NHKニュース おはよう日本 2015.05.09


おはようございます。
7時になりました。
神奈川県の箱根山では、きょうも火山性地震が観測されるなど、火山活動が活発な状況が続いています。
こちらご覧いただいているのは、大涌谷周辺の現在の様子です。
気象庁は、引き続き箱根山に火口周辺警報を出して、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
神奈川県温泉地学研究所の観測では、規模の小さな火山性地震が、きょうも観測されています。
また箱根山の周辺に設置されている傾斜計などでは、山が膨らむ傾向を示す地殻変動が観測されています。
気象庁は、大涌谷の状況を24時間態勢で把握するため、近く、監視カメラや噴火に伴う空気の振動を捉える観測機器を設置することにしています。
旅館やホテルの宿泊客が、年間400万人を超える箱根町。
観光への影響が懸念されています。
今回、避難指示が出されているのは、大涌谷の半径およそ300メートルの範囲です。
町では、大涌谷から離れた芦ノ湖周辺や、箱根湯本の温泉街など、主要な観光地の安全は確保されているとしています。
ただ、大涌谷にある温泉供給施設からは、仙石原や強羅にある旅館や住宅など、およそ400軒に温泉が供給されています。
温泉供給施設は、毎日メンテナンスを行う必要があるため、箱根町は管理会社の立ち入りを特別に許可していました。
しかし、きのう国土地理院による解析の結果を受けて、町では安全が確保できないと判断し、あすまで立ち入りを認めず、あさって以降、改めて判断することにしています。
町によりますと、立ち入りができない状態が長引けば、温泉の供給に影響が出るおそれがあるということです。
一方、箱根温泉旅館協同組合によりますと、旅館の経営者などからは、大涌谷に近い地区を中心に、キャンセルが出始めているという報告が寄せられているほか、規制が一部にもかかわらず、箱根全体が危ないというイメージが観光客に浸透してしまわないか心配だといった意見が出ているということです。
組合では、加盟する旅館やホテルを対象に、宿泊客のキャンセルの状況などについて調査することにしています。
こうした中で、箱根町や地元の観光協会が力を入れているのは、的確な情報の提供です。
きのうもロープウェイの運休を知らずに訪れる外国人観光客の姿が。
では、箱根に出かける前、事前の情報収集は、一体何を参考にしたらいいんでしょうか。
例えば、こんなホームページがあります。
箱根町観光協会では、立ち入り規制の範囲など、火山活動に関する情報を地図付きで掲載しています。
実際に地図を見ると、立ち入り規制のエリアが、大涌谷の周辺に限られていることが分かります。
外国人観光客向けに、ホームページの内容は、英語で確認することもできます。
観光案内所でも、英語のチラシの配布を開始。
今後、中国語や韓国語のチラシも作るということです。
イギリスの総選挙は、与党・保守党が単独で過半数の議席を獲得して勝利し、キャメロン首相が続投することになりました。
2期目のキャメロン政権は、EU・ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票や、第3党に躍進したスコットランド民族党への対応などを巡り、難しい政権運営を迫られそうです。
7日投票が行われたイギリスの総選挙は、議会下院の650議席のうち、与党・保守党が過半数を上回る331議席を獲得。
野党・労働党の232議席を抑えて圧勝しました。
キャメロン首相は8日、保守党単独で2期目の政権を発足させる考えを示し、組閣に着手しました。
キャメロン首相は、EUの国々からの移民の流入を制限できないことなどに、国民の不満が高まっていることを受け、2017年末までに、EUからの離脱の賛否を問う国民投票を行うことを公約しています。
EUの改革を進めることで、国民の不満を払拭し、EUからの離脱を避けたい考えですが、人の移動の自由を原則とするEUとの交渉は難航が予想されます。
EUのトゥスク大統領は、キャメロン首相が2期目の政権を担うことを受けて、声明を発表。
イギリスがEUにとどまることを信じている。
EUを出ても、きっとよい人生は待っていないと、イギリスがEUにとどまることに強い期待を示しました。
また、第3党に躍進したスコットランドの独立を掲げるスコットランド民族党は、キャメロン首相が進める緊縮策の見直しや、さらなる自治権の拡大などを求めると見られ、2期目のキャメロン政権は難しい政権運営を迫られそうです。
一方、この選挙結果を踏まえ、安倍総理大臣は、日本とイギリスは自由や民主主義、基本的人権といった、基本的価値を共有する戦略的パートナーだ。
現在の強固な日英関係をさらに発展させるとともに、世界が直面する諸課題に協力して取り組んでいきたいなどとするメッセージを、キャメロン首相に送りました。
第2次世界大戦で、ナチス・ドイツが降伏してから70年になります。
ヨーロッパにとっては、犠牲者を追悼し、平和への誓いを新たにする日となっています。
第2次世界大戦末期。
ナチスの崩壊を決定づける戦闘が行われた場所の一つ、ドイツ東部、ポーランドとの国境の町、レブース。
ドイツのガウク大統領は、旧ソビエト軍の兵士の墓を訪れ、戦没者を追悼しました。
ドイツのメルケル首相も10日、モスクワにある旧ソビエト軍の無名戦士の墓を訪れることにしています。
ドイツは、70年前の終戦は敗戦ではなく、ドイツ国民がナチスの支配から解放された日だと位置づけています。
旧ソビエトをはじめとする連合国側の兵士を追悼することで、ナチスと決別する姿勢を改めて強調しました。
こちらはフランスのパリ。
凱旋門で恒例の式典が行われました。
オランド大統領は、いまだ身元が確認されていない兵士の墓に花をささげて、犠牲者を悼みました。
演説の中でオランド大統領は、戦争を経験していないわれわれは、戦争をどこか遠い話だと捉えがちだが、ウクライナや中東などで起きていることは遠い話ではないと述べ、歴史の風化に警鐘を鳴らすとともに、今も世界で続く紛争を直視することが重要だと訴えました。
一方、毎年5月9日に勝利を記念する式典が開催され、軍事パレードが行われるロシア。
戦後70年のことしは、これまでで最大規模のパレードが計画されています。
ところが、ウクライナ情勢を巡る欧米とロシアの対立を受けて、招待を受けた欧米の首脳は軒並み欠席。
ロシアが最も重要と位置づける戦争の記念日の行事に影を落としています。
ロシア大統領府などによりますと、パレードに出席する国や国際機関の代表は、ロシアと緊密な関係作りを進める中国の習近平国家主席や、旧ソビエト諸国の首脳らおよそ20人にとどまる見通しです。
太平洋戦争中、多くの外国人兵士が、日本軍の捕虜となりましたが、そのうちおよそ3万人が、日本国内の収容所に入れられました。
先月、捕虜だった父親の足跡をたどろうと、アメリカの兄妹が来日しました。
父親が話したがらなかったという過去に迫ろうとした兄妹は、何を知ることができたのでしょうか。
先月、東京都内に、アメリカ人の兄妹の姿がありました。
ウィリアムさんとカレンさん。
2人の父親は、半年間、捕虜として東京の収容所で過ごしました。
父親のリー・ジョンストンさんです。
収容所で終戦を迎えて帰国しましたが、以前より深酒するようになったり、1人で物思いにふけったりするようになりました。
しかし、リーさんは子どもが生まれたあとも、その理由を語りたがらないまま、31年前に65歳で亡くなりました。
半年間の捕虜生活で、父親に何があったのか。
ウィリアムさんとカレンさんは、戦後70年を機に、日本に足を運んで調べようと考えたのです。
2人を案内したのは、当時の記録などから、捕虜の実態について研究している日本の市民団体です。
最初に向かったのは、東京・新宿にある小学校の近くです。
父親のリーさんは、1945年2月、B29爆撃機に乗って、東京の空襲に参加。
その際、機体は日本軍の攻撃を受けて、新宿に墜落していたことが分かりました。
パラシュートで脱出したリーさんは、日本軍の捕虜になりました。
仲間を失いながら、捕虜として生き延びた父親。
2人はその苦悩をかいま見たように感じました。
次に向かったのは、かつて憲兵隊の拠点があった、千代田区役所の近く。
捕まったB29の搭乗員はここへ連れてこられ、爆撃目標などについて取り調べを受けたと聞かされました。
拘束されたアメリカ兵は、両手を縛られ、目隠しをされることもあったと知りました。
2人は、当時収容所があった、大田区の平和島も訪れました。
収容所の跡地には、観音像が建てられていました。
冷たい雨は、当時の父親の境遇を想像させました。
70年の時を越えて、父親と同じ場所に立った兄妹。
目に浮かぶ厳しい捕虜生活のイメージに、2人は打ちのめされていました。
このあとさらに、父親が口を閉ざしていた、もう一つの理由を知ることになります。
訪れたのは、東京大空襲の被害を伝える施設です。
父親も捕虜になった1か月後に経験したであろう、東京大空襲。
それを8歳のときに目の当たりにした女性の話を聞くことになりました。
10万人以上の市民が犠牲になったことを、初めて知った2人。
捕虜にならなければ、父親がこの作戦に参加してもおかしくなかったということから、目を背けることはできませんでした。
2人は今も、心の整理がつかずにいます。
それでもウィリアムさんは、以前よりも深く父親を理解できるようになったといいます。
若いころ、父のように兵士になりたいとたびたび言ったものの、毎回やめるように厳しく言われました。
その理由が今は分かると話します。
2人を案内した市民団体には、ほかにも父親の捕虜時代のことを知りたいという連絡が、外国から相次いでいるということです。
戦後70年の節目を迎えて、来日を思い立つ人が多いそうです。
市民団体はできるだけ案内を引き受けたいとしています。
では次です。
政府は、オーストラリアが新しい潜水艦の導入に向けて、共同開発の相手国を選ぶ手続きに参加する方針を固めました。
相手国に選ばれれば、防衛装備移転三原則に基づいて、日本が共同開発の中核を担う初めての例となります。
オーストラリアは、老朽化した国産の潜水艦に代わる、新しい潜水艦を、2020年代に導入する計画で、潜水艦の建造技術を持っている外国から、デザインや技術に関する提案を受けたうえで、共同開発することを検討しています。
これについてオーストラリアのアンドリューズ国防相は今月6日、中谷防衛大臣と電話で会談し、共同開発の相手国を選ぶ手続きに、日本も参加するよう要請しました。
政府は、オーストラリアとの防衛協力を進めるためにも、手続きに参加する方針を固め、今月中にもNSC・国家安全保障会議を開いて、日本の最新型の潜水艦のエンジン性能などに関する基本情報を開示する方針を決めるものと見られます。
共同開発の相手国を選ぶ手続きには、フランスやドイツも参加する見通しですが、防衛省の担当者は、オーストラリアがこれまで、日本の技術に関心を寄せてきたことから、日本が選ばれる可能性が高いと見ています。
そして、年内をメドに行われる選定の結果、日本が選ばれれば、去年閣議決定された、防衛装備移転三原則に基づいて、日本が共同開発の中核を担う初めての例となります。
ネパールを震源とする大地震の発生から、きょうで2週間になります。
被災地では雨期が近づいていて、国連の責任者は、屋外で避難生活を続ける数十万の人々に、テントなどを緊急に届ける必要があるとして、国際社会に支援を急ぐよう促しています。
ネパールで先月25日に起きた大地震では、これまでに周辺国と合わせて8000人以上が死亡し、多くの建物も被害を受けました。
2週間がたつ今も、被災した人たちが生活を立て直すメドは立っていません。
被害の状況について、現地で支援活動を続ける、国連のマゴールドリック人道問題調整官は、きのう、首都カトマンズ近郊で記者会見を開き、ネパールで被害を受けた住宅が、51万棟に上ることを明らかにしました。
そして、今も数十万人が自宅に戻ることができずに、屋外で雨ざらしのまま、避難生活を強いられているとして、来月上旬にもモンスーンと呼ばれる雨期が訪れるのを前に、雨露をしのぐためのテントを速やかに届ける必要があると強調しました。
特に山間部には、支援物資が十分に届いていないにもかかわらず、今後、緊急支援に必要な資金4億ドル余りのうち、これまでに集まったのは、僅か5%余りにとどまっているということです。
マゴールドリック調整官は次のように述べ、国際社会に支援を急ぐよう促しています。
政府は、国連の安全保障理事会の改革実現に向けて、ともに常任理事国入りを目指すブラジル、ドイツ、インドとともに、非常任理事国の拡大で、アフリカ諸国に配慮した新たな改革案をまとめました。
今後、各国に支持を働きかけていくことにしています。
政府は、ことしが国連創設から70年となる中、ともに常任理事国入りを目指すブラジル、ドイツ、インドとともに、安保理改革の実現に向けた取り組みを本格化させていて、4か国で新たな改革案を取りまとめました。
それによりますと、常任理事国については、これまでに4か国が取りまとめた案と同じく、現在の5か国から11か国に増やすとしています。
また、非常任理事国については、現在の10か国を、14か国か15か国に増やすとしたうえで、これまでの案で、1か国としていたアフリカ地域への配分を、1か国か2か国にするとしています。
安保理改革を巡って、日本など4か国は、10年前、改革案を国連総会に提出し、AU・アフリカ連合が主張した案との一本化を目指しましたが、調整がつかず、廃案となった経緯もあり、今回の案は非常任理事国の拡大で、アフリカ諸国に配慮した内容となっています。
改革案は、来週ニューヨークの国連本部で開かれる、安保理改革を巡る政府間交渉の場で議論される見通しで、政府は、アフリカ諸国をはじめ、各国に支持を働きかけていくことにしています。
スポーツ、向井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
さあ、錦織圭選手、最新情報入ってきましたね。
ですね。
スペインのマドリードで開かれている、男子ツアーのマスターズ大会。
錦織選手の準々決勝が先ほど終わりました。
錦織、ベスト4をかけた戦いです。
相手のフェレールは世界8位。
ラリー戦が得意の実力者です。
錦織は長いラリー戦に持ち込みたくないと臨みます。
まずは力をつけたサーブが有効でした。
うーん、ナイスサーブ。
ストローク戦でも前に出る積極的な仕掛け。
戦術が成功し、第1セットを奪います。
第2セット、攻めのショットが次々と決まります。
不調だったバックハンドのダウンザライン。
そして得意のリターンエース。
見事ですね。
フェレールを圧倒した錦織。
ストレート勝ちでベスト4進出です。
ケイだよって書いてあるんですかね。
試合時間も短いっていうか、早かったですね。
あっという間でしたね。
1時間10分ちょっとでしたね。
次が準決勝ですよね?相手は?
強い選手です。
アンディー・マレー選手です。
マレー選手なんですか。
世界第3位。
過去の試合では1勝3敗と負け越していますけれども、最近では去年11月に対戦して、そのときは錦織選手が勝っています。
試合は日本時間のあす朝です。
期待しましょう。
以上、スポーツでした。
次は気象情報です。
南さん、お願いします。
西日本は雨の所が多くなってきました。
現在の鹿児島の様子、ご覧ください。
鹿児島は現在、雨が降っています。
ここ1時間の雨の量が2ミリです。
これから少し雨足も強まる見込みです。
お昼過ぎにかけて、鹿児島は雨が続く見込みです。
では現在の雨雲の様子です。
雨雲が西日本から北陸、一部は関東付近にかけて広がってきています。
奄美大島の北、種子島、屋久島付近には少し発達した雲も見られます。
現在の天気図です。
午前3時の天気図を見ると、前線が東シナ海に延びてきています。
前線上には低気圧があって、この低気圧や前線が、きょうはこのあと西日本から東日本の南を東へ進む見込みです。
きょうの雨の移り変わりです。
きょうは西日本や東日本を中心に、雨が降る見込みです。
お昼過ぎにかけては雨の降る所が多く、夕方ごろになると、西日本は回復に向かいますが、沖縄や関東は夕方ごろを中心に雨が降るでしょう。
夜になると東日本も天気は回復に向かっていきそうです。
ただ北日本は夜を中心に雨の所があるでしょう。
ではきょうの各地の予報です。
2015/05/09(土) 07:00〜07:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

火山活動が活発になっている神奈川県の箱根山・大涌谷。最新情報を伝える▼太平洋戦争中、日本の捕虜となったアメリカ兵の子ども。父親の足跡をたどって感じた戦争を伝える

詳細情報
番組内容
火山活動が活発になっている神奈川県の箱根山・大涌谷。最新情報を伝える▼第2次世界大戦でナチス・ドイツが降伏して70年となるのにあわせ各地で記念行事や追悼式などが行われた。それらの式典の模様などを伝える▼太平洋戦争中、日本の捕虜となったアメリカ人兵士の子どもたちが来日し、父親の足跡をたどった。子どもたちが感じた戦争について伝える。
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸

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