チョイス@病気になったとき「あなどれない!自律神経失調症」 2015.05.08


「チョイス」。
それは選択肢。
人生にはさまざまな分かれ道があります。
就職結婚住まい。
私たちは節目節目で選択をしています。
これは人生の一大事病気になったときも同じです。
実は病気を予防したり悪化を止める更には改善もできるお勧めのすてきな選択肢があるんです。
それこそが「チョイス」。
例えば自律神経失調症。
胃が痛む頭痛めまい倦怠感などさまざまな症状に悩まされます
この自律神経失調症の大きな原因はストレス。
きちんと対処しないと…
自律神経失調症はそのまま放置をしてしまいますとうつ病とか不安症といったメンタルヘルス問題へとつながる可能性があります。
またストレスだけでなく体のある部分の異常が原因で引き起こされる事も。
でも大丈夫。
ちゃんと自律神経失調症を改善するチョイスがあるんです
更にストレスを軽くする方法もご紹介しま〜す
(星田)さあ今日の「チョイス」は「自律神経失調症」。
これも最近本当によく聞くようになったっていうか最近聞くようになった感じの…。
うん本当ね。
周りにもちらほらそれで例えば仕事休職なされたりとかってよくあるよね。
自分を律する神経を失調するからやっぱり体にいろんな異常が出てくるっていうのがね…。
(徳田)でも具体的にどういう病気かなかなか分かりにくい。
ストレスっていうのは何か漠然と分かってるんですけど…。
イメージありますよね。
体の調子が悪いのに病院を受診しても全く異常が見つからないという事があるんですって。
そういう時に自律神経失調症と診断されるというんですが男性より女性の方が多いんだそうです。
そうなんですか。
何でだろう?やっぱり育児であったり例えばそういう夫婦関係であったりとかいうのは女性が抱える事って大きいですもんね。
そっか。
だからストレスは大きな原因というんですけれどもこの自律神経失調症というのは皆さんが考えているイメージとはちょっと違う原因がストレスになってる場合もあると。
意外なものが原因のストレスで自律神経失調症になってる。
そういうケースがありますのでご覧下さい。
30年以上自律神経失調症に悩まされた…
30年前にですね寝ていましてちょっと頭を動かした時に…
寝ていれば治るだろうと思い横になって休みましたがその日を境に度々めまいに悩まされるようになりました。
そこで田岡さんは内科を受診しました。
しかし…
「あなたの病気はこれですよ」っていうようなはっきりした回答はなかったですね。
自律神経失調症の疑いがあると言われただけでした。
原因として思い当たったのは…
子育ての真っ最中でしたしやっぱりそのストレスがいろんな事でかかって忙しい中での生活ですから…
体の不調は一向に治らず不安が増すばかりでした
母親としてとかいろんな要するに日常生活がなかなか自分が思うように働けない訳ですね。
そうすると「ああお弁当作らなければいけないのに何でできないのかな」とか「掃除も洗濯もやらなければいけないのに何でこうつらいのかな」とか…。
「このまま私どうにかなっちゃうのかな」って…
更に田岡さんはめまいに加え不眠や倦怠感にも悩まされるようになり家に籠もりがちになってしまいました
そんな田岡さんを支えたのは夫でした
「大丈夫だよ。
僕がこれからの生活も支えるし君の気持ちをサポートするからそう深刻に考えなくっても大丈夫だよ」っていうふうに言ってくれました。
最初の体の不調から20年後。
音が聞こえにくくなりました。
そこで耳鼻科を受診したところ思いがけずめまいの原因が見つかりました
耳の中には体のバランスを感知する器官があります。
そこに異常が起こったためにめまいが引き起こされたのです
実は深い関係があるんです
耳のセンサーからの情報は脳と直結しているため誤った情報が脳に伝わってしまいそれがストレスになり自律神経失調症を引き起こしていたのです
病名が分かってすごく安心した部分は大きかったです。
何気ない日常生活が原因だったっていう…。
だから精神的に倦怠感っていうんじゃなしに実際体の中にそういう異常も起きてるっていう事なんやね。
そうですよね。
このチョイスブロックを見て頂くと縦軸が症状で下に行くほど重くなっていると。
田岡さんの場合は原因がありました。
病気でした。
この良性発作性頭位めまい症というものがあったので精神的なものではなくてこちらの体の異常がめまいや不眠や倦怠感を引き起こしていたと。
これでずっと耳の病気で悩まされていたと。
これでも病院に行かなかったら…。
ちょうど育児の時になりはったから育児疲れしててそれでなってるのかなって…。
ですよね。
その辺りチョイスアドバイザーにお話伺いましょう。
スペシャルチョイスアドバイザーは東京医療センターの耳鼻咽喉科五島史行さんです。
どうぞ。
(2人)よろしくお願い致します。
先生これ耳の病気が原因でっていうのがあるっていうのは初めて知りました。
ストレスが加わってしまうとその自律神経のバランスが崩れてしまってうまくそれが機能しなくなっちゃうという自律神経失調症という状態。
田岡さんの場合はやはり耳の病気が起きてしまったのでその結果自律神経のバランスがどんどんどんどん崩れていっちゃったんだと思います。
耳の病気が起きてめまいが起きたから思うように家事ができなくてなんて私は駄目なんだっていうふうになっちゃったって事ですよね?そうだと思いますね。
田岡さんの場合めまいが全ての不調の始まりでした。
まず耳の病気でめまいが起こります。
めまいが原因で自律神経失調症になり治らないという不安がストレスになります。
このストレスのために更に自律神経が乱れます。
不安はどんどん増していき悪循環に陥ってしまいます。
こうして倦怠感や不眠の症状がどんどん悪化してしまったんです
化学物質であったりとか不規則な生活習慣。
そういったものでも自律神経のバランスが崩れるという事はあります。
特に女性なんか多いんじゃないですか?そうですね。
夏場のクーラーが効き過ぎたオフィス環境でなる方もいますし。
暖房が効き過ぎても駄目ですね。
暑い暑いとか…。
いまいち分からない。
自律神経を失調すると症状っていうのは際限なくある訳ですか?例えば女性なら生理が止まるとかいろんな事が起こりえるって事ですか?そうですね。
めまい以外にも例えば…あとは胃潰瘍になったりする方もいますけれどもいろんな体の症状が出てきます。
味覚が全然変わってしまうとか感じなくなるとか…。
はい。
妊娠中にすっごい汗かきになって…。
ふだんから汗かきなんですが更にレベルアップの汗かきになっちゃって普通に話してたら「ハマジ大丈夫?シャワー浴びたの?」っていうぐらい妊娠中すごい汗かいちゃってそれも自律神経関係あるんですか?交感神経の過緊張状態が続いているという事ですね。
自律神経のバランスが崩れるというのは一体どういう事なんでしょうか?自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられます
これは分かりやすく言いますと交感神経の方がアクセルですね。
活動するための神経。
アクセル。
はいはい。
こちらの副交感神経の方はブレーキですから夜に休んだりする時に働くんです。
ところがやっぱりこう昼間…それでもふだんバランスがとれているんだけども昼間に疲れやストレスがたまってくるとアクセル踏みっ放しになるという事。
そうですね。
そうすると副交感神経よりも交感神経が優位になっていわゆる自律神経のバランスが崩れるという…。
寝れなくなったりという事ですよね。
そっか。
不眠になったりとか…。
例えば昼間リラックスしたいと思ってもドキドキしてリラックスできなかったり夜になれば本当は休みたい時にこちらのアクセルの方が強すぎちゃうからやっぱり寝れない事になってしまう。
じゃあどっちがいい悪いっていうものでもなくバランスよくなければいけないんですね。
田岡さんの場合はこういう状態だった訳ですね。
耳の病気がストレスの原因。
これで自律神経失調症になってしまった。
さあ田岡さんの場合なんですけども彼女は治療というチョイスをしました。
このチョイスをした事で自律神経失調症は先生おっしゃるようにあれよあれよという間に改善していく訳ですね。
原因が分かったから…。
まあそうですよね。
病気だったからそれを治療すれば…。
…でご自分も安心する訳ですね。
恐らくね。
「これだったんだ」と…。
「何だ」と。
原因が分かると。
早く分かればよかったんですけど。
いいスパイラルになってね…。
今度はこう…よくなってきた。
さあその田岡さんなんですが治療というチョイスをしたんですがじゃあその田岡さんはどんな治療をしたのか。
それをご紹介します。
自律神経失調症の原因がめまいと分かった田岡さん。
めまいの治療をする事にしました
私が具合が悪い事は友人だったりとかあとは家族以外の人に結構お話をしたりとか相談したりとかってしておりましたので皆さんちょっと心配して頂いてその中の…
田岡さんは入院して治療を行う事にしました。
その治療の現場をのぞいてみましょう
まず座学。
めまいがなぜ起こるのかどんな症状なのかを確認します
そして体操
78910。
(一同)123456789101112…。
体操を続けていると…
(五島)クラ〜ッてきた方がいいのよね。
気持ち悪いでしょ?それ僕が悪いんじゃなくて…大丈夫?はい大丈夫です。
めまいが起きやすい動きをしているんです
めまいは何度も何度も起こさせます。
そのためフラフラする患者さんが続出
更につらい事を乗り越えたという精神的な強さも鍛えられます。
この治療はめまいリハビリテーション。
わざとめまいを起こさせてめまいに慣れさせるというリハビリなんです
リハビリを受けてから1か月ちょっとぐらいで本当にこう…めまいの跡形もなくって言ったらおかしいんですけれども本当にもうなくなりました。
非常に今まで疲れやすかったりとか不眠とかそれもですね軽減されて…なるほどね。
でも意外でしたね。
意外な治療というか…。
何か手術であったりね薬であったり…。
例えば船に乗って船酔いする方がいますけども何度も何度も船に乗ってゲロゲロ吐いてるうちに酔わなくなりますね。
それと同じような理論ですね。
本当だ。
あれってそういう事なんですか。
人間って不思議。
慣れるんだ。
つらいけどそれを情報としてこんなんがあるぞってのをどんどん入れてあげるってのが荒療治っていうか…。
それは人間の本来持ってる…。
能力を伸ばすって事ですね。
なるほどね。
荒療治ではありますが田岡さんがチョイスした治療ってのは今のめまいリハビリテーションであったと。
1か月続けたあとでだんだんめまいが治ってきてそれに伴う不眠とか倦怠感これも軽減されてきたという事なんです。
これでも骨折とか外科的なケガをした時にリハビリってこれ以上…痛い痛いって曲げるってありますけど何やったらそれよりつらいかもしれないですね。
最初はだって気持ち悪い訳ですから。
酔っ払ったみたいになっちゃってね。
うん。
やっぱりえずきはったりって方もいらっしゃるし「ちょっと先生待って休ませて」っていう方もやっぱり個人差あっていらっしゃるって事ですね。
何せ入院してやるんですからね。
どのくらい入院するんですか?4泊5日でやってますね。
それでもう結構飛躍的な改善が見られる…?まず入院中にそのリハビリのやり方を覚えて頂いてあとはそれを家で一生懸命繰り返してやるって事です。
大体何日ぐらいで改善したって言えるんですか?早い方は入院中にある程度変化がありますけども田岡さんみたいに1か月ぐらいで改善する方もいれば人によってはもっと時間かかる事もあります。
これはやはり若い人とか年齢が高い人によって違いますし病気の種類によっても違う。
ちょっとずつでもずっと続ければ絶対に改善する方法。
これを今日テレビ見た方が例えばこう…自己流でやるっていうのはまたそれは違う話ですか?これはやはりつらいのできちんと正しいやり方を教わってこれで治るという指導の下でやらないと皆さん途中でやめちゃうんです。
つらいから。
だからあれだけの大人数でやるってのはそういう事なんですね。
必ずたくさんでやってるとよくなってくる方がいるので私もよくなれるかしらという希望を持って続ける事ができるので…。
なるほどね。
めまいリハビリっていうのは大体おいくらぐらい…?4泊5日で1割負担の方で2万円。
3割負担の方でも6万円から7万円ぐらいです。
これはリハビリ自体は保険で認められてないのでリハビリはボランティアでやってるので…。
そうなんすか!?今現在ほとんどの病院でこういう治療はやってくれないのでかなり特殊な私が物好きでやってる治療みたいな…。
はあ〜なるほど。
今後またこういう事をやってくれる施設がだんだん増えてくるんじゃないかなと思いますけれども…。
効果がこうやって出るんだったらどこでも取り入れるっていうのは今後…。
更にめまいを軽減する薬物治療もあります
続いて…
ひどい自律神経失調症に悩まされた…
最初の異変は8年前の事
最初はめまいが起こりましてそれで1週間ぐらいで治ると思ったら…
津田さんは自分が経営するお店で突然ひどいめまいで倒れ込んでしまいました
体も全く動かせず吐き気にも襲われ救急車で病院に運ばれました。
しかし病院では異常がないと言われ症状が収まったあと家に戻りました。
しばらくすると今度は一日中軽いめまいが続き日常生活に支障を来すようになりました
動くともう浮遊感があるんでとりあえずこういう所に横になってるか…テレビも見ないです。
津田さんはさまざまな病院を受診しましたが原因は分かりませんでした。
食事も喉を通らなくなり半年で10キロも痩せてしまいました。
そんな状態が1年も続いた津田さんは…
一旦病気が始まって1年は我慢したんですけど病気も治らないし自分が店も出れないしもうここでふんぎりをつけようと思いやめました。
心療内科を受診したところストレスが原因と言われ精神を安定させる抗不安薬を処方されました。
それでも症状は一向によくなりませんでした。
そこで津田さんは別の医師に診てもらいました。
するとうつ病の一歩手前の状態と告げられました
そして抗不安薬を減らし新たに抗うつ薬を加えた治療を勧められました。
抗不安薬と抗うつ薬。
一体何が違うんですか?
当初使っていた安定剤…今回効果があったんではないでしょうか。
薬をのみ始めて1年半。
ようやく津田さんの自律神経失調症は回復に向かいました
歩けなかったものが歩けるっていう喜びに変わる。
今では仕事にも復帰
津田さん自律神経失調症を克服できてよかったですね
う〜んなるほどね。
症状的にはまだこれめまいだから耳の病気かと思いきや耳鼻科とかも内科とかもいろんなとこ行ったけど原因は分からず結局ストレス。
ストレス…。
何かやっかいですね。
うつ病の一歩手前までいってたっていう…。
そうですよね。
津田さんの自律神経失調症は心の異常精神的なストレスだったと。
で心療内科を受診しました。
抗不安薬を処方されて若干はよくなったんだけどまだあまり改善されない。
そこで今度は抗うつ薬を処方されたらどうやらめまい食欲不振倦怠感というのは症状が軽くなったと。
で今は仕事に復帰できるまでに回復したとこういう結果になってるんですがそのストレスがこうしたものが自律神経失調症を引き起こすという事についてスペシャルチョイスアドバイザーに伺いましょう。
帝京大学教授で心療内科がご専門の中尾睦宏さんです。
どうぞ。
(2人)よろしくお願いします。
(中尾)よろしくお願いします。
先生これね僕の考えやったらお仕事がストレスやったのかなと…。
例えばお仕事の量自身が多いというのは思いっきりストレスだと思いますしその内容質がちょっと自分と合わないっていう事もストレスになるかと思いますし接客業なので特に対人ストレスは大きいですからね。
そういった事が重なり合ってストレスがどんどん高まるって事はあると思います。
なるほど。
じゃあその精神的ストレスが原因だっていう事でちょっとまずそのパターンを見て頂きたいんですけど…。
精神的ストレスでも悪循環が起こります。
精神的ストレスが原因で自律神経失調症に陥ります。
そのためめまい倦怠感など体の不調に襲われます。
それが不安になり自律神経失調症を悪化させる悪循環に陥ってしまったのです
最初にストレスを自覚した時にこれは人によって体の症状に出やすい人と心の症状に出やすい人がいるかと思うんですが大抵の場合はある程度我慢できると思うんですよね。
そうやって我慢してるうちについに…我々臓器脆弱性なんていうんですけど割と耳の器官が弱い方はめまいで出やすくなるし胃腸の調子が悪い人は最初に下痢が出始めて別の病気になるとかここが詰まりやすいと呼吸の問題で出やすくなったりとかそういった身体化っていう現象がどうしても起きるといわれてます。
心の事ってある程度我慢するからそっから潰瘍が出来たり体の不調につながって…。
で人それぞれなんですね。
その自律神経失調症の原因なんですが今のお話にあったように一番多いのは「仕事人間関係の悩み」という事ですね。
それから「不規則な生活」は寝られないとか睡眠が足りないとか…。
夜のお仕事をされるような生活とかになったりすると不規則になったりとか…。
当然疲れていれば…疲れがたまってしまえば駄目だし更に…。
あっまさに…。
これは当然そうですよね。
そのあとの子育ても大変。
究極の身体的ストレスですよね。
本当にこんなにも体が変化するんだって…。
心も体も。
もう大変。
まさに今ですね。
更年期も女性特有の…。
これ意外に男性だって男性更年期障害っていうのはあるといわれてますからね。
バランス崩してやっぱりイライラしたり怒りっぽくなったりっていう…。
それはホルモンのバランス。
…で自律神経失調症が起こってしまうって事ですね。
妊娠中は女性ホルモンが究極まで出ておりますんでねそれが急にスト〜ンと落ちますからこの落差でストレスになってしまうと…。
これに当てはまらない方なんかいらっしゃらない。
まずトップ項目の「仕事人間関係の悩み」ないっていう方なんかおったら連れてきてほしいわ。
絶対にない!うん。
だからみんながなりえる可能性があるって事ですよね。
ちなみに日本国民ですと50%以上とはいわれてますね。
逆にないって言う人がいるんですけどでもよ〜く聞いてみると本人が自覚していないだけかもしれないですね。
多かれ少なかれ自律神経失調症まではいかないけど一歩手前ぐらいの人は…。
その原因になるものはみんな抱えてるって事ですよね。
そこを毎日コントロールしながら生きているってところだと思うんですね。
じゃあそのストレスのたまり具合をチェックしてみようという事をやってみたいと思います。
今どれくらいのストレスがたまっているかチェックしてみましょう
まず最初は食欲について伺います。
この食欲について食欲がものすごくあった場合は1点なんですが「食欲全然なかったよ」っていう場合は5点。
1週間でですね。
続いて夜の眠りについてです。
睡眠です。
すごくよく眠れたっていう方は1点なんですが「いやもう全然駄目だったよ」という方は5点ですね。
夜泣きで今2〜3時間置きに起きているんですけどそれでも「まったくなし」でもいいんですか?よく眠れない。
事実として眠れないって事で点数つけて大丈夫です。
じゃあ「まったくなし」かな〜。
そりゃそうだよ。
さあ3つ目がですねここ1週間で喜びがあったかどうか。
喜びはあるな〜。
う〜ん。
これまたその人の取り方ですよね。
かわいいんだよ〜。
ハハッ!毎日「喜び」やろ。
逆に今なかったら「まったくなし」やったらびっくりするわ。
続いて…
ここまでの答えの点数を合計して下さい
浜島さん。
はい私は21点でした。
21点。
ほう〜僕は29点です。
さあこの21点と29点の判断は…?ここらぐらいを目安に…。
自律神経失調症の黄色信号っていう事?黄色信号気を付けましょう。
今の感じで5点プラスぐらいやわ。
アハハハハ!あくまで参考程度に…。
「黄色なんや〜」ってなってきた。
でもそうか。
やっぱりその自覚はありますよね。
この質問の意図は見える化という事です。
自分のストレスをどこまできっちり自覚できてるかどうかって事が大切になります。
そこでそのこんだけストレスあるっていう事を覚悟して生きていけてたらそれはそれでいいって事ですね。
黄色だったから駄目だっていう事じゃなくって体が今アラームを出してくれてるんだっていうふうに前向きに考えるといいと思うんですよね。
点数が高い低いって事も大事なんですけど黄色信号で実際のお仕事に支障が出てるとかそういう事がありましたら自分も心配だって事がありましたら医療機関なり専門の方に相談するって事でいいと思うんですね。
じゃあここで自律神経失調症の治療をまとめてみたんですがスタートから最初…全体は大体9か月以上って事なんですが最初からみつきぐらいまではまだ薬という事なんですね。
病院に来るぐらいですからそういったようなストレスケアを自分でやってみても駄目だった方がいらっしゃる訳でやはり最初はお薬を使うというケースは正直多いです。
大体7割ぐらいの方は最初からお薬を使うケースがありますね。
うちの外来でも。
そしてそれからだんだんお薬が減ってきて休養とか…。
これはリラックスというんですか。
見つけ出すって事ですね。
これは同時に進めていかないといけないんでしょうが具体的には先ほどの場合でもお仕事を休むとか辞めるというのも一つの選択肢ではあるんですがただ会社員の方ってそうそう辞める訳にもいかんでしょうからねさまざまな休職の制度もあるかと思いますんでそういった環境調整をしながらお薬をしっかりとのんで休養を促すという事が基本になってきます。
それは時間を追うごとにそのバランスは…。
スケジュールは変わってきますよね。
ある程度調子がよくなってくれば自分のバイオリズムで治るようになってきますからいつまでもお薬を出すって事ではなくって症状が落ち着いてくればお医者さんと相談しながら徐々に減薬していき日頃の生活習慣のところの比重を大きくしていくという事になるかと思います。
この薬なんですけれども精神的なもの…。
そうですね。
いわゆる安定剤といわれてるもので即効性があるんですよね。
そういった事で患者さんは治ったというふうに感じて評判がいいんですけどやめれなくなるとか依存症を起こすというような問題もいわれておりますので漫然と処方するんでなくやはり区切って処方しようというのが最近の医学的なエビデンスだと思うんですね。
例えば今回切り替えて非常に効果があったといわれている抗うつ薬であってもやはり副作用はあるかと思うんです。
最初のうちには逆にめまいがしちゃうという事をおっしゃる人もいますし胃がムカムカするっていう事をおっしゃる方もいますしただそれは一時的なものですからそこを最初に説明して本当に我慢できない時はちょっと心配ですからやめて頂きたいんですけど我慢できるようでしたら1週間2週間様子を見て頂けましたら薬の主効果がぐっと出てきますんで本人も楽になるという事かと思うんですね。
ほかにも不眠症状に悩んでいる場合の睡眠薬や更年期障害を改善するホルモン剤が使われます
薬や休養がもちろん中心なんでしょうけど今は何かこれを進んだっていうんでしょうか…。
そうですね。
やはり症状があるって事は非常に苦しい事ですから例えば環境から逃れられないというような場合自分の症状が治らないというような場合同じ苦しさがあってもそれをどういうふうに受け止めていくかというところで大きく変わるといわれておりますのでそういった心理療法というものが非常に注目されております。
カウンセリング的な…。
カウンセリングをもう一歩進めて今認知行動療法といわれている心理療法が非常にトピックとなっております。
その認知行動療法というのをご紹介します。
認知行動療法とはどんなものなのか。
臨床心理士の城月健太郎さんが実際に行う様子を見せてもらいましょう
認知行動療法を受けるのは看護師の浜野直美さんです。
どんな症状でお困りですか?
仕事の帰りに胃がキリキリ痛くなったりおなかを急に壊したりしてトイレに駆け込んだりする時があります。
認知行動療法が始まりました。
最初に行うのは悩みの見える化
自分がストレスに感じる状況や出来事。
ストレスを感じている時の自分の状態。
その時の気分や感情
更に助けてくれる人や物。
臨床心理士の城月さんに説明しながら書き込んでいきます
主人と会話とかするんですけれどもその時にやっぱり遅いとごはん作るのが遅くなるとか食事の時間が遅くなるとか影響があるので早く帰ってくるようにという事を言われるんですけれども…。
言われるんですね。
はい。
まっとうな事を言われてるので言い返せない。
全くそのとおりですみたいな感じになっちゃうので…。
浜野さんの回答はこのとおり。
どうやら夫への不満がストレスの原因のようです
(城月)「悲しい」とかもねおっしゃられてましたけど「悲しい」も点数にすると?
(浜野)100点。
(城月)100点?両方マックスか…。
(浜野)フフフフ…。
こうして自分の状況を見える化する事で客観的に見つめるのです
続いて臨床心理士の城月さんはストレスを減らすためにどのように考えればよいかを浜野さんに具体的にアドバイスしていきます
やっぱり…途中で仕事を放り出して「時間です」って帰る訳にいかないので…。
「そうやって怒られるのが私はこれだけしんどいんだよ」って…。
ありますね。
(城月)そういうのも朝やったり夜やったり…。
これだけやってらっしゃるから…
(城月)分かってもらえるかどうか分かりませんけどたまにはちょっと言って「思いを伝える」と書いときます。
伝えておく。
そうするとちょっとしんどい時に楽になるかもしれません。
はい。
(城月)「悲しい気持ち100%」ってありますけど「私はちゃんとやってるわ」って思うと…。
まず考え方を変えていく。
これが認知行動療法の目的なのです
考え方や振る舞い認知や行動が何か悪い影響してるのであれば…う〜ん。
なるほどね。
実際にああやって書く事で改めて私こんな事で悩んでたとかこれが原因だったって分かっちゃいますね。
目で見てね。
「ああ私こんな事で悩んでたんや」っていうタイプと僕みたいに「俺こんな事でウジウジウジウジ悩んでんのや。
恥や」って感じる。
またああやって他人に自分の悩みを伝える事がやっぱり許せないっていうかそういうとこがあったり…。
ちょっと恥ずかしいって思っちゃったりとか…。
これもやっぱりその一例であってそうやって楽になる方はすごい改善が見られると思うんですけどね先生。
やはり患者さんなんかでいるんですよ。
やっぱり心の事は言いたくないっていう患者さんがいて…。
ただやはり病院に来るぐらいなんで胃が痛いとか困ってる事は確かなんでそこの問題に焦点を当てて考えてるところは二の次にしてまずはここを治していきましょうというとこで場合によっては先ほどの治療のお薬の方を先行させていって症状を治していくと少し考え方も変わってくるかもしれなくってまさにいろんな引き出しでコミュニケーションができる可能性は出てくるんですね。
ちょっとずつ出てる糸でほぐしていくっていうか…。
はい。
最終的には愁訴…自律神経失調を治していくって事がお互いの目標な訳ですからね。
なるほどね。
認知行動療法まとめてみたんですが…。
どういうふうに考えてるかっていうところをアプローチする心理療法認知療法っていうのがあったんです。
特にうつ病とかそういったものに対する心理療法としてあったんです。
一方こちらの行動療法というのもありまして考えてる事はちょっと置いておいて今あなたがどういう行動をとってるのかってとこにフォーカスを当てた行動療法というのはまた別にあったんです。
そうしますとお互い結構関連し合ってるんでくっつければいいじゃないかっていう話になっていって今認知行動療法という事になってるんですね。
これやっぱり1回や2回じゃ駄目なんでしょうね。
そうですね。
やはり事情聞くだけでも回数かかるかもしれませんから大抵は数回から十数回。
慢性化している場合でしたら本当に年をまたいでって事もあるかもしれませんね。
これいわゆるお金的なものは1回いくらっていう感じですか?はい。
この認知行動療法はうつ病に対しては保険が利くようになりましたので医療保険でカバーできます。
自律神経失調症で診て頂くっていうのは保険は利かないんですか?自律神経失調症という事ではちょっとできないんですね。
今のところ残念ながら。
自費診療というのもありますので自費診療でよろしければ特にうつ病に限らず認知行動療法というのは使えます。
カウンセラーの方がやってる所で本当に1時間で5,000円とかでやってるとこもありますし1万円とかそれ以上のお値段でやってる所もありますね。
それはもう医療施設じゃなしにそういう民間で…認知療法それだけのあれですっていう所?そういう所もあります。
どういう時に受け始めたらいいんでしょうか。
自分でさんざん悩んだ時の方がいいのか…?はい。
私としましては認知行動療法は日常生活に密接した役立つ治療法だと思っておりますので特に病気っていう事に限らずちょっとした…頭が痛いとか軽い症状でもいいんですけどそういう時にどういうふうに自分が困ってるかというところで使ってもいいと思うんですよね。
見える化っていう事で…。
見える化っていうところでね。
さあ自律神経失調症のチョイス今日はいろいろありましたけれども…。
みんなやっぱり「頑張れ頑張れ」の世の中なんでちょっと僕ね「もっと開け開け」って教えられてきた扉をねここの扉閉めといてええんちゃうかってパタッと閉じるのも大事やと思うんですよね。
自分の中でバランス的に…。
「ここはもう一生この扉は開けんとこ。
こっからは誰も入ってこないで下さい」っていうとこがあってもいいと思うんですよね。
みんなやっぱり…「毎日笑顔で!」とか「人には優しく」って言いますけどやっぱりずるい部分も…。
「俺ってこんなとこあんねん」って…。
人間臭くね…。
十分やと思うんですね。
本当心と体の健康は表裏一体というか大事だなって今日思いました。
「十分頑張ってるって。
頑張るな」みたいな…。
自分でもどんなストレスがあるか分からないというような場合は私どもは分かりやすく「食う寝る遊ぶ」って言ってますんで。
食べれてるかどうか眠れてるのかどうか疲れ切っていて遊べなくなってる状態なのかどうか。
この3つが支障出てるようでしたらもしかしたらストレスサインかもしれませんね。
頑張らんといいです。
カメラさんももう置いて帰っていいですよ。
アハハハハ!もう終わりやねんからもうあとはええやろぐらいの。
ほんまそういうぐらいでいいんですよね。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/05/08(金) 12:00〜12:45
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「あなどれない!自律神経失調症」[解][字][再]

体の不調に悩む「自律神経失調症」。自律神経のバランスが崩れ、体の不調に悩まされる。自律神経失調症を治すためのチョイスに迫る!ストレスのチェック方法も紹介

詳細情報
番組内容
体の不調に悩む「自律神経失調症」。自律神経のバランスが崩れ、体の不調に悩まされる。自律神経失調症を治すためのチョイスに迫る!ストレスのチェック方法も紹介。【出演】星田英利、浜島直子 ほか
出演者
【ゲスト】帝京大学教授…中尾睦宏,東京医療センター耳鼻咽喉科…五島史行,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】徳田章,【語り】佐藤真由美,江越彬紀

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

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