（遊太）何でだよ…。
どうして…。
《だあ〜！》
（愛）《ヒヒッ》
（愛）《ニヒッ》何なんだよこれ。
幽体になってただ見てるだけで何もできなくて…。
ふざけんなよ…。
ふざけんなよ！・
（チラ之助）人間って勝手らね。
（チラ之助）７０億人が死んでも平気だったくせに１人が死んだだけで泣きわめくなんてさ。
関係ねえんだよそんなこと！関係ないか薄情なやつらね。
薄情なのはお前の方だろ！くそっ…くそっ！くそー！さっき「何もできなかった」って言ってたけど何もしなかっただけじゃない？だから何だっていうんだ。
そんなこといまさら…。
いまさら？そうか！過去にさかのぼればいいんだ。
確かに今の貴様の霊力レベルなら時空バレーの望んだ地点に着地することが可能ら。
ただし必要なものがある。
必要なもの？誰かを救いたいと願う強い気持ち。
それがないと着地のときにはじかれちゃうのらよ時空の曲面に。
そんなもん…！はじかれたら最後。
二度とこの世界には戻ってこられない。
その覚悟は？あるに決まってんだろ！うむならば強く念じるのら。
自分の心に向かって。
愛俺が必ず守ってやる。
助けてやる。
絶対にお前を…。
愛…愛！うおおおお…！戻ったのか？ハァ…。
（愛）全部私のせいなんだ。
私のせいで芽子も萌南も。
２人のこと知ってるのか！？
（チラ之助）いずれにせよこれで何が起こったのかは分かったのら。
愛はメールの指示に従って神社に行きそして…。
メールの送信者に殺された。
だけどどうして？
（チラ之助）とにかく絶対に愛を神社に行かせちゃ駄目なのら。
（チラ之助）今貴様が成すべきことはそれだけら。
指定の時間まであと３０分か。
・
（ノック）・
（ラブラ）みかたんちょっといい？・
（ラブラ）聞きたいことがあるんだけど。
そうかラブラだ！
（ラブラ）あっ。
（明香）ほなうちは帰るわ。
（みかたん）えっまだいいじゃん。
（明香）何や空気がよどんでもうたさかいな。
（ラブラ・明香）フンッ！
（ラブラ）べぇ〜だ！
（ドアの閉まる音）ハァ…。
あっよし。
（みかたん）いいかげん仲直りしたら？フンッ。
（みかたん）ハァ…。
んで聞きたいことって？・
（ラブラ）ああうん…えっとね私の部屋にあった魔よけの護符知らない？うりゃっ！・
（みかたん）えっ何！？・
（ラブラ）まさかポルターガイスト！？何だず！？
（ラブラ・みかたんのせき）今だ。
はうっ！
（みかたん）はっ！まだなぁ！？あっ成木野聞いてくれ。
愛の命が危ないんだ！あのブラブラ女ホンマムカつくわ。
明香。
（明香）ふえっ！？愛。
（愛）しばらく預かってもらえないかな。
はあ？
（みかたん）この動画に名前が載ってる子が殺されたっていうんですか？
（ラブラ）うん。
分かりましたとにかく愛ちゃんの所へ！はうっ！うおっ！
（ラブラ）乳がっ…乳が！
（みかたん）どこに行くの？
（愛）どこだっていいでしょ。
どいてよ。
（みかたん）どかない。
あの動画見たよ。
メールのことも知ってる。
待って！
（愛）来ないで！落ち着いて愛ちゃん。
どうしても行かなきゃいけないの。
私のせいだから。
私のせいで２人も人が…。
あっああっ！
（みかたん）愛ちゃん！
（愛）放して…放してよ！
（みかたん）嫌だ絶対に放さない！このまま神社に行ったら愛ちゃんは…。
もうほっといてよ！関係ないでしょ！
（みかたん）関係あるよ！だって愛ちゃんは…愛ちゃんは…私の大切な友達だもん！
（みかたんの泣き声）みかたん…。
（みかたん）・「ウンベイジーニニョプラサーラー」・「君に魔法をかけてあげる」何？その歌。
元気が出るおまじないの歌。
石形さんに教えてもらったの。
石形さん？
（みかたん）うん。
えっとねユーバラボって所で研究員をしてた人。
私っていうか私たちそのラボで生まれ育ったの。
（愛）ユーバラボ？遺伝子とかそういう系の研究をしてた施設。
そのラボにはね私の他にも２人の子供がいたの。
男の子と女の子。
生まれたときからずっと一緒でよく助けてもらったな２人には。
（ちよ子）《嫌放して！》
（壺内）《うるさい！》《おとなしくしろ！来い》
（ちよ子）《やだ放して！》
（戸の開く音）
（ぐり子）《ちよ子！》
（ちよ子）《パインぐりちゃん！》
（パイン）《ちよ子を放せ！》
（壺内）《悪いがそういうわけにはいかんな》《お前らは潜在的にユーバ化の能力を持っているにも関わらず一向にその力を発現しようとしない》《なぜか》《原因を探るには見せてもらうしかないのだよ》《頭を切り開いて脳の中を！》《ふざけるなー！》《ぐはっ》
（ちよ子）《パイン！》
（ぐり子）《パイン大丈夫？》
（壺内）《ええい！大事な実験体に傷を付けてしまった！》《まっいいか》《いずれ切り刻むことになるわけだからな》
（パイン）《ちよ子は絶対に渡さない…》《絶対に絶対に絶対にー！》《うおおおお…！》
（壺内）《ふはははは…！これだこの力だ！》
（パイン）《うおおおお…！》
（愛）その男の子好きだったの？
（みかたん）えっちょっいぎなり何！？図星だ。
（みかたん）そんなんでねって！そういう愛ちゃんはどうなの？えっ？
（みかたん）恋とかそういうの。
うーん恋とかじゃないけど人としていいなって思う人だったら。
誰？学校の先生。
クラスの担任なんだけど友達みたいな感じで。
一度ねその先生に車で送ってもらったことがあるの。
帰りが遅くなっちゃって危ないからって。
そしたらクラスの子に見られちゃってさ。
次の日学校行ったら誰も話してくれなくなってた。
どうして？その先生のこと好きな子がいたんだよ。
学校中を取り仕切ってるリーダーみたいな子。
その子に目を付けられちゃって。
それから始まったの最悪の毎日が。
上履きは何足買い替えたか分からない。
教科書もノートもほっとくとすぐに読めなくなるから何度も捨てた。
体育の授業がある日は放課後までジャージで過ごした。
スカートが盗まれるから。
プールのときには下着がなくなってたこともあった。
それだけならまだよかった。
（萌南）《うわ〜愛の髪にガム付いちゃってる》
（留美）《萌南が付けたんじゃないの？》
（萌南）《違うって》
（芽子）《しょうがないな》《切ってあげよう》
（愛）《えっ…嫌っ》
（萌南）《さっすが芽子》
（留美）《ナイスカット！》
（芽子）《ちょっと切り過ぎちゃったかな》
（３人の笑い声）
（愛）学校に行かなくなったのはだからなの。
それでも先生だけは優しくしてくれて。
その先生に相談はしたの？
（愛）してない。
迷惑が掛かると思ったから。
それであの動画を。
（みかたん）動画？
（愛）見たって言ったじゃん。
あれ作ったの私なんだ。
（みかたん）えっ。
（愛）あそこに載ってたのは私に嫌がらせをした生徒の名前。
ちょっと怖がらせてやろうと思ってそれでネットに。
でも動画には愛ちゃんの名前も。
作ったときにはなかった。
だから…。
誰かが後から手を加えた。
たぶん。
芽子たちを殺した犯人が。
何でもっと早く…。
（愛）言えるわけないでしょ学校でいじめられてたなんて。
どうして…。
（愛）分からない？ダサいからだよ！カッコ悪いから。
私はぼっちなんかじゃないし人見知りでもないし。
その気になれば新しい友達なんて簡単にできるし。
そう思われたかったの！そう見せたかったの！そんなふうになんて誰も思ってないって知っててもね。
私ホントはすごく怖かったの。
あの動画見たときからずっと。
だけどみんなの笑顔見てると何だか全部嘘みたいに思えてきて…。
愛ちゃん大丈夫。
大丈夫だよ。
私は正義の味方だから。
愛ちゃんの味方だから。
どんなことがあっても必ず…必ず守ってあげるから。
（チラ之助）歴史変わったみたいらね。
ああ。
うれしくないのら？考えることが多過ぎて。
犯人のことも分からないしそれに…。
（明香）うん？何やこれ。
・
（愛）ずいぶん仲良くなったみたいね。
えっ！？ちゃちゃうわ！こいつが勝手にまとわり付いてきよんねん。
こら！シッシッ離れんかい！ゆうべからずっと一緒にいるんだもんね。
何で面倒みてくれたの？そりゃ…ほらこいつ一度うちのこと助けてくれたやろ。
ふーん。
でこんな所で何してるの？ああ衛星回線にノイズが交じっとったさかい調べに来たんや。
愛は？
（愛）うんえーともういいや。
ホントはムヒを引き取りに来たんだけど。
うん？連れてけやぁ！大晦日まであと１日か。
（愛）みかた〜ん何してるの？・
（みかたん）あっうんちょっとね。
これは…。
・
（物音）
（みかたん）明香？何？今の。
（愛・みかたん）ああっ。
（みかたん）明香！何があったの？
（愛）ムヒ…ムヒは？すまんあの男に…。
（みかたん）あの男って？亀男や。
前にもここに来た。
あいつが…。
ムヒ。
（明香）待つんや愛。
話はまだあるんや。
話？
（明香）あいつ言うとったんや。
（亀男）《愛に伝えておけ》《これはゆうべ来なかったことへの制裁だと》ゆうべ愛を呼び出したのは亀男。
愛ちゃん…！《亀男は愛の同級生を殺した犯人》《もし愛があいつと出会ったら…》愛！いない。
いない。
いない！亀男のやつここじゃないのか？・
（チラ之助）もう遠くまで逃げちゃったのかもね。
何のんきなこと言ってんだ！こうしてる間にもし…。
だったらおびき出してみれば？えっ。
メールだ！
（チラ之助）なるほど。
昨日の愛のメールに返信を送るわけらね。
「古来館の屋上に来てください」「今ここには誰もいません」よし送信！
（メールの送信音）ハァ…。
おっ。
ない！なくなってる！
（チラ之助）シナモンの瓶？何でだよあと１本あっただろ。
ひょっとしてラブラの体を借りて亀男と対決！的なこと考えてた？なっ…！作戦はまだある！あるんだよ！よしもうちょっとで修理完了や。
何か…何か亀男を倒せそうなものは…。
あった！スタンガンだ。
（チラ之助）じゃあこれは？前に見たぞ確か…。
（みかたん）《すっご〜い！明香は天才だね》《クヒヒ！他にもすごいもんがあんねんで》《例えばこれ》《フェイスメーカー》《要は変装用のマスクや》《なっ…》《すっご〜い！》
（明香）《すごいやろ？頭部の立体データさえあればどんな顔にもなれるで》《完全にラブラじゃないか》
（明香）《ついでに声も変えたろか》《このちっこい変声器》《ボイスメーカーを使えば…》
（愛）《はーいＢＬ大好き愛ちゃんだよ》チラ之助思い付いたぞ作戦！ハァ…。
「宛先明香ラブラ」「亀男が今古来館の屋上へ向かっている」「お願い２人で協力してやつを倒して」「作戦があるのその作戦っていうのは」…。
うまくいくかなぁ。
大丈夫あの２人ならやってくれるさ。
ムヒ！どこにいるの？ムヒ！
（みかたん）愛ちゃん！
（明香）来よったでメールどおりや。
（ラブラ）こうなったらやるしかないわね。
ここは一時休戦ということで。
（明香）休戦？私たちケンカの最中でしょうが。
あっ！そうや。
（明香・ラブラ）フンッ。
とにかく今は…。
（明香）分かっとる。
ほな作戦開始や。
（愛）さあいつでも来いや亀男。
確かあの格好で敵の注意を引きつけてる間にラブラが背後から羽交い締めにしてスタンガンでとどめ…らったっけ？ああうまくいきそうだろ？ん？来た！ああっ…！
（亀男）ん？何だあれは…。
おいお前愛ではないな。
なっ何言ってるの？私ＢＬ大好き愛ちゃんで〜す。
萌萌〜。
超萌す…。
（亀男）ふざけるな。
（ラブラ）うおおおお…！うっ。
（愛）あかん！
（亀男）やはりな。
これは遊びではないのだよ。
・
（ラブラ）待ちなさい！撃つなら私を撃って。
（明香）ラブラ！どアホ！ええから早逃げ…。
あっ…ゲホッ。
（亀男）フンッおもちゃだと思ってるのか？・ぐあああ！
（亀男）何！？
（宮賢）いっ今…カッコ良く口上切ろうとしたのに…先に撃つんだもんな…。
嘘やろ…。
（亀男）言ったはずだ！これは遊びではないと。
明香にはひどいこと言っちゃったからこのまま死なれたらたまんないわ！
（亀男）いいだろう先に…。
（明香）させるかー！
（亀男）くっ…。
（銃声）はっ…！
（明香）あ…あ…。
い…嫌〜！！
（宮賢）雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ…夏ノ暑サニモマケヌ…丈夫ナカラダヲモチ…。
（愛）大丈夫？しっかりして！
（宮賢）慾ハ無ク決シテ瞋ラズ…。
イツモシズカニワラッテイル…。
あっ…ああ…！うおおおお…！2015/05/08(金) 02:25〜02:55
関西テレビ１
パンチライン[字]
最悪の結果を目の当たりにした遊太に対し、チラ之助は『誰かを救いたいと願う気持ちがあれば、時を遡ることができる』と告げる…遊太は歴史を変えられるのか！？
詳細情報
番組内容
「パンツを見たら、人類滅亡！？」
とある事件をキッカケに幽体離脱してしまった高校生の伊里達遊太。自分が住んでいるアパート、古来館で目覚めた遊太は、突如現れた猫の幽霊、チラ之助から「肉体を取り戻したかったら、古来館のどこかにある聖典を見つけるのら〜」と告げられる。
かくして館内の捜索を始める遊太だったが、そこで住人である女子のおパンツ様を目撃した瞬間、地球にトンデモナイ災いが…！！
番組内容２
遊太は特殊な霊力を使って住人達の暮らしに干渉。ときに秘められた謎を解き明かしていったりしながら、人類滅亡の運命に立ち向かっていくことになる。はたして彼らは最高にハッピーでピースフルな未来を迎えることができるのだろうか！？
出演者
伊里達遊太（いりだつ ゆうた）役： 井上麻里奈
成木野みかたん（なるぎの みかたん）役： 雨宮天
曳尾谷愛（ひきおたに いと）役： 寿美菜子
台初明香（だいはつ めいか）役： 釘宮理恵
秩父ラブラ（ちちぶ らぶら）役： 戸松遥
チラ之助（ちらのすけ）役： 吉田有里
スタッフ
【原作】
ＭＡＧＥＳ．／フジテレビ
【監督】
上村泰
【キャラクターデザイン】
岩崎将大
【アニメーション制作】
ＭＡＰＰＡ
【脚本】
打越鋼太郎
【音楽】
小室哲哉
【主題歌 オープニング・テーマ】
しょこたん・でんぱ組「ＰＵＮＣＨ ＬＩＮＥ！」
ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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