よしもと新喜劇【「茂造、夏の終わりの大決心!」】 2015.05.08


(場内拍手)
(森田)あっすみません。
(2人)いらっしゃいませ。
(森田)予約していた森田です。
(佐藤)お待ちしておりました。
どうぞお掛けになってください。
(森田)はいすみません。
(佐藤)ありがとう。
ではこちらにご記帳の方お願いします。
お客様今回の旅行の目的は除霊かなんかですか?
(森田)はあ?除霊?
(佐藤)はい。
(森田)いやあの〜普通に彼女と楽しい旅行ですけど?
(佐藤)えっ彼女さんですか?
(森田)あっそうです。
はい。
(佐藤)すみません。
てっきりあなたが悪霊に取り憑かれてるんかと…。
(森田)なんちゅうこと言うねん!どこをどう見て悪霊や言うてるんですか?ちょっと。
(幸恵)佐藤さん失礼ですよもう。
顔が変なだけです。
(森田)しばいたろかおい!フォローなってないやないかお前。
何考えてんねんほんまに!・
(珠代)どうしたの?騒々しいわよ!
(佐藤)あっ女将さんや。
(みゆき)なんなの?おたくたち。
どういうこと?
(珠代)はあぁ〜〜〜んはあぁ〜〜ん。
どうもどうもいらっしゃいませ。
(森田)なんや!けったいな挨拶して…なんです?
(珠代)女将の珠代でございます。
どうかされましたか?
(森田)女将さんですか?ここは従業員の教育どうなってるんですか?僕の彼女にね悪霊とか変な顔とか言うんですよ!
(佐藤)申し訳ございません。
どうぞお掛けになってください。
それより幸恵ちゃん茂造さんまだ来てないの?まだなんです。
もう〜茂造さんのやつバイト初日から遅刻って一体何考えてんねや!
(茂造)ああ〜遅れてしもた〜!遅れてしもた〜!すみません遅れてしまいました。
(佐藤)わあ〜!ええ〜!えっ…ええっ!?すみません。
何してんねん!?もうちょっとやったのになぁ。
言うてる場合か!お客様のかばんや!申し訳ございません。
茂造さんバイト初日から遅刻って一体何考えてんねや!?どうせ寝坊したんやろ。
誰が寝坊や失礼なこと言うなえらいことやったんやで。
そこの海でやなガラの悪い2人がやな「おいブツをよこせ」「金足らんやろ」「ブツをよこせ」「金足らんやろ」ってもめとんねや。
うわっどうなんのかな?って見てたらやな「ブツよこせ」言うてるやつが逆上してナイフを出してそいつをグサッて刺したんや。
うわ〜殺人現場見てしもたいうてパッて見てたらやなそいつが振り向いて「おいじじい見やがったな」言うてナイフ持って追いかけてきたんや。
でどうなったん?そこで目が覚めたんや。
(佐藤)夢の話かい!やっぱり寝坊してるやないか!そうや二度寝や。
二度寝や!はははっ。
逆ギレやで。
お前や!ええかげんにせぇよ。
やる気ないんやったらクビや!言い過ぎやろこらぁ〜!
(みゆき)きゃあ〜!
(佐藤)えっ?えっ?言い過ぎやろお前はこらぁ!言い過ぎやろ。
ははははっ。
皆様ここで解説しましょう。
人間っていうのは本当に痛いときは笑ってしまうんですね。
じゃかましいわあほ!お前何すんねん。
八つ当たりじゃほんま。
(森田)するなあほ!なんちゅうじじいや。
茂造。
名前聞いたんちゃうねん!
(佐藤)申し訳ございません。
本人も謝ってるやないか。
(佐藤)お前が謝れ!ごめんなぁ。
(佐藤)ちゃんと謝れ!
(森田)腹立つわ〜!
(佐藤)申し訳ございません。
お料理の方グレードアップさしていただきますんで。
(森田)それやったらいいですけど。
ははっあほや。
(佐藤)いらんこと言うな!
(みゆき)もう許しましょうよ。
あの〜この辺りに花月岬があるって聞いたんですが。
(佐藤)はいございますよ。
花月岬で愛を誓い合ったカップルは永遠に結ばれるといわれております。
(みゆき)本当に!?展義さん私たち永遠に結ばれるのね。
ははっ一生罰ゲームや。
(佐藤)黙っとけ!花月岬でしたらこちらから見えますので。
(森田)へえ〜見えんねや。
(みゆき)うん見ましょう。
(森田)うわ〜きれいやなぁ!
(みゆき)ここ高いわぁ。
落ちたら一巻の終わりね。
お前こらぁ。
(佐藤)おいおい!
(場内笑い)
(森田)おい!なんで女将も笑うてんねんこらぁ!おかしいやろ!なんやこれ。
一巻の終わりかどうか試したかったんです。
(森田)試さんでええわほんま!ちょっと部屋へ案内してください。
(佐藤)ご案内して。
分かりました。
それではどうぞ。
(佐藤)茂造さんお客様には何々の間ってちゃんと説明せなあかんやろ。
何々の間?
(佐藤)そう。
「お母さん今日も唐揚げ?毎日唐揚げやんもう飽きたわ。
おなか減ってるから食べるけど…。
あっ…。
お母さん!この唐揚げまだな間」。
(佐藤)そんな部屋ない!「な間」ってなんや。
(森田)楽しみやな。
(佐藤)ありませんよそんな部屋。
(佐藤)桜の間です。
(森田)桜の間?どこですか?
(佐藤)階段でどうぞ。
(森田)2階ね。
みゆきちゃん行こ。
(みゆき)ああ〜展義さん待ってぇ!一人にしたらみゆきウサギが死んじゃうぞ!バン!
(みゆき)うわぁ〜!
(佐藤)ええ〜!ははははっ。
(佐藤)ええ〜!めっちゃ飛んだなぁおいははっ。
(佐藤)大丈夫ですか?おいこの階段どうなってんねん!?わしの手作り。
(佐藤)勝手に改造すな!戻せ。
バン!
(佐藤)わおっ!申し訳ございませんこちらからも行けますので。
(みゆき)まったくほんまに腹立つわぁ!バン!
(2人)うわ〜!これも作ったんか?うん!「うん!」やあるか!あちらからも行けますので。
(みゆき)まったくなんやのもう。
くたばれじじい!なんやて?
(みゆき)くたばれじじい!誰に言うとんじゃこらぁ!こらぁ〜〜!!最近の若いやつはすぐキレる。
(佐藤)お前や!茂造さんむちゃくちゃやないか。
オーナーが帰って来たら報告するからな!
(珠代)初日なんだから大目に見てあげましょうよ。
うるさい!
(佐藤)フォローしてくれてんねん!
(珠代)あっ主人が帰って来た〜。
えっどんな人やろう?
(伊賀)ただいま。
どうも。
ははははっ!ははははっ!どんな人かな思うたら横顔新幹線やんこれ〜。
横顔新幹線やん。
誰が新幹線や。
新幹線やから白と青できめてんねやろ?違うわこれは。
はっは〜ん今東京向いてるやろ。
(伊賀)向いてへんそんな方向。
(珠代)「のぞみ」?
(伊賀)誰がやねん。
(佐藤)「ひかり」?「レールスター」?
(伊賀)違う言うてんねん!新幹線やないねや。
珠代。
ファ〜ン。
(伊賀)なんの音や?それは。
前を通過したから。
(伊賀)通過したけどそんな音出さんでええねやほんまに。
なんで確認してんねんお前は。
(珠代)ビールにお茶。
(伊賀)売りにも来んでええわ!はぁ〜。
はっはっ…。
(伊賀)いやウンチしてたらドア開いてもうて閉めたくても閉められへんくなったんもすな!何をしてんねやほんまに。
いやなんで下がんねやこれ。
黄色い線まで下がらんと。
(伊賀)新幹線やないねや。
珠代。
ファ〜ン。
(伊賀)鳴らすなっちゅうてんねんその音を。
確認もすな。
売りにも来んな。
それもすなて。
何をしてんねや?だから。
なんで下がんねんほんで。
黄色い線まで。
(伊賀)いいかげんにしてくれ。
やったぁ!連結連結。
(伊賀)連結やないねやこれ!おいおい幸恵ちゃんは無理やろ?こうなってへんねんから。
先頭はこっち。
あっしっくりくるしっくりくる。
わしら先頭は無理やでそれはなぜか?こうなってないから。
(伊賀)いやだから新幹線やないねや。
下がっとけ。
えっ?黄色い線まで?いや違う!せぇ〜の…。
(4人・東海道新幹線の車内チャイム)・タンタンタンタタン
(伊賀)いや駅に到着する前に鳴る曲やないか!はぁ〜。
はっはっ…。
(伊賀)いやそれもうええわ!以上です。
(伊賀)十分や。
ほんまに。
このじいさん誰や!?アルバイトの茂造や。
(佐藤)偉そうにすな!
(伊賀)オーナーの伊賀です。
頑張ってくださいね。
お前もな。
(佐藤)偉そうにすなって!
(珠代)改めまして妻の珠代です。
黙れブサイク。
(佐藤)なんちゅうこと言うねん。
(伊賀)おいこのじいさん大丈夫か?大丈夫ですよ一人でオムツも替えれるし。
(佐藤)オムツしてんの!?もうパンツでは無理です。
(佐藤)そうなん?
(伊賀)じゃあ着替えてくる。
ファ〜ン。
(伊賀)それやめてください。
茂造さんしっかり仕事してくださいね。
はいはい。
「はい」は1回。
(佐藤)自分で言うな!ああっ!グリーン車や。
(伊賀)いや色だけでしょ!新幹線やないんですから。
ファ〜ン。
(伊賀)鳴らすなっちゅうてんのに。
トンネル入りま〜す。
いやトンネル違うねんこれ!はははっ。
あの顔遊べるなぁ。
(佐藤)遊ぶな!ほんまに。
(いちじま)失礼します!
(いちじまだいきのモノマネ)なんでしょうか?
(佐藤)まねすな!お巡りさんどうかされましたか?
(いちじま)ある人物を逮捕しに参りました。
(3人)逮捕?
(佐藤)一体誰を?幸恵さんあなたです!えっ私が何か!?とぼけても無駄だぜ。
君は大変なものを盗んじまった。
それは…僕のハートさ!君の瞳を…現行犯逮捕だ!何が取り憑いたんや?これ。
(佐藤)すみませんあの〜これは恋をしたってことですか?そのとおり!僕の心の中は幸恵ちゃん幸恵ちゃん幸恵ちゃん…オオ〜幸恵ちゃんフェスティバル!どうしたらいい?
(佐藤)あなた勤務中でしょ?
(伊賀)おい騒がしいけどどうしたんや?幸恵ちゃんフェスティバル。
伝わらんわ!お巡りさんが幸恵ちゃんに告白したんです。
(伊賀)えっ?幸恵ちゃん僕とつきあってくれ!ごめんなさい!ええっ!?なんで?実は結婚を決めてる人がいるんです。
えっそれは誰ですか?それは…茂造さんです!
(一同)ええ〜!?幸恵ちゃんのフィアンセです。
(佐藤)幸恵ちゃんこんなじじいの何がええの?年金全部くれるんです。
(佐藤)あかんで!冗談。
愛し合ってるもん。
(2人)ねえ〜。
くそ〜こんなじいさんに負けるなんて!ははははっ!
(佐藤)笑ってる。
はははははっ…。
ははははっ…。
(佐藤)壊れた!大丈夫ですか?
(珠代)ほんとにつきあってるの?はい。
ず〜っと一緒にいたくてここのバイト紹介したんです。
(伊賀)ああ〜そういえば今日幸恵ちゃんのお父さんが泊まりに来ることになってなかったか?そうなんです。
実は今日茂造さんをお父さんに紹介するんです。
(佐藤・伊賀)えっ!?
(佐藤)いやお父さん相手がこんなじじいやったらびっくりするで!先に写真見せてるんで大丈夫。
免疫は付けた。
(佐藤)ウイルスか!茂造さん結婚の挨拶ちゃんとしてね。
分かった。
そろそろお父さん来るから迎えに行ってくるわね。
気をつけてな。
いってきます。
(伊賀)はいいってらっしゃい。
オーナー「結婚反対や!」って言われたらどうしよう?
(伊賀)ああ〜そやなぁ。
じゃあお父さんに結婚を反対やって言われた場合を想定して今から練習しましょう。
いいんですか?ありがとうございます。
(伊賀)え〜っとじゃあまずお父さんが来たら感じよく「こんにちは!」と挨拶をする。
で座ってもらいましょ。
で席に座ったら茂造さんお父さんの目を見て「お父さん。
お嬢さんを僕にください」と言ってください。
ここで佐藤「茂造さんは本気です」と援護する。
でもお父さんは「反対だ」と言いました。
ここで珠代「こんなに愛してるのに」と言う。
でもお父さんは「関係ない」と言って席を立った。
席を立ったら佐藤「どこに行くんですか?」と聞く。
お父さんは「帰る」と言って出ていこうとした。
それを二人で「行かせない!」と止める。
ここで茂造さん「ずっと一緒にいたいんです」と訴えかける。
でもお父さんは「だめだ」と許さない。
茂造さんは「どうして許してくれないんですか?」と聞く。
じゃあお父さんは「君は娘の人生をどうしたいんだ?」と言ってきた。
茂造さんは「見守りたいんです」と言ってください。
それを聞いたお父さんは「自分勝手だなぁ」と言ってきた。
茂造さんは「そうかもしれません」とここは認めてください。
「とにかくだめだ」とお父さんは許さない。
茂造さんは「理由を教えてください」と食い下がる。
じゃあお父さんは「幸恵がつらい思いをしたらどうするんだ?」と言ってきた。
茂造さんは「僕が受け止めます」とはっきり言う。
するとお父さんは「そこまで覚悟ができているのになぜ今まで挨拶に来なかったんだ?」と言ってきた。
茂造さんは「どうか水に流してください」と深々と頭を下げる。
その姿を見てお父さんに茂造さんの誠実さが伝わり「しかたがない。
娘を頼んだぞ」と許してくれるとなるわけです。
茂造パニック!
(伊賀)何を言うてんの?何を言うてんねや?長いもん。
(伊賀)これくらいせんとあかん。
ええ〜?
(伊賀)稽古するから。
じゃあお父さんの役するから。
佐藤君こっち来て。
(佐藤)分かりました。
(伊賀)じゃあお父さんが来たとこからいくで。
はいお父さんが来た。
挨拶!
(高い声で)こんにちは!
(伊賀)高い高い!もっと低く。
(低い声で)こんにちは!
(伊賀)低すぎる。
真ん中ないんか。
こんにちは!
(伊賀)そう!それでええねん。
あっこれでええんや。
(伊賀)お父さんが座りました。
お父さん。
お嬢さんを僕にください。
(佐藤)茂造さんは本気です。
(伊賀)反対だ。
(珠代)こんなに愛しているのに。
(伊賀)関係ない。
(佐藤)どこに行くんですか?
(伊賀)帰る。
(2人)行かせない!ずっと一緒にいたいんです。
だめだ。
どうして許してくれないんですか?君は娘の人生をどうしたいんだ?見守りたいんです。
自分勝手だなぁ。
そうかもしれません。
とにかくだめだ。
理由を教えてください。
幸恵がつらい思いをしたらどうするんだ?僕が受け止めます。
そこまで覚悟ができているのになぜ今まで挨拶に来なかったんだ?どうか水に流してください。
しかたがない。
娘を頼んだぞ。
(4人)オッケー!
(伊賀)今のとおりやったら大丈夫ですから。
頑張ってください!分かりました頑張ります!
(幸恵)来ました!ああ〜来た来た!皆さんお願いしますよ!ああ〜緊張する〜。
(幸恵)お父さ〜ん!
(一の介)おじゃましますぅ〜。
(佐藤)なんや。
(佐藤)けったいな挨拶ですね。
(一の介)いやいや。
紹介します。
父の一の介です。
はじめまして。
いつも娘がお世話になっております。
(幸恵)お父さんこちらが茂造さん。

(高い声で)こんにちは!」。
「高い高い!もっと低く」。

(低い声で)こんにちは!」。
「低すぎるがな。
真ん中ないんか」。
「こんにちは!」。
「そう!それでええねん」。
(伊賀)全部せんでええねん!なんのガッツポーズやねん。
いらんわ。
どうぞお座りください。
(一の介)じゃあ失礼するよ。
あっお…お父さんお父さんを僕にください。
(伊賀)違う!
(佐藤)茂造さんは本気です。
(伊賀)言うたらあかん!
(一の介)反対だ。
(伊賀)そら反対やって言われるわ!
(珠代)こんなに愛しているのに。
(伊賀)言うなっちゅうてんのに!
(一の介)ちょっと待ってくれ。
幸恵トイレはどこだ?奥よ。
ああそうか。
(佐藤)どこに行くんですか?
(伊賀)トイレや!
(佐藤・珠代)行かせない!
(伊賀)行かせてええねん!どうしてついてくるんだ?ずっと一緒にいたいんです。
(伊賀)おらんでええわ!
(一の介)だめだ。
どうして許してくれないんですか?
(伊賀)聞くな!
(一の介)トイレは一人でするもんだ。
君はどうしたいんだ?見守りたいんです。
(伊賀)見守るな!
(一の介)お前は変態か?そうかもしれません。
(伊賀)認めんでええ!
(一の介)とにかくだめだ。
理由を教えてください。
(伊賀)聞くなっちゅうてんのに!
(一の介)小ならまだしも大だからだ!僕が受け止めます。
(伊賀)受け止めんなそんなもん!
(一の介)やめてくれ!一人で大をさしてくれ!どうか水に流してください。
(伊賀)すべて話つながったやん!
(一の介)ええかげんにせぇよ!何を考えとるんじゃあほ!ほんとにもう。
(伊賀)えっ?えっ?お父さん。
茂造さんむちゃくちゃやないかい!いや練習どおりやろ?
(伊賀)「お父さんを僕にください」って言うからすべておかしなったんや!言うた?
(伊賀)「お父さんの大を受け止める」言うてたで。
いや無理無理無理無理!ゴム手袋しても無理やわ。
(伊賀)あんたが言うたんやほんまにもう!
(幸恵)これどういうこと?
(伊賀)お父さんに結婚を反対されるのを想定して練習してたんですわ。
(幸恵)ええ〜?ああ〜すまんかったな。
お父さんたくさん出ましたか?
(伊賀)何聞いとんねん。
(一の介)ちょっとな…。
あほかお前は。
お父さん。
お嬢さんを僕にください。
(一の介)結婚は絶対に許さんぞ。
(幸恵)お父さん!
(一の介)幸恵は幼いときに母親を亡くしてそれからというものはつらい思いをしてきたんだ。
だから幸せになってほしいんだよ。
一生幸せにします。
(一の介)一生って…もうすぐお前は終わる!
(幸恵)お願い二人の結婚許して。
それはダメよダメよダメなのよ!
(佐藤)なんや?それ。
何?今の。
(一の介)ダメだからダメと言ってるんだ!ええ〜?あと3回言うて。
3回。
(一の介)ダメよダメよダメなのよ!ダメよダメよダメなのよ!ダメよダメよダメなのよ!へえ〜。
(佐藤)なんやその反応!なんで3回言わしたんや。
(島田)もういいもう帰る!
(珠代)あの…せっかくいらしたんですからゆっくりしていってください。
(伊賀)そうですよ温泉に入ってごちそうも食べて。
ごちそう出しますワカメモズク昆布。
(一の介)ええっ?
(佐藤)それ髪の毛にええもんばっかりや!
(一の介)もう分かった分かった。
(佐藤)ご案内して。
(伊賀)じゃあお願いします。
それではお父様のお部屋は「お母さん最近太ったん違う?失礼なこと言ぃな。
私ダイエットしてんねんから!でもお母さんおなか三段腹やで?間っ!」。
(佐藤)そんな部屋ない!
(幸恵)こっちよ。
(一の介)ああ。
茂造とかいうたな?お前たちの結婚は絶対に認めんぞ。
ふっ!すみません期待に沿えず。
(佐藤)沿わんでええねん!落としたら絶対結婚許してくれへんもん。
(佐藤)当たり前や!わしも空気読むときは読むっちゅうねんほんま。
(佐藤)もっと読め!あとは幸恵ちゃんに期待や。
幸恵ちゃんやったら必ず説得してくれる。
うん。
(伊賀)あっところで鮎美は?えっ鮎美って誰ですか?
(佐藤)オーナーのお嬢さんや。
あっ娘さんですか。
(珠代)ふふっ。
彼氏とデートに行ってるわよ。
へえ〜デートかぁ。
鮎美も大人になったなぁ。
(佐藤)お前知らんやろ!早くなじもう思うてな。
(佐藤)無理やりなじもうとすな。
なんやその言い方。
(伊賀)彼氏なんて早すぎる。
鮎美はまだ16歳やぞ。

(鮎美)ただいま!鮎美!知らんやろ!プルプルすな!鮎美やろ?
(鮎美)はい。
この人は?アルバイトの茂造や。
(佐藤)偉そうにすなって!
(鮎美)鮎美です。
よろしくお願いします。
よろぴく。
(佐藤)かわいない。
(レイチェル)おじゃまします。
(伊賀)おい手ぇ!手ぇ!手ぇ!分かったもう〜。
(佐藤)違うわ!そういうことちゃうねん。
鮎美ちゃんに言うたんや。
ああ…。
(伊賀)人前で手をつなぐのはやめなさい!まあまあまあまあ…。
えっ彼氏か?うん。
令君。
吉本学園の3年生なの。
(レイチェル)はじめまして。
令君私の部屋に行きましょう。
(レイチェル)うん。
おじゃましま〜す。
おじゃましま〜す。
(佐藤)参加すな!ははっ絶対今からチュウしよんで。
(佐藤)黙っとけ!しぃ!
(由美)ごめんやしておくれやしてごめんやっしぃ〜!
(佐藤)なんや。
けったいな挨拶ですね。
(由美)あっすみませんねこれを言わないと湯婆婆に間違えられます。
(佐藤)間違えないでしょ。
(由美)あの〜責任者の方いらっしゃいますか?なんでしょうか?
(佐藤)お前と違う!
(伊賀)あっ私ですが。
(由美)あっ宇都宮。
(まき)はい。
お近づきのしるしにつまらない物ですが。
つまらない物には面〜!
(まき・佐藤)うわ〜!ア〜ンド松山君!
(佐藤)うわっ!おいおいおい!お前何してんねん!つまらん物言うからや。
(佐藤)中身は詰まってんねん。
中身なんや?
(まき)アップルパイです。
アップルパイが潰れてぺちゃパイになっただけや。
なるかぁ!
(まき)うわ〜!
(佐藤)おお〜おお〜おお〜。
あとで頂きますんで。
(伊賀)申し訳ございません。
(由美)いえいえ。
(伊賀)お掛けになってください。
(由美)じゃあちょっと失礼いたします。
プシュ!プシュ〜。
(伊賀)その音やめてくれるか!?新幹線と違うねや。
あっ失礼しました。
(由美)いえいえ。
(伊賀)あの〜それでどういった御用でしょうか?
(由美)あっ宇都宮あなたから。
(まき)はい。
当社はこの近辺に大型リゾート施設の建設を計画しております。
そこで近隣の皆様にご承諾を頂きに参りました。
その話は観光協会から聞いてます。
計画書を見せてもらいましたが海を埋め立てることで景観が損なわれそれに自然破壊につながります。
ですから私は反対です!
(由美)そこをなんとか考え直していただけません?
(伊賀)だめなものはだめです!ダメよ〜ダメダメ。
ダメよ〜ダメダメ。
ダメよ〜ダメダメ。
ダメよ〜ダメ…。
もしもし?
(佐藤)着信音!?はい。
仕事中や。
ふふふっ。
(佐藤)ようこんなんあったなぁ。
これおもしろいなぁ。
(佐藤)言うてる場合か。
替えとけ!うぅ〜っ!
(佐藤)変な顔すな!分かりました。
今日のところは帰ります。
でも絶対に諦めませんから。
何回来ても同じや。
帰れ。
(由美)じゃあ失礼いたします。
宇都宮行くわよ。
お尻おかしいおいおい!ケツケツ!ケツおかしいぞ。
なんであんたもするんや。
おいおい!おい!お前ら来るとき普通やったやろほんま。
絶対に建設反対やからな!分かったな!ほんまにもう。
ふっオーナー安心してください。
わしの髪の毛の黒いうちは大丈夫や。
(佐藤)真っ白や!黒に染める。
(佐藤)勝手に染めろ。
(鮎美)令君待って!
(レイチェル)ごめん。
(鮎美)令君!
(珠代)鮎美!どうしたの?令君の様子がおかしかったわよ。
なんでもないの。
帰るときに挨拶もせん男わしは認めんぞ。
(佐藤)お前誰やねん!お前誰や?茂りん。
(佐藤)誰…お前のこと茂りんって誰が呼んでんねん。
(伊賀)茂りんの言うとおりや。
(佐藤)呼んでた!
(伊賀)さあ仕事や仕事。
幸恵ちゃん宴会の準備お願い。
(幸恵)はい。
トンネル入りま〜す。
(伊賀)トンネルちゃうわ〜!
(珠代)鮎美どうしたの?なんでもない…おぇっ!ははっお母さんの顔見るからや。
鮎美顔色が悪いわよ。
珠代顔が悪いわよ。
(佐藤)いらんこと言うな!茂造さん仕事するで。
はい。
奥でなダイレクトメール送る準備手伝って。
分かりました。
ダイレクトメールの住所と電話番号をどっかの組織に売り飛ばしたろ。
あかんで!鮎美大丈夫?お母さん…。
どうしたの?実は…。
言ってごらんなさい。
私…妊娠してるかもしれないの。
妊娠…それほんまなの!?鮎美が…鮎美が妊娠だなんて!バタン!!
(3人)ええ〜〜!!えらいこっちゃえらいこっちゃ!えらいこと聞いてしもた!それほんまかいな?それほんまかいな?びっくりした?びっくりした?わしらも思ったより音したからめっちゃびっくりしたっちゅうねん。
ええっ!?海亀落ちたもんなぁ。
はははっ。
えっそれほんまかいな?えっなんで分かったんや?
(鮎美)妊娠検査薬で調べてみたの。
そしたら陽性って出て…。
ちゃんと調べたんか?妊娠検査薬をおしっこに付けて1分間待ったら星のマークが出たんか!?
(佐藤)お前詳しいなぁ!出たんか?出たみたい。
お母さん私どうしよう…。
とにかく病院に行ってちゃんと調べてもらいましょ。
座りなさい。
ねっ。
(佐藤)奥さんこのことはオーナーにはないしょにしといた方が…。
(珠代)こんなことあの人に分かったら大変なことになるわ!茂造さん。
何?おじいちゃん。
(佐藤)こら〜!こら〜!
(佐藤)お前頭の回転速すぎるやろ!いきなりおじいちゃんって!はははっははっ。
えっおじいちゃん?あっいや…わしおじいちゃん。
(佐藤)ああ…。
わしおじいちゃん。
(伊賀)茂造さん買い物をお願いします。
哺乳瓶?
(佐藤)違うわ!しぃ!
(伊賀)いや食材ですけど。
ああ〜それと鮎美さっきの彼のことやけどなお父さん交際は認めへんからな。
(伊賀)おい鮎美聞いてんのか!?おい!鮎美!乱暴にしたらあかん!妊娠してんのに!
(佐藤)言うな!
(伊賀)鮎美が妊娠してる!?ええっ!?
(佐藤)お前が言うたんや!
(伊賀)ちょっと待て鮎美。
それほんまか!?ほんまや!
(伊賀)お前に聞いてへんわ。
鮎美に聞いとんねん。
鮎美ほんまか!?
(女声で)ほんまよ。
(伊賀)いやお前やないか!声変えてもお前やないか!わしらは二人が話してんの聞いたんや。
ほんでびっくりして海亀が落ちたんや。
(伊賀)知るかぁそんな話!ほんで思ったより音が大きいからわしらもびっくりしたんや。
(伊賀)どうでもええ!鮎美!ほんまなんか?
(伊賀)相手は誰や?はじめまして。
違うやろ!
(伊賀)お前かい!
(佐藤)違いますよ!分かるでしょ。
今日来たばっかりのアルバイトのじじいです。
あはははっ。
見た?新幹線の暴走。
(佐藤)黙っとけ。
(伊賀)あの令ってやつか?お前というやつは!
(珠代)あなた落ち着いて!
(伊賀)これが落ち着いてられるか。
まだ16歳やぞ!鮎美どうするつもりや?どうするつもりや!?産む。
(佐藤)お前が答えんな!
(伊賀)どうするつもりや?
(鮎美)私どうしたらいいか…。
鮎美ちゃんを責めんといて。
悪いのはあの令って男違うんか?あんた父親やろ追いかけていって一発ぐらい殴れ!
(伊賀)ああ殴ったる!
(珠代)あなた!あなたがそんなことしてもなんの解決にもならないでしょ!
(伊賀)邪魔をするな!
(珠代)ああっ!私に手を上げたわね!おらぁおらぁおらぁ!おらぁ!バキ!
(伊賀)お前グーで殴ったな!お前とは離婚や!
(珠代)上等よ!離婚しましょ!
(珠代・伊賀)ふん!
(佐藤)いやちょ…ちょっと。
ははっなんでこうなったんや?
(佐藤)お前のせいや!茂造お前はなんでしゃべってしまうんや!・ありのままの姿見せるのよ
(佐藤)着メロで答えんな!
(伊賀)あぁ…。
(佐藤)オーナー鮎美ちゃんと奥さん病院から帰って来るの遅いですね。
どうか間違いであってくれ。
オーナー間違いないって。
(佐藤)いらんこと言うな!まっわしの勘では妊娠3か月やな。
(佐藤)黙っとけ。
(珠代)ただいま。
(伊賀)珠代どうやった?妊娠3か月やった。
はい正解!
(佐藤)遊ぶな!はい正解。
(伊賀)鮎美が妊娠3か月…。
(佐藤)何してんねん!ははっ。
あっ見て落ち込んで体育座りふふふっ。
(佐藤)かわいそうやろ。
(一の介)絶対に反対だ。
(幸恵)お父さんお願い。
結婚したいの!
(一の介)だめだ!
(幸恵)お願い!おぇっ!
(一の介)お前もしかして…。
(幸恵)実は妊娠3か月なの。
ええ〜〜〜!!おじいちゃん。
(一の介)じゃかましいあほ!おじいちゃんにおじいちゃんと呼ばれたくない。
幸恵が妊娠3か月…そんなばかな。
なんで…なんでこんなことになったんや…。
(佐藤)やめろ!あっ落ち込んで体育座り。
はははっ。
みんな見て見て体硬いから手ぇ届かへんねん。
(佐藤)いらんことすな。
(鮎美)あっお父さん私産みたい!
(伊賀)絶対に許さんぞ!
(鮎美)どうして!?
(伊賀)世間体の問題や。
(鮎美)気にしない!
(幸恵)お父さん私産みたい!
(一の介)絶対に許さんぞ!
(幸恵)どうして!?
(一の介)世間体の問題や。
気にしない!
(一の介)気にせぇ!エコー検査でおなかの中を見せてもらったの。
まだ小さいけど私のおなかの中には赤ちゃんが一生懸命生きてるのよ。
それを見て私思ったのこの子を絶対に産もうって。
(珠代)鮎美。
エコー検査でわしのおなかの中を見せてもらったの。
まだ小さいけど元気よくわしのおなかの中でサナダムシが生きてるの。
そのとき思ったサナダを産もうって。
(一の介)勝手に産め。

(平山)失礼!
(幸恵・佐藤)いらっしゃいませ。
(鮎美)令君!
(伊賀)お前!うちの娘を!
(珠代)あなた!
(平山)令の父です。
息子から話はすべて聞きました。
おたくのお嬢さんが息子を唆したに決まっとる!
(伊賀)なんやと〜!おおっめちゃめちゃすごいやんこれ〜。
もう一回見たい?アンコール!
(観客たち)アンコール!アンコール!はい!
(伊賀)なんやと〜!
(佐藤)シンクロみたいになってる!
(レイチェル)逃げ出したりしてすみませんでしたお父さん。
(伊賀)お前にお父さんと呼ばれたくない!じゃあお母さん?
(佐藤)そういう意味ちゃう!アンコール!アンコール!
(観客たち)アンコール!アンコール!じゃあお母さん?
(佐藤)なんのアンコールやねん!
(佐藤)これなんのアンコール?これおもしろいな。
(佐藤)知らん!
(平山)令には私の病院を継いでもらわなければならない。
処置は私の病院で行いすべてなかったことにするだけです。
ああ〜君にとってもその方がいいだろ。
(鮎美)誰にも迷惑はかけない。
だから産ませてください!
(伊賀)自分の将来がどうなってもいいのか?
(鮎美)はい!
(幸恵)誰にも迷惑はかけない。
だから産ませてください!
(一の介)自分の将来がどうなってもいいのか?はい!
(一の介)黙っとれお前は!
(レイチェル)鮎美ちゃんと二人で子供を育てます!
(平山)できるわけはない。
お前はまだ若すぎる!幸恵ちゃんと二人で子供を育てます!
(一の介)できるわけない。
お前はもうすぐ死ぬ!
(レイチェル)お父さん結婚を許してください!
(平山)絶対にだめだ!ダメよダメよダメなのよ!ダメよダメよダメなのよ!ダメよダメよダメなのよ!もしもし?
(佐藤)着信音!?これどうなってんねん?さっき3回言ってもらったやろ?そのとき録音してん。
(佐藤)いらんことすな!替えとけ!よいしょ。
(一の介)何をすんねん!
(佐藤)どこで替えてんねん!
(平山)さあ令帰るぞ。
(佐藤)お父さん待ってください。
親子で一度ゆっくり話し合われてはいかがですか?お部屋の方ご用意しますんで。
(平山)分かった。
はい分かりました。
それではお部屋の方は「あ〜ら奥さんお久しぶり。
ちょっと聞いた?隣の山中さんの旦那さん不倫してるらしいわよ間あ〜」です。
(佐藤)そんな部屋ない!
(佐藤)松の間です。
(平山)行きなさい。
(レイチェル)はい。
(平山)まったく…。
(平山)令なんてことしてくれたんだ!バン!
(平山)うわぁ〜!はははっ!おっおっおお〜!なんで落とすねん!こうなること望んでたやろ?それでも落とすな。
戻せ!ああ〜びっくりした。
バン!ほんまに落ちかけたからな。
(佐藤)やかましいわ!お父さんこちらからも行けますので。
あっ間に合わんかった〜!間に合わんかった。
間に合わんでええねん!
(伊賀)鮎美あいつとの結婚は絶対許さんからな!ファ〜ン。
(伊賀)鳴らすな!
(珠代)あなた。
(一の介)幸恵こいつとの結婚は絶対許さんからな!ハゲ〜。
うるさいわあほ!お前もハゲてるぞ。
はっ!
(佐藤)今気付いたんか!知ってた?知ってた。
(佐藤)鏡見ろ。
ああ〜でもなぁお父さんとオーナーに許してもらえるええ方法ないかな?
(レイチェル)はぁ…。
鮎美ちゃん。
(鮎美)あっ。
あっ令君と鮎美ちゃんがそろったんやったら結婚許してもらえる方法浮かんだけど。
(レイチェル)えっなんですか?ちょっとその前に約束して。
二人結婚許してもらえたらわしと幸恵が結婚許してもらえるように手伝ってくれる?
(レイチェル)分かりました。
(佐藤)でどうすんねん?うん。
命を懸けるわけや。
二人でその窓まで行くやろ。
そして「結婚許してくれへんかったら二人でこっから飛び降りる!」言うねや。
なんぼなんでもかわいい息子娘がそうなってみぃな。
許すやろ。
(佐藤)なるほどな。
じゃあセリフは俺が付けていくわ。
じゃあ「えらいこっちゃ!」と騒いでください。
そしたらみんなが出てきますんで令君と鮎美ちゃんは窓のそばで「結婚を許してくれないなら二人で飛び降りる!」と言ってください。
するとお父さんたちは「お前たちにそんな度胸はない!」と言うでしょう。
そこで令君と鮎美ちゃんは「本気でここから飛び降りる!」と言ってください。
そこでお父さんたちに「許す」と言わせる重たいひと言を茂造さん。
えっ!わしも参加すんの?
(佐藤)そうや。
めっちゃ緊張するや〜ん。
(佐藤)頑張って。
「天国で幸せになったらどうや」。
(なまって)天国で幸せになったらどぉやぁ。
なまってる!天国で幸せになったらどぉやぁ。
めっちゃなまってるやん!緊張したらこうなるなぁ。
そうなん?じゃあまあそれを言いました。
そしたら令君と鮎美ちゃんはほんとに飛び降りようとしてください。
ここまで来ればお父さんたちも「分かった。
結婚を許そう」ってなるんちゃいますか?なるほど。
(佐藤)一回練習しときましょう。
幸恵ちゃんは令君のお父さんの役やってください。
僕はオーナーの役をやります。
令君と鮎美ちゃんは窓のそばに行ってください。
じゃあ「えらいこっちゃ!」と騒いでみんなが出てきたところからやります。
じゃあいきますよ。
用意スタート!結婚を許してくれないなら二人で…。
(2人)飛び降りる!
(幸恵・佐藤)お前たちにそんな度胸はない!本気で…。
(2人)ここから飛び降りる!天国で幸せになったらどぉやぁ。
(幸恵・佐藤)分かった。
結婚を許す。
(3人)オッケー!
(佐藤)じゃあこういう感じで本番早速いきますんで。
もう本番?
(佐藤)本番いきますよ。
じゃあ皆さん騒いでください。
ああ〜!えらいこっちゃ!
(幸恵・佐藤)えらいこっちゃ!
(伊賀)どうしたんだ?お父さん見てくださいお父さん。
結婚を許してくれないんなら二人で…。
(2人)飛び降りる!
(平山・伊賀)お前たちにそんな度胸はない!
(レイチェル)本気で…。
(鮎美・レイチェル)ここから飛び降りる!
(森田)ばかなまねやめろ!おいおいおいおい…。
お前ら邪魔すんなこらぁ!
(森田)うおっ!
(佐藤)えっええっ!ええっ!・
(森田・みゆき)ああ〜〜〜…。
・バシャーン!!
(海に落ちた音)
(佐藤)落ちた〜!天国で幸せになったらどぉやぁ。
(佐藤)言わんでええ!
(平山)はぁ…ちっ。
ああ〜まったくあほな芝居しやがって!お父さん
(なまって)許してやったらどぉやぁ。
(佐藤)やかましいわ!お父さん僕学校やめて働く。
結婚して父親になる。
絶対に許さんぞ。
そんなことしたら平山家は世間の笑い者だ!・ゲラゲラポーゲラゲラポー・ゲラゲラポッポゲラゲラポーゲラゲラポーはいもしもし?
(佐藤)着メロ!?はい分かりました。
(佐藤)よう見つけてきたなぁ。
夏休みやろ?子供に喜んでもらおう思うてめっちゃ探したっちゅうねん。
(佐藤)そうかもしれんけど替えとけ。
持って持って。
(佐藤)ああ?「・ポー」で替えるな!行きましょうか。
どうもこんにちハァ!
(佐藤)なんや。
あの〜「は」って書いて「わ」って読むんですあれ。
そうですか。
はいはい。
ああ〜承諾書の件は考えていただけましたでしょうか?
(伊賀)断ったはずです。
(由美)そうですかしかたありませんね手荒いまねはしたくなかったんですけど。
長位やってしまいなさい。
(ながい。
)へい。
おいこらぁ!おとなしく言うこと聞かんかいこら!
(珠代)きゃあ〜!やり過ぎ〜キック!
(佐藤)ええ〜!
(ながい。
)痛っ痛っ…痛っ!お前の方がやり過ぎやろこらぁ。
暴れるからや。
(ながい。
)じゃかましいわ!おい承諾書にサインせんかい!
(伊賀)断る!
(ながい。
)そうかい。
それやったら実力行使や!ああ〜!
(ながい。
)どけこらぁ!おい。
(伊賀・珠代)鮎美!
(ながい。
)お前が人質や。
(鮎美)きゃあ〜!よくも鮎美ちゃんを人質に!承諾書にサインせぇ。
こいつがどうなっても知らんぞ!きゃあ〜!やめろ!鮎美ちゃんを解放しろ!僕はどうなってもいいから。
(伊賀)命よりも大切に思ってくれてるのか。
なるほど〜。
(佐藤)何感心してんねん。
令君ここはわしに。
(レイチェル)はい。
おい解放しろ。
(ながい。
)解放なんかできるかぁ!どうなっても知らんぞ!バン!
(ながい。
)うわっ!ふふふふっ。
(佐藤)何!?あれ。
防犯システム。
(佐藤)勝手に改造すな!戻せ!バン!よっしゃ行け。
(幸恵)ええ〜!?嫌!きゃあ〜!よくも幸恵ちゃんを人質に!
(佐藤)お前がやったんや!
(ながい。
)承諾書にサインせぇ。
こいつがどうなっても知らんぞ!
(幸恵)きゃあ〜!やめろ!幸恵ちゃんを解放しろ!僕はどうなってもいいから。
僕はどうなってもいいから。
何しとんねんお前。
(一の介)痛っ。
何すんねん何すんねん。
言わんかい!
(一の介)何を言うねん!?「命よりも大切に思ってくれてるのか」って言わんかい!いくで!僕はどうなってもいいから。
(一の介)命よりも大切に思ってくれてるのか。
誰に言うとんねん。
(一の介)痛っ。
なんやねんなお前。
わしに言わんかい!あんな大事な娘に拳銃突きつけてるやつに言うてどうすんねん。
わしに言え。
今言え。
今言え。
(一の介)命よりも大切に思ってくれてるのか。
えっお父さん気付きましたか!
(佐藤)お前が言わしたんや!もういい解放しろ。
(ながい。
)解放なんかできるかぁ!そうか。
どうなっても知らんぞ!
(ながい。
)おっと…じじい同じ手は食わんぞ。
おい壁の近くへ行け。
(ながい。
)なんで行かなあかんねん。
ここ行ったらまたでっかい包丁みたいなん出す気やろ!お前記憶ええやないか。
(ながい。
)分かっとるわ!じゃあすべての記憶なくしたろか。
(ながい。
)なんやと?こらぁ!こうじゃ。
バン!ガン!
(由美)ええ〜!あっ…。
(ながい。
)痛っ…。
なんじゃ?こらおい!お前今すごかったぞ!当たったとき首こんなんなって…。
じゃかましいわ。
お前を許さん!うわ〜!
(いちじま)悲鳴が聞こえましたが。
あっ貴様やめろ!
(ながい。
)邪魔したらお前から撃つぞ。
命を懸けて市民を守るのが私の使命だ!
(ながい。
)おもろいやないか。
望みどおり撃ったらぁ!危な〜〜い!・君の行く道は・果てしなく遠い
(ながい。
)死〜ね〜〜〜!パン!
(銃声)ブシュ!・Wearethechampions−myfriends・Andwe’llkeepもしもし?
(佐藤)着メロかい!
(佐藤)お父さん大丈夫ですか!?
(一の介)ああ…ああ。
えっ?えっ?
(一の介)いやこの携帯電話で助かりました。
(佐藤)よかった〜。
くそっ!
(佐藤)悔しがるな!
(ながい。
)ふざけやがってじじい。
お前を許さん!やるっちゅうんかチンピラ。
(ながい。
)やったらぁ。
死ね!
(佐藤)あっ!
(ながい。
)ぐわっ…。
よし。
(佐藤)あんた一体何者や!?越後のちりめん問屋です。
(佐藤)それ水戸黄門や!
(一同)ははぁ〜!
(佐藤)やらなくていいですよ!ただのアルバイトのじじいです。
「水戸黄門」やで。
「水戸黄門や」っておかしいぞお前。
お前のニュアンスで言うと「見た肛門や」になってまうで。
(佐藤)やかましいわ!おい。
(佐藤)刺すな!
(ながい。
)刺したぞこいつ!威力業務妨害および銃刀法違反ならびに…んん〜…逮捕や!
(佐藤)何言うてるか分からん。
(いちじま)じっとせぇよ。
お前らも逮捕や。
お巡りさんこいつが持ってた拳銃を奪いました。
悪い男やなお前は。
ええっ!?
(ながい。
)なんやと?こらぁ!誰に言うてんねやお前。
(ながい。
)じゃかましい。
お前に撃つ勇気あるんか?こらぁ!パンパン!
(ながい。
)熱っ!熱っ!熱っ!こいつほんまに撃ちよった!おい!こいつ逮捕せぇやもう。
(いちじま)その人は特別なんです。
(ながい。
)どういう意味やおい!
(ながい。
)なんの敬礼や!どうぞ。
(いちじま)よし行くぞ!おい!ええかこれだけは言うとくで。
インガスンガスン。
(佐藤)意味分からんわ。
どういう意味や?
(レイチェル)鮎美ちゃん大丈夫か?
(鮎美)うん。
(平山)さあ令帰るぞ。
(レイチェル)待って。
(平山)帰るんだ!
(レイチェル)待ってって!
(平山)令!
(レイチェル)僕は今までお父さんの敷いたレールの上を歩いてきた。
違う!レールの上はオーナーだ。
それも違うやろ!なっ。
(伊賀)「なっ」やあれへんねん。
新幹線と違うねん!
(レイチェル)でもこればっかりはたとえお父さんがなんと言おうと僕が決める!
(平山)令…。
(レイチェル)お父さん…鮎美さんと子供を命に代えても守ります!だから僕たちのことを許してください!
(鮎美)お父さん私絶対に後悔しない!どんな苦難も乗り越える!
(珠代)あなた…鮎美のこと信じてあげましょ。
違う!
(なまって)信じたらどぉやぁ。
(佐藤)言うわけないやろ!信じたらどぉやぁ。
(佐藤)言うた!しかもめっちゃ下手くそ。
そして声は酒焼け。
(佐藤)誰に謝ったんや。
(2人)お願いします!
(伊賀)分かった。
二人の結婚を許そう。
(鮎美)ありがとうお父さん!
(レイチェル)ありがとうございます。
(佐藤)令君のお父さん二人のこと認めてあげてもらえませんか?うわ〜どうしよう?レロレロ…。
ど〜したらいいど〜したらいい?許そっかな〜?許さんとこっかな〜?うわ〜どうしよう?ど〜したら…。
あっあっあっおなら出た。
ああ〜臭い!ああ〜臭い!ああ〜臭い!ど〜しよっかな〜?やっぱり許そっかな〜?レロレロ…。
(佐藤)お前何してんねん!?令君のお父さんやったらこんなリアクションとるん違うんかなと思って。
(佐藤)とるわけないやろ!じゃあ聞いてみて。
令君のお父さん…。
二人のこと認めてあげてもらえませんか?ど〜しよっかな〜?レロレロ…。
許そっかな〜?でも許さんとこっかな〜?レロレロ…。
あっちょっと出た。
うっ!く…臭いな〜!レロレロ…。
臭いな〜!でも許そっかな〜?許さんとこっかな〜?やっぱり許そう。
鮎美さん…。
よう変われるなぁお前。
(平山)元気な赤ちゃん産んでくれよ。
(鮎美)はい!
(伊賀)令君鮎美と子供のことよろしくお願いします。
(レイチェル)はい幸せにします。
よかったね二人とも。
じゃあ子供の名前付けてもらおうかオーナーに。
(伊賀)えっ?オーナーに子供の名前付けてもらおうか。
女の子やと思うわ。
はよ付けてはよ。
はよ付けて。
ええっ!?急にこんなこと言うて悪いけどはよ付けて。
平山のお父さんも頑張ったんやから。
ねっ。
こっちも頑張るとこ見せんと。
女の子の名前や。
(伊賀)女の子の名前か…。
(伊賀)ええ〜あっ!やっぱり女の子はきれい好きでこつこつ頑張ってくれる子になってほしいので名前は…「ルンバ」。
掃除機やそれ。
幸恵次はわしらの番や。
(幸恵)うん。
お父さん反対されても茂造さんと結婚する!
(一の介)どうしても茂造と結婚するならお父さんは…。
どけ!どけこら!どけ!ここから飛び降りるぞ!お父さん!天国で幸せになったらどぉやぁ。
(佐藤)言うな!
(一の介)あっあっああ〜!あっ落ちた!
(佐藤)落ちた〜!・
(一の介)ああ〜〜〜…。
・バシャーン!!・Wearethechampions−myfriends
(佐藤)二人で喜ぶな!・keeponfightingTilltheend2015/05/08(金) 09:55〜10:50
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[再][字]【「茂造、夏の終わりの大決心!」】

民宿アルバイトの茂造。オーナーの娘の妊娠や、茂造と従業員の結婚を親に反対されたりと大変!解決の作戦を実行するが…茂造達の運命は!?

詳細情報
お知らせ
この番組は2014年9月6日に放送されたものです。
番組内容
民宿でアルバイトをしている茂造。
その民宿のオーナーの娘が妊娠した事が発覚したり、
茂造と従業員の結婚を親に反対されたりと問題が山積み!
これらの問題を解決すべく、作戦を考え実行するが失敗…
果たして茂造達の運命やいかに!!
出演者
辻本茂雄/佐藤太一郎/鮫島幸恵/伊賀健二/島田珠代/木下鮎美/レイチェル/平山昌雄/島田一の介/末成由美/宇都宮まき/タックルながい。/森田展義/たかおみゆき/いちじまだいき
ほか

ジャンル :
劇場/公演 – その他
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:3566(0x0DEE)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: