ニュース 2015.05.09


こんにちは。
正午のニュースです。
沖縄県を訪れている中谷防衛大臣と翁長知事が、きょう初めて会談しました。
中谷大臣が、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設について日米同盟の抑止力の維持と普天間基地の危険性を除去するための唯一の解決策だと確信していると理解を求めたのに対し翁長知事は移設は不可能であり絶対に反対するとして、計画を断念するよう求め平行線に終わりました。
会談は30分余りにわたって行われ中谷大臣は沖縄の基地負担の軽減はアメリカと協議しながら、実現可能なものから着実に実施しており、力を入れているが一方で政府としては国民の命を守り、暮らしを守るため抑止力を維持するという安全保障上の責務も負っていると述べました。
そのうえで中谷大臣は、普天間基地の移設計画について、日米同盟の抑止力の維持と普天間基地の危険性を除去するための唯一の解決策だと理解を求めました。
これに対し、翁長知事は辺野古への移設が唯一の解決策だと日米両政府が固執するのは日米安保体制に大きな禍根を残す、防衛大臣の説明でも納得できないとしたうえで次のように述べました。
翁長知事は計画を断念するよう求め、会談は平行線に終わりました。
この問題を巡っては先月の日米首脳会談で安倍総理大臣が、移設の実現が唯一の解決策だという考えを示したことに翁長知事が反発しており中谷大臣の今回の沖縄訪問には、政府として沖縄県側と粘り強く対話を続けていく姿勢を示すねらいがあるものとみられます。
神奈川県の箱根山では、午前中だけで100回を超える火山性地震が観測されるなど活発な火山活動が続いています。
気象庁は、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生するおそれがあるとして引き続き警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと箱根山では、引き続き活発な火山活動が続いています。
神奈川県温泉地学研究所の観測では地下の浅いところを震源とする規模の小さな火山性地震がきょうは午前11時までに120回発生しています。
また大涌谷付近を中心に山が膨らむ傾向を示す地殻変動も観測されています。
気象庁は今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な水蒸気噴火が発生するおそれがあるとして、引き続き箱根山に噴火警戒レベル2の火口周辺警報を出し、噴火に伴う噴石などに警戒するとともに、自治体などの指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
地元の箱根町は、噴火警戒レベルが2に引き上げられてから初めての週末を迎えました。
箱根町は大涌谷以外の観光地は安全が確保されているとして、観光客に不安を与えないよう引き続き、ホームページなどで正確な情報発信に努めることにしています。
国内のおよそ150の動物園や水族館でつくる団体が加盟する国際組織から一部の水族館が、湾内に追い込む漁で捕獲したイルカを入手していることが倫理規定に違反するとして、改善されなければ除名すると通告を受けたことが分かりました。
日本動物園水族館協会によりますと加盟しているおよそ30の水族館の一部では和歌山県太地町で湾内に追い込んで捕獲する追い込み漁でイルカを入手して飼育しています。
この入手方法について、団体が加盟する国際組織の世界動物園水族館協会から先月21日、倫理規定に違反するとして会員資格を停止され1か月以内に改善されなければ除名にすると通告を受けたということです。
国内の水族館ではイルカの繁殖する設備を持つ水族館が少ないことから、通告に従い太地町で捕獲されたイルカが入手できなくなると運営にも影響が出る懸念があるということです。
一方で国際組織から除名されると海外から希少動物などを繁殖する協力を得られなくなる可能性があるということで、団体は、加盟しているすべての施設に意向を確認したうえで対応を判断することにしています。
今回の通告について日本動物園水族館協会はこれまでも追い込み漁がイルカに負担をかけないように改善することや繁殖に力を入れることなどを説明してきたが認めてもらえなかったのは残念だとしています。
自動車の環境規制が世界的に厳しさを増す中トヨタ自動車はマツダとの提携関係を拡大し燃料電池車やエンジンの技術を相互に提供するなど、環境分野での協力を強化する方向で検討を進めていることが分かりました。
両社は、トヨタがハイブリッド車の技術を提供しているほかマツダはメキシコの工場でトヨタブランドの車を生産することで合意していますが関係者によりますと提携関係をさらに広げ環境分野での協力を強化する方向で検討を進めているということです。
具体的にはトヨタが水素を燃料とする燃料電池車の技術を提供する一方、マツダからは低燃費を売りにした独自のエンジン技術の提供を受けることなどを検討しているということです。
提携拡大が実現した場合トヨタにとっては、ガソリン車やディーゼルエンジン車の環境性能が一段と高まるほかマツダにとっては巨額の開発費を必要とする燃料電池車の技術の確保につながるものとみられます。
自動車の環境規制を巡っては、アメリカのカリフォルニア州で大手メーカーが環境に配慮した車の販売を増やさなくてはならないなど世界的に厳しさを増しています。
TPP環太平洋パートナーシップ協定を巡ってアメリカのオバマ大統領は日本では牛肉やワインの価格が高いなどと述べ、関税を引き下げ日本の市場に、アメリカの農産物などを売り込むためにも交渉を妥結させる必要があると強調しました。
アメリカ西部のオレゴン州で8日演説したオバマ大統領。
TPP環太平洋パートナーシップ協定について歴史上最も高い水準の進歩的な貿易協定になると指摘しました。
そしてアメリカの農産物や製品を日本の市場に売り込むためにもTPP交渉を妥結させる必要があると強調しました。
また大統領はアメリカが世界経済のルールを作らなければならない。
そうしなければ、中国がみずからに有利なルールを作りアメリカの商品は締め出されてしまうと訴えました。
(拍手)2015/05/09(土) 12:00〜12:15
NHK総合1・神戸
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ニュース/報道 – 定時・総合

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