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【国際】

産業革命遺産 議題に 日韓議連 日本「政治問題回避を」

11日、ソウル市で開かれた日韓・韓日議員連盟の合同幹事会。右端は自民党の河村建夫元官房長官=共同

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 【ソウル=島崎諭生】日韓・韓日議員連盟の合同幹事会が十一日、ソウルで開かれた。韓国が反対する「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録についても意見交換し、日本側は「登録申請した対象時期が朝鮮半島の人々の強制徴用があった年代とは異なる」とする日本政府の見解を説明し、理解を求めた。

 幹事会後に取材に応じた日本側の河村建夫幹事長は、正式議題の終了後、世界遺産登録問題を取り上げたことを紹介。「ここまで政治的な大問題にしていいのか」と、韓国国会の外交統一委員会で糾弾決議をしたことや、さらに国会決議を目指す動きについて、韓国側に疑問を投げ掛けたという。韓国側は具体的な言及を避けたといい、二十二日ごろに予定される日韓政府の事務レベル協議を見守ることで一致した。

 河村幹事長は「徴用工とは時期がずれた問題で、非西洋人では初めて近代化したことをユネスコが認めた。徴用工を否定するものではないが、世界が認めたということを、どう考えるのか」と話した。

 韓国側の姜昌一(カンチャンイル)幹事長は「これは微妙な問題であり、日本側が誤解を受けていると伝えたが、具体的な話はなかった」と語った。

 

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