季節は春。
あたたかな日差しとやわらかい風。
そんな小春日和に兄と遊ぶことにしました。
久しぶりだったので、誘うのに少し照れましたが、兄は
「いぃーおー」と一つ返事で返してくれました。よかった。
僕は数人の友達と、嫁、息子、兄の彼女を呼び
みんなで遊ぶことにしました。
兄と遊ぶ前には準備運動が必要です!
ゴリラがじゃれているつもりで人を傷つけてしまうように
彼も同様に並外れたパワーを持っているから。
僕らは、言葉ではなく、拳で語り合います。
いや言葉でも語り合うのですが、この日は拳です。
来てくれた友達のいでおさんも強制的に語り合います。
もうちょっと色黒く焼いて、口ひげを生やせばマニーパッキャオになれますよ!
兄が本格的にティーチャーしたので後半動きがよくなってました。
女性でも関係ありません。
マイクタイソンのピーカブースタイルからの左右のフックを教えてる場面です。
初心者に教えるあたりに兄の底知れぬ狂気を感じました。
「うぅんうぅん!パンチパンチ!」と元気よく声をかけてました。
体があったまったところで、
この日のメインイベントである映画撮影を行いました。
前々から兄と「最近流行の巨人の動画を撮ろうよ!」と話していたので
実行することに!
撮影中、巨体の兄弟がカメラをもって笑いながらウロウロしている姿はかなり
異質だったのか、
道行く人の怪訝なまなざしを感じました。
でも、僕らは負けずに撮影を続けました。
「いいものを撮りたい」
その気持ちだけが僕らを支えていたのです。
そんな僕らを次なる悲劇が襲います。
幼女の集団がこちらへ近づいてきて
僕らを棒で叩きまくるという異常な事態が起きたのです。
おそらく彼女達は、本能的に異質な僕ら兄弟を排除しようとしたのでしょう。
僕らは小さくなってエレファントマンのように逃げました。
それでも追いかけてくる幼女の群れ。
そして、どうにか巻いたと思ったら恐ろしい言葉を発しました。
「○○ちゃんがカメラで撮られた!お母さんに言わなきゃ!」(※撮ってません)
変態兄弟の誕生です。
最近の子供は大人が一番恐れるポイントを知っています。
僕らはそんな脅威と戦いながらも撮影を続けました。
そして完成した動画がこれです。
まけないこと。逃げ出さないこと。投げ出さないこと。信じ抜くこと。
それが大事だってじいちゃんが言ってた!