最新の健康情報を分かりやすくお伝えする「きょうの健康」です。
今週のテーマは「人間ドック賢明活用術」です。
このテーマで4日間ご一緒して下さいますのは歌手で女優の生稲晃子さんでいらっしゃいます。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
もう本当にアイドル時代と同じように若々しくてチャーミング。
とんでもない。
ありがとうございます。
人間ドックは行かれた事ありますか?過去3回受けた事があります。
でも定期的にじゃなく行ってみようかなと思った時に行けるようにはしてるんですけど。
それは何かきっかけがあっていらしたとか?特にないです。
(笑い声)そろそろ行くかななんて思いながらって感じなので本当はもっときちっと定期的に行かなきゃいけないんですよね。
今日はご一緒によろしくお願い致します。
教えて下さる先生ご紹介致します。
長年人間ドックの普及に努めていらっしゃいます。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
まずですね今週のホットトピックからお願いできますか?最新の統計2013年の統計結果ですが人間ドックで何らかの異常が見つかった方全受診者のうち大体何%ぐらいだと思われますか?半分ぐらい?50%ぐらいでしょうか。
実はですね93.2%なんです。
えっそんなに!?はい。
異常といっても深刻な病気ばかりでなく血圧や血糖値が少し高いとか肝機能の数値が基準範囲を少し超えているとかそういった軽いものもたくさん含んでおります。
私も人間ドックで視力検査がありまして1.50.8ってなったんですね。
今まで0.8っていうの初めてで先生に「どういう事ですか!?」って言ったら「老化でしょう」って言われたんですけどもそういった軽いものまでという事ですね。
それでは今週のラインナップご紹介します。
4日間このようになっておりましてまずですね人間ドック「健診とどう違う?」という事で今日はお伝えします。
おおまかに言って国が健康でいるため最低限これだけは受けておきなさいよと決めているのが健康診断です。
法律で定められていて自治体や職場学校で受ける事ができる訳ですね。
法律によっては健康診査という言葉が使われる事もあります。
この健康診断で行われる検査を含め個人の自由でより多くのより詳しく検査ができるのが人間ドックです。
ではまず健康診断にはどんなものがあるか見てみましょう。
一口に健康診断といってもいくつかあります。
1年に1回自治体で行われる皆さんに最もなじみがある健診が一般健診です。
会社で実施される場合は定期健診と呼んでおります。
身長体重の測定血圧尿検査血液検査。
この中の視力聴力胸部X線心電図は自治体によっては実施していない場合もあります。
その辺りは割と本当になじみのある検査ですよね。
そうですねはい。
40から74歳の方は特定健康診査これはメタボリックシンドロームを中心とした健診であります。
生活習慣病の予防早期発見をねらいに2008年より始まりました。
そして国の対策として行われている対策型のがん検診。
5大がんと呼ばれる…これらの早期発見を目的としているものです。
毎年ではなく決められた節目の年齢で受診するものであります。
区の無料検診もその一つでしょうか?はいそうです。
それは受けています。
区のそういう所を利用して受けた方がいいという事になりますよね?そうですねはい。
毎年通知が来るので。
ただねいつも結構期間が長いのでまだいいかなまだいいかなと思うと締め切ってしまってたりしてあら今年行けなかったって事がよくあるんです。
そうですね本当。
いつか行こうと思っているうちに何か過ぎてしまうって。
早め早めに行っておいた方がいいですね。
そうですね。
通知が来たらできるだけ早く受けて頂くというのがよろしいかと思います。
そうすると人間ドックは健康診断に比べてより詳しく調べられるという事でしたけど人間ドックどんなものがあるんでしょうか。
検査項目。
人間ドックは医療機関によって千差万別ですが全国どこの人間ドックでも共通して行われる検査があります。
それが基本検査項目と呼ばれるものです。
基本検査項目には次のようなものがございます。
ここに示したようなものですね。
ほとんど受けてますね。
なるほど。
これが基本なんですね。
そうですね。
ここが基本検査項目になっています。
この中で健康診断ではやらない項目となると何になりますか?赤で示したものが一般健診ではやらない。
人間ドックで行う検査という事になります。
目の病気あるいは肺や気管支の病気を見つけるための呼吸機能検査。
そしてX線で胃や食道を調べる上部消化管検査。
そして腹部エコー。
超音波検査とも呼ばれるもの。
そして便潜血検査。
こういったものがある訳です。
基本の検査項目でもこれだけ項目があるとするとやはり人間ドックというのは受けた方がっていう気はしますけどもね。
本当にありがたいですね。
自分では全く体の中の事って分からないですからやはりきちっと調べて頂くっていうのは大事ですね。
更に人間ドックではこの基本検査項目にオプションをいろいろと追加してご自分に合った人間ドックを作っていく事ができるんです。
なかなかでもたくさん逆にありすぎて…。
どれを選んでいいか分からないんです。
パンフレットをもらうんですけどもどの項目を今の年齢の自分が受けたらいいのかってなかなか分からなくて余分なものまで受けたらお金もかかってしまうのでそこら辺やっぱり考えちゃいますね。
知りたいですよね。
こちらが主なオプション検査の一覧です。
表の左は体の部位。
真ん中がオプション検査の項目。
右はその検査で発見できる主な病気です。
生稲さんは人間ドックを受けた時何かオプションはつけられましたか?脳ドックとあと婦人科の検査をして頂きました。
そうですか。
一般的に何歳ぐらいから人間ドックといういろんな項目ある訳なんですけども受けたらいいんでしょうかしら?何歳からでも受けられますがいろいろな病気が気になり始める40歳台くらいから受けられるといいと思います。
初めて受けた時は例えば何歳ぐらいで何かきっかけが…。
さっき「何となく」とおっしゃったんですけども。
そうなんです。
30半ばで最初受けたんですけれども30過ぎた時に区から乳がんの無料検診っていうのが通知が来てそれで受けに行ったんですね。
あっそろそろそういう事を気にしていかなくてはいけない年が来たんだなってその時に感じたんです。
そこから数年たって35ぐらいだったと思うんですけれども全身診てみよう一度と思って。
で何も問題がなければまた元気に仕事もできるしと思いまして。
で受けたんですよね。
最初の無料検診の通知ですね。
それにしても先ほど40歳ぐらいからっていうふうにおっしゃいましたけど例えば女性ですとどうなんでしょうか。
40歳の女性ですとどんなオプションがお勧めなんでしょうか?40歳以降の女性ですと胃がんの原因になるこのピロリ菌検査ですね。
また乳がん乳腺症を調べるマンモグラフィーや乳腺エコーがお勧めの検査になりますしまた骨粗しょう症を調べる骨密度。
こういったものがよろしいかと思いますね。
ピロリ菌の検査って私はした事がないんですけれどもこれは胃カメラで?これは血液検査や尿検査あるいは便呼気ガスこういったさまざまな方法でどれを選んでも結構なんですけども調べる事ができます。
まだ受けた事ないです。
そんなに難しい検査ではない?私どもの施設では血液検査でできます。
骨粗しょう症もやっぱり女性ですとなかなか気になりますよね。
女性に多いんですもんね。
さあ今女性と伺いましたけれども男性の場合どうなんでしょうか?男性では50歳以降からいろいろな病気が増えてまいります。
50歳以降の男性であれば運動負荷心電図検査それからこの肺がんなどを見つける胸部CT検査。
そしてこのピロリ菌検査そして前立腺がんを見つける血液で見る腫瘍マーカー検査。
こういったものがオプションとしてお勧めです。
あくまでも一般的な目安にこれらはなりますけれども年齢や性別以外に生活習慣やご家族にどんな病気の方がいるかでも変わってきますのでその点はご注意下さい。
どうでしょう。
気になるこれはどうかしらと思ったようなオプションのってありますか?そうですね…一度大腸の検査をして頂いた事があってその時にポリープが見つかりましてでもそれはその場で取ったよって先生が言って下さったんですね。
それから実は恥ずかしくてなかなか大腸の検査行ってないんですけれども…。
女性のがんの死因の第1位は大腸がんなんです。
えっ1位なんですか?
(ため息)あれ行かなきゃ駄目ですね。
そうですよね。
それでねそういう意味ではさっきもちょっと頻度の事おっしゃいましたけども一度受けたと。
でもそのあと行ってないと。
何年に1度ぐらいとかね頻度としてはどう考えたらいいんでしょうか?私がよく目安としてお勧めしているのがこの100÷年齢という事です。
例えば40歳であれば100÷40で2.5。
小数点は切り捨てて2年に1回。
60歳であれば100÷60で1.6。
1年に1度という事で年を取れば取るほどさまざまな病気が発症しやすくなりますので受診の頻度も高くなるという事です。
覚えやすいですね。
100÷年齢ね。
あと思うんですけど本当にどこの病院で受けたらいいのかこの病院がいいのかこの病院はどうかしらとか迷っていわゆる漂流中のようなね。
私は実はいつも違う病院で受けちゃってましてたまたま知り合いがいて先生がいてとかそういう感じで受けちゃってるんですけどもこれは何かで調べて人間ドックにいい病院というのを見つけたいなというふうに今思ってるんですけどもそういうものってあるんですか?何か。
掛かりつけの先生に相談するのもよろしいですし日本人間ドック学会のホームページでは機能評価認定施設という一定の基準を満たした医療機関を検索する事ができます。
早速見てみます。
ホームページでね。
あるんですね機能評価認定施設。
はい。
でもね先生やっぱり同じ病院で何年かに1回見て頂いた方がいいんでしょうかね?そうですね。
例えば画像検査も前回と比較する事ができますので新たに別の病院に行きますとまた異常の事について詳しく調べるとか変化があるのかという事で再検査や精密検査を要求されるという事がございますので同じ病院でかかっていた方がよろしいかと思いますね。
今日はいろいろ伺ってまいりましたけどいかがでいらっしゃいました?人間ドック受けてるとはいってもまだまだ受けなきゃいけないかもしれないという検査がありましたしでもこれはなかなかパンフレットを1人で見てても分からない事だったので今日先生に改めて教えて頂いて行ってみようと思えた事とあと最後にやっぱり一つ自分でここだという病院を決めた方がいいんだなと…。
見つけたい?見つけたいですね。
それもよく今日分かりました。
見つけてそしてやっぱりその結果を生かしていかなきゃいけないですね人間ドックの。
人間ドックや健診は受けっ放しではなくその結果をしっかり活用する事が大切なんです。
例えば車の場合車検というのがあります。
車検の際にはエンジンオイルの交換や不具合のある部品の交換をしてくれます。
しかしながら人間ドックでは異常を見つけましたというまでで終わってしまってます。
異常に対してより詳しい精密検査を受けるとか治療をするという事は人間ドックでは行っておりませんので是非報告書が来たら指示に従って治療を始めるとか精密検査を受けるこういった事をして頂きたいと思います。
そうして初めて人間ドックという価値が出てくるという事ですね。
自己負担ですから活用しないともったいないですもんね。
どうもありがとうございました。
2015/05/08(金) 10:40〜10:55
NHK総合1・神戸
先どり きょうの健康「人間ドック 賢明活用術 健診とどう違う?」[解][字]
病気の早期発見や予防に有効な人間ドック。健康診断と比べて多様な項目があり、より詳しい検査を受けることができる。人間ドックの全体像と、何を選んだら良いのか紹介する
詳細情報
番組内容
体の状態を知り、病気の早期発見につながる人間ドック。受診した人の9割に、ごく軽いものも含め異常が見つかるという。しかし、自分に必要な検査がわからないという人も多い。人間ドックでどんな検査が行われ、どんな病気を発見できるのか?どのような人にどの検査がすすめられるのか?などについてシリーズで解説する。1日目は健康診断と比較しながら、人間ドックの全体像とオプション検査の選び方を紹介する。
出演者
【ゲスト】生稲晃子,【講師】東京慈恵会医科大学教授…和田高士,【司会】桜井洋子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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