1趣味どきっ! ペットを描こう!第6回「特徴をとらえて色を塗ろう」 2015.05.11


心を和ませてくれる大切な存在ペット。
大好きなペットと暮らす楽しみをもう一つ増やしてみませんか?この愛くるしい姿をイラストや似顔絵にしてみましょう!かわいい動物たちのイラスト。
ちょっとしたコツをつかめばあなたにも簡単に描けますよ。
後半4回はペットの写真を使って似顔絵を描きます。
写真を使うのでこちらも絵心ゼロでも大丈夫。
誰でもこんなすてきな作品が描けちゃいます。
絵が大の苦手な2人。
でもこの日は自慢げです。
すごいなぁ。
自分では鼻の方がうまくできてないと思ったらちゃんとしっかり写ってますね鼻ね。
遠いところを濃くするというのをするとほんとに立体感がモコモコって出てくるんで。
最初のレッスンで描いたこの絵から前回の色鉛筆の作品までこんなに成長しました。
さて今回のレッスンは?今回はアクリル絵の具というのを使ってカンバスに描くという事でこういう感じで…。
えっ…。
全く全然テイストが違うものになっちゃってますけど。
これよく見るプロが描く…。
そうですそうです。
長友さんがアクリル絵の具で描いた絵です。
特徴は色を重ねて塗れる事。
鮮やかで立体感のある絵が描きやすいといいます。
アクリル絵の具は最近では手軽に手に入り広く使われるようになってきました。
水彩絵の具のように水で溶いて使います。
乾いたらすぐ上から重ねて塗れるというのがあるんですね。
そうなんですアクリル絵の具は乾くと色を重ねても混ざりません。
そのため失敗しても上から塗って修正できるのです。
これが出来たらね他の方は「これ描いたの?」と言われるぐらいのインパクトがある絵画だとは思うんですけど。
2人には愛犬を撮影してきてもらいました。
前回終わったあとにね撮ったんですよ。
たまたま舌が出てるシーンを撮ったんですよ。
かわいい。
アンコちゃんね。
やっぱり年齢とともに白くなるんですね。
13歳。
結構お年なんですね。
はい。
具志堅さんアンコちゃんを若々しく描きたいというのが今回の目標です。
佐藤さんは?これリボンちゃんです。
何歳だっけ?もう10歳かな。
性格はもうこの見たまんまの社交的で甘えん坊でマイペース。
いつもリボンはこのアイラインがいつも上手にお化粧してるよねというトレードマーク。
この甘えん坊っぽいところを出したいな〜。
アイラインの部分と目の部分というのが描き分けられるといいですね。
そうですね。
今回も写真のトレースからスタートです。
今回はねカンバスちょっと厚いのでね割としっかり描いた方がいいかな。
写しやすいようにね。
使うのは…画材を扱う店のほか手芸用品店などでも手軽に手に入ります。
カンバスにカーボン紙を載せ更に拡大コピーした写真を載せます。
ずれないようにカンバスと写真のコピーはテープで固定します。
まずは外側の輪郭をしっかりなぞっていってます。
短い毛も意識しながらなるだけまっすぐの線でね単純にグーッと引かないように。
この作業が動物の形はこういう形なんだなというふうに頭の中に印象づける大事な作業でもありますね。
目など細かい部分もしっかりなぞります。
輪郭の線はしっかりした線で明暗の境目は短い線で表します。
佐藤さんどうですか?よいしょ。
うんいいでしょう。
あっここも?あっほんとですね。
そこは大事ですね。
耳と頭の境目など写真では見えてこない「骨格」も描いておくと立体的な表現がしやすくなります。
佐藤さんは色や光の明暗の境目も短い毛のような線で丁寧に写し取りました。
具志堅さんは長い舌や耳の形も上手に写し取れています。
続いて…わ〜ドキドキする!あ〜すご〜い!あっこれ昔…。
我々40年ぐらい前に見た絵の具と違うねぇ。
アクリル絵の具は乾くのが早く固まってしまいます。
そこで「紙パレット」が便利。
机や床を保護して汚れてもいい服装で描きましょう。
じゃあちょっとねこれちぎって使い捨ての…。
あっ1枚ずつなんですか。
それは一つになってるのかと思ったら…。
紙パレットは1枚ずつ切り離して使います。
表のねツルツルのところを使って頂く。
筆は3本用意しました。
広い面を塗るのに便利な平筆を大きさ違いで2本輪郭など細い線を描くのに適した丸筆1本です。
輪郭の線を絵の具でなぞっていきます。
黒っぽい猫なので黒を使い細い丸筆で描きます。
水は筆にちょっとだけ含ませて伸ばしましょう。
そんなにね絶対これどおりになぞらないといけないという事はありません。
最終的にはこの線は消えてしまうぐらいの線なのでほんとに目印です。
こういう短い毛のところはこういう毛でね描いていきましょうね。
チョンチョンチョンチョーンってここ暗いですよ〜暗いのと明るいですよ。
輪郭は全てしっかりとなぞっています。
毛なみや明暗はコントラストが強いところを選んで短い毛のような線で描きました。
2人が描く犬はともに茶系。
輪郭線はこげ茶色にしました。
しゃ〜っ!数十年ぶりに絵の具を使う具志堅さん。
どこから描きましょうか?いい線ですね。
ドキッとした?アハハハハッ!佐藤さんも…。
薄い?先生。
これじゃ薄い?ああそうね。
もうちょっと濃ゆくてもいいかな〜。
輪郭はしっかりと塗っていきましょう。
続いて体全体に…それでですねまあこの子の場合はまあ灰色ですよね。
グレーになります。
このグレーの色の中でも明るいグレーがありますね。
で暗いグレーがありますね。
でもともとのグレーがあります。
写真を見て明るさの強弱を大まかに3つに分けてイメージします。
この猫ではベースの色はグレー。
白と黒を混ぜて塗ります。
まずベースね。
この分量がね大事なんですがこういうふうにベタッと。
塗るというよりは絵の具を置く。
置く。
ペタペタペターッというよりは。
この腹の部分を全体的に使えばしっかり塗れますね。
今描いた輪郭ねここも消さないように。
多少ちょっと白の隙間が出てもいいのでそれは残しておくと。
線の間隔が狭いところは細めの平筆を使います。
場所によって筆を使い分けるのが丁寧に塗るコツです。
コントラストの線だけを残して塗り終わりました。
2人はベースを黄土色に決めて塗っていきます。
筆にも慣れて楽しそうです。
この茶色の黄土色のイエローオーカーという色はほとんどのイヌの犬種で一番使われる色になると思います。
ベースとしてね。
今ファンデーション塗ってる気分なんですよね。
一とおり一応塗りましたけど…。
お〜!いいですね力強い感じになってますね。
あと白いところどういうふうにしたらいいんですかね?ここまで1時間余り。
ここから更に絵が立体的になっていきます。
ここで画家長友心平さんの世界観や作品を紹介しましょう。
長友さんがアクリル絵の具で描いた大きな作品です。
大きな壁面の作品ですね。
日本や世界の町並みや暮らしを幻想と現実を織り交ぜて表現しました。
人々の優しい気持ちや希望を象徴する「天使」がみんなの世界を包んで幸せに豊かになっていくという願いを込めた作品です。
実はこれ最初は全く違う絵でした。
しかし描いているうちに作品への思いがまとまり絵の具を塗り重ねていったそうです。
もともとはですね大きな火をみんなの希望の火を描いてたんですね手で。
それが鎮火していくというかだんだんその火が柔らかくなって水蒸気のようになっていくようなイメージがしたのでその火を消しながらそれが現実的なものと幻想的なものというのが融合されてるふうなイメージになってきたんですね。
先が全く見えないけどその時にたまたまこの黄色がいいなとかこの塗り方がいいなと思った事を手がかりにしていく楽しさというのも絵にはあると思うんですね。
重ねて重ねて失敗してもいいやって。
逆に言うとそっちの方がいい色になる。
絵の具は…それは重ねて失敗しても大丈夫逆にいい絵になるというふうな気持ちで描くとほんとに楽しくなると思います。
こちらもアクリル絵の具を塗り重ねた作品。
この絵に関してはバックがもともとは真っ黒だったんです。
それが真っ赤になったりとか今は黄色になってすごくポップになってるんですけど。
年々変えていってる作品の一つです。
特に動物っていうのはいろいろ遊べるんですね。
ピンクを入れてもいいし黄色を入れてもいいし。
ただちゃんと形がしっかりしてるので遊びやすい素材ではあると思います。
長友さんはアクリル絵の具を使い作品の成長も楽しんでいます。
今度は…この中でもね明らかに影になってる暗いグレーというのを塗っていこうと思います。
まずは顔の下の影。
ここで大事なのは少しかすらせながら下のグレーが少し見えるぐらいに描けるとより立体感が出ます。
平筆の先端を使いベースを塗り潰してしまわないように塗っていきます。
端の部分は地の色となじむように薄く描けるとより立体感を出せます。
暗い部分を塗り終わるとこんな感じになります。
次は地の色に白を足して明るくしたグレーを使います。
こう見るとね目を細めて見るとここすごい明るいですよね。
ねっ!ちょっと白が…。
ほとんど白ですもんね。
うん近い。
ここを塗っていきます。
明るいところは地の色を意識しながらも怖がらずにしっかりと塗りましょう。
3つの色を重ねるだけで立体的な絵になりました。
更にワンランクアップするためのポイントです。
動物…物の周りには光がたくさんあふれています。
それを描くと消えていくような丸みが出てきます。
明るいグレーに更に白を加えて毛並みのように塗っていきます。
暗い部分の輪郭線には明るいグレー。
より自然な丸みが表現できました。
2人のペットでも確認してみましょう。
じゃあまずは佐藤さんのリボンちゃんからなんですがパーッと見てまあこの耳の辺りって暗いですよね。
写真で見るとそんなには…まあ結構明るいんだけど目を細めて遠くから見るとやっぱりちょっと暗いですよね。
なのでこの辺りこれ暗く塗るポイント。
そして…そうですねこの胴体で言うと基本的にこの辺りって結構暗いですね。
佐藤さんのリボン。
暗い部分は茶色で塗ります。
明るい部分はベースの黄土色に黄色を混ぜます。
具志堅さんのアンコ。
暗い部分は茶色。
明るい部分は茶色に黄色を混ぜて使います。
色を作る時のポイントです。
色を明るくする時白を入れるとくすんだ色になってしまう場合があります。
今回は光が当たっている部分なので茶色に黄色を混ぜて鮮やかさを保った明るい色にします。
黄色ではなくオレンジを加えると更に鮮やかさが増します。
2人とも光と影を塗り分けていきます。
だんだん立体的になってきましたね。
少しこれだと弱いかな。
あっ!これぐらいまで。
あっ!まあ消せますからね。
あ〜先生!ここで長友さんが慎重な佐藤さんに初めて手を入れました。
え〜!アハハハハッ…細かく描いてたのに…。
白い部分は「大胆に白く!」がコツです。
いよいよ…目は表情を決める大事な部分。
長友さんはこの5色を用意しました。
青そして黄緑少し足します。
青と黄緑を混ぜ瞳の周囲の上側を塗ります。
下側は反射している光があるので水色で明るめに。
白で光の玉を同じ方向を向くように入れます。
黒い瞳をしっかり塗ると表情が出てきます。
そしてこの水色よりももっと明るいちょっと白いところありますよね。
ほんとに明るい色があります。
ここは水色に白を混ぜてより明るい水色にして反射してる光を描き込みましょう。
最後にひげですね。
ひげはほとんど透明なので光が当たってるところしかひげはあまり見えないんですよね。
一方方向じゃない。
必ず曲線になっていろんな方向に広がってます。
ロシアンブルーの完成です。
2人も最後の仕上げです。
瞳瞳のまわり光の玉写り込みなどを描いて仕上げます。
命を吹き込む瞬間ですね。
真っ白?真っ白ですね。
すごいなぁ。
ちょっと黒で周りを…。
少しこの丸をちっちゃくしましょうか。
もう一回りちっちゃい方がいいかな。
黒で。
周りを削っていく感じですね。
そうですそうです。
そうですね上の方もちょっと削っていって。
あっいいですねぇ。
いい大きさ。
一方佐藤さんは…。
写り込みを慎重に表現しています。
出来ました!お疲れさまです。
ありがとうございます!どういう出来になったか見せて下さい。
よろしくお願いします!はいありがとうございます。
ジャンッ!こんな感じになりましたね。
すご〜い!少し遠くから見てみましょうね。
いや〜!最後まで分からなかったんですよ。
目を最後描いたらアンコちゃんがね最初の頃の目にそっくり。
今もね似てはいるんだけど。
5歳6歳。
あ〜若い頃ねまだ。
具志堅さんの脳裏には出会った頃の若々しいアンコのイメージが焼き付いていました。
飼い主だからこそ描ける絵ですね。
これだよねピンシャーっていうのはね!そう最初の頃のピンシャーこんな感じだったな。
佐藤さんのわんちゃんは?あっリボンだ!アッハッハッハ!すごいねぇ!すごい何て言うんですかね…リアルっていうかね。
そこまではっきり白って入れていいのかなと思ってたんですがこうやって見るとあっ当たってるでそれによっての影が出てるというのが分かるんで思い切って入れるという事がこのアクリル画ではすごい重要なんだなというか。
アクリル画に出会った事によって思いっきり表現できるっていう快感をちょっと覚えました。
しっかり最後まで明るい・暗いも描けたし最後の目をキリッと入れて生き生きとした表情になりました。
とても上手に描けたと思います。
皆さんもアクリル絵の具で自分のペットの絵是非描いてみて下さい。

(テーマ音楽)2015/05/11(月) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
趣味どきっ! ペットを描こう!第6回「特徴をとらえて色を塗ろう」[解][字]

簡単に、しかも、かわいく身近な動物・ペットの絵が描けるようになるシリーズ。絵が大の苦手という人でも、写真を使って誰でもうまく似顔絵が描ける方法を紹介します。

詳細情報
番組内容
身近なペットを、かわいいイラストや絵に描いてみたい。でも、自分には絵心がない。そんな人でも、自信が持てるレッスンです。コツをつかめば、誰でも、ステキなイラストが描けます。第5回〜8回の講師は画家の長友心平さん。生徒は動物が大好き、でも、絵は苦手という具志堅用高さんと佐藤藍子さん。第6回は、写真をなぞってカンバスに下絵を描いた後、アクリル絵の具で色を塗っていきます。失敗したら塗りなおせるので簡単!
出演者
【講師】画家…長友心平,【生徒】具志堅用高,佐藤藍子,【語り】相沢舞

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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