夢の扉+【中井貴一▼痛くない!?“針のない注射器”開発】 2015.05.10


チクッと刺さるあの痛さ
注射の怖さの99%が針にある
今開発中のこの注射器
まるでスポイト
先端から出るのは…
なんと泡
シャボン玉のような注射器これなら怖くない
生みの親は工学博士
町工場で生まれ育ち名門ロンドン大学で学んだリケジョが
驚きの泡と出会った
不思議な泡の力で痛くない注射器を
Ihaveadream
まるでピストルのように見えるこの器具
実は古い注射器なんです
そもそも注射っていつ頃生まれたんでしょう?
こちらの注射器は…
注射器が誕生した頃は針が太くて直径2ミリもあった
体を切り開いてズブッと刺したという
その後針はより細く進化していく
細いほど痛みが少ないからだ
それは世界の研究者が長年追い求めてきた夢でもある
以前番組に登場した青柳先生が注目したのは…
実は蚊は3本の針を使って
左右の細い針で少しずつ皮膚を掘り進めるため痛みがない
その動きを徹底分析
蚊の針にそっくりな細い注射針を
3Dプリンタで作り上げた
本当に蚊と同じ形状の針を作って今それを実験してます
さらに針すらなくしてしまおうというのが
今回の主人公山西陽子だ
どうもすいませんお疲れさまですすいませんちょっとミーティングが延びちゃって
ちなみに先生…
目つぶっちゃいますねどうしてもはい怖いですよね先端がブチューッと刺さってるところは
開発中の注射器
確かにあの怖い針がない
ならばどうやって薬剤を体内に入れるというのか?
こちらを人の肌と想定
光に反応し青く光る薬剤を注射する実験だ
注射器の先端を軽く当てるだけ
本当にこれだけで注射できたんですか?
じゃあ見てみますか蛍光画像を少し強めにしてうんいいんじゃない
青く光る部分が注射された薬剤だ
断面を見てみると
薬が内部にまで入っていることがわかる
針がないのに一体どうやって?
針のない山西の注射器の秘密とは…
それは1000分の1ミリ単位の泡を発射
この泡が皮膚に小さな穴を開け薬剤を注入するという
その名は…
山西のオンリーワンの技術だ
一見針に見えるが
これが技術の鍵となる電極
薬剤の中で電気分解を起こし小さな泡を発生させる
この泡が皮膚めがけ高速で発射
でもちょっと待って
泡って皮膚にはじかれないんですかね?
気泡がはじけて穴を開けるんですけどそのはじけた角のようなものが入っていってると
その角とは発射された泡が
皮膚に当たった瞬間に突き出た先端部分
これが皮膚に穴を開けるという
そこに薬剤をまとった小さな泡が次々に飛び込んでいく
その数は数万個に上るが泡は収縮して消えてしまうため
体への影響はないという
何よりポイントは穴の小ささ
注射針は細いほど痛くないとされる
一般的な注射針は直径0.5ミリ
山西が開けた穴はおよそ0.06ミリしかない
ラットの筋肉とかに打たせていただいたこともあるんですが試薬のようなものが入っていることが確認できてますので
目指すは人への臨床
夢は…
私たちが痛いと感じるのは
体中にある痛点というセンサーが刺激を受けるから
手の指先なんかも非常にたくさん分布していることがわかってます
直径1ミリほどの痛点が
皮膚の下に300万個も散らばっているんです
従来の注射器の太さでは
どうしても痛点に当たり痛みを感じます
しかし泡で開けられた穴の大きさは
最小0.06ミリなので痛点に当たる確率が低く
当たったとしても刺激するポイントが少ないため
痛みも少ないそうです
痛くない注射という夢の実現のため
より多くの医療関係者に知ってもらいたい
山西ですよろしくお願い申し上げます先生からお話は伺いました
山西の注射器に興味を持ったという山藤医学博士
薬学の権威として知られる人物だ
理解を得られれば大きな力になる
ちょっと見ていいですか?どうぞ先端の気泡発射部になるのでやった人は「注射打ったな」って感覚になるんですか?実際にまだ臨床しておりませんのですばらしいことだなと思いますよ
面会は好感触のうちに終わった
緊張した…緊張してたでしょ?臨床試験につながっていけるような開発にとって非常に重要なポイントになったんじゃないかなと思います
山西の1日は想像以上に忙しい
准教授として教べんをとり
いくつもの研究を学生たちと進めている
誰とでもやっぱり垣根なく先輩後輩とかなくて教員なくてみんな同じ研究者として研究生活を送っていただきたいなというところです
学生は自分と同じ研究者だ
だからこそ学生たちとの時間に熱が入る
結果的に1人でできる事務処理は
いつも深夜になってしまう
朝方に研究室を出ることもしばしば
細切れに寝てるんでこのいすが倒れるので
(スタッフ)ちょっと見せてもらってもいいですか?えーッ!こんな感じで倒れるので非常にいいですよね学生のディスカッションを先にしたいのでこっちを頭使いたいじゃないですかこっちはアイドリングでやりたいじゃないですかもう全然…どうでもよかないんですけどあの…できるだけあの…お疲れさまでした乾杯!
そんな山西を教え子たちはどう思っているのか
優しい感じですねはい優しくてしっかりしてる感じです親身になって一緒に考えてくれるんでありがたいですそう言っていただけると
山西の実家は東京郊外の町工場だった
へえ〜これ削ってくんだすごいですねいや懐かしいんですよねもうホントに
幼い頃から機械油のにおいをかぎ
工作機械の音を聞いて育った
来る来る来ますよ
それは小さなもの作りの世界
すごいじゃないですかちっちゃいものボコボコボコボコワクワクするというかいろんな複雑な形が出来上がってくること自体がすごくおもしろいなって…
お父さん子だった山西は毎日のように工場に通っていた
機械をいっぱい見せてくれるというのが結構あったんで
町工場育ちの山西
ごく自然に工学の道を選んでいた
大学を卒業後単身ロンドンに渡り
博士号の取得に挑んだ
あッやせてる私がいますよ別人のような私がいますよ学生時代の若すぎでしょっていう写真ですよ93年ですよいや映さないで比較しないでくださいすっごい挫折しましたよめっちゃ挫折しましたよ入ってからわけわからない状態ですよねまず最初に言われたのは英語勉強しろってとにかく英語を何とかしろってお仕事任せられないから電話の応対さえできないじゃないかって言われて
山西が学んだロンドン大学は1836年に創立された名門
そこで流体工学を研究するが
英語もままならず結果も出せない
もう真っ暗闇何も手につかない
そのとき山西を見かねた仲間が語りかけた
「ヨーコ」
励ましの言葉だと思うんですけれども何かしないとっていう状況的に何もできなくても何かしないとっていうような
立ち止まっていてはだめだ
山西が飛び込んだサムシングはミクロの世界
それは幼い頃町工場の小さなものづくりと似ていた
挑んだのは…
これを細胞に穴を開けられるぐらい小さくすれば
先端医療にも貢献できるはず
一生をかけてもいいオリジナリティーあふれる研究だと信じた
ところが…
電気メスを改良しては
小さな細胞に穴を開けようと試みた
それは1000分の1ミリ単位の穴
簡単に開くわけがなく失敗の連続だった
でも諦める気はさらさらない
3年もの月日がたとうとしたある日のこと
メスの先端が吹き飛ぶというアクシデントが
何が起きたのか確認すると…
小さな泡が細胞めがけて飛んでいった
その泡がきれいな穴を開けていた
山西の執念が引き寄せた偶然の発見が
その後の研究を飛躍させた
いろんな方がいろんなことをやりたいって言ってくれるような技術だったっていうのがすごくうれしくてそれ使ってみたいというような技術今になって思うんですけどそのときはわからなくて
そんな泡の力を生かした数々の分野のプロジェクトが
山西を中心に始まっている
密にやってる方もアドバイスをいただいてる方も含めて5ヵ所から10ヵ所程度だと
多くが公表できない極秘プロジェクトだ
その一つが遺伝子工学の分野
用意されたのは…
今度はどんな無限の夢が広がるのか
不思議な泡を発見した山西
直径1ミリのアフリカツメガエルの卵子に
ミクロの穴を開けるという
発生させる泡は
これまでの実験よりもさらに小さい
穴の大きさは1000分の1ミリ単位
遺伝子工学での応用が期待されるという
全くダメージが少ない形で入れていくようなレベルのインジェクションになりますもうちょっとダメージ小さくできそうですけど一応合格ですかねうれしそう
山西の泡に期待を寄せる共同研究者の赤木博士
家畜の繁殖を研究するため
細胞から核を取り出す高度な技術がある
現在は針を使って細胞に穴を開けそこから核を押し出す
それが山西の泡だと作業はシンプルに
青く染められた核付近にミクロの泡を打ち込む
泡で核をはじき出すことができた
山西の技術がさらに進化し
あらゆる細胞にミクロの泡を打ち込むことができれば
遺伝子レベルでの治療や
細胞単位のがん治療も夢ではないという
再生系の…
夢膨らむ山西の研究
痛くない注射もその一つだ
子供が病院嫌いになると本当に病気のときにすごく通いづらくなるので注射をきっかけに病院嫌いにならないように痛くない注射の方がありがたいですね親としては痛くない注射器の方がいい?うんホント針を見た瞬間に大泣きなんですけど針のない注射があればいいなって思います痛くない注射だったら大丈夫?うんはいまさか現場の声を痛そうでしたねでも超かわいいですね挫折がいっぱいあった中でそれを乗り越えた後の達成感というか乗り越えた後また次の挫折が待っているんですけどでも乗り越えていけば何か次待ってるみたいな
挫折を乗り越えれば何かが待っている
今山西がそれを一番伝えたい相手
それは未来を担うリケジョたちだ
人生長いですのでそのときに何が重要かというと…すごく重要なポイントになると思います大学に入学することが進路を決めることではないと皆さん知っておいていただくといいかなと思います人とは違う何かを女性だからこそ持っておいた方がいいと思うんですよね
挫折を恐れることなく
一生をかけられるようなオリジナリティーを
Dosomething
山西は何かをやってみることでつかみ取ってきた
そしてこれからも
いいねこれいいね
次回は筋肉に秘められた驚きの機能
実は筋肉には様々な病気から私たちを守ってくれる
重要な役割があった
筋肉から病気を治す最新研究を追った
ナレーターは彼にバトンタッチ
2015/05/10(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【中井貴一▼痛くない!?“針のない注射器”開発】

ヒミツは、“泡のチカラ”!〜オンリーワンの技術で挑む

詳細情報
番組内容
子どもも大人も、チョット苦手な注射。
「注射って痛い」「針が怖い・・」。そんな思いをしなくてもいい日がくるかもしれない。
工学博士・山西陽子が開発しているのは、なんと、“針がない注射器”だ。注射の痛みを無くそうと、様々な研究が進められているが、山西の技術は、ほかに類を見ない。そのヒミツは、“泡が持つ不思議な力”。
番組内容2
1000分の1ミリ単位の気泡を利用して、薬剤などを注入するというが、針がないのに、いったい、どうやって泡で注射できるのかー?

名門・ロンドン大学で博士号を取得した山西。しかし、その研究生活は挫折の繰り返し・・。
そんな彼女をどん底から救ったのは、イギリスで出会った友人の一言だった。
『Do something(ドゥ サムシング)』〜たとえ何もできなくても、何かやってみよう!
出演者
【ドリーム・メーカー】 芝浦工業大学工学部・機械工学科  准教授 山西陽子
【ナレーション】中井貴一
音楽
小田和正「やさしい雨」
公式ページ
◇番組HP http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/
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@yumetobiplus

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制作
【制作協力】TBSビジョン
【製作著作】TBS
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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