってもチーちゃんやチーちゃんとの思い出はずっと覚えてるから。
必ず頭の中の引き出しにしまっておくから。
うん。
忘れたわけじゃないんだよ。
うまく思い出せないだけだから。
うん。
純ちゃん。
純ちゃん。

(クラクション)
(吾郎)あっ。
すいません。
すいません。
どうも。
(女性)何やってんのよ?台車ごと持ってくんのよ。
台車ごと。
(女性)ちゃんとやってよ。
それは置いてけばいいじゃん。
(吾郎)あっ。
置いてった方がいいですか?
(女性)まったく。
使えないわよね。
ホントに。
やんなっちゃうわよ。
ホントにね。
(吾郎)すいません。
台車持ってきます。
(女性たち)あっ!
(吾郎)あっ!?
(女性)どじ。
(吾郎)すいません。
大丈夫です。
もしもし。
岩村ですが。
(磯谷)岩村さん。
(吾郎)ああ。
どうも。
磯谷部長。
ご無沙汰しております。
(磯谷)いや。
こちらこそ。
(吾郎)お元気ですか?
(磯谷)驚きましたよ。
日和食品の課長だったあなたがグループ会社の倉庫にいるなんてね。
はあ…。
(磯谷)亀野食品は何をやってるんですかね?
(磯谷)こんな優秀な人材を倉庫勤務させるなんて。
ありがたいお言葉です。
(磯谷)座りましょうか?
(吾郎)はい。
(磯谷)実はね私も2年前よつば銀行を離れて今豊化TECSO技研という会社で働いているんですよ。
(吾郎)引き抜きですか?
(磯谷)ええ。
まあ。
(吾郎)ああ…。
あっ。
頂戴いたします。
株式上場準備室長?
(磯谷)ええ。
実はそのことで耳寄りな話があるんです。
はあ。
あなたはこんな倉庫で働くような人じゃないでしょう?はあ…。
私と冒険してみませんか?岩村さん。
冒険?あっ。
もう一つカワイイのがありますよ。
これ。
これどうですか?どうぞどうぞ。
(男性)つきますか?つきますよ。
見てみます?
(純一の父)《強い男になれ!純一。
チャンピオンになれ!》《打ち込め!もっと。
打てよ。
世界チャンピオンだ!》
(ムセベニ)ナネ。
ティサ。
クミ。
ナネ。
ティサ。
クミ。
モジャ。
ンビリ。
タトゥ。
ンネ。
タノ。
スウィタ。
サバ。
ナネ。
ティサ。
クミ。
すごい。
覚えるの早いね。
ああ。
はい。
じゃあ100は?100?あっ。
スビィリキドーゴ。
ああ…。
あら?はい。
チーちゃん?・
(ドアの開閉音)どうだった?どこにもいない。
じゃああそこは?ほら。
ドッグカフェの子のところ。
サーフショップの女の子のところにも釣り船の女船長のところにも江ノ島ルビーのところにもいないのよ。
ああ…。
そっちは?晃司さんところも岩村さんところも行ってないって。
どこ行っちゃったんだろう?純ちゃん。
ねえ。
携帯は?そこにある。
えっ?お昼すぎまでねそこで椅子の修理してたのよ。
私が出掛けてる間にどっかいなくなっちゃったの。
もう1回電話してみよう。
ちょっとチーちゃん。
ちょっと!はあ?はあ?どした?何?これ見て。
えっ?「日本最強の中年を決める」?今日だよ。
行こう。
行こう。
あのう。
これは?
(大里)もう終わりましたよ。
えっ?あっ。
そうですか。
すいません。
(早紀)あのう。
何か?いや。
あのう。
もしかしたら夫が来てるんじゃないかと思いまして。
(早紀)あのう。
試合が終わってからずっとああして座ったままなんです。
あっ。
(大里)何かぶつぶつ言って帰ろうとしないんだよね。
夫です。
僕は逃げたんじゃない…。
純ちゃん。
僕は逃げたんじゃない。
純ちゃん!純ちゃん。
どうしたの?えっ?2015/05/11(月) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #31[字][デ]【夢と望み、第二の挑戦】

仕事に燃える智恵子(池上季実子)や旅立つ準備に忙しい香織(榊原郁恵)たちを見て、悔い無き生き方をしたいと思う純一(春田純一)は、ある日ボクシング大会を見に行き…

詳細情報
番組内容
 智恵子(池上季実子)が購入を希望している、イギリスで販売中の家具が手に入らない可能性が出てくる。現地での交渉が必要となり、智恵子は純一(春田純一)に、一緒にイギリスに行ってくれるよう頼む。
 純一は内心焦っていた。仕事に燃える智恵子だけでなく、ウガンダに行くため語学の勉強を始めた香織(榊原郁恵)や、翔也(小林豊)をメジャーなアーティストにするため、生き生きしている和子(宮崎美子)を見て、
番組内容2
自分も悔いの無い生き方をしたいと思っていたのだ。弁護士を辞めた晃司(宅麻伸)もまた、夢を実現させるためチェロ作りに打ち込む。楽器作りに子供みたいに夢中になる晃司をみて、香織は晃司がこれからの人生に希望を持っていると知り嬉しくなる。笑顔で晃司のことを話す香織に智恵子は、「まるで好きな人のことを話しているようだ」と茶々を入れる…。
番組内容3
 ラストシーン、リングサイドで「僕は逃げたんじゃない…」とつぶやく純一。そこに香織と智恵子が現れ…。つぶやきの真相は次回明らかに…。ラストシーンまでどうぞご期待ください。

※第31話【5月11日(月)放送】と第32話【5月12日(火)放送】はドラマ内の同じ時間を異なる人物の視点で描いています。尚、放送中に表示されている第31話のサブタイトル“夢望”(ゆめみ)、これは造語です。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
【公式サイト】
http://tokai−tv.com/platinumage
【公式ツイッター】
@hirudoraTokaitv
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@hirudora
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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