台風6号が接近する沖縄。
暴風や高波などに警戒が必要です。
こんばんは。
ニュース7です。
強い台風6号が接近しています。
こちらは現在の沖縄・石垣島の様子です。
風の音が少し聞こえてきます。
台風が5月に沖縄・奄美に近づくのは、4年前の平成23年以来で、暴風や高波などに警戒が必要です。
一方、西日本や東日本でも、あすからあさってにかけて、大気の状態が不安定になる見込みで、気象庁は、今後の情報に十分注意するよう呼びかけています。
近づく台風6号。
沖縄・石垣島では、日中、船を固定するなど、備えが進められてきました。
鹿児島では、フェリーが欠航するなど、交通への影響が出始めています。
台風6号はきのう、フィリピンのルソン島北部に上陸。
暴風雨になりました。
国家災害対策局によりますと、台風の影響で2人が死亡し、4000人近くが避難しました。
強い台風6号は、午後7時には、沖縄県の西表島の南南西の海上を、北北東へ進んでいると見られます。
中心の気圧は955ヘクトパスカル、最大瞬間風速は55メートルです。
あすの未明にかけて、暴風域を伴って、沖縄県の先島諸島に接近し、あすには、沖縄本島地方や鹿児島県の奄美地方に近づく見込みです。
その後、日本の南の海上を進み、あすの夜には温帯低気圧に変わり、その後、低気圧として再び発達すると予想されています。
沖縄本島の豊見城市です。
植えたばかりの作物が風の影響を受けないよう、カバーをかけていました。
沖縄県ではこれから、鹿児島県の奄美地方では、あすの朝から暴風が吹く見込みです。
あすにかけての最大瞬間風速は、沖縄県で60メートル、奄美地方で40メートルに達すると予想されています。
沖縄県と奄美地方では、あすは1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
一方、西日本や東日本の広い範囲でも、あすからあさってにかけて、大気の状態が非常に不安定になる見込みです。
前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むためです。
西日本ではあすの朝から、東日本ではあすの夕方から、太平洋側を中心に、雷を伴って激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は台風が近づく沖縄・奄美では、暴風や高波に警戒するとともに、あすは広い範囲で激しい雷雨による土砂災害などに、十分注意するよう呼びかけています。
では台風による大雨や暴風の見通しについて、気象情報担当の寺川さんです。
このあと、台風の接近とともに、沖縄や奄美では、急速に風が強まる見通しです。
また台風から離れた地域でも、大雨への警戒が必要となります。
今夜9時の雨雲の予想です。
台風本体の雨雲が先島諸島に近づきます。
また、前線による雨雲が西日本に近づく見通しです。
この前線に向かって、台風周辺の大量の湿った空気が流れ込みますので、この前線周辺でも、雨雲が発達をして、短い時間に一気に大雨となるおそれがあります。
また、竜巻などの突風の吹くおそれもあります。
では、このあとの前線や台風本体の雨雲の動き、見ていきます。
あすの朝にかけて、台風本体の雨雲は、沖縄本島に近づく見通しです。
また前線による雨雲が九州付近にかかるでしょう。
そしてこのあとです。
あすの昼ごろは、中国、四国地方、奄美付近でも活発な雨雲がかかりそうです。
夕方になりますと、近畿や東海付近でも、激しい雨、あるいは非常に激しい雨の降る所がありそうです。
あすの夜以降は、北日本でも雨足の強まる所が出てきそうです。
特にあすの夕方以降、あさっての朝にかけては、東海や関東の沿岸部を中心に大雨となるおそれがあります。
注意をしてください。
では次です。
次は安全保障法制の整備に向けた与党協議です。
自民、公明両党は、集団的自衛権の行使を可能とすることなどを盛り込んだ、安全保障法制の関連法案について、合意しました。
政府は、今週14日に関連法案を閣議決定し、国会に提出することにしています。
与党協議はきょうで24回目。
去年5月から断続的に行われてきました。
きょうは政府側が、安全保障法制の関連法案のすべての条文を示しました。
法案は、新法である国際平和支援法と、自衛隊法など10の法律の改正を一括した平和安全法制整備法の2本です。
政府側の説明に対して、与党協議のメンバーから異論は出ずに了承され、協議の開始からおよそ1年で、合意に達しました。
与党が合意した主な内容を見ていきます。
今回の安全保障法制の整備、方向性は大きく2つに分かれます。
日本の平和と安全の確保と、国際社会の平和と安全の確保です。
まず、日本の平和と安全の確保です。
焦点の集団的自衛権の行使については、わが国と密接な関係にある他国への武力攻撃により、わが国の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある事態を存立危機事態と位置づけまして、その際には、自衛隊が防衛出動し、武力の行使ができるようにします。
これはすでにある法律の改正で対応します。
次に、外国軍隊への後方支援です。
日本の平和と安全に重要な影響を与える事態を重要影響事態と位置づけまして、周辺事態法を改正して、重要影響事態法とします。
これによって地理的な制約がないことを明確にします。
一方、国際社会の平和と安全を脅かす事態に対処する、外国軍隊への後方支援については、新しい法律を整備します。
これまで、インド洋での給油活動などでは、そのつど、特別措置法を作って対応してきましたが、国際平和支援法という新法を恒久法として制定します。
そして、新法に基づいて自衛隊を派遣する際は、例外なく国会での事前承認を義務づけまして、総理大臣が国会に承認を求めてから、衆参両院はそれぞれ7日以内に議決するよう努めなければならないとしています。
スタジオには政治部与党キャップの曽我記者です。
曽我さん、自民、公明両党、主張の違いはあったと思うんですけれども、それをどう乗り越え、合意に至ったんでしょうか。
相手側の主張の核心部分を受け入れる形で、接点を見いだしてきました。
それが象徴的に見られたのが、外国軍隊への後方支援です。
自民党にとっては、恒久法を制定し、自衛隊の迅速な派遣を可能にすることは、長年の目標です。
公明党内には、当初、これまでどおりの特別措置法で支障はないという意見もありましたが、恒久法の制定を受け入れました。
一方、民主的統制などの3原則を掲げる公明党にとっては、恒久法を受け入れるのであれば、自衛隊の派遣にあたって、例外なく国会の事前承認を義務づけることは、譲れない一線でした。
これに対し、例外を認めるべきだと主張した自民党も、最終的には歩み寄りました。
ただ、後方支援については、恒久法の制定という自民党の主張と、周辺事態法を残すという公明党の主張によって、2つの法律に分かれて規定されることになりまして、政府の担当者からは複雑な法制となり、分かりにくさが増したという指摘も出ているんです。
自民、公明両党のメンバーは、こう話しています。
一方、民主党の枝野幹事長は次のように述べました。
政府は、今週14日に関連法案を閣議決定し、週内に国会に提出することにしています。
安倍総理大臣は、政府与党連絡会議で、今の国会での成立を期す考えを示しました。
再び曽我記者です。
曽我さん、今後の国会論戦ですけれども、何が焦点になりそうですか?
与党協議で詰めきれなかった点を野党側がこれからの国会論戦で突いていく可能性があります。
例えば、焦点の集団的自衛権の行使を巡っては、安倍総理大臣がすでに国会答弁で、中東のホルムズ海峡での機雷掃海は、行使の対象になりうるという考えを示す一方、公明党は慎重な姿勢を崩していません。
野党側がこうした具体的な事例を挙げて、政府の見解を問いただしていく展開が予想されます。
また、野党側は安全保障法制の関連法案をことし夏までに成立させるという、安倍総理大臣のアメリカ議会での演説に強く反発していて、審議の入り口から激しい駆け引きとなりそうです。
関連法案は今後、議論の舞台を国会に移していきますが、安全保障は国民にとって分かりやすいテーマとは言い難いだけに、与野党には分かりやすく、中身の濃い論戦を期待したいと思います。
政治部の曽我記者でした。
次です。
活発な火山活動が続いている神奈川県の箱根山。
箱根町湯本では、きょうも震度1の揺れを観測する火山性地震がありました。
気象庁は、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、引き続き、警戒を呼びかけています。
箱根山の大涌谷です。
斜面から噴き出す蒸気も多くなるなど、活発な火山活動が続いています。
午後2時15分ごろには、箱根山周辺のごく浅い所が震源と見られる火山性地震が発生し、箱根町湯本で震度1の揺れを観測しました。
箱根山の周辺では、山が膨らむ傾向を示す、地殻変動も観測されています。
国土地理院が今月7日に行った衛星によるレーダーの解析では、大涌谷の斜面の直径200メートルほどの範囲で、最大で6センチほどの地面の隆起も確認されています。
その大涌谷には、旅館や住宅などへの温泉供給施設があります。
国土地理院ではきのう2回目となる解析を行っていて、箱根町ではその結果などを受けて、温泉施設への立ち入りを許可するかどうか、夕方から協議を続けています。
一方、今後の火山活動ですが、神奈川県温泉地学研究所によりますと、箱根山では規模の小さい火山性地震が、きょうは午後6時までに160回以上観測され、先月下旬からは2000回を超えています。
この火山性地震について、専門家は。
その上で、地下のマグマなどの動きを示すとされる火山性微動や低周波地震などは観測されていないなどとして、次のように話しています。
気象庁では、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な水蒸気噴火が発生するおそれがあるとして、引き続き警戒を呼びかけています。
次です。
母親の声を業績回復にもつなげたい考えです。
日本マクドナルドは、親子連れの来店が大きく減っていることから、衛生管理の対策などに母親の意見を反映させる新たな取り組みを始めることになりました。
日本マクドナルドは、使用期限切れ食材や、商品への異物混入の問題で、親子連れの来店が大きく減っています。
信頼回復へのヒントを探ろうと、カサノバ社長はみずから店舗に赴き、直接、母親から意見を聞く活動を進めてきました。
透明性があれば、もっと信頼するのではとか、生産者の顔が見えると安心するなどの意見から、食の安全について母親たちに納得してもらえる情報提供が求められていると感じたといいます。
そこで、新たな取り組みでは、料理研究家など6人が、毎月、小さな子どもを持つ母親などと一緒に衛生管理の状況などをチェックすることにしました。
視察する現場は、インターネット上に寄せられた利用客の意見から決めます。
そして、出された改善点を業務に反映させるほか、インターネットでも取り組みの状況を公表するとしています。
母親たちからは。
今回のプロジェクトに参加し、まもなく父親になる放送作家の鈴木おさむさんは。
業績が低迷する中、衛生面に関心が高い母親の意見を取り入れることで、業績回復につながるかが注目です。
次は、NHKの世論調査です。
安倍内閣を支持すると答えた人は、先月と同じ51%、支持しないと答えた人は、2ポイント下がって32%でした。
では、ニュースを続けます。
超党派の国会議員で作る日韓議員連盟は、韓国側の議員連盟とソウルで合同幹事会を開きました。
首脳会談に向けた環境作りに努力することを確認するとともに、韓国が反対している明治日本の産業革命遺産の世界遺産への登録についても、理解を求めました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画。
沖縄県の翁長知事は、アメリカ政府に対し、計画を断念するよう直接求めるため、今月27日から来月4日までの日程で、アメリカを訪問すると発表しました。
詳細なスケジュールはまだ決まっていませんが、国務・国防両省の次官補との会談を求めているほか、アメリカ議会の議員やシンクタンクの研究者とも会談したいとして、日程の調整を進めているということです。
波乱の幕開けとなった大相撲夏場所。
黒星スタートの横綱・白鵬。
2日目は宝富士との一番です。
白鵬は初日、逸ノ城に敗れ、3年ぶりの黒星スタートとなりました。
肩で当たって、もろ差し。
厳しい攻めです、白鵬。
連敗はしません。
白鵬、緊張感を持って土俵に上がったと、一方的な相撲で今場所最初の白星です。
中入り後の勝敗です。
貴ノ岩は返り入幕の場所で初白星です。
遠藤は連敗、千代鳳は左ひざのけができょうから休場です。
逸ノ城は稀勢の里に敗れました。
日馬富士は豪快な相撲でした。
前まわしを引いた、日馬富士。
右をねじ込む栃ノ心。
上手を探る栃ノ心ですが、上手を与えません。
右、下手、日馬富士。
栃ノ心も肩越しの上手です。
つり上げようという栃ノ心ですが、下手投げ。
豪快な投げが決まりました。
大リーグ・レッドソックスの上原浩治投手がセーブを挙げ、日米通算で100勝100セーブを達成しました。
上原は3点リードの9回、3人目としてマウンドに上がりました。
先頭バッターはスプリットで三振。
続くバッターは、サードゴロにしとめて、簡単に2アウトを取ります。
その後、フォアボールを出しますが、上原は落ち着いていました。
最後のバッターを打ち取り、日米通算100セーブ目。
100勝100セーブは、プロ野球で江夏豊さんなど、6人。
日米通算で2人目の達成です。
気象情報をお伝えします。
台風6号はまだ強い勢力を保っています。
このあと速度を上げながら、あすの朝には、沖縄本島に近づく見通しです。
沖縄は予想される風の強さが瞬間的に60メートルと、トラックが横転するような風が予想されています。
台風はこのあと、さらに加速しながら、北東へと進みます。
あすの夜には、温帯低気圧に変わると予想されていますが、西日本や東日本でも風、そして雨に対しての警戒が必要です。
特に雨が強まる時間帯です。
沖縄はこのあと、あすの昼ごろにかけて、西日本はあすの夜にかけて、西から雨の強まる範囲が移動する見通しです。
そして東日本は、特に太平洋側を中心に、あすの夕方以降、あさっての朝にかけて、大雨となる所がありそうです。
ではあすの全国の天気です。
2015/05/11(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽安保法制の関連法案 自民と公明が合意へ 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
詳細情報
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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】寺川奈津美
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