3東北発☆未来塾 ドリアンさんと行く!言葉探しの旅▽“足りない”からスタート 2015.05.09


どーも!「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どーも。
あれ?今月も演劇のチカラ?いや違います違います。
え?これはですねある映画の試写会なんですね。
この映画の原作者が今回の未来塾の講師なんです。
え!三つ編みでセーラー服のかわいい女子高生が原作者?違います違います。
絶対違うでしょ!隣のガタイのいい人ですよ。
こっちの人?女子高生を守るSPかと思った。
違います。
作家の…・「ときめきを消すことはできない」エイドリアーン!3月にやりましたよそのボケは。
やりました?3月でやってますから。
ドリアン助川さんはですね「叫ぶ詩人の会」として一世風靡をした詩人でありパフォーマーでもあります。
エイドリアンは東北とどんな関係があるの?ドリアンさん。
ドリアン。
3年前自転車で東北を旅されたんですね。
マジで!しかも折りたたみ!そうなんですよ。
肌で感じた震災を雑誌やステージで表現されてきました。
今回は小説歌詩など一貫して言葉にこだわり続けているエイドリアンさんから言葉のチカラを学びます。
ドリアンさん。
ドリアンさん。
さすが「叫ぶ詩人」。
言葉が熱いですね。
ドリアンさんと行く言葉探しの旅。
スタートです!
(一同)東北発☆未来塾!・「未来はあるあるあるきっとどんな時も」・「It’sfineday.It’sfineday.Everyday!」ドリアンさんと行く言葉探しの旅。
言葉を使った表現の世界に興味を持つ6人の塾生が集まりました。
津波で家を失った学生や震災直後からボランティアを続けている学生。
震災をテーマに詩を書き続けているメンバーもいます。
講師のドリアン助川さん。
完全にスタンバってます!おはようございます。
(塾生たち)おはようございます!はじめまして。
はじめまして!私がドリアン助川と申します。
言葉を紡いだりそれを舞台にのせて生きてきた人間です。
講師である私が何か自己紹介の代わりに作品を発表したいと思うんですけどもここからずっと先に行くと宮古という所がありまして…父と母が若くして私を作ってしまったものですから忙しい時とか親戚の家にいた日々が多くありました。
当時潮が引いた時に…子ども心にね何かこう人の命がなくなってしまったあとに別の何かに転生する象徴のようなものに見えたんです。
ドリアンさんが幼い頃心に刻んだ命の不思議。
震災から2年後詩にしました。
…という詩なんですけども。
(笑い声)ちょっとこっち来て下さい。
この海がもう何十メートルも盛り上がって来るような事が4年前にあったわけですけども。
そういったものを言葉にするためには時間かかると思うんですね。
すぐに言葉にできる事と10年も20年もかかって言葉にできる事とがあると思うんです。
しかしいずれにしろ皆さんの1回きりの生の中で口に出していく言葉書く言葉というのは皆さんが生まれる前からずっと皆さんを待っていた皆さんの味方です。
決して敵ではない。
皆さんの人生を支えるために言葉があると僕は思ってます。
きょうから改めて…ドリアンさんが作った詩。
よく見るとちょっと変わったところがあります。
「虹」が妙に小さいしがんばるじゃなくて「がんぱる」。
実はこの詩の不思議さには理由があるんです。
その理由を教えようとドリアンさんは大地震と津波で壊滅的な被害を受けた釜石の中心部に塾生たちを連れてきました。
訪れたのは津波が2階部分まで押し寄せた印刷所。
震災前昔ながらの「活版印刷」を行う所として知られていました。
これがですね…。
これ大きいです。
ちょっと持って。
活版印刷には鉛でできた「活字」と呼ばれる文字を使います。
活字を順番に並べて作るのが活版。
その上にインクを付け版画のようにするのが活版印刷です。
あの…大震災により7万本の活字の多くが壊れ処分される事になりました。
その時たまたま瓦礫撤去のボランティアに来ていた人がまだ使えるものを選び出しあるプロジェクトが生まれました。
生き残った文字を使ってドリアンさんをはじめ12人の作家が詩を作ったんです。
ひらがなもそろっていない限られた活字。
でも詩人たちはその中に東北への思いを込めました。
この「虹」という字だけでかいのがなかったの。
それからさっきね「がんぱるない」って言った思うんですけどもう「ば」がなかったんです。
「ば」がいくつしかなくて「がんぱるない」になったんです。
ドリアンさんは言葉探しの旅のスタートに当たって塾生たちに「足りない活字」に挑戦させます。
それではきょう今からここで足りない活字のためのことばというひとつのトライアルをやってもらうんですけども。
改めましてここで「足りない活字」のルールをご説明しましょう。
ご存じのとおり使える活字の数が限られています。
例えば「あ」の数は6つしかないのでひとつの詩の中で「あ」は6回しか使えません。
漢字は少なく「ぱぴぷぺぽ」は1つずつ。
小さい「っ」や「ゃ」はひとつもありません。
自由に書こうと思っても活字が足りません。
これは結構負荷です。
わりと難しいです。
こういうふうに書きたいのに「え〜活字がない」って。
これをくぐり抜けていく中で「足りない」っていう問題と直面していくわけ。
え〜ちょっとそれに関連する事なんだけど。
どう足りない何かある?自分に厳しくなりきれないところとかは足りないと思いますね。
行動を起こす勇気。
「やろう」と思った次の行動がとれない。
理想がない。
きょうは足りない事を感じてる皆が足りない活字に挑むんだよ。
(笑い)そういう日なんだよ。
ひとつ思い浮かべてほしいのはえ〜例えば俳句…575。
それから短歌。
57577とありますね。
何らかの制約があるという事ってとてもすばらしい事だと思うの。
そこに挑む事によって皆さんは翼を得られるかもしれない。
だからこれは悩んで下さい。
苦しんで下さい。
詩のテーマは「今の自分」。
たとえ活字は足りなくとも自分なりの新たな表現を目指せ。
いきなり作品にしなくていい。
まず言葉の断片をいっぱい書き出してみよう。
そしてそれから後で作っていく世界で全然いいです。
(塾生)はい。
(笑い)やっぱり難しそう。
M−1王者のサンドさん。
足りない活字でコント作れます?そりゃ難しいわねぇ。
実憂ちゃんね。
小さい「っ」がなくて「ぱ」が1個だから「ぱいおつがいっぱい」ってセリフが無理だもんね。
どんなコント作ろうとしてんのおまえ。
何だそれ。
塾生苦労してるよ。
「ぱいおつ」使えないから。
いやいや「ぱいおつ」使えませんから。
あれ?もう活字が足りなくなりそうな塾生がいますね。
「おいしい」とか「かわいい」とかそういう言葉をたくさん使ってしまって。
123…。
…9。
9個使ってる。
やっぱ使うわ。
谷川先生1個しか使ってない。
タイトルは「たりる」。
83歳の詩人さすがです!30分たってやっと書き始めた塾生がいます。
(塾生)どこがどこなんだか…。
まっいいっか。
迷わないでね。
はい。
がんばります!本当に外に出ちゃいました。
つられて出てきたのは沖縄出身の後藤大希さん。
バブル時代のトレンディドラマみたいなノリですが後藤さんヒントをつかんだみたい。
今ちょっと出て煙がいいなぁと思いました。
鉄の町じゃないですか。
もくもく煙が出ててなんか煙ってそういえばあんま見る事がなかったなと思いました。
釜石はもともと製鉄の町。
煙に目をつけるとはなかなかいいんじゃない?一方こちら部屋の中で頭を抱えるのは…ドリアンさんの助言を受けて言葉の断片を書き出したのですが…。
どっかで読んだような誰かが言っていたような言葉になるとせっかくの言葉の時間がもったいないよね。
もっと自分のこの中にある正直なもの。
本当に。
創作をすること4時間。
詩が完成した人から活字をハンコのように使って作品に仕上げてゆきます。
足りないことばで足りない今の気持ちを表現できたのでしょうか。
部屋で頭を抱えていた三木さんは釜石の現状に触れた気持ちをストレートに表現しました。
三木君ね。
う〜ん気持ちはすごく分かる。
気持ちはすごく分かるんだけど文章の華というか…煙がいいなぁと思いました。
続いて煙突の煙からアイデアを得た後藤さん。
沖縄から東京に出てきた頃を思い出し表現しました。
う〜ん。
いきなり入り口難しくて最後予定調和。
(笑い)そうなんですよね。
こんだけアバンギャルドに入ったなら最後「生きてゆくゆく」じゃいかんなぁ。
これは何十年も前から歌ってるよみんな。
「生きてゆくゆくは」。
例えばね「優しい」とか「うれしい」とか「悲しい」って事はとても便利なのよ。
でもそれは我々与えられた言葉なんですよ。
しかもかなり大ざっぱな言葉で。
こういう言葉を疑ってほしいんだ。
で自分で地図を作り直してほしい。
自分の言葉で。
これNHKで放映できるのかしらってそんなノワールなもの書いてもらってもいいです。
結局は優等生的なところに落ち着いちゃったりして。
なんか読み取られたというか見抜かれたというか借りものではなく自分の言葉でかつ安直ではないというか。
なんかこいつ一癖も二癖もあるんだろうなっていうようなもっと奥深い言葉を発していければいいかなと思います。
いや〜ドリアンさん厳しいね。
だけどしっかり愛情も感じましたよ。
次回は足りない文字でコントを考えるんだよね。
考えませんね。
足りない文字はいいんです。
あそう。
バスで南へ向かいます。
ドリアン助川さんと行く言葉探しの旅。
(笑い)「新・奥の細道」ってどういうこと?300年前の松尾芭蕉のように東北を旅しながら言葉のチカラを磨いていこうということなんですね。
そして旅の最後は東京秋葉原のライブハウスでその成果を披露するんだよね。
そうなんですね。
「言葉のチカラ」次回もお楽しみに。
東北を応援する若者たちの活動報告です。
きょうは高校生と「未来」を考える交流イベント「気仙沼みらい創造カレッジ」を紹介します。
(一同)イェ〜!こちらは僕が卒業した気仙沼高校です。
自分の進路だったり将来について考えてほしいと思います。
僕たち大学生7人は2年前から地元の高校生と交流するイベントを開いています。
気仙沼では若者の多くが高校卒業後町から出ていくため地元の高校生は年の近い先輩と話す機会があまりありません。
この日は高校生からの…大丈夫だから!今心配してもダメでしょ。
まだ決まったないんですけど…進路とかあまり実感わかない感じが今まであったので自分の未来について考える事ができた時間だなって思いました。
気仙沼の未来を一緒につくるぞ!
(一同)お〜!皆さんどんどん応募して下さい!詳しくは番組ホームページを見てね!2015/05/09(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 ドリアンさんと行く!言葉探しの旅▽“足りない”からスタート[解][字][再]

叫ぶ詩人・ドリアン助川さんを講師に東北縦断6泊7日の言葉探しの旅がスタートする。出発地は岩手県釜石市。震災で“足りなく”なった活字に挑戦!MCサンドウィッチマン

詳細情報
番組内容
「叫ぶ詩人」として一世をふうびした作家のドリアン助川さんを講師に、東北縦断の6泊7日の旅をしながら“ホンモノの言葉”を探していく。この道は300年前、歌人の松尾芭蕉が新しい表現をもとめて歩いた道であり、3年前、震災後の東北を肌で知ろうとドリアンさんが自転車をこいだ道でもある。出発地となる岩手・釜石で、ドリアンさんは幼少期過ごした東北への思いを、詩に詠む。【MC】サンドウィッチマン 【語り】吉本実憂
出演者
【出演】作家・朗読者・俳優・ボーカリスト…ドリアン助川,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ
趣味/教育 – 会話・語学

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日本語
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日本語(解説)
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