・「ポッカポッカポッカポカポカ」・「きみもポッカポッカぼくもポッカポッカ」・「オーサンシャインデイズ」「雪とけて村いっぱいの子どもかな」。
みんな。
春っていうとどんなけ色を思いうかべる?日本には四季おりおりの風けいやかんじたことをとってもみじかい言ばでひょうげんするほうほうがあるの。
それが俳句。
せかいでもっともみじかい詩ともいわれているんだって。
どんなけ色なのかそうぞうしてみよう!
(鳥のなき声)
(子どものわらい声)
(水がながれる音)春が来て雪がとけ子どもたちが大よろこびで外であそびはじめた。
村じゅう子どもでいっぱいだ。
江戸時代の信濃の国今の長野県に小林一茶という人がいました。
一茶が村の風けいを見てよんだのがこの作ひんです。
「雪とけて村いっぱいの子どもかな」。
(鳥のなき声と子どものわらい声)
(水がながれる音)五七五の十七音で作る俳句。
むかしも今も多くの人が詠んでいる。
俳句にはルールがある。
その一つが季語。
季せつをあらわす言ばのことで俳句にはかならず入れることになっている。
たとえばこの俳句の季語はこれ。
雪がとけることつまり雪どけは春の季語だ。
春の季語。
菜の花がさいている。
月が東からのぼり日が西にかたむいている。
江戸時代に与謝蕪村という人が菜の花とうつりかわる空のようすをよみました。
「菜の花や月は東に日は西に」。
(風の音)季語はおよそ3万あるといわれている。
それをまとめたのが「歳時記」で春夏秋冬をあらわす言ばが書いてある。
これは江戸時代の「歳時記」。
当時の人たちがどんな言ばに季せつをかんじていたのかがわかる。
そして今の「歳時記」。
新しい季語もとう場している。
4月に行われる「入学式」は春の季語。
「アイスクリーム」はもちろん夏の季語。
時代とともに季語もうつりかわっているのだ。
春の季語にはこんなものもある。
バンバン言ってこう。
小鳥。
「り」はりす!「す」すいか。
からす。
ぶらんこを高くこぎ上げながらあいさつをしているよ。
まるでえ顔がこぼれおちてきそうだ。
風船を手放したらどんどん空にのぼっていく。
ここが空がはじまる場しょ岸べのような気がする。
うん?かぶと虫?あ!夏が来てるんだ!
(せみのなき声)糸がぴんとまっすぐになっている。
その先にはひっぱっている甲虫。
見わたすかぎりの力強いみどりにかこまれて小さなわたしの子どもにはじめて歯が生えてきた。
ああ〜っ!2015/05/11(月) 09:50〜10:00
NHKEテレ1大阪
おはなしのくにクラシック「雪とけて〜俳句(1)春・夏」[解][字]
たった17文字で豊かな世界を表現する世界最短の文学、俳句。江戸時代から近代以降の名句を、春・夏を中心にバリエーション豊かに紹介する。出演:華恵 語り:小林ゆう
詳細情報
番組内容
江戸時代から近代の春・夏の俳句を紹介する。蕪村や一茶の句は、江戸時代の情景を詠んだものでありながら、今の時代にも十分当てはまる普遍性がある。朗読はエッセイストの華恵(はなえ)。一つの俳句を繰り返し読み、そこから広がるイメージを、実写やCGなどの映像を駆使して表現する。スタジオには春・夏の季語を多数合成し、季節の言葉の豊かさを伝える。(小林一茶・与謝蕪村・炭太祇・上田五千石・高野素十・中村草田男)
出演者
【語り】小林ゆう,【朗読】華恵
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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