探検バクモン「国技館 本場所直前の舞台裏! 横綱編」 2015.05.06


(歓声)
(実況)「また張って差す。
今度は稀勢の里踏み込みましたが突っ張る白鵬。
おっと少し体勢崩れた。
おっつける横綱。
押し倒し!」。
横綱白鵬が史上最多33回目の優勝を果たした初場所
大相撲に新たな歴史が刻まれた
その舞台となった東京・両国の国技館
初場所直前爆笑問題が入った!
うわ〜!
目撃したのは15日間の勝負の舞台となった土俵をつくる男たちの姿
(田中)土俵の俵これも呼出しさんが作るの?そうです。
え〜っ!
今回も本場所直前しか見られない驚きの現場が!
あっ!
巨大な番付表が出現。
一体どうやって書いているの?
更に新弟子たちの虎の穴も!
書道にいそしむ力士たち。
そこには相撲道の奥深い世界が!
国技館の舞台裏完結編。
さあ時間です。
待ったなし!
ハッキョイ!あこっちですか。
はい。
国技館の裏側を進む一行
よく中継なんかで。
(力士の声まね)あ〜…。
殊勲の星をあげた力士がですねやる所がこの奥にありますので。
あそうなんですか。
今回も案内人はノリノリの藤島親方元大関の武双山が務める
こちらですね。
この右手ですね。
「インタビュールーム」って書いてある!へえ!ここで。
インタビュー行われる所。
いいですか?入って。
どうぞどうぞ。
あ!うわ〜何かわかるわかるわかる。
ホントだ。
なるほどここね。
ここに来るんだ。
ちゃんと照明もあるんだこうやって。
そうですね。
へえ〜!これ今カーテンがあれになってるんですけどもこれを外すと多分それっぽい感じになると思います。
あ〜!あ〜!ず〜っと。
ず〜っとですね。
こういうことか。
鶴竜関を破りました遠藤関です。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
ここは大相撲中継でおなじみ力士憧れのインタビュールーム
でもなかなかここでね…お立ち台ですよ。
野球で言ったら…でもまあそのヒーローになれるっていうのがもうね…ここ来てない人はいっぱいいるんだよね。
来れない人もいっぱいいますよね。
せっかくなので親方の初優勝をかけた大一番にタイムスリップ!
(実況)「はたきにいった魁皇。
押し倒し!武双山初優勝!」。
それでは初優勝した武双山関のインタビューです
放送席放送席。
見事優勝を決めました武双山関です。
今始まったばっかり。
今回魁皇関を破っての初優勝でしたけど今の率直なお気持ちは?いや〜そうですねうれしいですね。
うれしいですか。
やっぱり立ち合いが鍵だったと思うんですけれどもいかがでしたか。
よく相手の動きを見て体が反応したと思います。
おめでとうございました。
初優勝を飾りました武双山関でした。
お返しします。
はいはい〜。
いやちょっといいですねこの。
なりましたか。
はい。
で覚えてます?ここでの。
あんまりですね…相手に失礼だからね。
そうですよね。
ええ。
相撲とはすなわち相撲道なり。
力士たちは常に品行方正であらねばならぬのだ
「探検バクモン」
インタビューの裏に名勝負あり。
それになくてはならない存在が。
そう勝負を裁く行司だ
こちらが行司さんの。
のれんがあって。
どうぞどうぞ。
うわ何か書いてらっしゃる。
仕事中ですね。
どうぞ上がって下さい。
すいませんお邪魔します。
ここでミッション
お邪魔します。
すいません。
いらっしゃいませ。
あ!行司さんが。
今これは何の作業中なんですか?1月の…巻物みたいになってる。
上側に書かれてるのが東方の力士。
で下側に書かれてるのが西方の力士です。
これをもとに藤島親方のような審判部の親方が取組を作ります。
本場所直前全力士およそ600人の四股名が書かれた「巻き」が作られる。
これも行司の大事なお仕事の一つだ。
というのは…
じゃ始めます。
いいですか?はい。
本場所中取組を決める編成会議。
「巻き」はここで使われる重要なもの
こうして15日間毎日の取組が決められているのだ
これ大変じゃないですか?ええ。
全員が見てすぐわかるように。
あそういうことか。
でも正直ですよパソコンで打ったって。
こんな字あんの?わかんないですさっきから。
遊んでんのかなと思うぐらい複雑な字を書いてますこれ。
この字何?反対側から見てもらうとわかります。
(田中)あこう見ると。
ね。
あ〜!
これは「隠岐の海」の「隠岐の」の文字。
わかるかな?
親方さっきから普通にちょっと話しちゃってるんですけどこの方をご紹介して下さい。
実はこの方行司歴35年の木村庄太郎
我々もじゃあテレビ中継で見てる方ですよね。
もうあのテレビでは必ず。
そのぐらいの時間裁かれてますね。
裁かれてますね。
ですいません。
こちらに。
ず〜っと待たせちゃって。
元基さん。
木村元基さん。
すいません前にじゃあ。
これはやっぱり晴れの姿ですよね。
(田中)日本だよねこれね。
もう一つ式守という。
そっか。
式守木村のこの二つの屋号というか。
昔はもっとあったらしいんですが…あれはSMAPの中にいます。
行司じゃないんですか?行司じゃないねどう考えても。
かっこよすぎるんじゃない?別に行司さんがかっこ悪いって言ってるわけじゃないけどあんな行司いたら気が散ってしょうがない。
見てもらうとわかりますけどここがね…えっ!そうなんですか。
この色がですね。
色が?
実は力士だけでなく行司にも番付がある
幕下格より下は胸元の飾りとヒモ軍配の房が緑色または黒と決められている。
土俵上では裾をまくりすねを出すのが決まり。
ハダシで取組を裁くのだ
木村庄太郎と木村元基のご両人は幕内格の行司
色は紅白。
十両格以上になると白足袋が履ける
行司の最高位立行司。
その一人式守伊之助。
色は紫と白の紫白色だ
白足袋に加え草履も履いている
もう一人の立行司は木村庄之助。
結びの一番だけを裁くいわば行司の中の横綱
総紫カラーがまぶしいぜ!
ハダシ!そのシビアなね階級。
それぐらい厳しくないと。
年齢がいくつになってもハダシなんで…
(田中)そうなんですね。
今度これが草履ですよそのうち。
試験といいますか上から何人という枠が決められてますので。
あそういうことだ。
じゃ欠場が出たら。
そうです。
(田中)65歳で定年だっていうことね。
更に立行司しか持つことができないあるモノが
それはこちら短刀だ。
ここで行司クイズ!なぜ短刀を差すのかわかりますか?
何かあった時に。
いや何かあった時ってそんなわけないでしょ。
何かといいますか昔は覚悟の上で横綱を裁き違えたら切腹するという言い伝えで。
(田中)あそうなんだ。
そういう細かいところまでいろいろあるんですね。
ちょっと気になる軍配をさっきスゴイちょっと見たいなと思って。
持って頂いて。
いいんですか?ええ全然もうかまいません。
うわ〜!これ何年ぐらい?結構重たいですよ。
ここは銀か何か。
銀ですね。
ね。
銀ですよこれ。
大きさもねこんなですよ。
でも相撲って見てるとさ…アレね。
アレがやっぱ我々素人はわからないんですよね。
普通一般の方は行司さんが「ハッキョイ残った」って言って取ると思ってますよね。
我々違うんですよね。
力士はお互いに相手の呼吸に合わせていきあうんの呼吸で立ち合っている
相撲の勝負とは相手を信頼してこそ成り立つ。
これぞ相撲道なり!
あの辺は不思議な。
いや僕らはですね自分が…あ土俵につくかつかないかっていうことでね。
相撲自体は見てないんで。
なるほどなるほど。
ハッキョイ。
残った残った。
確かに行司は下半身しか見ていない。
そしてどちらが負けたかをひたすら見る。
そう行司は負けを見極め勝ち名乗りを上げていたのだ
「探検バクモン」
更に本場所直前ならでは行司のもう一つのお仕事が
こちらが東方の支度部屋になります。
すいませんお邪魔します。
あホントだ。
何か仕事してますね。
何の仕事?え何?腕立て?あ行司さん。
ここでは番付を書いてるんです。
あ〜番付書いてる。
これ!あ〜番付表だ。
うわ〜。
こうやって書いてるんですか。
そうなんです。
上のほうを書く時は…こうやって書いてるんだ。
番付表は紙だけではない。
実は本場所中会場に1枚だけ掲げられるのがこの「板番付」
高さおよそ2メートル幅1.5メートルの巨大な番付表だ
「行司は習字」と言われるこの世界。
入門して3年から5年で任されるという
下書き一切なし。
文字の枠だけ決めたあと一気に書き上げているのだ
(田中)今まさに白鵬の「白」という文字を書いてるとこですね。
ホントだ。
スゲー。
これよくそんな何の下書きもなく。
横綱はまだいいよ大きいから。
あっちの一番下。
(庄太郎)向こうは幕下以下の。
幕下以下だよ。
(田中)スゴイですね。
これはもう神業ですよ。
(田中)何年これ書かれてるんですか?でも行司さんですよね。
まあそうですね。
我々から見るとこの同じ相撲字例えば親方の名前を書いても…わかりますかやっぱり。
どうですかこれ文字をお書きになるのをまさか自分がこれやるとは思ってなかったでしょ?入門してから初めて。
わかんないっすね。
(田中)これ専門の方がいるって絶対思うじゃん。
話が違うよって最初は思ったり。
えっ!?そこから。
じゃ直して。
てか頼もうよ専門の人に。
よくここまで。
いやまだまだ。
ほらこれだもん。
(田中)ここからグワ〜ッときてさグワ〜ッときて。
グ〜ッとなんかもう今俺グーグルやってるみたいだよ。
(田中)グーグルアースだよこんな。
3日間かけて完成させる板番付。
実はこの独特な書かれ方にもある意味が。
隙間がないようにギッチギチに埋め尽くされた相撲文字。
これは客席が目いっぱい埋まるようにとの思いが込められている。
五段に分かれた番付の最上段には幕内の力士がズラリ
次の段に十両と幕下の力士たち
更に三段目序二段序ノ口と続く。
ちなみに三段目は上から数えて三段目なのが名前の由来だという。
中央には行司の名前が。
木村庄太郎と木村元基のお二人はここ
呼出しは十両以上の取組を呼び上げる人たちが番付表に
最も大きい文字は横綱ではなく…これ。
何て読むかわかりますか?
(田中)「なんとか御免」…何て書いてあるんですか?天下御免。
(庄太郎)これは下から読むんですけど「御免」と読みます。
(田中)「御免」?
(庄太郎)一番上は「」という字なんです。
なんであんなとこに?昔江戸時代とかは勧進相撲といいまして相撲を興行するのはお寺とか神社の境内でやってたんですね。
その時に寺社奉行の管轄だったもんでそこに…
(田中)なるほど!そっかそっか。
全然知らなかったね。
まず読めないしね。
読む気すらなかった。
確かにそうだね。
読もうとしてなかったね。
長い歴史を持つ相撲の世界。
その伝統は番付表にも息づいていた
「探検バクモン」
最後に向かったのは新弟子たちの虎の穴
あどうもどうも。
また先ほどの。
でここでする人たちっていうのはどういう人たちですか。
あそうなんですね。
統一してやるんだ!最初は。
そうなんです。
実はここ新弟子が半年間通う相撲教習所
ハアッ!
稽古は朝7時から。
股割りや四股の踏み方など基本動作を教わる
それだけではない。
実技のあとは授業も。
でもさすがに眠そう
力士に必要なのは「心・技・体」。
書道は落ち着いた心を養う必須科目
あの遠藤関もここで学んだ
月曜から金曜まで相撲道を邁進する者として必要なことをみっちり学ぶのだ
やっぱ学問的なそういうものも一応ここで学ぶという。
そうですね。
習字もありますよ。
あ習字も?へえ。
サインするのにね。
あそうか。
自分のサインするのに。
まあね。
漢字も書けないわけだからね。
意味わかんないもんね。
田中さん。
いいの?
神聖な土俵の中にはハダシで上がるのが決まり。
ゆけ〜田中!
うわ何か緊張するな。
こう入っていいって言われちゃうとね。
何か例えば決まりあるんですか?一礼して入るとか。
あらうわスゴイ。
一席じゃあ取組。
いやいや取組はおかしいでしょ。
行司さんがいれば取組できますからね。
ちょうど偶然。
ちょうどじゃねえよ。
よく考えたら何でいるんだよと思ったけど。
ここで本物の行司が裁く田中と親方の大一番!
田中海に武双山。
スゲー。
(田中)スゴイよこれ。
うわちょっと怖い。
大関だからね。
ちょっと。
僕やめて初めてです相撲取るの。
えっ!?稽古はつけますけど相撲取ったことないですやめてから。
待ったなし。
ハッキョイ。
残った残った残った残った残った残った。
残った残った残った。
残った残った。
残った残った残った。
イヤッ!上手取ったけど…うわ〜。
残った残った残った残った。
あ〜!残った残った残った。
う〜ん土俵際。
あ〜あ弱えなぁ。
(笑い声)1億回に1回も勝てるわけないだろ。
ありがとうございました。
(拍手)いやでもスゲーなんかうれしい。
いやスゴイうれしいっすね。
やっぱね。
スゴイことですよね!負けてくんないから。
名勝負を支える人たちがいる
彼らはそれぞれに相撲道を突き進んでいる
相撲という伝統はこうして受け継がれてきたのだ
はいということでね今日は両国国技館。
いろいろ裏側を見さしてもらいましたけれどもね。
驚きでしたね。
ね。
知らないことがこんだけあるのかというのとやっぱり裏方さんのいろんな仕事の掛け持ち具合がスゴすぎますよね。
掛け持ちというかほとんどだから行司さんと呼出しさんとでもう要するに裏のことは全部仕切ってる。
まあ勝負事ではあるけれどね全体で一つのこう何つうの?ファミリーというかねそういう感じがしましたね。
今日はでも僕は藤島親方とやったんでちょっと今少し息が上がってます。
やったってほどの事じゃないです。
いや意外に大変なんです。
ただ持ち上げられて運ばれただけですからね。
2015/05/06(水) 17:35〜18:00
NHK総合1・神戸
探検バクモン「国技館 本場所直前の舞台裏! 横綱編」[解][字][再]

続編!国技館。本場所直前の舞台裏へ!巨大な番付表を目撃!行司の知られざる世界とは?さらに新弟子たちの虎の穴も。田中と親方の大一番!相撲道の奥深い世界に迫る

詳細情報
番組内容
大相撲の初場所直前、準備でバタバタの国技館に潜入!その完結編。藤島親方と向かったのは大相撲中継でおなじみのインタビュールーム。そこには相撲道の作法があった!?さらに行司の知られざる世界を探る。行司に番付が?長い歴史を持つ装束のヒミツ。巨大な番付表もドドーンとお出まし。下書きなしで書く行司の筆さばき。最後に本物の行司がさばく田中と親方の大一番!オドロキの国技館の舞台裏から相撲道の世界に迫る。
出演者
【出演】日本相撲協会元大関・武双山…藤島武人,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

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バラエティ – トークバラエティ
スポーツ – 相撲・格闘技
バラエティ – 旅バラエティ

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日本語(解説)
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