会うと必ず挨拶してくれて…。
(女性)すごく目を引く子だから心配してます。
(男性)親御さんが気の毒で。
実は色々あったみたい。
テストの問題盗んだりとか。
ちょっと信じられないんですけど…。
(涼子)《このことは秘密にして。
何でもするから》
(あづさ)《犯人は自分だって言ってくれると思ってた》・
(物音)
(美百合)んっ?えっどうした?ううん。
沙綾行こっか。
(沙綾)ハァ…。
(沙綾)私アヅのことそんなに知ってるってわけじゃないかも。
話すようになったの2年でクラスが一緒になってからだから。
(川上)でも荻原さんが部活を辞めてからはあなたとよく一緒にいたって。
そうだっけ。
2年の夏休みくらいだったかな?夏期講習が一緒だったんでしょ?あっそうだ。
それで買い物行ったりお茶するようになったんだよね。
うん。
(せき)
(森下)あなたは放課後結構いろんな所に出入りしてるって聞くけど荻原さんも一緒だった?あの…今私の話関係ないですよね?あと最近アヅとは遊んでないです。
アヅ何か付き合い悪くなったから。
親が厳しいって。
あっすいません。
(みづき)親が厳しいって言ってたんですか?いやまあ普通に…。
(川上)あなたは始業式の日の朝荻原さんに会いましたか?会ってないです。
(物音)
(沙綾)ちょっ…涼子大丈夫?ごめん。
ちょっと気分悪い。
(涼子)ごめんね途中で。
(沙綾)ううん。
逆に助かった。
アヅのこと聞かれてもうちら何も分かんないじゃん?何かさ…。
うん。
たぶんアヅがいなくなったの私たちのせいにしたいんじゃない?冗談じゃないよね。
ありがと。
学校で原因探ししたって意味ないよ。
ホント事件に巻き込まれたらどうすんのって感じ。
ストーカーとかさ。
でも「いなくなった」ってだけじゃ事件にならないでしょ。
まあそっか。
沙綾はさ何かなかった?気になることとか。
ないよ。
始業式の朝もアヅに会ってないし…。
てかこっちまで変に探られたりしてホントに迷惑なんだけど。
私さ…。
えっ?いや…。
私ホントはアヅって苦手っていうか…。
私も。
完璧過ぎる人が隣にいるのってしんどいよ。
涼子もそんなふうに思ってたの?こっちが何ていうか劣等感っていうか…。
何だ…。
何だ私だけじゃなかったんだ。
さらっとパーフェクトなだけで嫌味なのにさいきなりこんなふうにいなくなってこっち色々かき回して。
えっヤバい事件とかなら別だよ?けどもしアヅが自分からいなくなったならえっどこまでバカにすんのって。
フフ。
言いますねえ。
ごめんいらいらしてる。
(祐喜)沙綾。
(沙綾)んっ?
(祐喜)涼子大丈夫だった?
(沙綾)うん。
貧血みたい。
そっか。
(沙綾)うん。
(沙綾)ただいま。
(美百合)あっおかえり。
じゃあさ今度みんなでカラオケ行こうよ。
(美百合)あっいいね。
(祐喜)俺の洋楽ロックメドレーなかなかのハイトーンボイスよ?
(美百合)それ絶対うるさいやつじゃん。
英語の歌自慢げに歌うやつって嫌だ。
てかこないだカラオケ行ったばっかだしね。
(晴人)んっ?うん。
うん。
(祐喜)はっ?何?また俺だけ省かれてんの?ちょっとマジ勘弁してよ〜。
(沙綾)違う違う。
たまたま晴人と一緒に行こうってなったの。
(祐喜)え〜?じゃあ今度は誘ってよ。
(沙綾)うん。
誘う。
でも洋楽どや顔で歌ったら部屋から追い出すからね。
(祐喜)えっ?何でだよ。
(晴人)というか沙綾もマイク放さないタイプじゃん。
(沙綾)えっ?
(晴人)しかも自分で歌って自分で泣く…。
ねえちょっとやめて。
泣いてないでしょ。
(晴人)うるうるしてたよ。
(祐喜)沙綾さん何歌って泣いたんですか?
(沙綾)泣いてないです。
あっ。
涼子次の授業どうするんだろう。
聞いてくるね。
(祐喜)おう。
あ〜あ…ハル。
・
(戸の開く音)えっ?
(千里)もっもう大丈夫?あっ教室戻るとこだけど。
(千里)あっうん。
えっ何?
(千里)あっ。
まっ迷ったんだけど…。
何?見てもらえれば。
また誰か映ってた?アヅ?と山本沙綾さん。
・
(祐喜の鼻歌)
(祐喜)どうも。
(みづき)あっ…。
(祐喜)あのときはその…突然家に行ったりしてすいませんでした。
(みづき)いえ。
私もあんな…。
何これ。
取りあえず沙綾に確認してみないと。
よっ呼んでくる?行こう。
(操作音)
(操作音)
(沙綾)ちょっと何?突然。
いいから。
(沙綾)えっ?お願い。
(沙綾)てか何で奥村さんも一緒なの?何なの?それも説明するから。
お願い…。
(バイブレーターの音)なっ何これ。
私どうしたらいいの?美百合のとこ行こう。
(沙綾)えっ?ごめん来てもらってもいい?あっはい。
沙綾行こう。
(沙綾)ハァ…。
奥村さんごめん。
(バイブレーターの音)
(沙綾)美百合いないじゃん。
何なの?奥村さん。
(千里)はい。
これ電源入ってるよね?
(千里)あっえっとリモ…。
んっ?あっ。
何で?
(沙綾)アヅさあ勝手に仕事やってるよね?しかも田口さんとかあの辺手出してるよね。
どういうこと?何これ。
(沙綾)《アヅさあ勝手に仕事やってるよね?》《しかも田口さんとかあの辺手出してるよね》《「お金ためて家出たい」って「でも親厳しいからバイトできない」って「だから仲間に入れて」ってそっちが言ってきたんじゃん》《ルール守んないで許されると思ってんの?》《沙綾ってさ変わったんだってね》《ていうか山本先輩だったんだね》《平均偏差値65の秀英館で学校一派手でお金持ちでタレントにならないかってスカウトされたこともある超目立つ女子がね中学受験に失敗して公立行ったらいじめられてで2年間引きこもってたって聞いたらみんな勇気出るかもね》《そうだよ》《タレントになって「みんな大丈夫だよ」って「私も引きこもりだったんだよ」って言いなよ》《「今高3だけどホントは二十歳なんだよ」って》《それでJKビジネスの元締も…》《バラされて困るのそっちなんじゃないの!?》《あんたのとこの親もヤバいじゃん》《スマホの履歴5分置きに親じゃん》《あんたが何で私のポジション狙ってんのか知んないけどそっちがやるならこっちもやるから》《学校いられなくしてやるから》《ここは私の場所なんだから!》・
(晴人)何だよこれ。
何だよ!これが沙綾なんだよ。
(晴人)えっ?全部自分中心じゃないと気が済まないんだよね?
(沙綾)はっ?アヅがいなくなったのは私がハルを取ったせいみたいに言ってホントは悔しかったんでしょ?お前さ…。
(美百合)自分じゃん!アヅともめてたの。
「いられなくしてやる」とか完全にアウトじゃん。
アヅがいなくなったの沙綾のせいだからね。
黙れ!沙綾…。
(沙綾)美百合って中身もレベル低いんだね!男取られそうになったくらいで簡単に人を売る女!頭の中男のことばっか!ねえ沙綾…。
ホントはアヅのことなんかどうでもいいんでしょ!?だいたい何この映像!誰が撮ってたの?盗撮とかマジ信じられない!それみんなで見るとかあり得ない!最低!みんな気持ち悪い!ねえ沙綾仕事って何?アヅがいなくなったのと関係あるんじゃないの?アヅに何か危険なこととか…。
はっ!?何いまさら友達面してんの?涼子もアヅが目障りだったくせに。
そんな…。
(沙綾)言ってたよね?「どこまでバカにすんの」って。
あれってムカつくってことだよね?
(沙綾)ああ…。
これ撮ったの涼子か。
はっ?
(沙綾)いっつもカメラ持ち歩いて記録とか言って人の取り調べまでついてきてさ何なの?涼子。
私じゃない。
人の秘密暴いて何が楽しいの?ああ…ジャーナリズム精神?はっ?ただののぞきじゃん。
正義振りかざして人を裸にして笑ってるだけじゃん!私はただ…。
・
(チャイム)・
(チャイム)
(バイブレーターの音)
(祐喜)カラオケ行く話?
(晴人)いや。
(祐喜)「いや」じゃねえ…。
(晴人)ちょっと。
(祐喜)隠すなって。
(晴人)何だよここ。
(沙綾)何なの?見てもらいたいものがある。
(沙綾)えっまた盗撮ビデオ?嫌なんだけど。
お願い。
見てほしい。
(操作音)えっちょっ…。
これって…。
私。
(沙綾)あっ。
アヅ?
(操作音)2月に学年末テストの試験問題を盗んだのは私です。
私は学校に「やったのはアヅじゃない私だ」ってホントのことを言うチャンスはあったのに言わなかった。
(教師)《荻原さんがいるのを見たっていう生徒がいるんだよ》アヅは私が犯人だって知っていて知っているのにそのことを誰にも言わなかったの。
アヅがやったのは自分じゃないって言わないことが私には重荷で…。
何をしててもずっとアヅに軽蔑されてるような気がしてた。
それだけでもきつかったのにあの朝アヅが特進に入っていないことが分かってあっ私のせいだって思ったら何か逆にムカついた。
《あんたマジで消えてくんない?》アヅがいなくなったのが私のせいならそれでいいの。
ただちゃんと知りたい。
だから…。
(沙綾)ねえちょっと待って。
えっじゃあこれ撮ってたの誰なの?
(美百合)あっ。
私とアヅや涼子の知られたくない秘密盗撮してたやつは誰なの?
(千里)とっ盗撮カメラ…。
(千里)8カ所。
盗聴器が13カ所。
(沙綾)はっ?ちょっと…。
カメラは電源のないタイプは定期的に電池交換して記録メディアも入れ替えてる。
盗聴器は主にコンセントタイプで使用周波数…。
(晴人)お前いいかげんにしろよ。
やっていいことと悪いことがあんだろ!
(沙綾)何なのあんた!悪趣味通り越して気持ち悪い…。
やめよう。
(沙綾)趣味なら1人で楽しんでればいいじゃん!それをわざわざ人に見せる…。
(美百合)こんなことしてただで済むと思ってんの?これ犯罪だからね!残りのカメラどこあんだよ。
(沙綾)頭おかしいの!?出せよ。
おい何か言えよおら!
(沙綾)ねえ出しなさいよ!
(千里)あ〜!私だって本当のことが知りたいんです!
(沙綾)はっ?何で?悪いけど奥村さんってうちらと関係ないじゃん。
何で急に首突っ込んでくるの?
(千里)大切な友達だから!皆さんひどいですよね。
寄ってたかってあーちゃんのこと傷つけて。
あーちゃん?
(美百合)えっちょっ…えっ?
(千里)友達とか言って結局皆さんあーちゃんのこと排除しようとしてたわけじゃないですか。
彼女何やかんや言って私しか味方がいないじゃないですか。
だったら私が守ってあげるしかないじゃないですか。
だって荻原あづささんとずっと友達だったのは…。
私なんですから!
(シャッター音)2015/05/02(土) 23:40〜00:05
関西テレビ1
She #03[字]【カメラが捉えた衝撃!これがJKの実態…今夜裏の顔を全て暴露】
県立S高校3年の荻原あづささんが行方不明になっている事件で、県警は荻原さんが放課後に「あるビジネス」を一緒にしていた女子生徒に事情聴取を開始した。
詳細情報
番組内容
校内では、こつ然と姿を消した荻原あづさ(中条あやみ)の情報をはじめ、さまざまなウワサが飛び交う。そんな中、聞き取り調査3日目に呼び出されたのは山本沙綾(竹富聖花)。「あづさは親が厳しいからと付き合いが悪かった」と話す沙綾の姿を、相変わらず撮影していた西澤涼子(松岡茉優)だったが、貧血で倒れてしまう。保健室へ行った涼子と沙綾は、あづさの完璧さに劣等感を感じていたことをお互い打ち明ける。
番組内容2
一方、涼子を心配して保健室へと向かった江藤美百合(清水くるみ)だったが、偶然にもある“衝撃の映像”の存在を知ることに・・・。その後、美百合がとった行動で、涼子をはじめ、沙綾、美百合、そして村岡晴人(成田凌)にまで気まずい空気が流れ・・・。
さらに、今度は涼子が美百合と沙綾をアマチュア無線部に呼び出し、奥村千里(森川葵)からもさらに驚くべき事実が告げられることになる。
出演者
松岡茉優
中条あやみ
竹富聖花
森川葵
清水くるみ
・
成田凌
白洲迅
他
スタッフ
【脚本】
安達奈緒子
【編成企画】
太田大
【プロデュース】
上久保友貴
【演出】
山内大典
北坊信一
【制作】
フジテレビ
【制作著作】
共同テレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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